まるでダメな男の日記

このブログでは趣味のゲームや読書感想など非生産的な駄文を書き連ねていく予定です。

第1441回 逃げゆく物語の話

Posted by ヒッター7777 on   0 comments   0 trackback

大森 望 編「ゼロ年代日本SFベスト集成〈F〉逃げゆく物語の話」
       JAPAN'S BEST SF OF THE DECADE:2000-2009/F


         逃げゆく物語の話

 西暦2000年~2009年の国内SF短編から“すこし・ふしぎ”をテーマにした短編集。

 恩田陸「夕食は七時」
 センス・オブ・ワンダーとは目に見えないものを、見えるようにする作業なんですね。
 動き回るテトロドトキシンは見たくないです。(笑)

 三崎亜記「彼女の痕跡展」
 こちらは見えていたものが見えなくなってしまう話ですか。
 忘れられた記憶だけが彷徨っているというのも不思議な雰囲気を醸し出しています。

 乙一「ひだまりの歌」
 うーん、感動しました。
 なぜこの世に生み出されたのか、なぜ死を恐れるのか。
 これを大学生の頃、執筆なされたのですね~。素晴らしいです。

 古橋秀之「ある日、爆弾がおちてきて」
 「ブラック・ロッド」好きでした!
 ピカリちゃんはちょっとヤバいですね(笑) 汗でもチュド~~ンですか!
 続きが読みたいので連作短篇集「ある日、爆弾がおちてきて」を注文しました。

 森岡浩之「光の王」
 この種のシチュエーションは他にも読んだことがあるが、テーマは海外SFの名作と同じタイトルのものを日本人作家が競作するという企画から。
 これ、アンソロジーで出して欲しいな。読みたいタイトルのものが結構ある。

 山本弘「闇が落ちる前に、もう一度」
 「宇宙はいつ誕生したのか」というテーマですね。ヒッターもこの手の与太話が好きです。(笑)
 宇宙の年齢より古い物質というのはペリーローダンにも出てきましたな。
 宇宙は1週間前に出来たんですよ。

 冲方丁「マルドゥック・スクランブル"-200"」
 「マルドゥック・フラグメンツ」にも収録されていましたね。
 やはりウフコックとボイルドのコンビのシリーズも書いて欲しかったなあ。
 「マルドゥック・アノニマス」が楽しみです。

 石黒達昌「冬至草」
 まえに雑学カテで「鼻行類」ネタを紹介したことがあったが、それを彷彿とさせる一作だった。
 面白いと思って石黒さんの著作を探したのだが、新品がない。
 『平成3年5月2日、後天性免疫不全症候群にて急逝された明寺伸彦博士、並びに、』がぜひ読みたいのだが・・・。
 
 津原泰水「延長コード」
 この不思議感はなんなのだろうか?
 不思議だと思った瞬間、センス・オブ・ワンダーにヒッターは捕らわれたのだろうか?
 SFとははっきり言えないし、作者もSFを書いたわけではないと後述している。
 どちらの世界が現実だったのだろう。

 北野勇作「第二箱舟荘の悲劇」
 こういう話が大好きである。
 これはSFでないと書けない話である。

 小林泰三「予め決定されている明日」
 よく現実世界でコンピューターの中に仮想世界を構築する物語があるが、それが逆で、この現実世界こそが計算によって作られたものだったら?
 いや~、ソロバンで計算されてもな~。

 牧野修「逃げゆく物語の話」
 生きている人型書物・ラングドール。
 ある処理を行うことで読者の脳に1回きり、直接、情報が流し込まれる。
 しかしホラーやポルノグラフィーは規制されるようになり、焚書になる運命にあった。
 悲しいことです。本を愛する人間からコレクションを取り上げるなんて・・・
 『色情姉妹・濡れた密室』、『嗜虐女教師』は読みたかったです。 
 

 これで2分冊「ゼロ年代日本SFベスト集成」を読み終わり、ヒッターの読み逃していた作家さんを見つけて非常に有意義だった。
 いろいろ注文するものをメモったが、数年から10年以上前のものなので手に入らないものもある。
 やはり見つけた時に買っておかなければなと、買い置きの本の山を見る。
 (すいません、本たちよ。必ず読んであげるからね、そのうち・・・)

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