蔵書管理 2015.07
月イチの個人ネタ。単なるメモである。7月に読んだ本をチェックする。
ACCCESSデータベースに登録した蔵書は2015年7月31日で21,905冊(先月増+37冊)となった。
暑い・・・。
予定通りペリーローダンは消化できたし、シリーズものも結構片付いたな。
内訳は
小説 6,954冊
コミックス 14,507冊
エッセイ、NF他 444冊 である。
・2015年8月の予定
アンソロジーものの消化。
海外ものが溜まってるので読み進めたい。
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昔読んだ本ネタ 第24回
出海まこと 邪神ハンター
ネタを探して蔵書リストを見ていたら懐かしい本が。
士郎正宗のイラストに誘われて買ったのだが、これは非常に内容とマッチしていてエロイ!

「BOOK」データベースより
エロチックなバトルファンタジー小説です。しかし見所はなんといっても士郎正宗氏のエロチックなイラストでしょう。
七森サーラは超元気印の発育優良格闘技少女。
そのサーラの前に現れて実の父親と名乗る怪しい美中年ラビ・ラス。
全く信じようとしないサーラだが、その傍らには親友綾瀬愛美があこがれる聖メルキオラ女学院の美形教師、真柳寺美樹彦までが!?
ラビ・ラスはサーラこそ邪神に対抗しうる秘技、カバラ神拳を継承する者だと告げる。
折しもダゴン秘密教団の魔導士グレゴォルによって愛美が拉致される。
愛美を救出すべく、サーラは単身教団の本拠地へと乗り込む。
仕舞い込んでしまったので、何とか掘り出して読み返したいな~
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冲方丁(うぶかた とう) 「光圀伝(上)」

単行本が出たとき買うかどうか迷ったが、分厚かったので文庫になるまで待とうかと思っていたらもう出てしまったので購入。
(おい、前に買った「天地明察」をまだ読んでないぞ!)
征夷大将軍・徳川家康の孫にあたる水戸徳川家の三男。字(あざな)は子龍(しりょう)と呼ばれる。
父は家康の末子(第11子)で徳川家最大の傾奇者と言われた徳川頼房。 三代将軍・徳川家光より“光”の一字をもらい、9歳にして光國を名乗る。
おりしも大陸では大国・明が倒れ、清王朝が誕生しようとしていた時代である。
同腹の兄・竹丸を差し置いて水戸家の世子となった光國は、その窮屈さに荒れていた。
傳役の目を盗んでの悪所通い。素性を隔しての傾奇者として喧嘩に明け暮れる日常に冷水を浴びせる事件が起こる。
晩年の剣豪・宮本武蔵、隻眼の反骨僧・沢庵との出会いである。
まだ十六歳の光國には足元にも近づけぬ気迫を持つ二人。特に武蔵はその文才においても光國を凌駕した。
「お前の詩を京人(きょうびと)にぶつけ、唸らせてみよ」
この武蔵の言葉に、光國は詩歌で天下取りを目指す。
宮本武蔵って左利きだったのね。調べてみると、結構、有名な説らしい。
儒者である友・林読耕斎との出会いを経て、京文化を代表する冷泉為景との邂逅を果たす。
長子継承を打ち立てた徳川家と御三家だが、なぜ光國が世子に選ばれたのか?
父・頼房と将軍・家光の確執に纏わる光國と兄・松平頼重の出生の秘密。
三代将軍・家光が死んだ年。光國は24歳。
四代・家綱の摂政、会津藩主・保科正之と出会う。
このあたりの血縁関係はみなもと太郎「風雲児たち」を読み返したいくらい、めんどくさいんだよね。
そして26歳。光國は後水尾天皇の姪、近衛家の秦姫(17歳)を娶ることになる。
う~ん、面白いですねぇ。
隆慶一郎的な雰囲気で好きです。特に序盤で出てくる宮本武蔵がカッコ良すぎる。
光圀に人間の殺し方しか伝授できなかったというが、その生き方に重大な楔を打ち込んでいきましたな。
このまま、下巻に進みたい。
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平本アキラ「監獄学園」既刊17巻

今期アニメは異常にエロティック要素が過剰なものが多い。(よく放送禁止にならんな)
そのギャグ度でもっともお気に入りなのが「監獄学園(プリズンスクール)」。
よってとリあえず10巻まで購入。
絵がなかなか上手いですな。うひひひ。
まあ、内容は説明するだけ野暮なので割礼、いや割愛。
DVD&BDでは規制が外れるのだろうか?
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アニメ「乱歩奇譚 Game of Laplace」
2015年夏アニメも出そろったが、あまり期待していなかったものが、ヒッターのストライクゾーンに来た。
「人間椅子」「二十面相」「影男」「黒蜥蜴」と、子供の頃の明智探偵と少年探偵団の物語が現代ヴァージョンで蘇った。
とりあえず第4話まで視聴したが、これは面白い。

カワイイ! コバヤシ少年。13歳。

宮内庁公認・特定未成年 アケチ。17歳。 缶コーヒーばかり飲んでいるのは糖分補給か?

アケチが収監中の黒蜥蜴に会いに行くのは「羊たちの沈黙」へのオマージュか?

検視官・ミナミの3分間ショッキング(笑)

原作ではアルセーヌ・ルパン登場の「黄金仮面」はぜひやって欲しいな。

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ゲーム「艦隊これくしょん」

プレイ開始から4ヶ月。進行がさらに停滞中である。
最大の敵はエアコンのないヒッターの部屋の暑さである。古い方のPCでやっているのだが、夏場になると熱暴走でよく落ちる。
こちらは毎年9月くらいになって気温が下がると安定するのだが・・・
一方、「FFXI」をやっている新しい方のPCでやってみると、なぜか「通信エラー」出まくりでさっぱり進まん。
このエラーの原因は「サーバーが混んでいる」「キャッシュ不足」「時計があってない」などだそうだが、どういじくっても改善されない。
とりあえず、騙し騙し進めている。

ヒッター提督としては8月の夏イベント前に、駆逐艦と重巡洋艦のレベルの底上げを目標にしていたのだが、間に合いそうもない。
やはりサマージャンボを当てて、エアコンとPCの購入を・・・
天龍 夏季限定バージョン

