まるでダメな男の日記

このブログでは趣味のゲームや読書感想など非生産的な駄文を書き連ねていく予定です。

第1842回 ブラインドサイト(上)

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ピーター・ ワッツ 「ブラインドサイト(上)」 BLINDSIGHT

『SFが読みたい! 2014年版』で「ベストSF2013 海外篇」第2位。第45回星雲賞海外長編部門を受賞作。

 グリニッジ標準時間2082年2月13日、午前10時35分。
 地球を覆った65,536個の“ホタル”のような光を放つブローブにより、地球は1m単位でスキャンされた。
 2ヶ月後、“ホタル”が発信した信号を追跡した結果、カイパー・ベルトのバ-ンズ=コールフィールド彗星と交信していることが判明する。
 コンタクトを求めた人類は人工知能を船長とする有人宇宙船〈テーセウス〉を送りだした。
 
 ・語り手のシリ・キートンは子供の頃にウィルス性脳炎のため脳の半分を切り取ったサヴァン。
 この時代のコンピュータが設計した次世代コンピュータは、生みの親でもある前世代コンピュータにとっても理解不能な存在になっていた。
 この理解できないものを判りやすく説明する能力を持った《統合者》がシリ・キートンである。
 ・調査隊の指揮官ユッカ・サラスティ。人類から50万~80万年前に分岐したホモ・サピエンス=ヴァンピリスの再生体。
 いわゆる〈吸血鬼〉である。
 〈テーセウス〉号の搭乗員は遺伝子コードに〈吸血鬼〉のサブルーチンを追加し、航行時の大部分を《棺》の中でアンデッド状態で不活性化して過ごす。
 ・スーザン・ジェームズ。四重人格の言語学者。ミシェル、サーシャ、クランチャーという交代人格を持つ。
 〈四人組〉の並行作業は高速解析を可能とする。
 ・アイザック・スピンデル。大部分の感覚器官をマシン・インターフェイスに置き換えた生物学者。
 ・アマンダ・ベイツ少佐。調査隊の軍事面を担当する将校。

 銀河系外からやって来たと推測される超木星級暗黒天体〈ビッグ・ベン〉。
 40万個の自己複製マシン〈ダイバー〉が軌道上と大気圏を飛び回り、惑星改造を行っている。
 〈テーセウス〉が接触したのは都市並みの巨大構造物〈ロールシャッハ〉と名乗る存在。だがその応答は知性ある存在と見せかけたプログラムのようだ。
 調査隊は〈ロールシャッハ〉の外殻に取り付き、内部に侵入していくのだが、そこで見たものは?
               ブラインドサイト 上

 先日、続編の「エコーアラクシア」が発売されていたので、前作を読まねばと購入。
 概略は『SFが読みたい! 2014年版』で読んだ記憶がある。
 面白いのは蘇った〈吸血鬼〉のメンタルと、その行動に関する考察ですね。〈吸血鬼〉はサイコパスだというのは、まあ当然ですが(笑)、なぜ十字架を恐るのかという生物学的見地にも及んでいます。
 下巻に続く。

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