まるでダメな男の日記

このブログでは趣味のゲームや読書感想など非生産的な駄文を書き連ねていく予定です。

第1516回 蔵書管理 2016年4月

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蔵書管理 2016.04

 月イチの個人ネタ。単なるメモである。4月に読んだ本をチェックする。
 ACCCESSデータベースに登録した蔵書は2016年4月30日で22,235冊(先月増+33冊)となった。 
 30冊ちょいしか読めなかった。頑張らねば。

 内訳は
 小説  7,076冊
 コミックス 14,711冊
 エッセイ、NF他 448冊 である。

2016年5月の予定
 引き続きペリーローダンの消化と本国版のまとめ。
 アンソロジーものを2冊以上。
 手塚治虫、北方謙三、上田早夕里ものの消化。

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 昔読んだ本ネタ 第33回

 東郷隆「定吉七番」シリーズ

 関西財界人の利権を守るためなら、非合法活動も辞さない影の組織「大阪商工会議所秘密会所」所属の殺し屋兼情報部員。
 「殺人許可証を持つ丁稚」定吉七番の活躍を描くコメディ小説である。
 当然、元ネタは「OO7」シリーズなので、映画を見ておかないと楽しめない。(笑)

 1.定吉七(セブン)は丁稚の番号
 2.ロッポンギから愛をこめて
 3.角のロワイヤル
 4.ゴールドういろう
 5.太閤殿下の定吉七番


 定吉七番は丁稚の番号 ロッポンギから愛をこめて
 角のロワイヤル ゴールドういろう 太閤殿下の定吉七番

 ヒッターはここまで購入していたのだが、このあとの連載分「ネバー・セイ・ネバーおいでやす」は単行本化されなかった。
 あの某教団の「毒ガスサリン事件」のため自粛となり、シリーズは中断となる。
 今回、このネタを調べていたら、新作が出ているではないか!!
 しかもカバー絵が安永航一郎さんだと?!

 6.「定吉七番の復活」

 これは読まねばと注文した。 
 近いうちにレビューしよう。

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第1515回 風雲児たち 幕末編 第27巻

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みなもと太郎「風雲児たち 幕末編」(27)

 文久2年1月15日、「坂下門外の変」。
 水戸浪士6名による老中・安藤対馬守信正襲撃。
 煽りを食って長州藩士・桂小五郎の拘留。
 14代将軍・徳川家茂への和宮降嫁による「公武合体策」。
 薩摩では大島三右衛門(西郷吉之助盛)の帰参と島津久光との確執が始まる。
 時代は清川八郎の遊説により倒幕への準備が進み始める。
                    風雲児たち 幕末編27

 なるほど、「桜田門外の変」は旗本の部屋住みたちに仕事を与えてくれたんですね。(笑)
 一英斎芳艶「鎌倉殿中慶賀の図」か家紋まで全部描いてあるんですなあ。
 この年(1862年)にはロンドンで第2回万国博覧会があるんですねえ。こちらは次巻で紹介するのかな?

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第1514回 神様が殺してくれる

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森博嗣「神様が殺してくれる」 Dieu aime Lion

 フランスのインターポールに務める青年レナルド・アンペールに掛かった殺人容疑。
 パリで起こった有名女優の殺害現場で、両手首を縛られていたのは彼の大学の後輩リオン・シャレットだった。
 彼は「神様が殺した」と言い、「神の名はレナルド・アンペールだ」と言ったという。
 物理的にリオンには殺害不可能であり、レナルド自身にも身に覚えのないことだった。
 パリ市警もリオンの発言には信憑性が無いと判断するが、殺人者は目撃しているはずだった。

 パリ市警の刑事に同行していたリールの刑事は、リオンが資産家の養父の殺人事件にも関与しているのではとレナルドに告げた。
 どちらの事件も捜査に進展がないまま時が過ぎるが、再びレナルドにリオンの情報が入る。
 イタリアで起きた老音楽家の殺害現場に、両手を後ろ手に縛られて眠らされているリオンが発見されたのだ。
 インターポールに集まってくるベルギー、フランス、イタリアの警察情報をレナルドが中継するが、また数年間、捜査は進まなかった。

 ドイツで人気が出た写真集のモデル。
 「女にしては美しすぎる」と評されるザーラ・レッシュがリオン・シャレットだと知り、ドイツに向かったレナルド。
 だが女性写真家に会った翌日、彼女も殺される。
 ドイツ警察も巻き込んだ4件の殺人事件にリオンはどう関係しているのか。

                 神様が殺してくれる
 舞台はフランス、ベルギー、イタリア、ドイツ、台湾、そして日本へと移っていきます。
 語り手のレナルド・アンペールはインターポール(国際警察)の捜査官ではなく、ただの事務職員なのですが、流されるままに各国の警察との調整役を振られてしまいます。
 共通語として英語を話せることが刑事の条件ですね。(笑)


 さて、ヒッターは7割ほど読んだ時点で、ある人物に不信感を覚えていました。
 なんか引っかかる。
 語り手のレナルドは結婚しているのだが、意図的に何かを話していない感じがする。

 舞台が日本へと向かったことで、ほぼ確信していましたが、このラストには騙されたというしかありませんね。(笑)
 ミステリは作者が読者をどれくらい騙せるかというのが重要なファクターです。
 先日読んだ「折れた竜骨」よりは論理性という点で負けますが、森ミステリが好きな方なら許容範囲でしょう。
 「ノックスの十戒」ではセーフですが「ヴァン・ダインの二十則」ではアウトです。
 まあ「ヴァン・ダインの二十則」は条件が厳しすぎて、叙述トリックは全てアウトですからね。
 この作品を 反則だと言ってはいけません。

 解説は萩尾望都さんでした。「トーマの心臓」の関係?

 来月も新刊が出るな。

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第1513回 楊家将(下)

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北方謙三「楊家将(下)」

              楊家将 下

 かつて契丹人の国・遼へ割譲された燕雲十六州の回復を悲願とする宋主・趙光義は、30万の大軍を持って国境を越えさせた。
 北には荒地しかなく、豊かな南の地を守らざるを得ない遼国。
 北漢が滅びた今、緩衝地帯はなくなり、双方の国力を賭けて戦うしかなかった。

 権力争いで腐敗した宋軍の先鋒を担う楊家軍。
 遼軍の軍律から逸れ、独立行動権を得た「白き狼」耶律休哥。
 互いの智謀を巡らす戦いが始まった。

 しかし中国というのは戦乱の歴史ばかりですね。(笑)
 大敗した宋軍も大捷した遼国も、その力を見せつけた楊家一門を疎ましく思う勢力がある。
 周到に仕掛けられた策謀の中で楊業は・・・

 四郎・楊延朗と壇餓姫はロミオとジュリエットですか? この先が気になります。
 続編「血涙」も買ってあるので来月には読もう。
 

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第1512回 折れた竜骨(下)

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米澤 穂信 「折れた竜骨」 The Broken Keel

                 折れた竜骨 下

 領主ローレント・エイルウィン殺害の犯人〈走狗(ミニオン)〉を追うアミーナ・エイルウィンとファルク・フィッツジョン、ニコラ・パゴ。
 ソロンに攻め寄せる「呪われたデーン人」の船隊。
 魔術(マジック)の横行する中世で論理(ロジック)はどこまで通用するのか?