漣 夏季限定バージョン

潮 夏季限定バージョン

朧 夏季限定バージョン

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夢枕獏 「大帝の剣 5」 聖魔地獄編
この系の中心で発生した意志ある時間、意志ある空間、意志ある重力。
それは縁を断ち、業を無効にし、光さえも飲み込む飢えた“大暗黒(マハーカーラ)”と呼ばれるもの。
1万2千年前、“神言師(ガブリエル)”は“大暗黒(マハーカーラ)”を滅ぼすため、宇宙の“始原物質(オリハルコン)”に生物の生き延びようとする意志を与えようと考えた。
そのために異常なほどの生命活動を行う惑星で“オリハルコン”を育てようとした。
だが“大暗黒(マハーカーラ)”の膨張速度はいつしか光の速度を越えていた。“オリハルコン”に《命素》を宿すには時間が足りないと見た“神言師(ガブリエル)”は、2千年前、ゴータマ・シッダールタの手によって“オリハルコン”を3つに分け、成長速度を3倍に加速させた。
シッダールタは“大暗黒(マハーカーラ)”によって滅ぶのも、宇宙の法の一部であると“神言師(ガブリエル)”と袂を分かつ。
また星々の間を旅するものにも“神言師(ガブリエル)”の考えに組する“螺族”と、それを是としない“化族”の争いがあった。
“化族”は生物の意志こそが“大暗黒(マハーカーラ)”の破壊を増殖すると唱える。
他の生命を喰らい、生き延びようとする《命素》は“大暗黒(マハーカーラ)”と同質だからだ。
“マケドニア王の大剣”
かつてイエスの《聖杯》であった“ゆだのくるす”
ブッダの托鉢であり、玄奘三蔵の手で唐の国に渡った“黄金の独鈷杵”。
3つに分かれて旅をした“オリハルコン”は互いに喰らい合い、一つに溶け合った“オリハルコン”は万源九郎の手に残った。
だが“神言師(ガブリエル)”はそのために多くの犠牲を人間に強いてきた。
益田四郎時貞は《神》の名を騙る“神言師(ガブリエル)”を許さなかたった。《神》など最初からいなかったのだ。
一堂に会する、短命、長命、それぞれの思想を持った者たち。
はたして“オリハルコン”は彼らを何処に連れて行くのか。
むか~し読んだ「妖星伝」は第六部から第七部の間がすごく空いていた。
あれだけの大風呂敷をたたむのは並大抵ではないだろうと思いつつ、その収め方には納得したものだ。
獏さんはこの結末を最初から決めていたのだろうか?
途中の中断時期が長く、当初の予定を大幅に変更したというのはあとがきにも書いているが、「さあ、冒険はこれからだ」的な終わり方であるともいえる。
ヴァーナー ヴィンジの「神々の遠き炎」的な終わり方ほど期待しないが、ちょっと物足りなさがあるのは否めない。
とりあえず懸案事項がまた一つ消化できた。
善哉。

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笹本祐一 「ARIEL EX」
長々と完全版全10巻を読み返してきたが、本来、ここからが本題である。
1回目に書いたように朝日ソノラマ文庫で出ていた「ARIEL」全20巻と番外編1「侵略会社の新戦艦」は買って読んでいたのだが、番外編2「家出艦長の里帰り」をなぜか買い逃していた。
この「ARIEL EX」には番外編2冊+書き下ろし短篇「終わりなき戦い(後編)」を収録。
#1 謎の実験戦艦
#2 ルキフェラス出航
#3 ルキフェラス対第三艦隊
#4 家出艦長の里帰り
#5 幸せに効く薬
無事に太陽系第三惑星・地球の侵略業務を終えたアバルト・ハウザー艦長率いる戦艦オルクスだったが、艦齢2世紀以上という老朽艦に今回の激戦続きの業務は堪えた。
代替艦を探すハウザーたちに打診されたのは、オーナー(ダイアナ・ハウザー)が本編でトマス・ゲルニカから巻上げた試験戦艦ルキフェウスだった。
ビッグ3の大手侵略会社ゲルニクスがフラグシップとして通常とは一ケタ違う製造費をかけ、1隻で銀河の半分を敵に回して戦えるという電子戦装備、外観は透明化まで可能なパールホワイト光学迷彩仕様、最高級豪華戦艦と言われる環境設備はあるのだが、カタログデータのみで実戦経験が無い。
ハウザーたちの新しい任務(のひとつ)はこの戦艦の運用評価(モニター)である。
だが、伝説の怪物の名を冠した文字通りモンスター級の電子戦艦の運用試験などどうやってやればいいのか?
試験運用でのデータならいくらでも集められるが、この戦艦の100%の限界を試せる状況というのはどんなものか。
眠らない魔女・長姉ダイアナが呼び寄せたのは電子戦の魔女・次姉シンシア・ハウザーだった。
二人の姉に逆らえないアバルトはずるずると泥沼へとハマっていく。
シンシアが標的としたのは父ゲルハルト・ハウザーが率いる帝国第三艦隊および、演習中の難攻不落の電子要塞と言われた統合参謀本部のセントラルパーティだった。
銀河中の通信ネットワークをハッキングした同時多発攻撃はバレたらただでは済まない。
第三艦隊司令ゲルハルト・ハウザーも馬鹿ではなかった。
模擬訓練相手であるセントラルパーティが一瞬で陥落したことから、即座に犯人の見当を付ける。
演習にハプニングは歓迎だが面目がある。電子戦から機動対艦戦に切り替え、包囲網を敷く“コンドルの脳髄”から“タレ目の鷹”は逃げ切れるのか?
そして今回のミッションの最優先オーダーがアバルト・ハウザーを待ち受けていた。
田舎に帰るっていうのは好いものですなあ。それも10年振りともなると、すごい街並みが変わってたりしますよね。
ハウザー家の執事の名はセバスチャンなんですね(笑) 運転手(ショウファー)はギャリソンさんですか。
いやはやこち亀の中川邸の比ではありませんな。敷地が広すぎです。
ついに年貢を納めるときが来たアバルト・ハウザー。
やはり結婚の許可をもらいに嫁さんの実家に行くのは、男にとってシンドイ作業でよね~
キャラたちの後始末も終わったところで旧文庫版については ようやく長年の懸案事項が解決した。
さすがに初読の分は面白かったな。
プラス1話「終わりなき戦い(後編)」については次回で。

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五代ゆう クォンタム・デビル・サーガ「アバタールチューナーⅤ」
Quantum Devil Saga:Avatar Tuner
Part-Ⅲ 楽園-NILVANA- 後編
〈協会〉に反乱を起こしたシン・ミナセ。そのアートマ〈アルダー〉はサーフのアートマ〈ヴァルナ〉の力を上回った。
しかし調整途中だった〈アルダー〉は自分自身をも破壊し始める。
消えてゆく〈アルダー〉と〈ヴァルナ〉を見下ろすヒートのアートマ〈シヴァ〉。
駆け付けた〈エンブリオン〉の仲間が聞いたのは、自分がサーフを殺したと言うヒートの言葉だった。
堕ちた女神、〈テクノ・シャーマン〉セラフィータの語る「キュヴィエ症候群」の真実。
《神》が創りだした“人”の祈りは、《神》自身さえも狂気に引きずり込んだ。
《虚無の岸辺》に量子拡散したサーフの自我を収斂させる銀の瞳の猫〈シュレディンガー〉。
地上に堕ちた自分と同じように、《神》を引き摺り堕そうとうとする禁断のアートマ〈ルシファー〉。
ヒートの力を受け継ぎ、新たなサーフの力となったアートマ〈ヴィシュヌ〉。
すでに人類の生き残りは9千人に満たない。
人の《生(カルマ)》によって歪んだ《神》への最後の挑戦。
死を前にしたセラフィータを取り込み、創造と破壊と維持の《聖三位一体(トリムールティ)》となった存在の手は《神》に届くのか。
世界を修復する《調律者(チューナー)》とは?
全5巻、読み終わりました。
なるほど、光瀬龍・萩尾望都さんの「百億の昼と千億の夜」が原体験ですか。
8歳であれに触れたとすると、少なからぬ影響を受けたでしょうね。
ヒッターも原作の方の「百億の昼と千億の夜」、小松左京さんの「果てしなき流れの果てに」、半村良さんの「妖星伝」という壮大すぎて理解が出来ないような大作を中学時代に読んで、「SFってすげー!」とひとり悶々としていたものです(笑)
それと同じような小説を、自分で書こうという大それた行為を実行に移した五代ゆうさんはすごいですね。
(あとがきに出ていた野阿梓さんの「兇天使」も好きですよ!)
このような作品をまた書いてほしいですが、グイン・サーガの方も頑張ってください。

