まるでダメな男の日記

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第1540回 深紅の碑文(1)

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上田早夕里「深紅の碑文(上)」The Ocean Chronicles Ⅱ

 前作「華竜の宮」で語られなかった空白の40年。

 第一部
 第二次ホットプルーム上昇による、人類存続が絶望視されるほどの〈大異変〉が五十年以内に起ると発表されてから五年。
 前作で主役のひとりであった青澄・N・セイジは四十二歳で外務省を自己都合退職し、「パンディオン」という民間救護団体を設立。
 外洋公館の公司としてのネットワークと、兄たちの経営する青澄コンツェルンの経済力をバックに活動を開始した。
 地球全体を覆う膨大な火山灰による《プルームの冬》は太陽光を遮り、地上部では最大三千メートル、海上部でも赤道付近で一千メートルの厚さの氷で覆われるという試算もでた。
 青澄が苦労して築こうとしている海上都市群《マルガリータ・コリエ(真珠の首飾り)》も存続が危ぶまれる。
 最大の課題は電力問題だ。これがなければ食糧生産もおぼつかない。
 太陽光、水力、火力、風力、地熱、海水の温度差、潮流による発電、バイオ燃料などの方法が封じられたため、残るは人類が制御出来るかわからない核融合発電しかない。
 様々な難問が積み上がる中、青澄は「深宇宙開発協会(DSRD)」の渉外部長御倉・MM・リード、「汎アジア連合」の救済事業局総指揮者ツェン・MM・リー、「調和の教団(プレジア・アコルド」の交渉担当祭司アニス・C・ウルカと接触を持つ。 

 将来、確実に〈大異変〉に立ち向かわなくてはならない世代の子供たち。
 統合科学科に進んだ一二歳の星川ユイたちミドルクラスの少年少女たちの中に、〈大異変〉への危機管理に特化した人工児〈救世の子〉らがいた。
 大人になったらロケットを打ち上げるという夢を持つユイは、〈救世の子〉のひとり鴻野マリエと知り合う。
 エリート意識の強い〈救世の子〉の中で、一般人のユイという友を得たマリエは仲間内からも異端児として扱われていく。
 そして六年が経ち、子供たちは卒業する。
 ユイは長年の夢だった「深宇宙開発協会(DSRD)」へ就職する。

              深紅の碑文 上

 ここまでが上巻の前半部ですね。
 青澄の<アシスタント知性体>・マキのコピーも搭乗する、人類の遺伝子<生命の種>を宇宙船でほかの星へ送り出す計画。
 世界に残された資材、財源も少なく、《プルームの冬》への対応に追われる中での宇宙船建造計画は世界からバッシングを受けます。
 焦点となっているのは核融合エンジンの実用化と、その技術を応用する核融合発電所計画。
 《リ・クリティシャス》以降、封印された核技術は、一歩間違えれば《プルームの冬》とは別の意味で人類を滅ぼすかも知れない。

 後半で登場したユイとマリエはこの先どう関わっていくのか。
 第二部に進みたいと思います。 

 

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