 大量に書いた読書メモはここには載せません。(笑)
 いやいや、まさかこんなラストに導かれるとは思いませんでした。
 途中でこの人はまさかと思った人は、やっぱりまさかの人でしたね。(笑) フレイア・ラルスドッティル(Freya Lárusdóttir)さん。
 とても印象的な存在でした。
 ヒロインはデーン人風に言うとアミーナ・ローレントドッティル(ローレントの娘)(Amina Laurentdóttir)が本来の姓ということでしょうか。
 ただ解らなかったのはエドウィー・シュワーは誰に殺されたのかという点ですね。

 本来は異世界ものとして創案された作品だそうですが、ヒッターの好きな中世イギリスを舞台にしてくれたのが嬉しかったです。
 タイトルの「折れた竜骨」がやっと最後に出てきてタイトル回収でしたが、ニコラの物語は再びどこかで語られるのだろうか。
 期待しています。

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第1511回 折れた竜骨(上)

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米澤 穂信 「折れた竜骨」 The Broken Keel

 12世紀。イングランドに属する北海に大小2つの島からなるソロン諸島があった。
 1190年10月、とある老守兵エドウィー・シュワーの不審な死から物語は始まる。

 領主の娘アミーナ・エイルウィン(Amina Aylwin)は、東方のトリポリ伯国から旅してきた騎士ファルク・フィッツジョン(Falk Fitzjhon)と従者の少年ニコラ・パゴ(Nicola Pago)と出会う。
 ファルクはある男を追ってソロンに来たと言う。エドウィー・シュワーの死に方は《暗殺騎士》と呼ばれる者の術の特徴がある。
 《暗殺騎士》の狙いは領主ローレントではないかとファルクは告げた。

 小ソロン島の領主の館の塔に20年間も閉じ込められている呪われたデーン人トーステン・ターカイルソン(Torsten Tarkyleson)。
 切っても突いても血が出ず、食事も水も取らず眠ることもなく動き回る髪も伸びず年も取らない戦士たち。 
 もともとソロン諸島は彼らのものだった。
 アミーナの曽祖父ロバートの代に勝ち取り、エイルウィン家の下で移民してきた農奴や奴隷が町を作ってきた。
 領主ローレントはルーン魔術師とともに追い払った「呪われたデーン人」の帰還を知り、何かあった時の後事を兄であるアダムよりもアミーナに任せると告げる。
 しかし、領主は翌朝死体で発見される。

 限られた時間帯にしか小舟で渡ることしかできない天然の要害である小ソロン島。
 領主の暗殺が可能な者も限られている
 アミーナは騎士であり魔術師でもあるファルク・フィッツジョンに殺害者の捜索を依頼する。
 もし《暗殺騎士》の凶行ならば、その手口に詳しいはずだ。 
 調査の結果、《暗殺騎士》は〈走狗(ミニオン)〉の魔術を使ったらしい。
 これにかかった人間は知らずに殺人を犯し、その記憶を忘れてしまう。

 領主ローレント・エイルウィン(Rolent Aylwin)はデーン人の襲撃を予測し、領民に武装を指示し、さらに傭兵を雇おうと面接していた。
 領主の昨夜の居場所を知っていた容疑者は8人。
 領主の娘アミーナ本人。
 家令ロスエア・フラー(Rosair Fuller):長年エイルウィン家に仕えている。 
 従騎士エイブ・ハーバード(Abe Herbertr):叙勲を待つ若者。
 弓手イテル・アブ・トマス(Iter ap Thomas);ウェールズ人。
 遍歴騎士コンラート・ノイドルファー(Konrad Neudorfer):ザクセン人。
 女戦士ハール・エンマ(Haar Emma):マジャル人。イングランド語を解さない。
 魔術師スワイド・ナズール(Suwayd Nazir):サラセン人。青銅の巨人を操る。
 吟遊詩人イーヴォルド・サムス(Ivold Samus):イングランド人。
                折れた竜骨 上

  はたしてこの中に〈走狗(ミニオン)〉はいるのか?
 そして《暗殺騎士》の正体は?
 というのが上巻のおおまかな粗筋です。

 この厚さなら上下巻に分けずに1冊にしても良かったんじゃないの?
 参考ページ
 http://www.tsogen.co.jp/ryukotsu/

 まあ、下巻を読むのが楽しみでもある。(笑)

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第1510回 野望円舞曲

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、田中芳樹原案、荻野目悠樹:著「野望円舞曲」1巻 AMBITION WALZ

 第1巻の発売から10年の歳月を経て完結したシリーズ。
 田中先生の筆ではないので読むのを躊躇していた作品である。
 
 荻野目悠樹さんは昔、「デスタイガー・ライジング」(全4巻)を読んだなあと思いながら第1巻を手に取ってみた。

 人類文明が地球から発祥し、銀河の渦状肢であるオリオン腕に拡大したころ発見された〈嘆きの宙峡〉。
 それは渦状肢間の深宇宙を越えてペルセウス腕へと繋がる超長距離航行を可能とした。
 さらなる生存権の拡大で大小さまざまな国家、同盟が乱立する中、商業国家オルヴィエートは〈嘆きの宙峡〉を独占管理し、貿易による莫大な利益を上げていた。
 その国家元首(ドゥーチェ)レオポルド・ファルネーゼの一人娘、エレオノーラ・ファルネーゼが本作の主人公です。
 さて彼女は軍事国家ボスポラスの侵攻艦隊から主星オルヴィエートの防衛指揮を執ることになるのですが?
              野望円舞曲 1
 
 海軍士官クリス・ロングナイフ シリーズの3巻「防衛戦隊、出陣!」を読んでからだと、クリスの破天荒さに負けてますね。
 いや、あれと比べてはいけないのだろうが(笑)、ちょっと続きを読むかどうか迷う微妙な1巻でした。

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第1509回 楊家将(上)

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北方謙三「楊家将(上)」

                     楊家将 上

 10世紀後半の中国は唐が滅亡し、群雄割拠となった五代十国時代の末期。
 北に遼国、南を宋国に挟まれた北漢に仕える軍閥・楊家があった。
 中国では「三国志演義」に並ぶ「楊家将演義」として有名ですが、今作はそれをベースにした北方先生のオリジナル版ですね。

 楊無敗と言われる名将・楊業。そしてと七人の息子も知勇に優れた将であった。
 北の遼国に対する備えとして北漢軍の数割を私軍として持つ楊家は、北漢帝・劉鈞にとっては鬱陶しいが頼らざるを得ない存在であった。
 宋国は中華統一を目指し、北漢を併呑しようとするが、六倍に達する兵力差があっても流石に楊家軍は手強かった。
 宋主・趙光義は北漢に冷遇されているらしい楊家軍を帰順させたく思い、北漢朝廷の間に「離間の計」を仕掛ける。
 楊業はそれを知りつつ策に乗り、北漢の旗を焼き捨てて宋に下る。

 宋主・趙光義の願いは兄である太祖・趙匡胤の悲願である燕雲十六州の回復であった。
 しかし遼国には「白き狼」と呼ばれる将軍・耶律休哥がいた。
                        北漢末期
  
 ということで楊家軍と「白き狼」との激闘が始まるのが上巻ですね。
 「楊家将演義」が「蘭陵王」や「岳飛伝」のように人気があるのは、やはり悲劇が待っているからのようです。
 下巻も読み進めよう。

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第1508回 黒の手塚治虫(3)

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手塚治虫「人間昆虫記」 HUMAN INSECTS since 1970

              人間昆虫記

 芥川賞を受賞した女性作家、十村十枝子。
 彼女が授賞式を祝っている間に友人の臼場かげりが自殺をした。
 受賞作「人間昆虫記」は本当に十枝子が書いたものだったのか?

 女優として、デザイナーとして特異な才能を持つ人間に近づいては、その能力をコピーしていく。
 そして政治家、殺し屋、フリーのジャーナリストなど邪魔になった者たちは消されていく。
 昆虫の幼虫が変態して羽化するように変化を続ける女。

 ピカレスク・ロマンというのは主人公が破滅の道を進むか、完全に逃げ延びるかどちらかになるものですが、さて本作の結末は?
 手塚先生は人間の中の「悪」を描くのが上手いですなあ。

 資料を読んでいたら2011年にテレビドラマ化されていたんですね。
 40年という時代を超えて愛され続ける傑作ですねえ。

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第1507回 絶対可憐チルドレン(8)

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椎名高志 「絶対可憐 チルドレン」45巻 ZETTAI KAREN CHILDREN

 悠理ちゃんが壊れてしまいました。(笑)
 自分から「腐」と言うのはやめろ、パティ!(笑)
 
 はてさて《B.A.B.E.L》には本当に潜在的裏切り者はいなかったのか?
 微妙な疑いが残っていますね。
             絶チル 45

 冬眠中の不二子さんが洗脳されて目覚めてしまいましたが、どうなるのでしょう?

