蔵書管理 2015.04
月イチの個人ネタ。単なるメモである。4月に読んだ本をチェックする。
ACCCESSデータベースに登録した蔵書は2015年4月30日で21,804冊(先月増+37冊)となった。
艦これにハマってしまった・・・。
内訳は
小説 6,902冊
コミックス 14,461冊
エッセイ、NF他 441冊 である。
・2015年5月の予定
アンソロジーものの消化。
ペリー・ローダンの翻訳に追いつかねば。
小川一水、五代ゆうを消化。
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昔読んだ本ネタ 第21回
山田風太郎の忍者ものが好きで結構読んでいたのだが、代表作といえば「魔界転生」が有名である。
やはり柳生十兵衛が出てくるやつはおもしろいなあ。
柳生十兵衛三部作
1.柳生忍法帖

寛永19年春。
女人救済で名高い鎌倉の東慶寺山門を夥しい女性の血で染めた「会津七本槍」といわれる七人の剣鬼。
馬を軽々とくびり殺す威力を持つ、十数mに及ぶ皮鞭を操る司馬一眼房。
子牛ほどもある巨大な三匹の犬(天丸、地丸、風丸)を意のままに使う具足丈之進。
拳法の使い手で、素手・素足で寺の山門の厚板を打ち抜くほどの力を持つ鷲ノ巣廉助。
鎖鎌の達人。その鎖の長さは十間以上で、分銅のみならず鎌も投げ、自在に操る大道寺鉄斎。
細いが強靱な「かすみ網」の使い手、香炉銀四郎。
一丈八尺(5メートル弱)の長さに及ぶ槍の使い手、平賀孫兵衛。
血の臭いを嫌い、剣をふるう前には花枝をくわえる習慣がある隻腕の剣客、漆戸虹七郎。
暗愚な会津藩主、加藤明成は不死身の妖人・芦名銅伯を使嗾し、硬骨の家老堀田主水一族を皆殺しにした。
大いなる恨みに燃える堀家の女7人を助けるべく、天樹院千姫の命により柳生十兵衛が立ち上がる。
慈僧沢庵と七人の僧侶をともない、敵陣会津に乗り込むが、彼らを待つは、驚天動地の幻法「夢山彦」。
果たして沢庵が案ずる芦名銅伯と天海僧正との秘密とは。
2.魔界転生

心をこの世に残しつつ死の際に立った男が愛する女と交る。そして1ヶ月後にその女胎を裂いて男が再誕する森宗意軒の妖異凄絶の忍法「魔界転生」。
血風の中に甦る七人の転生衆。
若くして病没した剣の天才、田宮坊太郎。
槍の宝蔵院の異名を持つ宝蔵院流の二代目、宝蔵院胤舜。
尾張柳生の初代、柳生如雲斎。
島原の乱の首領、天草四郎時貞。
柳生新影流の剣士。十兵衛の兄弟子、荒木又右衛門。
将軍家の剣術の師範。十兵衛の父親、柳生宗矩。
二天一流の使い手、宮本武蔵。
紀伊大納言頼宣を唆して天下を大乱に導く企てに立ちはだかる柳生十兵衛。
3.柳生十兵衛死す

茫々と薄墨に染まる木津川の河原に一人の男があおむけに倒れていた。
死者は天下無敵の剣豪・柳生十兵衛であったが、開かぬはずの方の目がかっと見開いていた。
室町と慶安を舞台に二百五十年の時空を超えて飛び交う二人の柳生十兵衛、満厳と三厳。
剣の奥義と能を媒介とした壮絶無比の大幻魔伝。
天皇の地位、幕府転覆をねらう大陰謀に、足利義満、一休、後水尾天皇、由比正雪、紀伊大納言頼宣がからみ、柳生十兵衛の死を描く三部作完結編。
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ペリーローダンシリーズ宇宙船
アトピック法廷サイクル後半から登場のスーパーノヴァ級(SUPERNOVA-Klasse)万能空母(Omni-Trägers)のプロトタイプ、艦名は《ラス・ツバイ》。

直径3000mの球殻。赤道環ベルトの直径は3752m。両極に《超空間プログレス( Hypertrans-Progressor)駆動》発生装置を持ち、両極間は3900mになる。
鉄壁のアーゲンフェルト・バリア(Aagenfelt-Barriere)派生装置が5基搭載。
このうち4基は収束して攻撃に使用する《アーゲンフェルトの雷(Aagenfelt-Blitz)》となる。
・外殻郭にドッキングしているのは8隻のマーズ級巡洋戦艦(Schlachtkreuzer der MARS-Klasse)。
乗員600名
球殻直径500m、赤道環直径600m
16門の100メガトン級トランスフォーム砲(Transformkanonen)
20門のアーベンハルト超空間泡砲(Überlicht-MVH-Geschütze)(注:MVH⇒Multi-Variables-Hyperwaffensystem 将来、なんて和訳されるのか?)
8門の複合砲(熱線砲/分子破壊砲/麻痺砲)( Sublicht-MVH-Geschütze (Thermo-, Desintegrator-, Paralysemodus)
1門のパラトロン砲(Paratronwerfer)
8門のインパルス砲(Impulsstrahler)
パラトロン・バリア(Paratron-Barriere)とHÜスクリーン(Hochenergie-Überladungs-Schirm)を装備。たしかHÜスクリーンって高エネルギー重層バリアだったよな。
・格納庫に30隻のネルヴァ級重巡洋艦(Die Schiffe der MINERVA-Klasse)。
乗員210名
直径200m、赤道環直径240m。
8門の50メガトン級トランスフォーム砲
4門のアーベンハルト超空間泡砲
4門の複合砲
2門のインパルス砲
パラトロン・バリアとHÜスクリーン
・合わせて144隻のダイアナ級軽巡洋艦(Die Jagdkreuzer der DIANA-Klasse)、マーキュリー級軽巡洋艦(MERKUR-Klasse)
直径100m、赤道環直径120m
装備はダイアナ級とマーキュリー級で異なる
・120隻のフォボス級コルヴェット(Die Kugelraumer der PHOBOS-Klasse)と120隻のダイモス級コルヴェット(DEIMOS-Klasse)。
直径60m、赤道環直径72m。
装備はフォボス級とダイモス級で異なる

・30m級マイナーグローブ(Minor-Globe)が120隻。
・528隻のスペースジェット。
このうち36隻がロムルス級(ROMULUS-Klasse)と言われるローリン型不可視化装置(Laurin-Antiortung)を装備したローリン隊である。
・150機のループス(狼座)型シフト(Shift der LUPUS-Baureihe) 全長12.5m 全高7.2m
・150機のキグナス(白鳥座)級戦闘機(Kampfgleiter der CYGNUS-Klasse)。全長12.5m
・420機のハレー級(HALLEY-Klasse)宇宙戦闘機(Raumjäger) 全長8.4m
現状でペリー・ローダンシリーズ最新鋭の宇宙船でした。

