まるでダメな男の日記

このブログでは趣味のゲームや読書感想など非生産的な駄文を書き連ねていく予定です。

第1545回 深紅の碑文(3)

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上田早夕里「深紅の碑文(下)」The Ocean Chronicles Ⅱ

 前作「華竜の宮」で語られなかった空白の40年。

 第三部
 《海上民》の武装集団「ラプカ」に武器を提供する謎の組織〈見えない十人〉。
 青澄は公安当局から「ラプカ」と接触があるのではと監視されながらも、ザフィールたちとの交渉を行う。
 青澄の目的は迫り来る《プルームの冬》に備えること。もう還暦に近い青澄には残された時間は少ない。
 今は《海上民》と《陸上民》で争っている時代ではないのだ。
 だが交渉は不満足な結果に終わり、「パンディオン」の物資輸送船団への攻撃が始まった。

 ツェン・MM・リーが良心と引き換えにしてもいいなら開けろと渡したデータディスク。
 青澄は世界を裏側からコントロールしている〈見えない十人〉とアクセスした。
 大企業の重鎮、政府の高官、学者、《海上民》のオサ、世話役クラスの海と陸の商人など、その総数は十人以上の“経済力によって公的機関が処理できない問題に当たる〈裏の世界経済評議会〉”。
 表の法律に縛られず、倫理を踏み越えても目的を達成する組織の力は、青澄にとっても魅力的な泥沼だ。因われたらその力に酔いしれるだろう。
 だが、青澄は敢えて〈見えない十人〉の一員となる。

 統合科学科を卒業した「深宇宙開発協会(DSRD)」へ就職した星川ユイの最初の配属先は広報課だった。宇宙船を作りたいという希望から外れた配属は、彼女の父の友人である渉外部長の御倉の配慮であった。
 燃料となる重水素製造工場、ロケットの部品を作っている工場への訪問、〈アシスタント知性体〉コピー・マキとの対話、一般市民への講座の仕事をこなしていくうちに、ユイは《アキーリ計画》への理解と、反対派の妨害の危険性を学んでいく。
 そして最初のロケットの打ち上げが成功した日、テロ行為によって恩人の御倉たちスッタフは死亡した。
 数ヶ月後、ネオ・ギアナのロケット組立工場へ配属されたユイは、《NORD(ネジェス統括部)》の査察団の中に友人だった鴻野マリエを見つける。
 そして査察の結果、《アキーリ計画》は凍結されてしまった。

 
 この時点で青澄さんは58歳で、若い時からの激務で身体はボロボロです。
 〈アシスタント知性体〉マキは外務省を辞めるときに機密保持のため記憶データを抹消され、青澄の少年から青年時代までの記憶しか持っていなかったので、新規に鍛えるのと同時にボディを若い女性型に交換していました。
 それからまた20年近く経ったんですね。
 
 さて、世界の裏側の勢力に食い込んだ青澄さんはどうするのでしょうか。
 アニス司祭との仲が気になります。

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