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第1506回 大宇宙を継ぐ者(34)

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第39サイクル「時の彼方の国々 Die Jenzeitigen Lande 」 2800-2874巻
 このサイクルは全75話らしい。

 2816巻から2832巻までをまとめる。

 紀元前2010万3191年のソル太陽系を捜索するペリー・ローダン。
 まだこの星系にはカピン人の侵攻で失われた冥王星の他に、紀元前5万年前のレムール=ハルト戦争で破壊された《PEW金属》の鉱脈のある惑星ツォイトが存在していた。
 そしてもう一つ、扁平軌道を持つ暗黒惑星シェヘーナ(Planeten Sheheena)も存在していた。 
 ラール人の第1次文明はこの時代のテラで霊長類に《PEW金属》を投与して〈時代の守護者〉を育て、ティウフォル人と戦っていた。
 だが数千年後、惑星シェヘーナがテラとの衝突コースに乗っているという。
 ローダンはそれを防ぐべく、《法典》同盟のラヨン人(Rayonen)の技術〈紫深(Purpur-Teufe)〉による惑星シェヘーナ転送計画に着手する。そして将来メデューサと呼ばれる暗黒惑星シェヘーナには富豪ヴィコル・ブガシドウへのメッセージが託された。
 だがこの計画の発動は次元トンネル( Dimensionstunnel)の崩壊時に〈6次元的非同期インパルス(sextadimensional-asynchroner Impuls)〉を発し、恒星ソルに設置されていた6次元的な封印〈デュズヌルグ〉と呼応して恒星ソルを〈6次元宝玉(zum 6-D-Juwel)〉へと変えた。
 このインパルスが惑星テラの霊長類の進化を促し、10億光年離れていた「超越知性体アルケティム」の注意を引いたのか?
 そしてローダンのとった行動は、銀河系で活動していたラール人の故郷銀河ラルハトーンへティウフォル人艦隊を導き、ラール人の第1次文明を滅ぼすことになるのか。
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 新銀河暦1515年11月に〈共時性の通路〉へ飛び込んだアトランの裁判官船《アトランク》は、紀元前2010万頃にローダンの《ラス=ツバイ》と別れてから船内時間で700年が経過していた。
 すでに世代交代をして増えた乗員は10万人を超え、先祖の記憶を持たない〈トランステラナー(Transterraner)〉や〈新オンリョン人(Neu-Onryonen)〉、〈サイボジェ=トランステラナー( CyboGen-Transterraner)〉という種族に変化してしまった。
 船内時間の新銀河暦2264年。主操縦士アトランは細胞活性装置も役に立たないほど体調が悪化していた。
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 〈時の彼方の国〉に近づくに連れて〈消耗ゾーン(Zehrzone)〉は激しくなり細胞活性装置はオーバーヒート気味になるらしい。
 〈共時性の通路〉の途中にある通常空間の惑星アンドラバシュ(Andrabasch)に4基ある《カタパルト(KATAPULT)》の使用を申請するが却下され、アトランは別の経路を探る。
 アンドラバシュで挫傷した裁判官船《ウェイドシャン(WEYD'SHAN)》で〈計量官(Der Pensor)〉から〈コスモクラート〉も〈カオターク〉も進化の頂点からまだ遠い存在だと知らされる。
 テズ(Thez)の民はその進化の先を行く《法の地平(Horizont des GESETZES)》に肉薄する存在だ。
 アトランは新たに入手した全長6cmほどの砂時計型《アトピック法廷型細胞活性装置(Träger von Zellaktivatoren des Atopischen Tribunals)》を身に付け、裁判官船《アトランク》は惑星アンドラバシュの《カタパルト》から再発進する。
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 新銀河暦1518年。生体ポジトロンロボット《ポスビ》に蔓延する奇病〈バルピロール形成性操作蛋白質(Balpirol-Proteindirigenten)〉の謎を追う富豪ヴィコル・ブガシドウは、暗黒惑星メデューサのシュプールにぶつかる。
 木星の衛星エウロパの地下洞窟で発見された約2000万年前の《PEW金属》のタペストリーに描かれた太陽系の惑星は11個。
 太陽系からオンリョン人の祖先であるラヨン人の技術〈紫深〉で転送されたメデューサ/シェヘーナの座標を突き止めたヴィコルは複数次元に跨り(welcher sich durch mehrere Dimensionen zieht)ハイパー凍結された(von Hyperfrost eingeschlossen)《ラス=ツバイ》の搭載艇を発見する。
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第1505回 魔界都市ブルース(5)

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菊地秀行 魔界都市ブルース「〈魔界〉選挙戦」

 今作ほど秋せつらが翻弄される話は初めてである。(笑)
 ストーリーもすごいが末弥純さんのイラストが奮っている。
 選挙戦には実弾(札束)が飛び交うというが、〈魔界都市〉で飛び交うのは本物の銃弾やら呪詛やら霊体やらとんでもないものばかりである。
 
 はたして外谷さんは〈新宿〉区長になれるのか?

              〈魔界〉選挙戦

 連載時のタイトルは「ぶうぶう区長選」だったそうな。

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第1504回 GATE(15)

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柳内たくみ 「GATE(ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」
  正式版

 
 ・冥門編 (動乱編、総擊編、冥門編へと加筆・改稿される部分)
 (承前)

 日本政府は、「アルヌス占拠事件」に関する交渉の場を国連安全保障理事会へと移した。
 ディアボ軍は国連の旗を揚げて立て篭っているのである。捜索隊を送り込んだどこかの国が後ろで手を引いているに決まっている。
 しかし、特地人民による抵抗運動、皇位争奪の内乱だと強弁されては手を拱いて見ているしかない。
 唯一、“武装勢力と我が国とは関係がない”という言質を引き出して、他国の干渉を一切受け付けないという態度を麻田政権は勝ち取った。安全保障理事会で強権を持つ国々に対し、日本に好意的な国々が落とし所として提示したものであった。

 レレイを監禁しているというピニャだが、それは冗談めかしたものであり、仮に本気で言ったとしたらロウリィに身体から首を切り離されてしまうだろう。
 ピニャに脅されて発した檄文に続々と集まってくる様々な種族、部族の義勇兵たち。吟遊詩人たちの唱う「緑の人」の叙情詩は帝国のみならず大陸中に口伝てで広がっていた。
 ここで伊丹はレレイとピニャの共謀を疑う。“門(ゲート)”を閉じるときは、伊丹は日本に帰ると告げた。
 ロウリィはこの世界から離れられないし、テュカも伊丹のもとから離れようとしない。ひょっとして4人ともグルなのではないか?
 伊丹に出来ることは、特地に残るか、日本に帰るかを態度で示すことだけだ。

 交渉に降りてきたディアボ軍の使者は、本国と連絡の取れない状態にある自衛隊に“我らの知るところではない”と言われ、アルヌスの丘の麓に集まる義勇軍にたらい回しされた。
 交渉に立ったピニャは、戦うなら「講和条約」は効力を発揮していない今、帝国に対する反逆罪として『じゅねーぶ条約』など考慮しないと宣言する。使者に随伴してきたアジア系の男たちは戦って死ぬか降伏して死ぬかの二者択一を迫られることになる。

 伊丹は自衛隊の指揮下から離脱し、義勇軍への参加を健軍一等陸佐に申し出た。
 “門(ゲート)”閉鎖のタイムリミットは総選挙当日までである。自衛隊は政治的な問題で表立って動けない。
 伊丹と同行するのはロウリィ、テュカ、ヤオ、そして元・第三偵察隊の面々と栗林妹達報道取材班。武装は柳田の用意した書類上破棄、消耗扱いになっている武器、弾薬類である。

 ピニャたちと合流した伊丹たちだが、伊丹はボーゼスからピニャの真意を聞く。
 ピニャは“門(ゲート)”を閉じたらレレイを殺害して、二度と“門(ゲート)”が開かぬようにする気だ。これを告げることはピニャに対する裏切りであるが、ボーゼスはお腹の中の富田の子に“門(ゲート)”の向こうの世界を見せてあげたいと言う。
 伊丹はヤオにレレイ救出を頼む。
 だが、男運のないヤオは牡馬を選んだことが裏目に出た。駆け続けて瀕死の馬に振り落とされ、川を流されていくヤオ。

 アルヌスの丘への総攻撃。
 導師達の列にはレレイの姉のアルペジオ、その師匠の老婦人ミモザ、そしてカトー老師の姿もある。
 防御に特化した星型城塞に近づくのは容易ではない。
 そして“門(ゲート)”を閉じるかどうかの判断は人間がせよという冥王ハーディの託宣と共に、水龍を伴った亜神ジゼルがロウリィの前に姿を現す。
 アルヌス攻防戦はこの2柱の亜神と水龍の乱入によって混戦におちいる。特に炎龍と並ぶ災害である水龍の登場は恐慌に拍車をかけた。
 だが敢然と水龍の目にグラスファィバー製のコンパウンド・ボウで矢を射込んだハイエルフがいた。
 