参考サイト
http://www.perrypedia.proc.org/wiki/RAS_TSCHUBAI_%28Raumschiff%29
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夢枕獏 「大帝の剣 2」 神魔咆哮編/凶魔襲来編
・神魔咆哮編
霧隠才蔵の奸計によりキメラ権三と対峙した宮本武蔵。武蔵が追っている男の名は益田時貞であった。
武蔵が本気になっても斬れなかった男。「島原の乱」で死んだ天草四郎として知られる男は、魔王の力を得るため「三種の神器」を求めているという。そのひとつは”ゆだのくるす”といった。
日本に耶蘇教を伝えに来た伝道師ヴァリニャーノは一人の黒人を織田信長に献上した。その男が万源九郎の父親だという。
そして源九郎は”まけどにあ”という異国の王の大剣を受け継いでいた。
源九郎が伊吹山中で見た天空の光る船。その天空船から別れた五つの光は蘭という娘への追っ手である。
源九郎は蘭が取り憑いた舞を土蜘蛛衆から守りながら江戸へ行き、蘭を追う異形の追っ手からも守らなければならない。
かつて宮本武蔵に敗れた巌流佐々木小次郎。二十数年前にもこの惑星に使命を持ってやってきた天空船があった。不時着した天空船から脱出した生命体は、長い年月をかけて小次郎の肉体の修復を終えたが、その記憶は既に小次郎のものと混濁していた。
いま、自らの刀「備前長光」を手にした小次郎は武蔵の後を追う。
そして益田時貞を追っているのは武蔵だけではなかった。
柳生十兵衛と柳生忍軍が武蔵の行動を傍らから監視していたのである。
・凶魔襲来編
ついに蘭に追いついた追っ手。キメラと化した男、権三と万源九郎との激闘。そして源九郎と真田の申、才蔵は追っ手の正体を知るが、舞の中の蘭も十五日の間、動きを封じられてしまう。
舞を狙う土蜘蛛衆と源九郎が戦う中、益田時貞も行方知れずだった第三の神器の所在を知った。それは源九郎の持つ”まけどにあ”の王の大剣。
山田風太郎張りの異能、異形の忍者たち。
柳生十兵衛三厳の参戦と、ますます面白くなってきた。
ここまでで4巻分で、前は5巻目までしかやらなかったんだよな。
次は未読の部分に突入ということで、楽しみ楽しみ。

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西尾維新 「掟上今日子の推薦文」

忘却探偵シリーズ第2作。今回は長編である。
第一章 鑑定する今日子さん
美術館の警備員、親切守(おやぎり まもる)を襲った災難。
それには三人の人間が関わっていた。
総白髪の探偵、掟上今日子(おきてがみ・きょうこ)が二億円と値をつけた展示品。
しかし、ある日の今日子さんはその同じ作品に二百万円の値をつけた。
剥井陸(はくい りく)という天才小学生は、その絵画を鉛筆だけで模写してみせた。
とある和久井という老人が親切の目の前でその絵画を壁から叩き落として叩き割ってしまい、親切守は警備員の仕事を解雇された。
納得の行かない親切は今日子さんからもらった名刺を頼りに依頼をするが?
名探偵中の名探偵の名セリフ
「論理的にありえないすべての可能性を排除したあとに残るものが、どれほどありえなさそうに見えても真実だ。」
2日続けて同じ文章を読んだな。
ジョン・ギアリー元帥も読んでいたらしい(笑)
今日子さん。それは晩飯を奢れということですよね?
第二章 推定する今日子さん
警備会社を解雇される原因となった老人・和久井から親切守への依頼。
親切は半年間のアルバイト雇用に関してある条件を申し出る。
探偵の定番のセリフ
「犯人はこの中にいます」
まあ、そうなんでしょうがねえ(笑)
野﨑まどを読んでから容疑者が15万人いても驚かなくなりましたねえ。
第三章 推薦する今日子さん
(略)
前巻で登場した隠館厄介くんは登場しませんでしたね。各巻ごとに語り部が変わるのか?
エスプレッソをダブルで砂糖もミルクも入れずに飲む今日子さん。
今日子さんの正体は白くて黒い猫?
ちょっとお金に汚い今日子さんの第3作「掟上今日子の挑戦状」は今夏の予定だそうです。
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柳内たくみ/作 竿尾悟 / 画 「GATE(ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」
コミック4-6

外伝3は単行本を買うことにして、先にコミックスの続きを買う。
第2部炎龍編だが、6巻で終了しなかったな。
続きはWeb掲載を読む。最新作から数回前まで読むことができる。
http://www.alphapolis.co.jp/manga/viewOpening/138000030/

このペースでは第5部まで完結するまで数年かかりそうだ。
作画が結構、気合が入っているので購入は続けよう。
アニメの方はどこまでやるのか?
海外ではすでにこの作品が日本の帝国主義発揚ものとして「艦これ」以上のバッシングを受けそうだと評判だ。
おおいに盛り上がってもらいたい。
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ジャック・キャンベル 「彷徨える艦隊10 巡航戦艦ステッドファスト」
The Lost Fleet:Beyond the Frontier:Steadfast
表紙は緑の髪の妖精、ジャーメンソン大尉。

遥か昔、超空間ジャンプ航法の実験に失敗したひとりの地球人が、スパイダー=ウルフ族の宙域にたどり着いた。彼らは遺体の情報から人類の存在と故郷を知るが、彼らはいつか、その遺体を故郷へ戻してやろうと考えていた。
ジョン・ギアリー元帥はその船団の護衛を兼ねて地球のある太陽系へと訪問したが。そこで《太陽系の盾》を名乗る艦隊と遭遇した。
<ド-ントレス>はこの艦隊を一蹴して除けたのだが?
というのが前巻のお話でした。
多くの政府が未だ存在する地球でそれなりの歓迎を受けたギアリー夫婦だが、各地の遺跡を観光案内されるうちに人類は多くの戦いの記録を記念碑(モニュメント)として残そているのだと感ずる。そして今ではジョン・ギアリー自身がアライアンス(星系同盟)にとって、希望の象徴化されていることも。
火星の暗殺者から命を狙われるギアリー達。このガンジーの平和主義を受け継いだ地球政府の対応は自衛のためでも発泡しないという日本国自衛隊を揶揄しているのか(笑)
かつてあらゆる生物を全滅させるウィルス兵器が木星の衛星エウロパで使用された。
立入禁止のエウロパからの人質救出作戦に、ジョン・ギアリーは決断を迫られる。
そしてヴァランダル星系に帰投したギアリー元帥に新たな命令が。
前巻から仄めかされている謎の新アライアンス艦隊。
経費削減で補修もままならないギアリーの艦隊。
最大の敵は金だ。艦隊運営資金がないと身動きできないのは戦艦オルクスのゲバルト・ハウザー艦長と同じである。
ギアリーは愛する妻と巡洋戦艦<ド-ントレス>から引き離され、新たな任務に向かいます。
さて、終盤に登場した黒い艦隊にギアリーの指揮する艦隊は大苦戦を強いられる。
はたしてその正体は?
11巻は本国でもまだ発売になっていないようだ。
次は外伝3「永遠の正義」ですな。