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ペリー・ローダン
Nr.995~999
498巻「《ヴァジファー》との戦い」
499巻「サイコドの道」
500巻「テラナー」

変調した“マルゴルの大波”により《深淵の騎士》の記憶と認識システムが不調となったジェン・サリクはオービターたちに拘束される。
しかし、ヴァリオ=500の計略で惑星マルタッポンを脱出したサリクは、2週間でガルベシュ軍団と決着をつけて《深淵の騎士》の証をすると、言葉をヴォリオに託す。

ガルベシュ軍団旗艦《ヴァジファー》はパラプラズマ球体と化した暗黒星雲プロヴコン・ファウストへ向かうが、直径4.9光年を球形状にを監視するLFT艦隊とGAVOK艦隊のため、侵入できない。
中破した《ヴァジファー》を修理するため不時着した惑星でもさらなる追撃を受け、ついに最期の一人となったアムトラニク。
だが2度目の“マルゴルの大波”の変調は、アムトラニクも知らなかった《ヴァジファー》の戦闘ロボットマルチシステムを起動させた。
121のコンポーネントからなる戦闘機械トロダーへと改造されるアムトラニク。そしていまだ完全体に復帰できないサリクは120万年にわたった闘いの決着をつけるべく、決闘の星プラデルを目指す。
二人の決闘はサリクの敗北に終わり、トロダー=アムトラニクの精神的支配下に置かれる。
銀河系外で《バジス》が“マルゴルの大波”の変調を観測した頃、《二百の太陽の星》でもポスビがテラナーの拘束をし始めた。
銀河系メンタル標識灯の増幅中継ステーションの役目を果たしていたらしい《二百の太陽の星》の、中央大プラズマに異常をきたしていた。
サリクのとった起死回生の策とは?
“マルゴルの大波”が観測され、《バジス》は銀河中枢部の惑星マルタッポンを目指す。
サリク不在の間にオービターたちの心は揺れていたが、ローダンと接触したオービター司令官たちはローダンに《深淵の騎士》の資格を感じた。
そして帰還したサリクも《深淵の騎士》の資格を回復していることを認められた。
ローダンとサリクは、互いが重大な使命を持つ存在だと本能的に感じ合っていた。
西暦3587年12月29日。《バジス》は地球衛星軌道に帰還する。
多くの冒険の結果、人類は《物質の泉》と、その彼岸にいる存在《コスモクラート》の事を知った。
だが、それは宇宙的運命を司る勢力のほんの一部でしかない。
超越生命体Esを罠にかけた“敵”、セト=アポフィスの存在がローダンの心に重く圧し掛かる。

ようやく501巻が出る前に追い付いたぞ!
500巻の前半で第15サイクル「宇宙城 Die kosmischen Burgen」 が終わり、後半から第16サイクル「宇宙ハンザ同盟 Die kosmische Hanse」が始まる。
こちらはその内まとめよう。アトランシリーズもまとめたいな。
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梶尾真治 「怨讐星域Ⅲ 約束の地」 Vendetta Planet Part3 Promised Land
ついに惑星「約束の地」の衛星軌道に到達した恒星間移民船〈ノアズ・アーク〉。
しかし、95%を海に覆われた惑星のわずかな陸地には、知的生命体の活動痕跡が認められた。
地球出発時には可能性としてはあったが、誰もが深く対応を考えていなかった事態に第1次移民計画は大幅な遅れを出した。
殖民地〈ニューエデン〉では狂信的な指導者により少年たちまで軍事訓練に駆り出され、仇敵が降下してきた場合の対策が検討される。
しかし、双方が予測もしていなかった大災害が事態を加速する。
原稿用紙換算2千枚という大作でした。
梶尾真治さんの小説ですからアンハッピーエンドにはならないだろうと予想していましたが、これはまた微妙なところへ着地しましたねえ(笑)
多くの人たちの人生の一部が描かれ、次の世代へと受け継がれていきました。
やはり地道な「縁の下の力持ち」的活動と老人の知恵は大切にしなきゃならないですね。
しかし、陸地が5%しかないし、早々に引越さなきゃね。

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田中ロミオ「犬と魔法のファンタジー」 KEN to MAHOU no FANTASY
ファンタジーだと思っていたらSFだったという前作「人類は衰退しました」。
今回はストレートにファンタジーです。なにせ、けんとまほうの世界なのですから(笑)
いつの時代、どこの世界でも大学生の就活は大変なようです。
ファンタジーの世界でもマイノリティ問題はあるんですな。
冒険組合とは大学のサークルですね? 新歓の冒険で重傷二名、重体一名、死亡八名ですか。ハードですな!
さて、この地下数千メートルの<溶岩都市>への冒険行で一匹の白い犬を拾った主人公・チタン骨砕(ほねくだき)くん(HN:草食オーガ)。
古くは中原の諸王国で略奪を繰り返した蛮族、骨砕一門の末裔は、途中で体調不良と称してズルしたヨミカ来倉(くるくら)に疑いの目を向ける。
大学三年にして就活に明け暮れ、結果は手放した果実が地面に引き寄せられる現象が続くチタンくん。しかし国立大学に入った以上、生活が安泰な国家騎士か大手商会に就職しならなければ意味がない。
冒険者になるとは人の道を(安定した生活も)外れることなのだ。
エルフの偶像集団(アイドルグループ)は、全員非○女なのですか? もう50年もやっているのか。
さてケガをしたシロを動物病院に連れて行ったチタンとヨミカ。
この犬、なんて種類? と首をかしげるお医者さま。
血中魔法抵抗値もやたら高く、透視魔法でもよく映らないがと臓器の位置が普通と違うらしい。
はたしてシロは何者なのか?
現生人類が栄える数百万年前に、世界の各地に超巨大都市を作り上げた魔法文明。
その多くの出土品の研究は、人類にも多大な恩恵をもたらした。
大学から追われ、 次第に弱っていくシロのため、ペット可の部屋を探すチタンとヨミカの前に、高収入のバイトが。
それは2~300万年前の超古代魔法遺跡調査だった。
これは田中ロミオの新境地ですな。面白かったです。
チタンは冒険者の道を歩み始めるのか。
チタンとヨミカの続編を期待したい。
次作は別の話のようです。