 レレイは確かにピニャと共謀して身を隠していたが、そこに伊丹の元・妻の梨紗もいることに不信感を覚えていた。
 “門(ゲート)”が閉じてしまえば梨紗は帰る方法がなくなってしまう。レレイがいれば再開通は可能なのだが、ピニャの真意はどこにあるのか。
 思考の延長線上は良くない方向へ向かっていた。そのさなか、騎士グレイは気分直しにと湖上の船遊びに誘われる。
 小舟の上で腰の剣を抜くグレイ。
 レレイの強力すぎる魔法はグレイの右胸に大穴を開けるとともに、小舟をも破壊していた。泳げないレレイは湖の底へ沈んでいく。

 水龍を撃破した勢いを持って、緑の軍旗を振りかざし、紅い髪をたなびかせて白馬で駆けるピニャ皇女の勇姿は後の画家たちが多く題材として選んだ。奔流となった人の波が武装勢力を圧倒していくが、ディアボ軍の抵抗は激しかった。
 なにしろピニャは事実上の死刑宣告を出して攻めてきたので、降伏しても死あるのみである。四方は完全に塞がれて逃げ道はない。
 ディアボは日本と帝国の間に第三勢力を引き込んだことを後悔していた。
 アジア系の工作員は死んでも身元を明かさないよう、ディアボの立てこもる倉庫にガソリンを撒いていく。
 倉庫に近づいた第三偵察班一同を巻き込んだ大爆発。
 ジゼルの首を取り落としたロウリィの背中には大きな傷が開き、血を流していた。

 白い闇の中でレレイは目覚める。白い闇は全てを忘れ去る冥界の闇。
 しかしレレイはその闇の中で、己の成すことを忘れなかった。
 冥王ハーディはレレイを新たな使徒に選ぶが、レレイはハーディの片棒を担ぐのを拒否した。
 ハーディの神としてとった手段はヒトとしては許せるものではない。
 だが、伊丹に会えなくなるのは悲しい。
 レレイが使徒としての道を選択しようとしたとき、懐かしい声がかけられる。
 暗黒神エムロイに「ウチの娘を宜しく」と送り返された伊丹であった。
 そして伊丹を冥界に残したままレレイは浮上していく。湖畔で飲んだ水を吐き出しているレレイの顔を覗き込んでいるのはヤオだった。

 伊丹はハーディと別れたあと病室で目を覚ます。
 そこは都内の病院で、“門(ゲート)”は閉じられた後だった。


 “門(ゲート)”閉鎖から4年後。新しく設立された放送局のニュースキャスターとなった栗林菜々美とゲスト・コメンテーターの望月紀子がテレビに映っている。 
 何も加えず、何も減らさない彼女のニュースは、多くの視聴者から信頼されていた。
 古田の小さな居酒屋「兎屋」のカウンター席は、すし詰めだった。
 店には北海道出身の人間の中居がいたが、古田が誰を連れ添いに欲しかったのかは店の名前で明らかだ。
 倉田を慕って日本側に来たペルシアはモデルにスカウトされて活躍している。
 黒川は夜勤専門の看護師を続けながら役者の道に進んだ。

 伊丹の手元には「結婚しました」という葉書がある。伊丹の元・妻の梨紗の再婚の通知だ。
 伊丹は梨紗とよりを戻すことができなかった。梨沙は別れの際にこう言った。
 「貴方の心はあの日からずっとあそこに行ったままなのよ。」
 伊丹の傍には栗林が寄り添っている。その二の腕には縫合の跡が残り、まるでウィンクでもしているかのように右の瞼を降ろしている。
 彼女は右目を失い、全身にも大怪我を負って職種を変えざるを得なかった。
 あっさり全治してしまった伊丹の方が引け目を感じている。
 ロウリィは伊丹を日本に還す際に、巨大な金剛石の原石を真っ二つにし、一つを伊丹に持たせた。
 レレイがふたたび“門(ゲート)”を開く際の目印となるように。
 ピニャも一度、レレイ暗殺に失敗したし、死神ロウリィに逆らってまで妨害はすまい。
 伊丹と栗林は皆の集まっている居酒屋「兎屋」の扉を開ける。

 クリバヤシ

 というのが「正式版」のおおまかなストーリーでした。
 後半が書籍版とものすごく違ってますね~
 これはこれでアリだと思うのですが、アナザーバージョンとして書籍化しないのでしょうか。(笑)
 栗林ちゃんが伊丹の追っかけになるとは意外です。
 文庫版のあとがきでは次の話はもうちょっとお待ちくださいとのことだったので、じっと待ってますね。

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第1503回 修羅の刻 昭和編 完結

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川原正敏 「修羅の刻 昭和編」完結

 織田信長の時代、陸奥と不破に分かれた圓明流の血脈が、いま、一つに戻ろうとしている。
 昭和編の完結ですが、あとがきによるとまだまだ「修羅の刻」は終わらないということで嬉しい限りです。
 次はどの時代に飛ぶのでしょうか。
 本誌では「龍帥の翼 史記・留侯世家異伝」の連載が続いているので、かなり先になるのでしょうね。

               修羅の刻 17

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第1502回 探偵の鑑定Ⅱ

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松岡 圭祐「探偵の鑑定Ⅱ」 Detective versus Appraiser PART2

 帯にあるように2大シリーズの完結編です。

 やはり凜田莉子は暴力のない世界へ還るべきであり、紗崎玲奈も暴力の世界から解放される時が来たというのが松岡先生のお考えでしょう。
、今回の「探偵の鑑定」は「探偵の探偵」のヘヴィな要素に「万能鑑定士Q」のロジカルな部分が押されて噛み合っていない感じがしました。
 ヒッターはどちらかというと「特等添乗員α」の浅倉綾奈のラテラル・シンキングものの軽さが好きなんです。
 どうせなら人間関係の思い切りドロドロな話ならまた別ですが、話が重めでいながら「人の死なないミステリ」というのは中途半端さが否めません。
 (人が死んでもライト感のあるミステリは許容できるな(笑))

 ともかく新しい門出をお祝いして次のシリーズを待ちましょう。

                 探偵の鑑定Ⅱ

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第1501回 境界線上のホライゾンⅨ(上)・後編

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川上稔「境界線上のホライゾン Ⅸ(上)」
  Horizon on the Middle of Nowhere Episode Ⅸ-Part 1

                     GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンIX〈上〉

 全ての感情を取り戻し、“境界線”のこちら側に還ってきたホライゾンとトーリが物理的合体を遂げた時刻は午後十時過ぎ。
 「賤ヶ岳の戦い」の先鋒を切ったのは“退き佐久間”の佐久間艦隊の砲撃と輸送艦突撃だった。
 対する「羽柴」勢の六艦連結式巨大戦艦「安土」との激闘。
 柴田・勝家旗艦「北ノ庄」を守る城塞艦列の北面から猛攻する《十本槍》8番糟屋・武則率いる異族部隊。
 迎え討つは滝川忍者隊の残党、機動殻部隊、そして6人いるのに《五大頂》4番前田・利家(傭兵王ヴァレンシュタイン)。
 《五大頂》専用武装“癒使(イスラフィル)”により治癒と強化を受けた「霊魂展開術“加賀百万G(カガ・ミリオネンガイスト)”を破れるのか。

 南面から侵攻した《十本槍》2番加藤・清正に対するは《五大頂》2番丹羽・長秀。
 信長から《五大頂》に授けられた専用武装「天の使いの力」の術式のうち、丹羽に与えられたのは「力を自在に転化する」“炎使(ウーリエル)”。
 土竜の装甲とパワー、雷獣の神速、そしてフェニックスの三体の精霊(ジン)を借体し、《神格武装》カルトブルッフの攻撃を素手で打ち砕く相手に清正の進む道は如何に。

 ステルス結界を解除し始めた「本能寺」。
 観測されたのは、かつて浮遊都市「ノヴゴロド」を支えていたものの120倍に達する大出力流体光。
 八基の地脈炉(レイライン・リアクター)と中央の制御基板らしきものの意味は?
 《五大頂》3番明智・光秀に織田・信長が与えた専用武装は“三天・力使(ジブリール)”。
 司る権能は「言葉」。ありとあらゆる情報を流体的に同化し、浸透する。
 明智・光秀の言った「運命に人格を与えた」の意味とは。

 「羽柴」は葵・トーリに対し明智・光秀の襲名を認めた。
 そうすれば「本能寺の変」の直後に「山崎の合戦」で討つことができるからだ。
 そして「武蔵」の“姫”はトーリに空位である松平・元信の襲名を要請する。
 「本能寺」上空ですれちがう「武蔵」勢と《五大頂》6番羽柴・藤吉郎。
 いま、初めてその素顔をさらすが、その風貌はまるで・・・。


 「賤ヶ岳」組は「本能寺の変」に間に合いそうもありませんが、「山崎」までに戻ってくればいいんですよね?
 下巻は「賤ヶ岳」終了と「本能寺の変」突入ですが、ラストで登場したあの人はどういう役割を果たすのでしょうか。
 6月には出るかな?
 