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アニメ「英国一家、日本を食べる」
深夜0時から放映しているNHKアニメである。
原作は 英国人マイケル・ブースの著作というから、そのうち購入したい。
第1話を視聴してとても面白かった。原作を未読なのでこれはアニメの脚本が上手いのかわからんが、日本に来た外国人視点でストーリーが進んでいく飯テロアニメである。ああ、腹が減った。


第1話ではいきなり嫁さんと子供を連れて新宿西口の「想ひ出横丁」へ。
お題は「やきそば」「やきとり」である。



終盤はネ申作画かと思いきや、実写パートであった。


実に美味そうだ。ウナギの頭の後ろの部分(エリ)って食ってみたいな。
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島の王
第38サイクルで久々にアンドロメダ銀河を影で支配していた「島の王」が登場した。
第2ストラクチャー 銀河外領域(Fremde Galaxien)
第5サイクル「島の王(Die Meister der Insel)」Nr.200-299
西暦2400年。テラとアルコンの連合帝国が消滅した後、ローダンはテラナーの発展に力を注いだ。
しかしハルト人イホ・トロトの登場は、ローダンを銀河中心部の恒星を正確に六角形に並べた恒星転送機に導く。
それはアンドロメダ銀河に続く、銀河間転送機網の出発点だった。
懐かしいですな。日本版で第100巻から150巻の物語です。
このサイクルの序盤の部分を動画にした人がいました。
すごいですね~
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第38サイクル「アトピック法廷 Das Atopische Tribunal 」 2700-2799巻
新銀河歴1514年―1515年
後半の2750巻~2799巻までをまとめる。

地球に戻ったレジナルド・ブルは、直径3000mの新造艦、スーパーノヴァ級万能空母《ラス・ツバイ》でオンリョン人艦隊が封鎖中のソル星系から脱出する。
反攻作戦「ZbV計画」の始まりである。目標は1060万光年彼方の星門《アイッカウド》。脱獄逃亡中のペリー・ローダンからのメッセージは、この星門から届いたのだ。
《アトピック法廷》の支配するラール人の銀河ラルハトーンで抵抗組織プロト=ヘトストと接触したローダンは、〈究極の3つの謎〉を追求しているという「究極調査会」の存在を知る。
アトプの女裁判官サエカエルは《アトピック法廷》は「時の彼方の国」から来たと告げた。そこへ行く宇宙船は《物質の泉》の彼岸に渡った経験があるものにしか操縦できないという。
ローダンが知る限り《物質の泉》の彼方に渡って戻ってきた存在はアトランしかいない。ローダンが新たな計画を練っている間に女裁判官サエカエルはローダンの複製を造り出していた。
(そういえばロワ・ダントンって新銀河暦1369年から音信不通だったのね。)
銀河系のテフローダー国家〈新タマニウム〉では「島の王」ファクターⅦレグナル・オルトンの子孫ヴェトリス=モラウドが奸計によって政権を奪取した。
親アトプ派として銀河系支配を狙うヴェトリスは、のし上がるためには味方を騙し、敵も利用するペリー・ローダンの崇拝者であった。(笑)
テフローダーがレムール人の正当後継者であると主張するヴェトリスは、自由テラナー連盟を構成する国家を統合すべく、暗黒惑星エヴァブラックのポスビたちを汚染。巨大な武器工廠へと変える。
惑星オリンプのマリナス・デボリン=アーガイリス皇帝にも同盟を強要する。
万能空母《ラス・ツバイ》はラルハトーン銀河でローダンを救出。ついで脱獄逃亡中のアルコン皇帝ボスティク1世を拾う。
ハルト人イホ・トロトは自分の子供の遺伝子構造体がボスティク1世の右腕に移植されていることを知り、ラール人の遺伝子研究所を急襲して破壊するが、同時に艦内にいるローダンに不信を抱く。
ローダンを調査するグッキーたち。本物と同じ記憶を持つ偽ローダンは逆にレジナルド・ブルに疑念を抱く。結果、ブルは〈全ての都市〉で混沌の勢力《カオターク》由来の装置で細胞活性チップの恒常的調整を受けたことを告白するが、ローダンも偽物であることが判明する。

ローダン救出作戦。直径1kmと5kmの二つの球状宇宙船を連結したアトプ宇宙艦《ケッマ・ドゥルガ》。女裁判官サエカエルの護衛は、かつて《大群》の支配権を奪った超能力種族カルドゥルスだった。戦闘の末に本物のローダンを救出したが、記憶や細胞活性チップまでコピーされた偽物のローダンも残った。
レジナルド・ブルは《ラス・ツバイ》の指揮をローダンに任せ、クイックシルバーと共にアトランの搜索に向かう。
ローダンは「時の彼方の国」の秘密を探うるべく、渡航可能なクリスタル裁判官のアトプ宇宙艦奪取を狙うが、謎のクリスタル裁判官はn次元数学者ケロスカーたちの都市にいるらしい。
惑星ショルを巡る2基の《コスモグローブ》に侵入するが、作戦そのものは失敗。クリスタル裁判官は宇宙船を持っていなかった。だが、ケロスカーから有力な情報を得る。クリスタル裁判官は未来から現在にやって来ているらしい。
「超越知性体Es(それ)」が「超越知性体タリン」を分離する際に、《深淵の騎士》のオーラで触媒の役割を果たしたアトランは人工惑星ワンダラーにいた。
やっとのことでワンダラーにたどり着いたブルは、従者ホムンクに《カオターク》の波動をもつ細胞活性チップを外してもらい、やっとアトランに会うことが出来た。
しかし「Es」は分離のショックで少々、具合が悪い。アトランは「Es」の記憶断片の修復を手伝っていた。ここをまだ離れるわけには行かない。永久に失われる記憶の中にはローダンの娘、スーザンのものもあるのだ。
だが、ブルに残されたタイムリミットは62時間。アトランは究極の選択を迫られる。
ローダンの「時の彼方の国」を目指す作戦。
フェイズ1:操縦者を探す⇒アトラン確保
フェイズ2:宇宙船を探す⇒女裁判官サエカエルのアトプ宇宙艦《ケッマ・ドゥルガ》奪取
アトランこそサエカエルが待ち望んでいた存在であった。
700億年後のラルハトーン銀河は「インフィニトゥム」という隔絶された時空にあった。そこに時空連続体の裂け目から落ちてきた1体のミイラ。それは蘇り、サエカエルと名付けられた。
彼女はそこで「時の彼方の国」へ行き、アトプの裁判官となる使命を受ける。だが「時の彼方の国」からクリスタル裁判官と共に《ケッマ・ドゥルガ》で戻ったのは《七種族の公会議》が崩壊した直後のラルハトーン銀河だった。
現宇宙でただ1隻の〈時間転移ドライバー〉を駆動系にもつ宇宙船と、平行宇宙の《物質の泉》の彼岸(トランスコスモス領域)で「裁判官の船」を操縦するメンタル・キーを取得したアトラン。
この二つが揃ったことで、ローダンは一旦、銀河系に戻る決意をする。

