まるでダメな男の日記

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第1562回 境界線上のホライゾン Ⅸ(下)・後編

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川上稔「境界線上のホライゾン Ⅸ(下)」
  Horizon on the Middle of Nowhere Episode Ⅸ-Part 2

 やっと読み終わった。(笑)
 厚すぎるだろう。読み応えはあったが。
         ホラ9
 終盤の大ネタバレです。

  「本能寺の変」
 ついに「本能寺」中心部前の扉に到達した「武蔵」勢。
 ここでネシンバラからの通神が入る。「三征西班牙(トレス・エスパニア)」のフアナの手を借りて解読された《カルロス一世のメモ》の暗号。
  「(元信公の)メサイアは壊れた。信秀公のゴルゴダが正しい。
  スキタイの武器(大罪武装)を巌に収め、夏終わり小玉に頭蓋を収めよ。
  二人の少女はいずこ。」


 そしてと明智・光秀の残した言葉。
 「信秀公のゴルゴダは理論だけが先行した。元信公のメサイアはどうにか出来た。」

 だが、これではまた意味がわからなくなった。
 もうラスボスに直接聞くしかない。(笑)

 一行が大扉を開けて入ったのは中央部の吹き抜けの大舞台。
 そこで待ち受けていたのはホライゾンを中学生にしたような自動人形。《五大頂》の6番:羽柴・藤吉郎だった。
 ホライゾンと同じ「大罪武装(ロイズモイ・オプロ)」を操る羽柴・藤吉郎は、やはり松平・元信公の制作らしい。
 なぜ「大罪武装(ロイズモイ・オプロ)」が二つあるのか?
 これを制御するには感情を一度捨てなければならない。それは誰のものなのか。
 《創世計画》の秘密を明かさない羽柴・藤吉郎に、ホライゾンは物理的話し合いを申し込む。

 いやいや「大罪武装」同士の戦いを、卑怯な手で(文字通り)制したホライゾン。(笑)
 だが、動かなくなった羽柴・藤吉郎の周囲に大量の表示枠(サインフレーム)が沸く。

 警報とともに羽柴・藤吉郎から織田・信長へのOS権限移行と《創世計画》開始の表示枠。
 位相空間へ格納されていく「大罪武装」の後に表示された「断罪武装改良確認」の文字。
 そして大舞台の中央に、一人の人物が現れる。


 八年前に襲名した織田・信長。
 それは十年前に大怪我で死んだはずのホライゾン・アリアダストの肉体を修復し、制御OS《P-01m》を搭載したもの。
 トーリの肩の傷のような跡が全身に八十一箇所もあり、内蔵も一部人工臓器で置き換え、一日二時間くらいしか起きていられないようだ。
 白髪の自動人形ホライゾン・アリアダストは制御OS《P-01s》にホライゾンの“魂”を封じたものだが記憶は失っていた。
 黒髪の織田・信長/ホライゾンは事故の時までの記憶を持ち、OS名のmはマスターを意味するらしい。
 羽柴・藤吉郎は彼女の半自律型外部干渉パーツ《P-02m》である。
 藤吉郎の目を通して見た「武蔵」の梅組メンバーの姿を懐かしく思い、会いたいと思いながら果たせなかった信長。
 感情を取り戻したために、それは懐かしくもあり辛くもある日々が続いた。
 だから今、信長はかつてしていたようにトーリの服装や仕草を真似ている。子供の頃、「真似っ子」をして遊んでいたように。
 今、懐かしい面々との再会に《創世計画》の概要を交えて雑談を欲する。

 黎明の時代、この世界に戻った人々は過酷な環境に立ち向かうため、環境神群を通して《運命》に人格を与えた。
 遺跡に刻まれた「顔のない子供」。子供として設計された《運命》は人類のために力を尽くしたが、その存在は《内裏》に秘匿され、人々は《聖譜記述》に則り、望まれない死を強制されていく。
 《運命》は疲れていき、数千年をかけて悟った。自分がいなければ人間は死なずに済む、と。
 約百六十年前、《運命》は地脈を自分から徐々に切り離し、緩慢な死を選んだ。それが「末世」の始まりである。
 地脈の不可逆開放により「重奏統合騒乱」が起こる。
 そして今年、「末世」は終わり、世界は消えゆく。

 その対処に作られたのが《P-01s》ホライゾン・アリアダストと「大罪武装」:メサイアだった。
 《運命》の人格から悩み、憤りなどの感情を消し去ること。
 しかし使用者が“罪”を嫌悪することで発動するが、《運命》に対して“罪”の意識を叩きつけても無駄なことがわかった。
 元信公は新たに統御システム"焦がれの全域(オロス・フトーノス)"を改造し、信長を設計した。
 そして完成したのが真の説教武装「断罪武装」:ゴルゴダである。
 
《創世計画》とは《運命》そのものを処断し、地脈の開放を止めるもの。だが、《運命》を失えばこの世界は残るがすべての“縁”も切れる。
 《運命》のいる天上の第二の月も影響を受けるので、大洪水が起こるだろう。
 人類は一からやり直さなければならなくなる。だが消え去るよりはマシだ。
 この計画を秘匿していたのは、干渉を嫌う《運命》が「二境紋」によって関係者を連れ去るからだ。
 代わりの案があるならば聞こうと信長は言う。

 ホライゾンは言う。《運命》を殺して事態を解決することは望まない、と。
 おそらく信長は《運命》の依代だ。《運命》と自分をリンクさせて自害する。
 それが《創世計画》の実行手段だ。

 信長は最後に目を細めた笑いでトーリに向けて言う。「私はホライゾン・アリアダストでしょうか。」
 

 ・・・さて、かなりの謎の答えが開示された終盤でした。
 「本能寺の変」が起こったのが9月2日で、この日の《創世計画》発動は「武蔵」勢の卑怯な手で(文字通り)防がれましたが、年内にまだ満月が数回あります。
 信長の生命活動停止によって「本能寺の変」は成立しましたが、「賤ヶ岳の戦い」から戦艦「安土」が大返ししてきます。
 10巻は「山崎の戦い」に移行するのでしょうね。
 「末世」まで残り3ヶ月。「ヴェストファーレン会議」まであと1ヶ月半ですか。まだまだ続きそうですね。

 つぎは「ガールズ・トーク」の3巻ですか?

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