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第1500回 死がふたりを分かつまで 完結

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DOUBLE-S 「死がふたりを分かつまで」完結

                  死がふたりを分かつまで 26

 2月に最終巻が出ていたのを知らなかったので、急ぎ本屋に向かうが見つからない。
 とりあえずAmazonに注文したものが届いた。

 おお、いつもより厚いな。
 予知能力者・遠山遥を巡る物語はこれで終わりです。
 あらゆる可能性の中で、もっとも可能性の小さく予測できないもの。
 武道家が修練の果てに得る偶然の産物。
 書きたいことはいっぱいあありますが、やはりこのラストへ持って行ってくれたことが嬉しいですね。
 「ジーザス」や「闇のイージス」とのコラボレーションが良かった。

 次回作を楽しみにしています。

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第1499回 境界線上のホライゾンⅨ(上)・前編

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川上稔「境界線上のホライゾン Ⅸ(上)」
  Horizon on the Middle of Nowhere Episode Ⅸ-Part 1


 表紙は「御市様」ですね~
                   境界線上のホライゾンⅨ 上

 円形都市「京/ネルトリンゲン」の中央部「内裏」の崩落と《三種の神器》、《帝》の喪失は地脈に影響を与え、「極東」全域の地脈が流体光を放ち始める。
 「本能寺の変」開始5時間前に「武蔵」勢に交渉に現れたのは「三征西班牙(トレス・イスパニア)」の傭兵団を率いるフアナであった。

 すいません、「三征西班牙」の用意した京料理ってこれなんですか! 読んでて吹き出しました!!(笑)

 まるでインディアン・ポーカーのような二国間協議が丁々発止と続きます。
 だが両国にはまだそれぞれ乗り越えなければならない戦いがある。
 「三征西班牙」は「30年戦争」の後に欧州の覇者となる「六護式仏蘭西(エグザゴン・フランセーズ)」との「西仏戦争」が。
 「武蔵」には「本能寺の変」から「関ヶ原の合戦」までの長い道のりが。
 
 さて本音と逆のことを言わなければならない“京ルール”の会談が終わり、「本能寺の変」まで4時間を切った。
 果たして「P.A.Oda」の《創世計画》は「本能寺の変」に関係しているのだろうか?
 そして「極東」にすべての「大罪武装(ロイズモイ・オブロ)」が集まり、ホライゾンにインストールされたはずなのに、羽柴・藤吉郎も同様の「武装」を持っていた。
 はたして「大罪武装」は二組あるのか?

 一方、「羽柴」勢は予期せぬ二つの事態に慌てていた。
 明智・光秀が襲名権を「武蔵」勢に譲ったことで《創世計画》への関与の隙を与えたこと。
 そして柴田・勝家の「賤ヶ岳の戦い」宣言である。
 「羽柴」としては二正面作戦は避けたい。《軍師》竹中・半兵衛/黒田・官兵衛は「賤ヶ岳の戦い」の早期決着を優先した。

 これはライトノベル史上初?
 主人公とヒロインの初夜貫通式実況中継というネタ神の降臨にマルガさんが土下座しています。(笑)
 ネームの難度が上がっていき、同人草紙出版不可になりそうなアクロバット合体技が!!
 「本能寺の変」まで。あと1時間半!!!
 後編に続く。

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第1498回 新約 とある魔術の禁書目録 15巻 

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新約 とある魔術の禁書目録 15巻

 《幻想殺し(イマジンブレイカー)》と《理想送り(ワールドリジェクター)》がぶつかり合うと、《幻想殺し》の方が吹き飛ばされることが確定した。
 だがそれは同時に上条さんの中の人を引きずり出すことになった。
              新訳 とある魔術の禁書目録 15

 あああ、すっかり記憶に残っていなかった《液体ダイヤ》をまだひっぱりますか!
 クレーンゲームにスケ○イスやひご○いきのぬいぐるみが入ってるんですか。すげーな学園都市!
 髪に白濁汁をかぶるM字開脚の生徒会長とはなんという表現か!

 さて、本書の要点のひとつは前前巻で《魔神》僧正と上条当麻の戦いについていけず、自分の限界を感じていた御坂美琴。
 「学園都市」に7人しかいないレベル5の第3位とは、絶対にトップにたどり着けない位置であることも意味する。
 だが彼女の前に現れた上里翔流の(義理)妹の去鳴(サロメ)は美琴の攻撃を吸収し、上乗せの攻撃を放ってきた。
 美琴の最大の超電子砲(レールガン)さえ効かない去鳴は、美琴にまだ成長の可能性を示す。
 ただし方向を間違えなければ、だ。

 木原脳幹を失った唯一はその復讐の相手を上里翔流とした。
 右手ごと《理想送り》を奪われる上里翔流と、その敵対者としてターゲットとされた上条当麻。
 美琴は当麻の危機にたいして木原脳幹の遺産である《対魔術式駆動鎧(アンチアートアタッチメント)》をその身にまとってしまう。
 それは木原脳幹が《魔神》僧正を倒した学園都市の粋を集めた個人装備兵器群でありながら、その中心に“科学”ではない“なにか”を潜めたもの。
 そしてそれは美琴の成長のレールを大きく曲げてしまうもの。
 使用した直後の美琴は“魔術”を使った“能力者”のような状態になる。

 アレイスターは木原唯一に語る。
 予期せぬイレギュラー・上里翔流の脅威とは別に、御坂美琴と《対魔術式駆動鎧》の接触は別の脅威を芽吹かせた。
 それを察知しているローラ・スチュアートと、察知されていることを感知しているアレイスター。

 上里翔流勢力も奪われた《理想送り(ワールドリジェクター)》奪還に動き出す。


 ということで御坂美琴ちゃんもあらたなイレギュラー候補に上がってしまいましたね~
 この「新約 とある魔術の禁書目録」15巻で鎌池先生は20ヶ月連続で作品を刊行したというニュースが流れていました。
 いつ寝てんだ?
 リスト20

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第1497回 ソードアート・オンライン(19)

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川原 礫 「ソードアート・オンライン17 アリシゼーション・アウェイクニング」

                     ソードアート・オンライン17 アリシゼーション・アウェイクニング

 読み返すとWeb版からちょこちょこと、いろんな部分がかなり加筆されていますね。
 乱入してくるアメリカ人プレイヤーたち。
 人界軍と手を結ぶダークテリトリー軍拳闘士ギルド。
 スーパーアカウント02の固有能力は《広範囲殲滅攻撃》に名称変更。まあ、前のは意味が紛らわしかったからね。
 参集する日本人プレイヤーたち。
 追加乱入してくる中国・韓国人プレイヤーたち。

 事態はアンダーワールド大戦終盤に流れ込んでいきます。

 作者はこのあたりの国際情勢を刺激する流れをラノベ版では変更しようかと思ったそうですが、結局、Web版のままにしたそうです。

 残りはあと1冊か。前半がアンダーワールド大戦終結。後半がリアルワールド編になるはずだが、変更するというラストシーンはどうなるのであろうか。
 8月の発売をお待ちしています。
 SAO17b

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第1496回 GATE(14)

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柳内たくみ 「GATE(ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」
  正式版

 
 ・冥門編 (動乱編、総擊編、冥門編へと加筆・改稿される部分)