惑星オリンプ皇帝インドレ・デボリン=アーガイリスは、オリンプにある500万年前のラール人第1文明のステーションへローダンたちを案内する。当時、強大な敵と戦っていたラール人は各地にスパイ網を作ったが、第1文明は滅び去った。ここはラール人にしか入れないステーションだったようだ。
ステーションにあった絵は明らかに地球と月を描いている。そこには〈謀叛人の帝国〉という文字が。
(この時代、皇帝はインドレとマリナスの2体がいるんだね)
〈新タマニウム〉拡大を目指すヴェトリス=モラウドは、かつてのファクターⅣゼノ・コルティンをPEW(パラバイオ=エモシオ変換物質)金属から蘇らせた。
アルコン皇帝ボスティク1世は惑星アルコンⅢが爆縮し、銀河系と「時の彼方の国」をつなぐ〈導体〉=《コスモグローブ》に転化されるのを目撃する。
惑星テラでもテフローダー工作員によって《太陽系政庁》へのエネルギー供給が止まり、落下を始める。オンリョン人艦隊は恒星ソルの内部にある「精神集合体タファラ」の封印の調査を始める。
2000万年前、「超越知性体アルケティム」の墓標となり、ソルを〈6次元宝玉〉と変えた《封印》は「超越知性体タネドラル」から分離された「精神集合体タファラ」では釣り合いが取れていないようだ。
しかし、この《封印》の影響で、本来〈導体〉=《コスモグローブ》に転化されるのは太陽系の金星だったのが変更を余儀なくされた。
この《封印》は2000万年以上前から恒星ソルにあり、そのために「超越知性体アルケティム」がここに収められたのだという。いったい、何者が《封印》を造ったのか。
元・アルコンⅢだった〈導体〉=《コスモグローブ》攻略のため、元・アルコン帝国皇帝ボスティク1世が率いるギャラクティカム連合艦隊が仕掛ける極秘作戦「ウルティマ・マルゴ(最後の境界)」。
ローダンの「時の彼方の国」を目指す作戦。
フェイズ3は 〈導体〉=《コスモグローブ》への突入。
〈導体〉の衛星となっているクリスタル・バリアとリパルサー・ウォールに守られた移動裁判所《ルナ》では、巨大計算脳〈ネーサン〉の秘密セクターである娘〈イラ〉の知略で遂に〈導体〉が起動し、「時の彼方の国」への道が開かれる。

第39サイクル「時の彼方の国(Die Jenzeitigen Lande)」はもう始まっています。
http://www.perrypedia.proc.org/wiki/Zyklen
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円城塔「Boy's Surface」
・Boy's Surface
西暦2007年。定理自動証明アルゴリズムを専門とする若き数学者アルフレッド・レフラー(当時24歳)は、ある奇妙な定理を発見した。いや、目撃したのである。
「高次元球の生成と変換について」という素っ気ない論文を発表した年、「僕らの初恋の数学的可能性を巡る物語」が始まる。
レフラーが目撃したフランシーヌ・フランスという女性の前に浮かぶ澄み渡った青い球体。
彼女は当時29歳。専門は認知科学。後に反人工知能運動の首魁となる人物である。
三次元レフラー球を生成する二次元基盤レフラー図形が発見されたのは2030年。レフラー球と呼ばれる現象が技術的に開発されたのは、2037年になってからである。
思念されたレフラー基盤図形から錯覚されたレフラー球体へ。全くの視覚と非視覚のみによって稼働される認知過程型計算プロセス幻視球体。
無限次元レフラー空間内で連鎖生成される真理偽装定理と、フランシーヌ型空想知能の闘いへと発展していく盲目の数学者の初恋の物語である。
なんか書いていてわからなくなった(笑)
視点的に半村良「妖星伝」を思い浮かべた。
以下、説明をまとめようとしても全くまとまらない短編が続く。
・Goldberg Invariant
・Your Head Only
・Gernsback Intersection
・What is the Name of Tjis Rose?
いつもながら円城塔さんの想像力、創造力には恐れ入る。
ヒッターが数学好きなので、ウマが会うのだろうか?

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梅原克文「二重螺旋の悪魔 完全版」

先日、書店で見かけたもの。
かれこれ20年近く前に朝日ソノラマのノベルス上下巻で発売され、第9回SFファンジン大賞創作部門を受賞した作品。
非常に面白かったという記憶がある。
今回「The Cthulhu Mythos File」というレーベルから加筆修正された完全版となっての再登場である。
このレーベルには菊地秀行の「妖神グルメ」、風見潤「クトゥルー・オペラ 完全版」(懐かしい~)なども収められ、日本人作家のクトゥルーものを揃えるようだ。
しかし2000円を超える本書の購入は躊躇われ、今回は保留とした。
他にも数百冊溜まってるしね。
内容紹介より
西暦20××年、遺伝子操作監視委員会C部門の調査官である「おれ」は、今をときめくバイオ企業「ライフテック社」の異状を聞きつけ、調査に赴く。
そこで待っていたのは研究員たちの夥しい惨殺死体と、魂の抜け殻のようになった、かつての恋人であった。
人間のDNA情報イントロンに隠された謎、それはパンドラの箱であり、その謎を解き明かす時、人類は未曽有の危機を自ら招く。
「神経超電導化」によって超人化した人類と異形のものたち GOO(グレート・オールド・ワン)との壮絶な戦いが、お互いの存亡をかけて世界中で繰り広げられる。
恐竜はなぜ絶滅したのか? 進化とは何か? 神は存在するのか?
その答えの全てが解き明かされる!
生命の根源を揺るがす近未来スーパーアクション・バイオ・ホラー『二重螺旋の悪魔』がここに甦る!
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夢枕獏 「大帝の剣 1」 天魔降臨編/妖魔復活編
前から読もう読もうと書いていたが、ようやく手を付ける気になる。
「ほんだらけ」で3冊まとめて売られていたハードカバー本は、かつてカドカワ・ノベルズ版(1~5巻)の再編集版だ。
なにせ読んだのが30年近く前なので、ほとんど覚えていない。なんか中途半端に終わった感ばかり残っているので、完結まで一気に読めるのは嬉しいことだ。
包装ビニールを解いて見ると後ろに帯が挟まっていた。ほほう、実写映画化していたのか。全く知らなかった(笑)
・天魔降臨編
時代は大坂夏の陣が終わって2~3年後。豊臣の残党が野盗となり、油問屋の娘を人質を取って伊吹山に立て篭っていた。
大小二本の刀と巨大な剣を背負った2m近い黒い肌の大男、万源九郎(よろず げんくろう)が依頼によって野盗の始末にかかった夜、強烈な金緑色の光芒が夜空を疾り抜け、幾つかに分かれて散った。
その一番大きいものが落下した現場で源九郎は紅い珊瑚の簪を拾う。それは徳川に仇成す血筋の女、舞のものであった。
舞を守護する真田忍軍。舞を狙う服部麾下の甲賀忍軍。黒き「ゆだのくるす」をもつ美麗の剣士・牡丹。異形の怪物。敵味方入り乱れる中、源九郎が出会った娘はある場所へ自分を連れて行って欲しいと告げる。
娘が地面に描いた、源九郎にはわけのわからない地図。日本列島まで詳細に描かれたユーラシア大陸の、そのど真ん中を娘は指差していた。
・妖魔復活編
豊臣家の血を引く娘を巡る戦いに紛れ込んだイレギュラー。
江戸まで簪を守りながら運ぶ仕事を引き受けた万源九郎。
天草では四郎と呼ばれ、伴天連の妖術を使う美麗の剣士、牡丹。
伊吹山中の光る船の墜落現場で、人と犬と熊のキメラと化した男、権三。
この三人に戦力を大きく削られた服部半蔵は、異能力を持つ伊賀の土蜘蛛衆に増援を求めた。
源九郎と同行することになった娘、蘭。彼女にも追っ手らしきものがいるらしい。
土蜘蛛衆、源九郎、真田の申、霧の才蔵、怪異・権三、天草四郎を追う宮本武蔵。蘇る佐々木小次郎のバトルロイヤルが始まるのか。
いや~、久々に読んで面白かった。これがあと4冊も残っているのである。
あとがきにあるが、風呂敷を広げるだけ広げた伝奇時代小説である。 じっくりと楽しんで読んでいこう。