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WordGear ver.9
昨夜飲みすぎて、目が覚めたら正午を回っていた。
頭が痛い・・・
あ、今日のネタ書いてないや、とネットサーフィンであちこち見て回る。
川原礫さんの「WORDGEAR」はブログ形式になったんですね。
こっちの方が見やすいな。
http://wordgear.sblo.jp/
ほほう、これがアスナの最終進化形態ですか。
Web版のようにPoHに引っ剥がされたりするのだろうか。
まだアスナVSアリスの闘いまで行きそうにないな。

さてシャワーでも浴びて、明日のネタを書かなければ。
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松岡 圭祐「探偵の探偵Ⅳ」 Detective versus Detective Part4
新たな居場所を見つけようとする紗崎玲奈。
各社に対探偵課が出来て互いの違法行為を見張り合う。
その中で玲奈の所属する竹内調査事務所は業界トップを走っていた。他社との衝突を厭わないからだ。
実績とは逆に評価は疫病神扱いである。
前巻で妹の復讐を果たした玲奈だったが、そのために目的を見失ったかのようだ。
スマ・リサーチ社の対探偵課に残った峰森琴葉さんも、違法行為が身についてきましたね~
まあ、内容は書きません。
本巻で一連の物語は完結のようです。
そのうち新章が始まるようですが、次は新シリーズ「水鏡推理/ソルブ・ア・リドル」だそうです。
さて、TVドラマが始まるということで表紙が一新されてしまいました。
なんか4巻目だけ違うのは面白くないので、清原紘さんのイラストが表紙のものを探し回った。
こっちのほうがいいよね!

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大森 望 責任編集「NOVA Vol. 4」---書き下ろし日本SFコレクション
京極夏彦「最后の祖父」
ほう、「姑獲鳥の夏」を書きあげる前から構想していたという短編ですか。
作中で終了したお昼の番組とは「○っていいとも!」なのかな?
こんな日が来たら、ものすごく怖いと思うのだが、これはジャンル的にホラー小説になるんじゃないのか。
北野勇作「社員食堂の恐怖」
NOVA1収録の「社員たち」の続編ですか。
いや、前の内容を覚えてないぞ(笑)
メモを読んでなんとなく思い出したな。不条理SFですなぁ、面白かったっす。
斉藤直子「ドリフター」
前作の「ゴルコンダ」は面白かったが、こちらの不思議空間もヒッター世代には懐かしい。
そうそう、子供たちは真実を知って「全員集合」から「ひょうきん族」へ旅立っていったんだな。
森田季節「赤い森」
そうだよねー、クマって器用なんだよね。
鹿や猫などは足の構造で指先だけで歩いているのは知っていたが、指行性と蹠行性という言葉は知らなかった。
ふむふむ、クマの前で死んだふりは非常に危険であるということですな。
「シドニアの騎士」のララァさんは着ぐるみなんだよね。
森深紅(もり みくれ)「マッドサイエンティストへの手紙」
うーん、これはもっと続けて欲しい。
ネタがあればシリーズ化できるだろう。
マッドサイエンティストの素性を明かしてほしい。
林譲二「警視庁吸血犯罪捜査班」
吸血鬼が現代社会に求められIDタグで管理されている社会。
ゆうきまさみ「白暮のクロニクル」を連想させるが、初出はこっちが早いんだよな。あっちは給血鬼だし。
竹本健治「瑠璃と紅玉の女王」
竹本版御伽話。
これは怖い。1冊分書けば売れるのではないだろうか。
”1/1,000,000(パーミリオンのネコ)”か。懐かしいな。
最果タビ「宇宙以前」
すいません。内容がよくわかりませんでした。
山田正樹「バットランド」
これぞSFという直球ですねえ。
「鬼警部アイアンサイド」のテーマはまた聞きたいものだ。と思って探したら音源がありましたねえ。
小松左京の「ゴルディアスの結び目」は好きな作品でした。真っ向勝負ですね。

やっと4巻まできた。
1冊に1編くらい、ヒッターには理解不能な話が入る。
バラエティに富んでいるということだろうか?
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実写化「掟上今日子の備忘録」
まさか西尾維新作品が実写化されるとは!?
これ、ヒロイン役のイメージがなんか合わないと思う気がするが、白髪でやるんだろうな~
どうなんだろう?
一般受けしないのではないかと思うのだが・・・
内容も内容だしな。

あんまり、コメントすることがないな。
見ないし。
忘却探偵シリーズ第3作「掟上今日子の挑戦状」は8月19日発売。
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ペリー・ローダン
497巻まで読む。
Nr.989~994
495巻「幸福をもたらす者」
496巻「ビーストロアの恐怖」
497巻「長時間兵器」

惑星マルタッポンで、ジェン・サリクとヴァリオ=500型ロボットは互いの情報を交換し合う。
ヴァリオの目の前で《偽騎士》”ヴェイルトのイグソリアン”が死んだ日こそ、サリクの脳に莫大な情報が流れ込んみ、目覚めが始まった日だ。
惑星ウォルナルのオービター製造施設がアムトラニクに不正な操作をされたことで、サリクは24ある惑星の製造施設を全部停止させることにした。
今生きているオービターが寿命で死んだら、もう宇宙にはオービターは存在しなくなる。

惑星インバスで惑星全土を覆うクリスタル生命体の調査をしていたテラの調査船《トランター》は、この集合知性体が《宇宙震》により一部が変質していることを知る。
惑星マルタッポンを脱出したアムトラニクの旗艦《ヴァジファー》と1万2千隻のガルベシュ軍団は、宇宙空間にいるときだけ奇妙な放射に襲いかかられ、変調を来していた。
クリスタル生命は自然発生ではとても希少なものだが、この無機生命体は3つの哲学を与えられていた。
統一態の形成条件、そのための倫理的義務、そして自力で理想的状態に到達できない“他者”への対応。
テラナーはこの“他者”の定義を理解できないでいた。
ガルベシュ軍団を襲った「軍団病」の原因は何か?
つい最近、銀河系に偏在するハイパーエネルギー放射が起こった。“マルゴルの大波”と呼ばれるパラ=エネルギーはガルベシュ軍団に治する”ハープーンのアルマダン”の第二防衛線として機能した。
しかし、惑星インバスのクリスタル生命は、その哲学により“マルゴルの大波”の影響をガルベシュ軍団から取り除いてしまった。
惑星ショウルマーガーの奇妙な生物相。どの生物も類縁関係がなく、形態が似ているだけという不思議な生物群は、かつて別の惑星から移植されたものだろうか?
唯一、知性を持っていそうなグール族は銀河系外から百万年以上前にこの星にやってきたらしい。
再び“マルゴルの大波”の影響を受け始めたガルベシュ軍団は、多大な被害を受けて惑星ショウルマーガーに不時着する。
この惑星はかつて軍団の橋頭堡だったようだ。しかし百万年の時は、その堡塁を廃墟と化していた。
LFT艦隊とGAVOK艦隊がガルベシュ軍団を殲滅する中、アムトラニクは旗艦《ヴァジファー》で脱出し、”ハープーンのアルマダン”が長時間兵器をセットした暗黒星雲プロヴコン・ファウストに向かった。
サリクとヴァリオ=500型ロボットは《宇宙震》で誤動作した警報システムのチェックを開始した。
3人のガイア・ミュータントは“マルゴルの大波”の変調を察知する。同時にサリクも身体の不調を起こす。オービターの一人が秘密ステーションで誤った操作をしたせいで“マルゴルの大波”の周波数変調が起きたのだ。
サリクの《深淵の騎士》のオーラがオービターに感知されなくなり、艦隊は次々と離反していく。
ついに銀河系外縁まで帰還した銀河間長距離飛行用母艦《バジス》でも、ミュータントたちが非常に強いパラメンタル放射を受信していた。
《バジス》が発進してから初めて接するメンタル標識灯インパルスである。なにを警告しているか不明なため、ローダンは銀河系に入らずポスビたちの《二百の太陽の星》で情報を集めることにする。