 (承前)

 “門(ゲート)”が存在することによる世界への影響。
 それを閉じることは、「特地」での利益を求めていた日本や奪取を狙う諸外国勢力、そして日本の文化に触れてしまった帝国側にも反対派が現れる。
 そして「特地」に広がる不可解な現象は最新物理学、宇宙論にも波紋を投げかけた。
 かくして世界各国の有名大学に所属する研究者達31名が「特地」入りをするが、3日目に中国人研究者が行方不明になったことで、日本政府はさらにアメリカ・フランス・中国・韓国・ロシアから、合計で300名にも渡る捜索隊の受け入れに同意することとなった。
 「アルヌスの街」はすでに諸外国人で溢れ、古田に連れてこられたテューレや無銭飲食をしたジゼルが給仕として働いている。

 日本においての麻田総理大臣と皇帝名代ピニャの講和条約文調印は世界中に向けて報道された。
 もう戦争は終わるのだという安堵感とともに、伊丹も日本に引き上げることに対してテュカ、レレイ、ロウリィの間で悶着が起きる。

 かなり日本に対して有利な講和条文だが、これは“門(ゲート)”が存在することで意味を持つ。
 ピニャとしては“門(ゲート)”が閉じてくれる方が望ましい。
 一方「アルヌスの街」ではボーパルバニーのデリラとテューレが遭遇していた。そして“門(ゲート)”を閉じないことを望む勢力へ後押しをしようとする、片言の日本語を話す連中も現れた。

 “門(ゲート)”の開閉に関わる技術と知識を持つ者は、現在の所、冥王ハーディの力を借りられるレレイしか確認されていない。
 “門(ゲート)”を閉じた際の目印として伊丹に送られた金剛石の原石を2分割して、両世界に置くことにする。
 レレイは信仰する賢神ラーに与えられた命題として、伊丹に寄せる非理性的で理不尽な感情が何らかの精神的な疾患ではないかという問題を一生かけて解き明かすため、日本に残りたいと麻田に申し入れる。

 一旦、“門(ゲート)”は閉められることになったが、ここから事態は一変する。
 第2外国語を中国語とする「特地ビジョン/3千万人の移民」計画の発表。「アルヌスの街」に居座った中国、韓国人たち。
 講和条約文調印はされたが元老院での批准が済んでおらず、まだ有効にはならないし、そもそも調印した日本政府が解散総選挙をやりそうになっているのである。
 皇帝名代のピニャとしては日本との講和しかしていないのに、ほかの国から3千万もの移民が来たり、麻田政権が負けたときのことまで考慮しなければならなくなった。
 ピニャは招かざる客を駆逐するため、“門(ゲート)”閉鎖への直接行動にようとするが、皇帝モルトはそれを是としない。
 日本と中国との諍いに帝国が巻き込まれるのを避けたのである。これによってピニャは表立って帝国軍を動かすことができなくなった。

 慌ただしく撤収作業の行われている自衛隊「特地」駐屯地には旧式の航空機、兵器、武器、弾薬、爆薬、予備燃料は残されていくことになった。アルヌス警備の1600人を残して総選挙10日前に“門(ゲート)”は一旦、閉じられる予定になる。
 撤収作業の合間に駐屯地に呼び出された伊丹の元妻・梨紗を迎えたのはピニャの薔薇騎士団であった。そして通訳のためにレレイも呼び出されたが、それが彼女を見た最後になった。

 古田が日本に連れて行こうと口説いていたテューレ。それを見ていたデリラは裏切り者のボーパルバニーの女王を許せなかった。
 どうしても落とし前をつけなければとテューレを探していたが、見知らぬ男達に暗がりに連れ去られるテューレを見つける。
 後をつけたデリラはその男たちが第2皇子ディアボと関係していることに気づく。
 テューレを連れて脱出する際、銃弾を受けた彼女はデリラに「古田を助けて。恐ろしいことが」と告げて息を引き取る。

 無力化ガス攻撃を受けたアルヌス駐屯地。デリラの通報がかろうじて間に合ったが、自衛官、街の住人や帝国の使節団、ピニャの騎士団も負傷している。
 ディアボ軍を名乗る武装集団に占拠されたアルヌスの丘を見て、ピニャは二度と“門(ゲート)”を開かないと決意する。
 だが、それは自分ひとりでは無理だ。皇帝の威光でも諸王国軍を敗走させた前科があるのではどこも動くまい。
 だれもがその偉業を認める英雄に先に立ってもらわねばならない。そして、ある男の顔を脳裏に浮かべる。

 ・・・続く。(次回で最後までまとめられるかな?)

 --------------------------------------------
 文庫版もコレクターの性として購入してしまった。
 第2クールEDの映像はアニメスタッフの自衛隊体験入門からですか。
 トンビにお弁当をさらわれたのは作者だったのですね、(笑)
  GATE外伝+ 上 GATE外伝+ 下

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第1495回 迷家-マヨイガ-

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アニメ「迷家-マヨイガ-」

 2016年春アニメが始まったが、ヒッターの注目しているのはこの作品だ。

 興味本位で参加した胡散臭いバスツアーで合流した若き30人の男女。
 ツアーの目的地は納鳴村(ななきむら)と呼ばれる存在が定かではない幻の村。
 『納鳴村』では現世でのシガラミに縛られないユートピアの様な暮らしができる……
 と都市伝説のように囁かれていた。
 現実の世界に絶望している…退屈な日常を抜け出したい…人生をやり直したい…。

 それぞれの思惑や心の傷を抱えた30人を乗せ、
 バスは山奥深くへと導かれてゆく……。

 そして30人が行き着いたのは、
 朽ちつつも微かに生活の匂いが残る無人の集落だった。


 まよいが 01

 いや登場人物、多すぎるだろう。(笑)
1 光宗(みつむね) 声 - 酒井広大
2 真咲(まさき) 声 - 相坂優歌
3 颯人(はやと) 声 - 八代拓 ハンドルネーム「スピードスター」
4 こはるん 声 - 佐倉薫
5 ヴァルカナ 声 - 鈴木達央
6 リオン 声 - 五十嵐裕美
7 マイマイ 声 - 清水彩香
8 らぶぽん 声 - 加隈亜衣
9 ジャック 声 - 三好晃祐
10 美影 ユラ(みかげ ユラ) 声 - 長谷川芳明
11 ナンコ 声 - 多田このみ ハンドルネーム「名探偵ナンコ」。
12 ダーハラ 声 - 高橋伸也 ハンドルネーム「不思議大帝ダーハラ」
13 山内(やまうち) 声 - 鳴海和希 ハンドルネーム「ピンクゴッデス」
14 地獄の業火(じごくのごうか) 声 - 堀江瞬
15 ニャンタ 声 - 稲川英里 ハンドルネーム「ニャンタレス」。
16 ソイラテ 声 - Lynn
17 熱帯夜(ねったいや) 声 - 中村桜
18 まんべ 声 - 間島淳司 ハンドルネーム「おじゃまんべ」
19 ぴーたん 声 - Lynn
20 氷結のジャッジネス(ひょうけつのジャッジネス) 声 - 阿部敦
21 鳥安(とりやす) 声 - 新垣樽助
22 ドザえもん 声 - 新垣樽助
23 わんこ 声 - 天崎滉平
24 トシボーイ 声 - 高橋伸也
25 ユウナ 声 - 湯浅かえで
26 ユウネ 声 - 多田このみ
27 ユウノ 声 - 千本木彩花
28 なぁな 声 - 仲谷明香
29 よっつん 声 - 間島淳司
30 ブゥ子(プゥこ) 声 - 杉浦しおり
31 運転手 声 - 三上哲
 

 声優代で予算食いつぶさないように。
 まあ、次々と死んでいくのだろうが、第2話では二人が行方不明に。
 最後に誰もいなくなるのか?