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大森 望 責任編集「NOVA Vol. 2」---書き下ろし日本SFコレクション
かれこれ5年近く寝かしておいた本だが、読むのは二日で終わった。
10冊以上溜まっていると手が出しにくいんだな、これが。
収録先品(全12編)
・神林長平「かくも無数の悲鳴」
スターウォーズに出てくるような異星人酒場かと思ったら、侵略ものSFですか。
これは目新しいパターンですな。地球外生命体というよりは非人類意識体と呼ぶにふさわしい、不確定対象の向こう側からの深実在の侵略。
量子的不確定な存在は観測された時点で実在する。人類の存在する宇宙はその一つに過ぎない。
これぞ神林長平の世界ですな。
・小路幸也「レンズマンの子供」
レンズマン・シリーズは小学生の時読んだなあ。
なんか、数年前にも短編を読んだ記憶があるが、なんだったっけ?
・法月綸太郎「バベルの牢獄」
これはすごい。このようなテレパシーの解釈があったのか。
書物が全部電子書籍化されたら悲しいよね。
本書の中でNo.1と思われる短編です。
・倉田タカシ「夕暮にゆうくりなき声満ちて風」
すいません。読みにくいのでパスしました。(´;ω;`)
・恩田陸「東京の日記」
なぜここから横書きになって逆開きになる(笑)
戸惑うじゃないか。
別の世界の有り得たかもしれない「東京」を、不思議な感覚で読ませて頂きました。
この日常の風景の中に「異質」なモノがある感じがいいですね。
・田辺青蛙「てのひら宇宙論」
うん、まあ・・・、SFです。たぶん・・・。ホラーなのかな?
・曽根圭介「衝突」
地球滅亡まであと4年。火星への移住計画は苛酷で残酷なものだった。
移住に選別された者たち。地球に残される者たち。どちらにも神は微笑まない。
これはいかに人類が愚かな生き物なのかを凝縮した短編ですね。
・東浩紀「クリュセの魚」
「クォンタム・ファミリーズ」は読んでいないな。文庫化されているようなので注文しよう。
構想中のシリーズの序章となる短編。
クリュセというと萩尾望都「スター・レッド」を思い出すなあ。
これは続きを読みたい。
・新城カズマ「マトリカレント」
連作シリーズ<あたらしいもの>識別番号QND-PP-02。
01は「量子回廊-2009年 年間日本SF傑作選年」収録の「雨ふりマージ」で、ヒッターの読書メモでは収録作品の中でトップの短編とある。
人類という種は地上を捨て、再び海へ戻っていくのか。
・津原泰水「五色の舟」
百年に一度生まれ、未来を予言する妖怪「件(くだん)」。
“件”の使い方はどうしても限られてくるから難しい。
やはり小松左京の短編を思い出すな。
・宮部みゆき「聖痕」
この間まで「ソロモンの偽証」を読んでいたので、共通する部分に目がいってしまった。
これはSFというよりホラーですよね。
・西崎憲「行列(プロセッション)」
ヒッターも酒が切れるとこんな行列を見ます・・・

ふう、今月のアンソロジー消化のノルマが終わった。
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MG 1/100 ギラ・ドーガ(フル・フロンタル専用機)
AMS-119ギラ・ドーガ(GEARA DOGA)といえば新生ネオ・ジオン軍の主力機である。
ザクの進化系とも言えるシルエットはジオンの伝統を受け継いでいますな。
本機はAMS-119Cギラ・ドーガ(フル・フロンタル専用機)で、シナンジュ強奪時にフル・フロンタルが搭乗していたタイプ。






お値段も手頃。これを見てマラサイが欲しくなった・・・
通常タイプも1/100で出してくれないかなあ。

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海外の「進撃の巨人」
「進撃の巨人」コミックス16巻で重大な情報が齎された。
壁の中の人類は一つの祖を抱く人種とその他の少数民族であるということだ。
国内版「進撃の巨人」の公開がありますが、こういう情報の後ではハリウッドに製作を任せたほうが違和感が無いような気もします。
役者が日本人では原作設定の意味がないのでは?
ドイツ人の作ったコスプレ動画
Shingeki no Kyojin 進撃の巨人 Attack on titan Jiyuu no tsubasa 自由の翼 Cosplay CMV
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メイキングですが、監督は奇行種なのか?
サシャ、ハンジ、クリスタはイメージ合ってるかな。アルミんは太めか。
Shingeki no Kyojin 進撃の巨人 Cosplay CMV Making of
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これは優秀作。
進撃の巨人を実写映画にしてみた
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ヤマザキマリ「イタリア家族 風林火山」
「プリニウス」がしばらく出ないだろうから、昔の書籍を注文した。
現在、アメリカのシカゴで暮らしているマリさんが、旦那さんの家族とイタリアに住んでいた頃のエッセイ漫画ですね。
凄まじい家族と家畜の愚痴をネットに書き込み始めるマリさん。あまりにオモシロ過ぎる書き込みに、これを漫画にしてはというレスが!
ということで描かれたのが「モーレツ!イタリア家族」であった。
(ここまで読んで) しまったぁぁ! そっちを先に買うべきだったか。
・・・後で注文しよう。
この舅のアントニオさんはすごいな~。この巨大な家を30年間作り続けてまだ未完成だというDIYぶり。階段がマニアックすぎる!
マリさんは旦那より会う数年前から未来の姑と舅に出会っているのに、先行き不安ではなかったのだろうか(笑)
シカゴでの生活編をお待ちしています。