アンソン・アーガイリス《皇帝》とジェン・サリク《騎士》のコンビは、なかなかいいですね~
のこり、あと3冊!!
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(画)田島 昭宇、(著) 大塚 英志 「多重人格探偵サイコ」22巻
本巻あたりで完結かと思っていたら、まだ終わらないようだ。
伊園若女の精神世界に侵入した西園弖虎(にしぞの てとら)と伊園美和。
この閉ざされた世界には伊園磨知の人格が、かなりのダメージを受けながらも残っている。
磨知こそがワカナ・モノストーンが成長した本当の姿だった。
そして生まれたばかりのワカナに潜り込んだ存在が、主人格を乗っ取って若女を名乗っている。
どれくらい昔から存在しているのか、様々な人間の脳に寄生し、移動し続けていた存在。
美和ちゃん、パンツ見せながら釘バット振るう姿がカッチョイイ!
世界の中心のタワーを目指すふたりを阻むゾンビの群れ。
進退窮まった二人は、ついに最終選択、「アレ」を決行する!
THE FUCK WORLD
誕生! 美虎・モノストーン・パープル!!!
シンクロ率99%の完全なるルーシー・モノストーンのパープル・ハリケーン・アタックが敵を薙ぎ倒す。
・・・途中から別のマンガになったのかと思いました。
まあ、精神世界なんて、思い込んだら何でもありですね。
このペースだと、23巻で終わるとは思えないんだが?

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夢枕獏 「大帝の剣 4」 幻魔落涙編
1万2千年前、“神言師”と呼ばれる者が、オリハルコンを携えて地球に降りたった。
白い肌、金色の髪、白翼を持ち、異能の力を振るう存在をユダヤの民は“ガブリエル”と呼んだ。
海を裂いてユダヤの民がエジプトを脱出するのを助け、大工の息子に奇跡の技を伝授した。
この生命に溢れた星に文明を育て、この世の滅びが迫っていることを知らせ、滅びから護るために。
2千年前、“ガブリエル”はスジャータという女の姿で、ゴータマ・シッダールターに乳粥の入った鉢を渡した。その時、ゴータマは「中道」に目覚めたという。
以来、45年。入滅の時を迎えたゴータマの前に姿を現した“ガブリエル”は、死の間際にいるゴータマの体を治し、ゴータマの《意志力》と共に育ったオリハルコンの鉢を3つに分けて欲しいと依頼する。
人類で初めて真理に到達したもの“ブッダ”。
この世は《シヴァの輪(チャクラ)》、すなわち広がり、反発する力と、《大暗黒球(マハーカーラ・チャクラ)》、すなわち寄り集まり、、まとまる力の拮抗の元で動いているが、この二つは同じ力の表と裏である。
しかし、宇宙の彼方でこの力の拮抗に乱れが生じた。光の速度が変化し、時が逆行する。その範囲が広がり続けている。
オリハルコンとはこの宇宙の始原の時より存在する意識を持つ金属、時の凝ったもの、生命進化を促すもの。
“神言師”は長命であるがゆえに、オリハルコンについては習熟していたが、使いこなすには《生命》が弱い。
この生存競争に明け暮れる、短命の生物の強靭な《意志力》でオリハルコンを育て上げるには、3つに分割してそれぞれに旅をさせる必要がある。
ゴータマの分割したオリハルコンは、その時々の持つ者の意志で形を変え、“縁力”で互いに引き合うであろう。
飛騨の玄覚寺でついに揃った“まけどにあの王の剣”、“黄金の独鈷杵”、“ゆだのくるす”。
三つ巴の闘いの中で、共鳴したオリハルコンの力で、砂漠に埋まった“神言師”の天空船へ転移させられた源九郎は、その中で「神に戦いを挑んだ男」ゴータマの意識体と出会う。
なぜゴータマは“ガブリエル”と袂を分かったのか?
“ガブリエル”とゴータマと源九郎のやり取りは、「アリシゼーション」でのアドミニストレータとカーディナルとキリトを髣髴させますな。
宇宙に存在する二つの勢力のどちらも、ある一定の「法」に縛られる。これはペリー・ローダンですな。
なんか「妖星伝」も入ってますな。
さて、3つのオリハルコンの内、“黄金の独鈷杵”は宮本武蔵の手に落ち、《螺族》のランは敵の手に落ち、佐々木小次郎は敵と手を組みそうです。
最終巻に進もう。

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島本和彦 「アオイホノオ」 14巻
たしかにこの時代はペンギン村カフェが多かった気がする。
ディスコでも「ジンギスカン」がかかっていたな。
ついに新人コミック大賞の佳作を受賞したホノオモユル。
しかし20歳の彼でも5人の受賞者の中では年長組だった。
しかも編集部の対応はホノオに冷たく、喜んでいいのか落ち込んでいいのか解らなくなるホノオだった(笑)
いやいや、これフィクションだというのを盾にとって、当時のことを脚色してますよね~(笑)
すごい悪人っぽく描かれていますが、担当編集者たちはこれを読んでどう思っているのか。
とりあえずマイナススタートというところか。

