まるでダメな男の日記

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第1381回 天冥の標(11)

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小川一水 「天冥の標Ⅷ ジャイアント・アーク PART2」

 6500万年前、非展開体ミスチフは超流動植物を基幹とする生態系に遭遇し、オムニフロラと名付け、その生存戦略に同調し、眷属となった。
 亜光速で宇宙のすべての方向へ拡大していくオムニフロラの支配宙域は球形となり、直径が2倍になるとその表面積は4倍になり、そのすべてが捕食の対象であり敵でもある。
 だが球形の内側の体積は8倍になるため、戦力的には倍するが、いつかそれは破たんする。
 球体の膨張表面からの情報波動が広がるにつれ、徐々に敵は増えてくる。
 ミスチフは無限に他の存在を食い尽くすのではなく、攻め滅ぼすことのない共拡散(コーエクスパンション)の道は無いかと可能性を模索する。

 植民地《メニー・メニー・シープ》の太陽が消えた日。《咀嚼者(フェロシアン)》の攻撃に《領主(レクター)》の軍勢が敗北した大閉日(ビッグ・クロージング)。
 政権を奪取した人々は、この閉ざされた世界の真実の一端を知り始めた。
 徐々に《救世群(プラクティス)》への抵抗の準備を始める人間、《恋人たち(ラバーズ)》、《穏健な者(カルミアン)》だが、その過程で“冥王班”ウィルス感染者も増えていく。

 《救世群(プラクティス)》はどこから来たのか?
 300年前の記憶を求め、シェパード号を探す《恋人たち(ラバーズ)》のラゴス、セアキ・カドム、イサリ達は遥かな高みにある天蓋を越えて、セレス北極シティを目指す。
 立ち塞がる倫理兵器(エチック・ウェポン)。謎の目的でセアキ・カドムらを追う二人組の男。


 この第8巻で第1巻との円環が閉じた。
 滅びた太陽系人類のほんのわずかな生き残りは、オムニフロラに対抗する恒星間知性体群のストリームへ進化していくのだろうか? 
 この作品には光速度という制限があり、情報は光の速さを越えて伝わることは無い。
 よってオムニフロラ抵抗戦線には、互いに協力し合うという選択肢は非常に限られており、必ず先制攻撃を受けることになる。
 残り2巻だが、この先の展開に興味津々である

               天冥の標Ⅷ PART2

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