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川上稔「境界線上のホライゾン Ⅷ(中)」
Horizon on the Middle of Nowhere Episode Ⅷ-Part 2
「武蔵」の関東開放は成功だったのか?
関東からの「P.A.Oda」戦力の撤退は、逆に主力が本拠へ集中することになり、欧州勢にとっては圧迫が強まる迷惑な話だ。
さらに直後に夏休みに入ったため、各国は身動きがとれない。
夏休み期間は他国との歴史再現を禁止する。それが「聖譜連盟」の規定であり、各国は国内での歴史再現のみ可能とする。
では「P.A.Oda」の内乱である「本能寺の変」に介入するにはどうすればいいのか?
どれだけ「P.A.Oda」に嫌がらせができるのか?
織田家《五大頂》のNo.3、明智・光秀は「京」を押さえている。明智・光秀の娘である長岡・珠夫人、発禁王国「瑞典」の総長クリスティーナを利用しない方法はいくつかある。しかしそれぞれに問題点があり、正純の出した結論とは?
久々に登場のゲーリケさん。空中水平旋回土下座から土下座着地って足が痛そうなんですが。
「本能寺の変」が夏休み終盤に起こるという各国の予想は、二学期開始早々に大事変が勃発することを意味する。各国は夏休み前半は情報収集と仕込みに費やすはず。
「武蔵」も解放された関東諸家に仕込みをしなければならない。ヴェストファーレン会議は基本的に欧州の30年戦争の決着が目的なので、「武蔵」側として強い発言権を得る背景が必要なのだ。
「武蔵」に味方する者には権益を充てがって甘い汁を吸わせ、味方しない者との各差をつけていく札束外交が《会計》と《会計補佐》の仕事だ。これが奥州、関東、上越に跨る大交易圏の下地になる。
パイオニアって入れ替えるとニアオパイなんですね。
ついに姿を見せた劔神社の巫女、《十本槍》六番の平野・長泰。弓の腕前と胸のでかさが浅間様に負けていませんね。
「真田」の地で《二境紋》に狙われる加藤・清正。かつてその座を争った《十勇士》海野・六郎に《十本槍》の内、八人はその出自によって目を付けられていると言う。
(そういえば清正は”傷”の無いメアリそっくりだったね)
一方、関東からの退去指定期日、8月10日を切られた「安土」は嫌がらせに当日深夜11時59分に出立するが、当然、「武蔵」が後追いで進発すると思っていた。
警戒に出た合体《双姫(ツヴァイ・フュルステイン)》と、「見下ろし魔山(エーデルブロッケン)」の保証外超加速をかけた《双嬢(ツヴァイ・フローレン)》が激突寸前のチキンレースを始める中、本多・正純の策が展開する。
8月15日。「全国・絶やさぬ倫理で漫画草子を交流する会・夏」の開始である。
(フアナさん、土下座の《総長》に対して開脚ですか? 禁書指定ですか?)
境界線上のホライゾン Ⅷ(中)・完 下巻は6月かな?

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ゲーム「艦隊これくしょん」

「艦隊これ」を初めて1ヶ月。階級は少将になった。

鎮守府海域マップ4つをクリアしたが「対潜哨戒」がクリアできない。

南西諸島海域の4つ目のマップが未クリアで、北方海域と西方海域が解放されていない。
もうちょっとレベルを上げなければ無理だろう。

正規空母がなかなか出ない。
赤城ばっかり使っていて燃料を圧迫している。蒼龍は轟沈したし(´;ω;`)
現在まで課金はせず無料で遊んでいるのだが、そろそろ艦娘保有数がきつい。
初期の100隻にもう20隻ほど増やしたいものだ。
ドックも2つではきついので4つに増設したい。
母港拡張セット(+10隻)が1000円、ドック増設キットは1つ1000円。
これだけで4000円かかるので思案のしどころだ。
結婚指輪(+書類一式700円)はまだ要らないだろう(笑)


日課をこなすだけで精一杯だが、1ヶ月後には艦娘たちの平均レベルを30まで持っていきたい。
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川上稔「境界線上のホライゾン Ⅷ(中)」
Horizon on the Middle of Nowhere Episode Ⅷ-Part 2
買ってきたのが夕方だったので4割くらいしか読んでいない。
表紙はクリスティーナちゃん。

古式自動人形の森・蘭丸。基本素体ナンバーは初期四桁0032の”勝手に動き出した”自動人形の数少ない生き残りである。現代式の”何もせずとも自動で動く”ものとは違うらしい。
彼女が武蔵勢にある要求をした途端、出現した《二境紋》。(久々ですねえ)
はたして《二境紋》は京の内裏に関係があるのか?
弥助は地上戦特化型半竜なのね。
暗黒G・AKを関東で補修中の「安土」に送りつけたところで歴史再現にはない国家間会議が始まる。
「里見/朝鮮」で事実上の敗北を喫し、房総半島東側に留まる「羽柴」。
「ネルトリンゲン/京」で実質上の勝利を上げて「北条」上空に留まる「武蔵」。
本多・正純&ネシンバラVS竹中・半兵衛/黒田・官兵衛の難癖の付け合いはエスカレートしていき、一触即発の状況で介入を図ろうとするのは三浦半島に座した「毛利」。
(ちょっと笑いすぎて腹筋が痛い・・・)
とりあえず互いに最後通牒を放って勝負預かりとなったが、夏休みはまだ3分の1も終わっていない。
「毛利」と「松平」が次に会うのは「関が原の戦い」である。
《羽柴十本槍》はそれぞれ訓練やらなにやらで、あちこちへ移動してますが天竜を単騎で倒す福島・正則と地竜3頭を圧倒する加藤・清正が二人がかりでも敵わないという女教師、石川・数正って(笑)。
ともかく直近の難題は今夜中にネシンバラの入稿を終わらせないと印刷が間に合わないのと、「瑞典(スウェーデン)」の女総長クリスティーナとの会見である。
「瑞典」は30年戦争の戦勝国である強国だが、地政学的に微妙な立場にある。
「P.A.Oda」と「上越露西亜(スヴィエートルーシ)」の境界である能登半島は、先頃、浮遊城塞都市「ノヴゴロド」で3つの戦いが起こったばかりだ。
・七尾城の戦い:上杉と織田が同盟し、七尾城(ノヴゴロド)を攻略
・手取川の戦い:織田が上杉領を攻めるが敗退
・魚津城の戦い:織田が上杉領を攻略するが、「本能寺の変」で引き返す
本来の歴史再現では「手取川の戦い」と「魚津城の戦い」の間は能登半島は織田の支配下にあった。
このため「瑞典」は衝突を避けるために総長クリスティーナを国外に出しておいた。「本能寺の変」の後、「羽柴」が能登半島に乗り込んでくるからだ。
だが「武蔵」の介入は「瑞典」本国の思惑を外してしまった。「本能寺の変」の段取りが進んで柴田勢が乗り込む前に引き返し、クリスティーナが「羽柴」と敵対する「武蔵」に乗ったことで、本人も本国も行く道を決めなければならなくなった。
さて両国の行く末を決める夏休み登校日のプールサイド会議の行方は?
なんか大量の氷塊がプールに浮いてますが。つづく・・・
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ちみもりを 「冥王計画ゼオライマー」

