まるでダメな男の日記

このブログでは趣味のゲームや読書感想など非生産的な駄文を書き連ねていく予定です。

第1413回 無傷姫事件

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上遠野浩平 戦地調停士シリーズ6「無傷姫事件」 Injustise of Innocent Princess

              無傷姫事件

 待望の戦地調停士シリーズ最新作ですね~
 このシリーズについては第1303回で紹介しました。
 http://hitter7777.blog.fc2.com/blog-entry-1306.html


 「究極の武装」とはなにか?
 《戦地調停士》エドワース・シーズワークス・マークウィッスル(ED)が少年で、まだその顔に仮面を付けていなかった頃、老教師に出された命題である。

 第1章 姫と敗残者
 かつて世界を二分する魔法戦争があった。
 10億人を生贄とし、竜に匹敵する魔力で世界を滅ぼしかけた魔女リ・カーズ。
 究極の破壊と殺戮を実現する人造人間オリセ・クォルト。
 この二人の戦いの結果、《大規模魔導時代》は終焉を迎えてから200年が経っていた。

 ヒッシバル共和国とリゴーン連邦間の戦争の隙間に取り残された土地カラ・カリヤに突然出現した少女ハリカ・クォルト。
 《無傷姫》とあだ名される超級魔道兵器ハリカ(オリセ2号)がこの時期に目覚めたのは、世界で7個体しか観測されていない守護者《竜》の采配なのだろうか。
 
 相打ちになったと言われるリ・カーズ(クラスタティーン・フィルファスラート)と戦鬼オリセ・クォルトの名は「紫骸城事件」に出てきましたな。
 カッタータのバーンズ・リスカッセ大佐は第1作から登場のレーゼ・リスカッセ特務大尉のお祖父さんか。
 「界面干渉学」の始祖、クラングルターク博士も登場。
 この後、「《無傷姫》の天敵」と言われることになるユルラン・ヤルタードは、まだ10代のリゴーン連合の魔導士官であった。

 第2章 姫と独裁者
 30年後。弱小といえど国家として成立したカラ・カリヤの二代目《無傷姫》を襲名したミリカ・エントウィッスル。
 彼女は「オピオンの子供たち」のひとりらしい。
 先代から受け継がれた”竜の委任状”の秘密。
 大陸の半分に被害を与えた火山の噴火に乗じ、リゴーン連邦を滅ぼした不滅帝国ザキザの“人食い皇帝”との対面。
 人類の突然変異体「終末期の救世主」マーマジャール・ティクタムが登場したのもこの時代である。

 第3章 姫と亡命者
 三代目《無傷姫》はミリカ・エントウィッスルの娘・マリカ。
 マーマジャールの蜂起によって滅びた不滅帝国ザキザの後をダイキ帝国が継いだ時代。
 建国20年となる超大国ダイキ帝国建国式典を境に、小国カラ・カリヤは大きな方向転換を行う。
 表向き「《無傷姫》の天敵」として、実はカラ・カリヤを裏側から支えてきたユルラン・ヤルタードはマリカ姫との密約を果たすべく、ある行動に移る。
 彼こそが《世界調停士》を名乗った男であり、《七海連合》の創設者となる。

 第4章 姫と犯罪者
 マリカ姫を襲った悲劇から32年。何の血縁も無く、見栄えだけで選ばれた4代目《無傷姫》ヨリカは、初代ハリカ姫の日記を心の頼りに《無傷姫》在位最長記録を積み上げてきた。
 その彼女の死を賭して犯した全世界に知れ渡った最悪の犯行を調査に、悪名高き《戦地調停士》ミラル・キラルがカラ・カリヤを訪れるが、つまらないと調査を放棄。
 後任として《風の騎士》ヒースロゥ・クリストフとレーゼ・リスカッセ特務大尉、仮面の《戦地調停士》EDという、いつもの三人組が着任する。
 ミラル・キラルとEDが見抜いた5代目《無傷姫》の正体とは?

 第5章 姫と研究者
 かつて起きたリ・カーズと戦鬼オリセの戦い。突然の初代ハリカ姫の失踪。”竜の委任状”の継承者。
 EDと同じ出自を持つ5代目《無傷姫》***は問う。
 「世界とは救うだけの価値があるとはお思いですか?」

 「界面干渉学」サロン“水面のむこうがわ”のナーニャ・ミンカフリーキィも登場で、第1作「殺竜事件」以降の登場人物を調べ直しました。(笑)
 誰がどの場面に出てきたか? 最初にものすごい設定をしてから書き続けてるんですね。

 第6章 姫と追従者
 《無傷姫》の伝説は5代目を持って終り、国としてのカラ・カリヤは滅びた。


 口絵の部分にある詩文
 「未来は無限に延々と見渡せて、
 憧憬は空の彼方へ飛んでいき、
 退屈は挫けない明日に続いて、
 想いは果てしなく流れていく。」


 各行の脇に初代から4代目までの《無傷姫》の姿があります。
 人にあらざる“injustice”な存在でありながら、人として“innocent”であることを求められた存在。
 果たしてEDは老教師の命題の答えを見つけられたのだろうか。

 喜ばしいことに次巻「彼方に竜がいるならば」と「奇帝国事件」の予告がある。早く読みたいな~♪

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