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新約 とある魔術の禁書目録 13巻

ネタバレが含まれています。
いきなりクラヤミに追われる阿良々木君と真宵ちゃんネタですか?
御坂美琴さんはガチ勝負で食蜂操祈を排除したようです。
突然ラブレターで上条当麻を屋上に呼び出した真《グレムリン》の「魔神」の一柱〈僧正〉。
木乃伊のような外見の「魔神」はオティヌスの「理解者」当麻に告げる。
「魔神」と呼ばれる存在はオティヌスだけではない。しかし指先ひとつで己の望む世界を作れる存在が何柱もいたらどうなるのか?
一つしか無い世界を、それぞれが好きなように作り変えていたら歪みが生ずる。
リソースの奪い合いが行われないようにする、すり合せの機関が真の《グレムリン》だった。
人間などと関わらなくても「魔神」同士の闘いの余波だけで世界は影響を受ける。
オティヌスは「魔神」としての完成を願って人の世界と関わった。しかし、何故、上条当麻の周辺でばかり(本人とっては不幸な)事件が起こるのか?
「世界の基準点」にして「世界の修復点」たる《幻想殺し(イマジン・ブレイカー)》が当麻の右手に宿ったからなのか。
いや、それは逆で、上条当麻は「神浄の討魔」として「魔神」を想定した存在ではないのか。
ならば有史以来の全世界の「魔神」同士の争いの場でもある《グレムリン》の採点と調整も可能なはず。
《グレムリン》のリソースメモリーの管理とセキュリティ権限を手に入れることで、上条当麻は「神」に近い力を得る。
そんな〈僧正〉の甘言に乗る当麻ではなかった。その程度ならオティヌスの見せた「だれもが幸せな世界」の方がましだ。
ということで、前巻でアレイスターに数兆分の一に弱体化された「魔神」〈僧正〉と、上条当麻、御坂美琴ペアのリアル鬼ごっこが始まります。
美琴の全力攻撃も意に介さない〈僧正〉。
割り込んできたのは世界を支える四つ角の一つ。《神の右席》フィアンマ。
勝手に暴走した〈僧正〉を妨害しに来た、真なる《グレムリン》の「魔神」〈ネフテュス〉と〈娘々(にゃんにゃん)〉。
上里翔流(かみさとかける)。「魔神」さえ封殺する《理想送り(ワールド・リジェクター)》を右手に持つ、どこにでもいる平凡な高校生の出現。
「魔術を扱う者達の願望の集積体」
今ある世界を修復する、直す、しがみつく理想。
今ある世界を見捨てる、旅立つ、放り出す幻想。
イギリス清教最大主教(アークビショップ)ロ-ラ=スチュアートは、アレイスターの召喚した《幻想殺し》に対抗する《理想送り》の出現を予測していたのか。
御坂美琴が目にした「超電磁砲(レールガン)」の比ではない、上条当麻の右腕の真の力。
御坂美琴という守るべきものを持った上条当麻は、本来の力を発揮しえない。
美琴はもう当麻の背中に追い付けないことを悟る。
〈僧正〉さんのキャラが面白すぎる。
さて、御坂美琴は対オティヌス戦で上条当麻たちと共同戦線を張ったが、その結果については何の報告も受けていないとプリプリしています。
しかし、それを問い質す前に〈僧正〉の襲撃に巻き込まれ、魔術だの「魔神」だのと学園都市の住人には理解できないものが溢れだしてきました。
終盤で上条当麻にとって自分は足枷でしかないと気付いた美琴はどうするのか。
次巻が楽しみですねえ。
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梶尾真治 「怨讐星域Ⅱ ニューエデン」 Vendetta Planet Part2 New Eden
太陽のフレア膨張に地球が飲み込まれてから数十年。2つの人類社会は第2世代が成年に達っしていた。
恒星間移民船〈ノアズ・アーク〉で脱出した人々の社会では、本当にこの行動が正しかったのかと悩み、自殺者が増えていく。
転移装置で新天地「約束の地」へジャンプした人々は、過酷な生活環境でほかのグループに対し不信感を抱いていた。
そして、さらに数十年後。「約束の地」では融合した二つのコロニーの人々が、日々、文明度を回復する努力を行っていた。
“町”と“エデン”の融和により〈ニューエデン〉と名付けられた都市で、世代は第4から第5世代へ移っていく。しかし、既に移住時代の苦労を実感している者は少なくなっていた。
だが、すべての人間が文明復興に向かって努力する社会には、まだ貧富の差は生じていない。
(ほうほう、ギターとドラムが現地の材料で復元されて、カブト虫という歌手たちの「昨日」という曲が老人たちから採譜されたのか!)
人々が“ジャンプ”してきた日を記念日として毎年「降誕祭」が開かれる。イベントを行う学生たちの今年の題材は日本の民話「サルカニ合戦」をモチーフとしたものだった。(おいおい「三銃士」が混ざっているぞ(笑))
しかし、この演劇は大人たちによって地球を見捨て、〈ノアズ・アーク〉で逃げ出した者たちへの復讐譚へと変更されていく。
脚本を担当したアンリーは敵役の元アメリカ大統領の人選に苦慮していた。悪の権化というイメージに合う人間が街の中には見つからない。
ふとした情報で探しだした人物は記憶を失い、奇妙な言葉を話す〈ニューエデン〉に未登録の男であった。
彼こそは「転移装置」の発明者であり、100年以上前に転送実験第1号となったイアン・アダムスだった。
さらに数十年後のイアンの孫の世代。イアンの指導で造られた観測所はついに〈ノアズ・アーク〉の接近を捉え、迎撃の準備を始めようとしていた。
世代型恒星間移民船〈ノアズ・アーク〉も既に発進から数世代が経ち、様々な困難と戦っていた。
船長室と制御室のあるブロックで事故が起き、危うく中間地点で反転して減速が不可能になりかかったこと。低重力による住民の筋力低下問題。3万人を乗せて出発したが、すでに船内人口は1万9千人まで落ち込んでいた。
目的地「約束の地」の軌道到達まで、約10年と予測されている。ここで最大の問題となったのは着陸をどうするかである。
移乗時に使用したシャトルは、現地に滑走路がなければ着陸できないので早々に分解され放棄されている。新たな垂直離着式シャトルの設計と船体の資材転用による製作。
そして肉体的に衰えた高齢者などは、惑星重力に順応できないだろうという残酷な展望。せいぜい1万人ちょっとしか大地を踏みしめることはできず、新たなフロンティアを開拓するという難問を背負うことになる。
そんな時、 「転移装置」のジャンプ事故なのか、〈ノアズ・アーク〉船内に出現した日本人少女。
地球脱出後に発明された装置で多くの人間が「約束の地」へ先乗りしたことを、一人の男は知った。
いや~、家系図を作ったら面白いだろうな。
誰が誰の子孫なのか、連綿と受け継がれていく名字でわかりますね。
人類は邪魔になる生物を絶滅させてでも生きていく、残忍な種族なんですね。
いよいよ最終巻では両者の邂逅となるようです。