 作中で歌われていた「運の悪~いヒポポタマス」がお気に入りだ。
 


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第1494回 ケイロンの絆

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宵野ゆめ グイン・サーガ138「ケイロンの絆」 The Knots of KAYLON

 女帝オクタヴィア・ケイロニアスの擁立により、大国ケイロニアの《大空位》時代は終わった。
 だがケイロニアに翳をなす「反グイン同盟」の黒い蝶がその包囲を狭めていた。
 財政面、血縁への嫉妬心での十二選帝侯の内紛の兆し。 
 しかしグインにも新たな協力者が現れる。
                   グイン・サーガ 138

 この表紙は誰なんだ? アトキア候マローンかな。
 いやいや、あの子にはあんな《力》があるのですね! 将来有望ですね!!
 妨害に対するあらゆる手を打ったグインは、オクタヴィアの戴冠式をすっぽかして一路北に向かい、天狼星を手にれます。
 緑衣の老婆の正体が判るのまだ先かな?
 では今夏発売予定の139巻「豹頭王の来訪(仮題)」でお会いしましょう。

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第1493回 ゴルゴ13  180巻

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さいとうたかお 「ゴルゴ13 180巻 ギザの醜聞(スキャンダル)」

 「こち亀」に次ぐ長さの180巻達成ですね。
 おめでとうございます。
               ゴルゴ13 180

 この巻に収録されたジャーナリスト深沢が登場する3作目「誰がそれを成し得たのか」。
 このエピソードは長く続いたシリーズで、デューク東郷は初めてという行動をとりました。
 なんと無料(ただ)で狙撃依頼を受けたのです!
 まあ、状況的にはやらざるを得なかったんですが。(笑)

 いままでに小銭やメダルを提供しての依頼や、ルール違反、恩返し、身元調査への警告というのはありましたが、このパターンは無かったですね。
 なんか新鮮な目で読んでしまいました。

 SPコミックス版は年に5冊なので、200巻達成は2020年か。
 遠いな・・・

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第1492回 大宇宙を継ぐ者(33)

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ペリー・ローダン

 Nr.1013~1018
 507巻「災厄のスプーディ」
 Die Spoodie-Seuche/Alles für die SOL
 508巻「賢人の使者」
 Das Schiff der Ahnen/Zwischenspiel auf Karselpun
 509巻「ペッチデ人とハンター」
 Auf den Spuren der Bruderschaft/Die Betschiden und der Jäger

 507 災厄のスプーディ  508 賢人の使者  509 ベッチデ人とハンター

 3人のベッチデ人傭兵は、その卓越した能力により持て余されていた。厄介払いを兼ねて連絡を絶った第17艦隊ネストに送り込まれた3人にも目的があった。
 惑星クランの《賢人》から超長距離世代宇宙船《ソル》の行方を聞くこと。
 だが第17艦隊ネストでは、《クランドホル公国》が広めている知性を向上させる共生生物《スプーディ》の疫病(Spoodie-Seuche)が蔓延していた。
 ネストのコンピュータの機密情報から幽霊船《ソル》の情報を得た3人は、スプーディ病に感染したままネストを脱出する。

 謎の球形船が不時着した惑星クラントラップ(Kranenfalle)に 3人のベッチデ人も不時着する。この惑星には《王の花(Königsblüten)》というハイパー次元性インパルス(Suggestivstrahlung )を発する植物があった。
 3人を追ってきた防疫コマンドの宇宙船も不時着を余儀なくされる。

 3人が発見した球形船は、ソラナーの子孫であるペッチデ人特有の《バーロ痣(Buhrlo-Narbe》に反応を与えた。
 磁石に引っ張られるように船に侵入した3人は、一箇所に固まった数百の人類のものの白骨、運搬途中の《スプーディ》、そして見知らぬ指導者アトランの映像を見るが、ついに防疫コマンドに追いつかれ、拘束される。
 Nr1013.jpg Nr1015.jpg

 惑星クランからの使者ジョンスの不可解な目的のため、捕虜の身から一旦解放される。ジョンスの目的はペッチデ人によるダブル・スプーディ実験(der weiterhin zwei Spoodies träg)なのか。
 二体目の《スプーディ》を移植したペッチデ人傭兵は更なる知性の向上を見せる。
 彼らは《クランドホル公国》の《賢人》の独裁に抵抗する勢力「兄弟団(der Bruderschaft)」の情報を集め始めた。
 「兄弟団」は《スプーディ》の二重保持者たちらしい。
 しかし《クランドホル公国》の“法”に仕えるという二重保持者ハンターに接触したペッチデ人は、「兄弟団」の行動にも疑問を覚え始める。
 Nr1018.jpg

 この3冊と次の510巻の前半までがペッチデ人傭兵たちのターンですね。
 惑星クラントラップに不時着していたのは、宇宙船《ソル》の二つの球形セルのひとつだったことを彼らは知りません。
 果たして《ソル》に何があったのか?
 やっと第16サイクル「宇宙ハンザ」、約5分の1に達しましたね・・・

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第1491回 極光星群

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大森望・日下三蔵 編 「極光星群-2012年 年間日本SF傑作選」
       The Aurorean Constellation : Best Japanese SF 2012


 宮内悠介「星間野球」
 これほど白熱する野球盤ゲームSFは初めてである。(笑)
 やはり《消える魔球》は外人さんは知らないだろうなあ。

 上田早夕里「氷波」
 土星観測のための人工知能の元へ到着した芸術家のコピー知性体とのふれあい。
 これは素晴らしい。
 異なるスペックを持つ人工知性体の特性がよく書かれています。
 「華竜の宮」を読んだばかりだが、人工知能の書き方が上手いな。

 乾緑郎「機巧のイヴ」
 菊地秀行「からくり師蘭剣」ものを彷彿させる。
 そして意外な展開に、一本取られたと感じたのはヒッターだけだろうか?(笑)

 山口雅也「群れ」
 鳥や魚群が“群れ”として行動する際に、意思疎通はどうやっているのか?
 “群れ”とは天敵などに対し、個体が生き延びる可能性を大きくするためになる。
 では人間が“群れ”を作り始めるのは?

 高野史緒「百万本の薔薇」
 SFかつミステリという作品は大好きです。
 しかも時代と場所の設定が興味深い。
 だけど、これは反則じゃない? 「ノックスの十戒」に反してるぞ。

 會川昇「無情のうた『UN-GO』第二話」
 アニメ『UN-GO』は見てなかった! これは視聴せねばならんな。
 脚本形式で書かれたので読みにくいが、アニメーションってここからイメージを膨らませていくのね。

 平方イコルスン「とっておきの脇差」
 ふむふむ、初見です。ショートショートの漫画ですね。
 作品集『成程』は買うべきかどうか悩む値段だな(笑) でも読んでみたいな。
 確かになんのジャンルなのか迷うところである。

 西崎憲「奴隷」
 短編を連ねてひとつの世界を描く。
 それはヒッターも好きな手法ですが、連作の最後のエピソードだけを掲載してどうする気だ!
 世界観が掴めないじゃないか(笑)

 円城塔「内在天文学」
 英語翻訳が前提の小説を書くというのが難しいのは解りました。
 しかしその前提でこの小説を何故書いたのかという点が解らないですね。(笑)
 英語翻訳者も苦労したと思います。
 「土星蝕」ってSaturn Eclipse なのかな。

 瀬尾つかさ「ウェイプスウィード」

 これは面白かった。海洋SFであり木星圏生まれの語り部の研究員と人類の知識を継承していく巫女の少女。
 作者の言うとおり、これはもっと長編にしても良い作品だと思う。
 瀬尾つかささんの作品をもっと読んでみようか。
 
 瀬名秀明「Wonderfull Wotrd」

 未来はなぜ予測不可能なのか?
 ならば予測可能な未来を創り出してしまえば良い。
 
 ヒッターが感じたのはアシモフの「心理歴史学」へのアンチテーゼなのかなというものでした。
 考え過ぎかな? 続編があるようなので、そのうち読もう。

 宮西建礼「銀河風帆走」(第四回創元SF短編賞受賞作)
 悠久の時間を旅する宇宙船というストレートなSF小説。
 本書で1番気に入った作品です。
 この1作しか発表していないのがもったいないですな。これで全部出し切っちゃったのかな?
                  極光星群
 
 これで「年間日本SF傑作選」はあと2冊の買い置きを残すのみとなったが、6月には今年の巻が出るだろうな。
 それまでに消化したい。

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第1490回 ネオ・ファウスト

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手塚治虫「ネオ・ファウスト」 NEO FAUST since 1988