かつて成人向け漫画雑誌レモンピープルに掲載されたSFロボットアダルトコミック。
久保書店から全1巻が出版されていた。
ヒッターはこれを持っているのだが、書店で新装版を発見する。
これ、一般書籍で出していいのか? 中身は変わっていないな。
あれ?最終章が追加されている。これが完全版なのか。
一言紹介がSFロリコン異物挿入漫画と言われる作品である。
昔、エッチ要素を排除して完全にロボットアニメとして全4作のOVA化がされたが、あれはあれで面白かった。
実は30分ものアニメで最初から最後までロボット同士の戦闘シーンをやりきったのは、この第2話が最初で最後だと言われる。
八卦ロボ
天のゼオライマー
風のランスター
火のブライスト
水のガロウィン
月のローズセラヴィー
山のバーストン
雷のオムザック
地のディノディロス
これらのメカニックデザインは易の原理を調べて設定したと資料集で明かされている。
続編の「冥王計画ゼオライマーΩ(オメガ)」も設定を引き継ぎ連載中だ。
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山本弘 「地球移動作戦」 Operation Earth Shift


時は西暦2083年。人類はピアノ・ドライブの発明により、安価な方法で宇宙へ進出した。
瞬く間に太陽系を制覇した人類は外宇宙に目を向ける。
しかし宇宙は甘くはなかった。亜光速で衝突する宇宙塵。太陽風の影響を受けない外宇宙での強力な宇宙線。ピアノ・ドライブの発明者、結城ぴあのは自ら設計した宇宙船で外宇宙へ旅立ったまま消息不明になった。
木星の前方と後方のトロヤ点に設置されたペアの宇宙望遠鏡<ビッグアイ>は、視差による背景の恒星の重力屈折観測により太陽系近傍で褐色矮星2075Aを発見する。宇宙開闢後の第一世代の軽い元素しか持たない星である褐色矮星は、木星の2倍の質量を持ちながらも恒星になれなかった星だ。
しかし実態観測を行うため派遣された深宇宙探査船<ファルケ>は、予測空間で2075Aを発見できなかった。暗黒物質(ダークマター)の候補として挙げられる褐色矮星でも、宇宙背景輻射に紛れるほど冷え切ることはない。
目に見えぬ放浪星は鏡像物質(ミラーマター)なのか。3人の宇宙飛行士兼研究者は限られた日数の中で賭けに出る。そして発見されたミラー天体<シーヴェル(仮称)>は秒速298kmで24年後に、黄道面に浅い角度で太陽系の奥深くへ侵入することが判明する。
だがこの時点で研究者たちはミラー天体の真の脅威に気が付いていなかった。
小学生の頃、「妖星ゴラス」というSF映画を観た。
子供ながらに、これ、有りなの?と思ったものだ。
序文でこの映画について触れているが、あの映画へのオマージュ小説ですね。
設定はさらに凄いことになっています。
年代を超えて良質のSFが読めるというのは嬉しいことですな。
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吾妻ひでお 「ワンダー・AZUMA・HIDEO・ランド」

買うかどうか迷った1冊。なにせ税込2484円である。
しかし、単行本未収録および未発表作品を収録とあればひでおファンとしては買わざるを得まい。
内容紹介から
【カラー】
「吾妻ひでおのアニメワールド」(1981)
「メタモルフォーゼ変身」(1981)
「多目的せーせーかつ入門(BOMB掲載版およびボツ版)」(1979)
「ホームレスの心得その1+星鶴採用1点およびボツ版4点」(2005)
「原稿料1万円のマンガ」(掲載年不明)
【同人誌】
「日ヘンの美子ちゃん官能編」(1978)
「あかずきん・いん・わんだあらんど」(1979)
「リアリズム日記」(掲載年不明)
「吾妻ひでお劇場 真乃呼さんからお手紙着いた」(1982)
「MERU」(1985)
【ギャグ】
「トラウマがゆく! 」(1980?)
「プランコくん」(1978?)
「でんじゃらすももちゃん」(1986?)
【ドキュメンタリー&エッセイ】
「失踪日記・落ち穂拾い」 「夢見る宝石」(2009)
「古本屋さんと私」(2005)
「断酒会と私」(2008)
【SF・不条理】
「僕と彼女の微妙な関係」(2010)
「スリーパーダン」(1987)
「墓標」(2006)
「帰郷」(2006)
【フレンズ】
「新井素子官能写真集」(1983)
「21年ぶりのあとがき」(掲載年不明)
【エロ・美少女】
「海へ」(1998)
「これが純愛だ! 」(1998)
【ホームページ】
「ホームページ日記」(2004~06)「ひでお絵日記はしんどいのでしばらく休みます。」
◇特徴1:未発表作品の「プランコくん」「トラウマがゆく! 」は既発表作品とは異なるもの。
「でんじゃらすももちゃん」の一部は、未発表作品!
◇特徴2:巻頭には、カラー32Pを収録。単行本未収録の「多目的せーせーかつ入門」(1979)のBOMB編と、過激すぎでボツになった幻の1編はどちらも2色カラー!
「吾妻ひでおの幻魔大戦古代編」と「吾妻ひでおの幻魔大戦未来編」(1980)はオリジナルのフルカラー、アニパロ全開の「メタモルフォーゼ変身」(1981)、「吾妻ひでおのアニメワールド」(1981)もフルカラーで収録!
◇特徴3:なんと、あの「失踪日記」(イーストプレス刊)の単行本未収録部分が存在!?
極レア「失踪日記・落穂拾い」12Pを収録。
マンガ界の編集者の恐ろしさを描いた衝撃作「夢見る宝石」(2009)にも大注目。
入手不可能の断酒会の会誌「こぶし」掲載の「断酒会と私」(2008)や「大阪古書月報 第283号」掲載の「古本屋さんと私」(2005)などの貴重作も登場!
◇特徴4:「SFマガジン」(早川書房)掲載の短編他、SFマンガを35P分収録!
◇特徴5:吾妻ひでおの仲のいいマンガ家への作品が14P。
「綺譚」第5号に掲載された「新井素子官能写真集」も収録(1983)
◇特徴6:2004~06年に、ウェブサイトでのみ読めた「ホームページ日記」など21Pも初登場!
さあ、これだけ載っていれば税込2484円の元は取れただろう!
「新井素子官能写真集」のところで、ミャアちゃん官能写真集「ミャアちゃんラブワールド」を持っていることを思い出した。今ではプレミアついているだろうか?
Twitterのフォロワーをしているが、4月4日の「エイプリルフール用の面白い嘘が思いつかない」から更新されていないな。
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根上 生也/桜井 進 「計算しない数学、計算する数学」