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五代ゆう クォンタム・デビル・サーガ「アバタールチューナーⅣ」
Quantum Devil Saga:Avatar Tuner
Part-Ⅲ 楽園-NILVANA- 前篇
かつて〈天使〉を失い、代わりの〈神〉との対話を行う者を作ろうとした人類は、人も世界も理解しない〈女神〉を生み出してしまった。
死を賭けたひとりの男の呪いは〈女神〉を打ち砕いたが、〈女神〉もまた世界を呪った。
崩壊するジャンクヤードから脱出したサーフが目覚めた世界。
そこは黄色い空の黒い太陽が地上を見下ろす世界だった。
〈神卵(EGG)〉を有し、荒廃した地球を掌握した〈カルマ協会〉。選民から漏れた人類の抵抗組織〈ローカパーラ〉。どちらも陽光の齎す「キュヴィエ症候群」を恐れ、地下深くでの生活を送っていた。
陽光の下を歩けるのは特殊な改造を受けた新人類のみ。
ヒトの受精卵を擬似太陽光線で結晶化をコントロールし、タンパク質を異常プリオン化させた半有機半無機細胞。シリコン演算素子より高い情報処理能力を持つ生体量子演算素子と、その不確定性により主観による形態や能力の変化を可能としたバイオメカニック。
そのプロトタイプとなる5体の〈ASURA〉ボディにサーフたちはダウンロードされて現実世界へ出現した。
抵抗組織〈ローカパーラ〉のリーダー・ロアルドは、サーフたちトライブ〈エンブリオン〉の内4人はオリジナルの人間が存在したと言う。
その4人は暴走した〈テクノ・シャーマン〉セラフィータ09のお気に入りだった。
サーフはセラの救出と〈エンブリオン〉の再集結のためニューヨークへ向かうが、そこで知ったのはかつての友の裏切りだった。
そしてプロトタイプ・ボディも、バイオメカニック・チップを挿入した特殊戦の兵士たちも致命的な欠陥を持つことを知る。定期的にヒトタンパク質を摂取しなければならないという〈飢え〉である。
「人食いの悪魔(アスラ)」用に人間の屍肉をビスケット上に加工したものを作るため、〈協会〉は選民以外の人間を餌として飼っている。
この世界がセラが教えてくれた〈ニルヴァーナ〉なのか。
〈EGG〉自閉の災害を生き延びた水無瀬眞(シン・ミナセ)は、自らの体に上位アートマ〈アルダー〉を装備し、己の分身ともいえる
サーフとその仲間を、いや自分を利用している〈協会〉を含めた世界の全てを破壊しようとする。
元はワシントンと呼ばれたドーム都市〈ザ・シティ〉で相まみえるシンとサーフ。
制御できない〈テクノ・シャーマン〉を放棄を決定した〈協会〉のトップ、マダム・キュヴィエは最後の選択に踏み切る。
〈協会〉に属する選民へのアートマ・チップの埋め込み。それは死の太陽の下で動き回る悪魔の誕生。
~最終巻へ続く。
むう、参謀さんがあんなにオコになるとは思わなかった! カッコイイじゃないか!!
やはりこれは「東京喰種」の元ネタか? 石田スイ先生はこの小説を読んでいたのか?
いやいや、そもそも人肉の食料化はハリイ・ハリスンの「人間がいっぱい」があるな。
なぜ彼はサーフを裏切ったのか?
本巻のラストでサーフがアレになってしまいましたが、最終巻はどうなるのか? 楽しみです。

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アニメ「シドニアの騎士」
「BLAME!」(全10巻)の 弐瓶勉さんの漫画だが、ヒッターは読んでなかった。(´д`)
友人に勧められて視聴したのは既にアニメ二期の終盤で、1期は録画版を見せてもらった。
これ、おもしれ~~。なんで読んでなかったんだろう。「月刊アフタヌーン」は毎月買ったほうがいいのだろうか(笑)
設定は「BLAME!」と共通のようだが、音楽に惹かれた。
【和太鼓で】全尺版 シドニアの騎士OP「シドニア」【叩いてみたの】
angela「シドニア」PV(short ver.)
MAD
第2期PV
第2期OP
最終話はエロかったですね~。原作はまだ続いているので買おうかな。
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【物語シリーズ】『終物語』TVアニメ化決定!10月より放送開始
先月末から物語シリーズの絵コンテを担当されている数井浩子さんのホームページに、2015年『物語シリーズ ファイナルシーズン『終物語』(コンテ)』の文字があったという記事が出ていたので、そろそろ始まるのかなと思っていたら、正式に発表になりましたね。
昨日は戦場ヶ原ひたぎさんの誕生日だったから、サプライズ発表なのか?
このラテアートすごいな(笑)

気になるのは「暦物語 第12話こよみデッド」だが、これを「終物語」の中に差し込むつもりなのか?
入れないと「憑物語」から繋がらないから、当然、「まよいヘル」の前あたりに入れちゃうんだろうな。
真宵ちゃんの成仏に涙を流した人は、あんな展開になるとは思ってもいなかったろう。
またひとつ楽しみが増えたな。
かいるさんも、情報ありがとうございます(^^)
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迂闊 「のみじょし」1巻
2分アニメ「ワカコ酒」を見てコミックを買いに行ったのだが、買ってきたのはこれだった(笑)
「ワカコ酒」第1回はなかなか酒飲みのヒッターの心と胃袋の琴線に触れたのだが、あの丸顔がなあ。
ともかく酒を飲む話と美味い物を食う話が好きである。
「夏子の酒」のような米作りから始める話でもいいし、池波正太郎の「江戸の味を食べたくなって」で江戸料理を紹介しているのもいいな~
今夜は枝豆を煮てビールをジョッキで飲もう!

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ペリー・ローダン
494巻まで読む。
Nr.983~988
492巻「未知なるインパルス」
493巻「オービターの宿敵」
494巻「播種船の侵入者」

アトランを《物質の泉》の彼岸へ送り出したローダンたちは、銀河間長距離飛行用母艦《バジス》でエランテルノーレ銀河辺縁へ向かう。
銀河内ではトランスファーディム遠距離(Transferdim-Triebwerk)エンジンを使用できない。だが、ローダンがなかなか故郷銀河へと急がないのは自分が《コスモクラート》に選ばれなかったショックと、アトランの運命が心配だったからなのか?
グッキーに届く謎のメンタル・インパルス。それは「Es」の救出に旅立ち、“完全なる静寂の場所”の罠に嵌ったエネルギー生物ハルノのものだった。グッキーの救けで「Es」の精神残留プロジェクションと共に脱出したハルノは、一足先に人工惑星《エデンⅡ》へ向かう。
《宇宙震》は敵対するオービター軍団、ガルベシュ軍団双方に間違った覚醒シグナルを出した。120万年ぶりに深層睡眠から目覚めたガルベシュ軍団の司令官アムトラニクは、ラビリ人の末裔を軍団として訓練するため、テラナーを相手に選ぶ。
牽引ビームに拘束されたLFTの重巡洋艦《ハルモス》と、ガルベシュ軍団秘密ステーションの死闘が始まる。
120万年前に敗北したガルベシュ軍団は、”ハープーンのアルマダン”のオービター製造惑星マルタッポンの情報を入手していた。その施設を奪取できれば新ガルベシュ軍団を作ることが出来る。
司令官アムトラニクは旗艦《ヴァジファー》で惑星マルタッポンを目指す。
ジェン・サリクの《深淵の騎士》のオーラは、太陽系を包囲していたオービター司令官の疑いを晴らした。テラナーたちヒューマノイド種族はガルベシュ軍団ではない。
この情報を惑星マルタッポンに送信した頃、アムトラニクも”ハープーンのアルマダン”の《コード保持者》としてオービター製造施設に侵入していた。《深淵の騎士》が太陽系に現れたという情報と、《コード保持者》の指令にオービター首脳部は的確な判断ができなくなった。
そこで捕らえいたヴァリオ=500型ロボットを《コード保持者》と対面させることにした。ヴァリオ=500は《コード保持者》の外見的特徴をテラへ送れと提案する。
エランテルノーレ銀河から旅立った6隻の播種船は銀河系に向かいつつあった。《宇宙震》の第2波はまだ被害を広げているが、それより巨大な第3波が予測されている。
《コスモクラート》の指令は、直径1126kmの球形宇宙船6隻をテラナーの手に委ねること。しかし、1銀河からの脱出は播種船とオービター艦隊の手を借りても不可能だろう。
しかも播種船にはアンドロイドを狂わせたオン量子とノーオン量子の残留放射がある。これを除去になければ、テラナーにどんな影響があるかわからない。播種船にリニア空間で寄生した数百万の《クリスタル凝集体》も放射の影響を受け始めた。
ロナルド・テケナーとジェニファー・ティロンは、播種船《ゴル=ヴァウル》で変容した《クリスタル凝集体》に接触する。