 これは面白い!
 悪魔・牝フィストに魂を売った男の物語。
 老境に入り、死を迎えようとした老教授に囁く、誘いの言葉。
 「もし若返って、人生をやり直せたら?」

 手塚先生がお亡くなりになったため、未完となった作品ですが、第1部でこの物語の発端と顛末までが描かれています。
 第2部冒頭まで収録されていますが、この続きは読みたかったなあ・・・
               ネオ・ファウスト

 「火の鳥」をまだ読み切っていないが、また手塚作品を集めておこうか。
 

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第1489回 GATE(13)

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柳内たくみ 「GATE(ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」
  正式版

 
 前回の続き

 ・冥門編 (動乱編、総擊編、冥門編へと加筆・改稿される部分)
 皇城での日本からの捕虜返還を祝う宴のさなか、拉致被害者望月紀子の暗殺指令を出したグループの搜索が第2、第3偵察隊によって行われていた。
 祝賀会に招かれた白百合副大臣、外務省の菅原たちの前で吟遊詩人が語る、約1時間の「緑の人の炎龍退治」の叙情詩。
 これは日本とエルベ藩王国、ダークエルフたちの仕掛けたプロバガンタ工作である。
 救助されたダークエルフたちと違い、自分の故郷を失ったボーパルバニーの元族長テューレは、立太子したゾルザルに「私の故郷を滅ぼした癖に!」と食い掛かる。
 知っていたのかと嘯くゾルザルも実は小心な男で、帝位に就きたくはなく、弟のディアボが継がないかとわざと隙を見せていたが、日本との講和が成されようとする段階で退位を表明した皇帝のため、皇太子になってしまった。
 二律背反に悩むゾルザルに、「緑の人」が悪いとテューレが吹き込む毒の言葉。
 ゾルザルにとって自衛隊は不倶戴天の敵となる。
 皇太子府を設立したゾルザルは帝国軍を使い、不逞な流言を流す民を逮捕する「リュニース特別法」を持ってアルヌス周辺の村を襲い始める。

 自衛隊が利用していた吟遊詩人たちが立て続けに殺され、捜査線上に浮かび上がったボウロという男の監視が始まる。
 (これによって「学都ロンデル」でのアルペジオ・エル・レレーナとの姉妹喧嘩の結末が変わる。
 「笛吹き男(パイドパイパー)」が登場しないため、レレイの導師号審査はすんなりと受けいられる。)

 使徒ロウリィがレレイに語る“今はアルヌスに居着いている”理由。
 自分の家の庭木ですら、変な伸び方をしたら切り取ると言う。そんな風にして管理している庭に、隣の家から大木の枝が侵入してきたらどうするか。
 (これは外伝4での石油精製施設の破壊工作は、やはりロウリィがやったのか?)

 伊丹が日本で鑑定に持ち込んだ約2万カラットのダイヤモンドの原石。そして特地での推定埋蔵量1千億バレルの大油田の発見の報が全世界の財界を動かす。
 日本だけに富を独占させるわけには行かない。
 国連視察団という名目で各国の使節と、取材という名目でマスコミの群れが特地へと流入していく。

 だがゾルザルの参謀たちは、家族を人質にしてアルヌスの住民に自衛隊員を襲わせた。
 無差別に発砲するしか選択肢がなくなった自衛隊員と民間人の死体の山が築かれていく。
 遠方からそれを見る帝国兵の足元には、人質とした女、子供の骸が横たわっている。
 大量の自衛官殉職者と民間人死傷者をだした生報道中継に現職総理は辞任を表明した。

 当然ながらこの行為は講和交渉において日本からのクレームがついた。 
 ピニャの諌めにも耳を貸さず、勢いに乗ったゾルザルは交渉の席で、最後の拉致日本人マツイフユキの生首を白百合副大臣に放り出す。
 副大臣は失神し交渉は中断。翌日、元老院は第二皇子ディアボを中心とする講和派によって、皇太子ゾルザルの不信任が決議された。
 しかしゾルザルの廃立と同時に、皇太子府の軍旗の下に主戦論派貴族とそれに与する帝国軍が集結しつつあった。

 危険を感じた皇帝モルト、第二王子ディアボ、皇女ピニャ、講和派元老院議員らは帝都を見捨てて日本への脱出を試み、イタリカ方面へ向かう。
 ゾルザルの下に集まった8万の軍が帝都に到着したときにはもぬけの殻で、帝都の守備兵すらいなかった。
 しかも、帝都金庫内に蓄えられていたはずの金銀財宝のことごとくが、すっかり持ち逃げされていたのである。
 いきなりゾルザルは兵士への俸給の支払いに困ることになった。
 新皇帝を僭称したゾルザルは士気の落ちた軍を率いて前皇帝の追撃にかかる。
 途中の都市で臨時徴税を行い、連合諸王国軍の兵達を集めた軍勢は15万に達し、モルト陣営は約8万しかいない。
 激戦のさなか、ピニャは密かに副官八ミルトンに密命を下す。

 ゾルザルVSモルトの内戦において、早期講和を条件にモルト側についた自衛隊の参戦。
 ボーゼスはハミルトンと共にやってきた騎士団の語学研修仲間たちに「Junshoku」という単語の意味を尋ねるが、誰もわからなかった。

 潰走したゾルザル軍は散り散りになり、ひとり皇宮の玉座に座るゾルザルの脇腹に突き立つテューレのナイフ。
 ゾルザルの最後の言葉は、皇帝として死んでいけるというテューレへの感謝の言葉だった。
 火事場泥棒をしていたボウロたちに襲われたテューレを救ったのは、正体を明かした料理人古田であった。
 テューレは古田とともにアルヌスへ向かう。

 給油を兼ねて帝都に立ち寄った伊丹を急襲する栗林。
 ボロボロと涙を流しながらマウントポジションで伊丹を殴り続け、「隊長がいてくれれば、あんなことにならずに済んだのに」と訴える。伊丹が居れば危険を察知して、さっさと逃げることができただろう、と。

 ピニャとともに皇城にいた妊娠中のボーゼスに伝えられる富田の殉職。
 先のゾルザル軍のアルヌス襲撃の際、新米リポーターの栗林の妹を含む報道陣スタッフを守るために一命を落したという。
 扉の向こうから聞こえるボーゼスの嗚咽に、報告をした栗林はその場でしゃがみ込む。
 伊丹は栗林に「お前は死ぬなよ」と言い、栗林は「隊長がいてくれれば大丈夫でしょう」と応える。 
 女を1人残して死んでしまうような奴は最低で、どんな状態になっても、きっと返って来てくれるなら臆病者でも良い、否、臆病者の方がよいのだ、と。

 ・・・続く。

 あああ、こんな悲しい展開だったとは・・・
 ご冥福をお祈りします。富田二等陸曹。
 富田&ボーゼス

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第1488回 紅殻のパンドラ 8巻

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原案:士郎正宗 漫画:六道紳士 「紅殻のパンドラ」08巻 pandora in the crimson shell

 アニメの方は終わってしまいましたね~
 ED曲がヒッター的には毛根にビンビン刺激を与えました。゚(゚´Д`゚)゚

 8巻中盤からは新章突入ということで、新たなキャラ登場とバニーちゃんたちの運命が気になります。
 いよいよ士郎正宗ワールドにおける超企業国家〈ポセイドン〉の「アポルシード計画」とやらが動き出しそうです。
                紅殻のパンドラ8

 今月は「デスレス」も完結編が発売されるし、いろいろ買うものが多いのでお小遣いが足りるかしら?

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第1487回 艦これプレイ(12)

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ゲーム「艦隊これくしょん」

 提督の部屋 201604

 「艦これ」を初めて1年が過ぎた。
 なかなかプレイ時間が取れないし、難易度の高い海域に行き詰まっていて人より進行が遅いのだろうか?
 3月中に突破を目指した南方海域5-3「第一次サーモン沖海戦」で止まっている。
 ボス艦隊旗艦「輸送ワ級elite」を5回撃破がクリア条件なのだが、まだ3回しか達成していない。
 南方海域 201604

 連合艦隊仕様なのだが途中で大破艦が出やすく、なかなかボスにたどり着けない。
 たどり着いても「潜水ヨ級flagship」に攻撃が集中してしまうので、これまた撃破が難しい。
 まあ、回数をこなすしかないのだな。
 

 鎮守府に牛丼屋が開店したようだ。
 龍嬢 201604
 明石 201604
 大淀 201604
 瑞穂 201604
 時雨 201604

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