まるでダメな男の日記

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第1799回 幼女戦記(3)

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カルロ・ゼン「幼女戦記 3 The Finest Hour」

 3巻を読む。ネタバレが大部分です。
               幼女戦記3

 第壱章 ひらけゴマ      Open Sesame
 統一歴一九二五年五月二十五日。
 帝国軍の大規模なライン戦線低地防衛線放棄により、無防備となった低地工業地帯に共和国軍は雪崩込んだ。
 「人力誘導式噴進弾(秘匿呼称 V-1)」による敵共和国軍指令部直撃を狙う《Shurecken und Ehrfurcht(衝撃と畏怖)》作戦。
 第二0三航空魔導大隊から選抜された一個中隊「V-1部隊」は音速を超えて敵後方拠点へ突撃する。
 ターニャは協商連合の海兵魔導師から奪った短機関銃を愛用していた。彼女のか細い体にとって取り回しが良い。

 共和国軍ライン方面軍司令部壊滅を知らぬまま、まだ連合王国首脳部は一部を除き参戦を憂慮していた。
 幼女戦記 3-1
 
 第弐章 遅すぎた介入  The intervene,which was to late
 自軍内部にも極秘だった「赤黄色作戦」。その第1段階の「衝撃と畏怖」作戦の成果は、すでに国庫の尽きかけた帝国の息を吹き返らせる。
 もうひと息でこの厄介な戦争を終わらせることができる。
 だが占領したダキア大公国と協商連合からの徴発も限界に違い。 

 第2段階の「解錠」作戦発動。
 ライン方面軍令部との通信が途絶したまま、帝国軍の反攻に打つ手がない共和国軍前線は各個撃破されていく。
 回転ドアが回り、陸上での挟撃と海上の封鎖という包囲殲滅戦はそのまま共和国軍の息の根を止められる。
 グレードアップされた柏付き《銀翼突撃章》 黄金剣付き《白金十字章》を初め、多くの略綬をぶら下げたターニャ・フォン・デグレチャフ魔導少佐は戦争の終結を願っていた。
 だが包囲網周辺警戒に当たっていた第二0三航空魔導大隊選抜中隊は、未確認(アンノウン)の航空魔導大隊と遭遇した。
 連合王国の介入宣言である。

 統一歴一九二五年六月十九日。
 連合王国の最後通牒を尻目に帝国軍は共和国首都パリースィイ防衛線を突破し市街地に侵入。
 実戦部隊の過半数を失い、重工業地帯を抑えられ砲も弾薬の製造もできない。
 「大陸撤退」プラン。それは共和国植民地の兵力を糾合再編し、反帝国の狼煙を上げ続けること。
 共和国国防次官ド・ルーゴ少将は、まだ諦めていなかった。
 
 第参章 方舟作戦発動  Operation Ark
 統一歴一九二五年六月二十日。
 共和国首都陥落により帝国軍は戦後処理体制に移行しようとしていた。
 共和国ド・ルーゴ少将の停戦の申し立てにより、帝国軍も戦闘中止命令を出す直前、ド・ルーゴ少将の意図を察したターニャは出撃しようとする。
 方面軍司令部の静止を振り切っての参謀本部直轄部隊の独自行動権を行使してのブレスト軍港襲撃は、参謀本部直々の停戦命令により不可能となった。
 幼女戦記 3-2

 第肆章 勝利の使い方       How to use Victory
 統一歴一九二五年七月。
 「終戦」と「勝利」という言葉に、あのゼートゥーア少将すらビアホールで酔いしれる姿にターニャは失望するしかなかった。
 共和国の残存兵力は必ず植民地で抵抗の種子を播く。抗命罪に問われかねない行動までしてド・ルーゴ少将を取り逃がしたのは、ターニャにとって痛恨の失敗だった。

 その懸念は当たる。共和国軍残党よ協商連合軍の残党は合流して「自由共和国」として抵抗活動を始めた。
 合衆国に亡命した協商連合軍人の家族のひとり、メアリー・スーも、父から受け継いだ魔導師の力で軍人としての道を歩み始める。
 そして大陸の覇権国家の存在を脅威とする連合王国も、ついに宣戦布告を行う。

 第伍章 内政フェーズ       Internal Affairs
 《存在X》と言われる存在たちは喜び、あるいは憂えていた。人類の信仰心は回復しつつあるが、反面、無神論者も増えている。
 信仰心を回復すべく〈奇跡〉を与え、導きを示してやった個体だけでは神の福音を広めるには荷が重すぎるが、神のしもべとして戦う栄誉を与えれば回心するだろうか。
 そしてその個体は単独である必要はないだろう。

 統一歴一九二五年七月。
 他の魔導師よりも頭一つ抜けた魔力を持つメアリー・スーは、志望年齢ギリギリの若さで合衆国自由協商連合第一魔導部隊に入隊する。

 統一歴一九二五年八月。
 未だ連合王国との睨み合いが続いている中、帝国は南方大陸の連合王国植民地攻撃により、本国防衛との戦力分散作戦を取る。
 海軍力で勝る連合王国相手に本土上陸作戦は困難が伴い、消耗戦が予期されるからだ。
 南方大陸には連合王国、共和国、イスパニア共同体が植民していたが、イスパニア共同体は中立を保っている。
 ここに新規参加したいのが帝国と同盟を結んだブーツの形をした半島国家イルドア王国だった。
 
 この方針は大きな誤算を招く。
 南方大陸への二個師団の派兵はある意味牽制に過ぎなかったのだが、ロメール軍団長の電撃作戦が大成果を収めてしまい、帝国市民は新たな英雄の誕生に高揚した。
 しかし戦線の拡大に兵站が追いつかなくなるのは目に見えていた。
 そしてこの戦線に派遣されたのは、ライン戦線での越権行為未遂の懲罰人事で二つ名が「錆銀」、「狂犬」と言われるようになったデグリチャフ魔導少佐であった。

 第陸章 南方戦役       The Southern Campaign
 本国軍残存勢力を率いて南方大陸植民領へ避難した自由共和国軍政府代表ド・ルーゴ少将は、植民地権益で腐りきった植民地軍上層部を更迭。
 ロメール軍団にさんざん叩かれた連合王国植民地軍と合わせれば、戦力的に一個軍団の帝国軍を上回る。
 占領されているチュルス軍港攻略に仕掛けた作戦にはたった一つだけ誤算があった。
 ド・ルーゴ少将は共和国軍から“ラインの悪魔”と呼ばれたネームドの航空魔導師が南方戦線にいるのを知らなかったのである。
 幼女戦記 3-3

 注釈
 ・スタ公 ・HALO降下 ・restitutio in integrum ・回転ドア ・ホラティウス ・ダンケルク
 ・ジョンブル魂 ・スパゲッティモンスター

 巻末付録に【歴史概略図】有り。

 アニメ5話はかなり詰め込んでいたな。
 3巻を読んだ時点で、どこまでやるのか見当が付かなくなってきた。(笑)
 南方戦線まではやらないと思うのだが。
 ターニャちゃんは鬼島津の戦法を好んで使うので楽しいです。戦闘民族なんですね。
 《存在X》はその奇跡の手を広げ始めたようである。

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