アムトラニクが細工したオービター製造施設では、ガルベシュ軍団となる新生オービターが誕生し始めていた。どちらも7人のフィリバスターを原型としているので見分けはつかない。
《深淵の騎士》サリクと《コード保持者》の直接対決はサリクの勝利となるが、すでにアムトラニクは1万2千隻のオービター艦隊を支配下においていた。
ふう、500巻まであと6册!
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木城 ゆきと「銃夢 Last Order」完結

近所の本屋さんに無かったのでAmazonに注文。
あ~、こういうエンディングだったのか。
前作「銃夢」の旧版のエンディングをこちらにダブらせたのね~
よかったねフォギアさん。ガリィとお幸せに!
この後が「銃夢 火星戦記」になって行くわけだが、あと「銃夢」の愛蔵版(全6巻)が欲しいところだ。
もう中古でしか手に入らないんだよな。あの時買っておけばよかったと悔やんでいるのだが、この「絶版になったらどうしよう」という考えが買い置き本の山を作る原因になっているのも確かだ。
「木城ゆきと画集」も欲しいな~
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アニメ「うしおととら」
分割3クールで最後までやるということで始まりましたね~
第1話「うしおとらとであうの縁」面白かったです。
さすがにおぼろげにしか内容を覚えてなかったので、新鮮な目で見れました。

この親子ゲンカはアニメだとああなるのか(笑)

とらちゃん正直すぎ!


このふたり、ええやんか~

うしお覚醒! ゴンさんの元ネタ?


そうそう、とらは普段は人には見えないんだよな。

海外の人には日本の妖怪とか概念がわかるのだろうか?
視聴決定。

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笹本祐一 「ARIEL 完全版10」

ARIEL(エリアル)本編の完結。
旧ソノラマ文庫版の19、20巻+書き下ろし短篇「終わりなき戦い(中編)」収録。
表紙のA.ARIEL(アドバンスド・エリアル)03さんは元〇玉を練っているわけではないそうです。
第48話 グランド・フィナーレ
第49話 帰還軌道
第50話 国連脱出作戦
第51話 SCEBAI最終決戦
最終話 星へ続く道
今回は最後なので内容は書かないでおこう。
プラス1話 終わりなき戦い(中編)
前回に引き続き読まないでおく。
後書きを読むと全52話(4クール)予定で始まった「ARIEL」。どんだけ行き当たりばったりで書いてたんだよ(笑)
さて、本来は次巻の「ARIEL EX」を読む前にストーリーを再把握しようとしていたのだが、えらい時間がかかってしまった。
SSも3冊出てしまったが、後書きを読む限り、これだけではまだ終わらない予感がする。
「ミニスカ宇宙海賊(パイレーツ)」シリーズも待っているので、先は長いな。
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梶尾真治 「怨讐星域Ⅰ ノアズ・アーク」 vendetta Planet Part1 Noah's Ark

2005年からSFマガジンに掲載された作品が一挙全3巻刊行。
近未来、地球全土で起こる異常気象、天変地異。
科学者たちは太陽のフレア膨張が数年以内に起こるという予測を立てたが、それは公表されなかった。
木星軌道まで広がるフレアは地球を飲み込み、全てを焼き尽くすだろう。不用意に情報が漏れれば大パニックになる。
だが、数年に渡り増大した軍事予算で世代型恒星間移民船〈ノアズ・アーク〉を建造したアメリカ大統領は、暗殺を装い表舞台から去った。
そして選民された3万人を乗せた〈ノアズ・アーク〉は172光年離れた新天地〈約束の地〉を目指した。
船に乗せてもらえなかった政府高官のリークにより、世界中の人々は真実を知ったが、怒りをぶつける相手はもういない。
大統領の娘ナタリーと恋仲だった青年イアンは、数年前に真実を知らされていたがどうすることもできなかった。恋人との仲を引き裂かれた天才エンジニアのイアンは大学の仲間達と共に、幼い頃からの夢であったSFに登場する「転移装置」のモデルを作り上げた。
理論を広く公開し、世界各国で独自の改良をした大規模な「転移装置」が建造されていく。目標は人類が生存可能と予測される〈ノアズ・アーク〉が向かった星、〈約束の地〉だった。
しかし、各国の技術格差により「転移装置」は様々な不具合が生じていた。転送先で融合してしまう者、裏返しになってしまう者。
行き先がどんな所かもわからない、命懸けの転送に運命を委ねるよりも、地球に残って最後を過ごそうという人々も多かった。
人類の7割がジャンプを決行し、そして最後の転送作業が終り、地球に残った人々は残りの時間をなるべく有意義に過ごそうと考えた。
そして「ハッピーエンド」という名の錠剤が公共機関から配布されていた。
「転移装置」によりジャンプした人々が、生きて無事に〈約束の地〉へたどり着けた確率は卵子に到達できた精子の数に等しかった。
世界各国から言葉も風習も違う人々が、ひとり、またひとりと寄り集まり、集落(コロニー)を形成していく。
先行実験で送り込んだもの以外、文明機器など何も持ち込めなかった異世界でのサバイバルが始まる。
彼らをまとめあげていたものはただ一つ。やがてこの〈約束の地〉へやってくる、〈ノアズ・アーク〉で逃げ出した者たちへの怨讐であった。
未知惑星の生物との生存競争はニーヴン&バーンズ&パーネルの「アヴァロンの闇」「アヴァロンの戦塵」を思い出しますなあ。
これは後でネタにしよう。
新天地〈約束の地〉は世界の縮図ですな。ゴキブリ持ち込んじゃあかんよ(笑)
まだ1巻しか買ってきていないのだが、面白いから残りも買ってこよう。
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