まるでダメな男の日記

このブログでは趣味のゲームや読書感想など非生産的な駄文を書き連ねていく予定です。

第1514回 神様が殺してくれる

Posted by ヒッター7777 on   0 comments   0 trackback

森博嗣「神様が殺してくれる」 Dieu aime Lion

 フランスのインターポールに務める青年レナルド・アンペールに掛かった殺人容疑。
 パリで起こった有名女優の殺害現場で、両手首を縛られていたのは彼の大学の後輩リオン・シャレットだった。
 彼は「神様が殺した」と言い、「神の名はレナルド・アンペールだ」と言ったという。
 物理的にリオンには殺害不可能であり、レナルド自身にも身に覚えのないことだった。
 パリ市警もリオンの発言には信憑性が無いと判断するが、殺人者は目撃しているはずだった。

 パリ市警の刑事に同行していたリールの刑事は、リオンが資産家の養父の殺人事件にも関与しているのではとレナルドに告げた。
 どちらの事件も捜査に進展がないまま時が過ぎるが、再びレナルドにリオンの情報が入る。
 イタリアで起きた老音楽家の殺害現場に、両手を後ろ手に縛られて眠らされているリオンが発見されたのだ。
 インターポールに集まってくるベルギー、フランス、イタリアの警察情報をレナルドが中継するが、また数年間、捜査は進まなかった。

 ドイツで人気が出た写真集のモデル。
 「女にしては美しすぎる」と評されるザーラ・レッシュがリオン・シャレットだと知り、ドイツに向かったレナルド。
 だが女性写真家に会った翌日、彼女も殺される。
 ドイツ警察も巻き込んだ4件の殺人事件にリオンはどう関係しているのか。

                 神様が殺してくれる
 舞台はフランス、ベルギー、イタリア、ドイツ、台湾、そして日本へと移っていきます。
 語り手のレナルド・アンペールはインターポール(国際警察)の捜査官ではなく、ただの事務職員なのですが、流されるままに各国の警察との調整役を振られてしまいます。
 共通語として英語を話せることが刑事の条件ですね。(笑)


 さて、ヒッターは7割ほど読んだ時点で、ある人物に不信感を覚えていました。
 なんか引っかかる。
 語り手のレナルドは結婚しているのだが、意図的に何かを話していない感じがする。

 舞台が日本へと向かったことで、ほぼ確信していましたが、このラストには騙されたというしかありませんね。(笑)
 ミステリは作者が読者をどれくらい騙せるかというのが重要なファクターです。
 先日読んだ「折れた竜骨」よりは論理性という点で負けますが、森ミステリが好きな方なら許容範囲でしょう。
 「ノックスの十戒」ではセーフですが「ヴァン・ダインの二十則」ではアウトです。
 まあ「ヴァン・ダインの二十則」は条件が厳しすぎて、叙述トリックは全てアウトですからね。
 この作品を 反則だと言ってはいけません。

 解説は萩尾望都さんでした。「トーマの心臓」の関係?

 来月も新刊が出るな。

関連記事
スポンサーサイト

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

trackbackURL:http://hitter7777.blog.fc2.com/tb.php/1517-0b6468b4