ヒッターは数学好きであるが、実は幾何学が苦手な中学時代を過ごした。
代数は結構好きなんだがな~
インド式計算法というのが面白いが、これはヒッターが感覚的に身につけた暗算法と似ている。小学生の頃は筆算より暗算の方が得意だったのだ。ソロバンを弾くよりも脳内計算の方が早いんだよね。
ところが幾何学というのはそうはいかない。方程式を解くのは好きだが、図形に関する論理的な思考になぜか忌避感があった。
この苦手意識が解消されるまで実に数年かかっていて、大学で土木工学を専攻し、測量や製図を習い始めてからやっと三角関数を理解し始めたものである。
さて、数学で最初に扱うのは自然数である整数であり、有理数、無理数と進んで複素数が登場するあたりで数学が嫌いになる人が多い。
無理数までは「1」を基本として使う一元数であり、複素数からは実数「1」と虚数「i」を使う二元数にステージが上がるのである。
この二元数はグラフに縦軸と横軸に実数と虚数を置くように座標平面的なものであり、四次元空間上での四則演算を可能とした四元数をウィリアム・ローワン・ハミルトンという数学者が閃いてしまった。

一、二、四ときたら当然、次は八だろうと八元数が発見される。
超弦理論や特殊相対論、量子論理といった分野に応用されるケイリー代数である。(面倒くさいので式は書かない)
この八元数より上の数の世界はないということは「フロベニウムの定理」で証明されている。(数学者たちもキリがないと思ったんだろうな)
このへんの話も面白かったが、本書の後半では「和算」について書かれている。
前にもヒッターは「和算」に興味があることは書いたが、これは後のネタ振りである。
以前、病院の待合で手に取った雑誌に江戸時代の「和算」をテーマにした漫画が掲載されていた。
本書を読んで思い出したがタイトルなんて覚えていない。やっと見つけたので注文をかける予定だ。

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田中芳樹「蘭陵王」
時代は六世紀後半、564年。魏、呉、蜀の三国時代が終わってから三百年の年月が流れ、南北朝時代と言われる時代の末期、北斉、北周、陳の鼎立により新たな三国時代を迎えていた。

北周二十万の侵攻を受けた北斉の第4代皇帝である武成帝・高湛は、甥の蘭陵王・高長恭に一万の兵を付けて応戦に向かわせた。『北斉書』に残る「亡山之捷」である。
しかし高長恭の名声は、まだ若い高湛には不快だった。
この新三国時代が終焉を迎え、随に統一されるのは581年。そしてわずか二代で随も滅び、618年には国名は唐に変わる。
なるほど、「正史」というのは正しい歴史の意味ではないのですね。っていうか、「史記」を読んだのに忘れていたよ。
本紀と列伝が中心となる紀伝体で書かれた中国の正史形式は、新たな王朝が以前の王朝のことを記した史文書であり、最も正統と認められた史書として扱うというだけのことなんですよね。
「演義」で語られる三国志の方が「正史」の三国志より面白いのは、フィクションとしてエンターティメント要素を多く盛り込んでいるからなのですが、この蘭陵王・高長恭は「正史」においても眉目秀麗かつ勇猛果敢であったと評された実在の人物です。
本書はかなり詳しく「正史」を調べて史実を掘り起こした「小説」です。
田中芳樹先生の本領発揮の歴史モノですね。
「創竜伝」も今世紀中に書いてください。

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柳内たくみ 「GATE(ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」
外伝2.黒神の大祭典編(上)(下)
発端は富田二等陸曹と帝国貴族の娘(勘当中)ボーゼスの間に産まれた娘・舞(マイ)のナッシダ(命名の祝い)だった。
特地ではこの祝いの日を誕生日とし、神々の祝福を受ける習わしである。当然、この地に神殿を構えたロウリィが祭祀を引き受けるが、何しろ初めて行う祭典なので本格的にやりたいと言う。ついでに二人の結婚式もやってしまえと招待客や随伴の員数を計算するが、宿舎が圧倒的に足りない。
伊丹の発案は大幅に余っている「特地駐屯地」の施設の利用であった。自衛隊を挙げての祝祭からアルヌスの街全体まで巻き込むことになる大祭典は、こうして雪だるま式に膨れ上がり、10万人を超える人々が帝国各地から集まることになる。
もっとも大きな要因は、ロウリィが声をかけた他の亜神の情報が漏れたからである。
神々の十二使徒は現在、半数の六柱が空位だ。活動中と知れ渡っているのは五柱しかいない。
鍛冶神ダンカンの使徒 モーター・マブチス《槌下》
神であり使徒でもある ワルハレン《樹下》
太陽神フレアの使徒 グランハム・ホーテック《輝下》
冥府神ハーディの使徒 ジゼル《猊下》
死と断罪と狂気と戦いを司る暗黒神エムロイの使徒 ロウリィ・マーキュリー《聖下》
この五柱が一箇所に集まることなど史上初である。是非とも拝謁を賜ろうとする者は後を絶たないが、ロウリィにはひとつだけ懸念があった。
彼女が950年前、まだエムロイの使徒になりたてだった頃にぶち壊した結婚式によって、光と秩序の神ズフムートの呪いを受けていたのである。
ロウリィが関わる結婚式には必ず妨害が入る。物語は大祭典と950年前の出来事が交互に語られていく。
万難を排したはずの結婚式に現れ、名乗りを上げた六柱目の亜神。
光と秩序の神ズフムートの使徒メイベル・フォーン《台下》は、かつてロウリィの友人であったベルティ・エム・フォーンの子孫であった。彼女の血統も結婚に関しては呪いを受け続け、その原因はロウリィにあると信じ込んでいる。
果たして暗黒神の使徒ロウリィは光明神ズフムートの呪いを打払えるのか?
面白いのは使徒同士の関係でしたね。
死者の魂を奪い合う冥王ハーディと暗黒神エムロイはそりが合わないのはわかってましたが、太陽神フレアは光明神ズフムートと仲が悪いのか? ハーディはズフムートと仲が悪いようだ。
そして衝撃のラストが訪れます!!! 外伝3と4は単行本を買ってこよう。

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椎名高志 「絶対可憐 チルドレン」41巻 ZETTAI KAREN CHILDREN
このネタも4回目となったのでカテゴリーに追加する。
皆本が前線指揮官から管理職に引こうとするタイミングで現れた少年・松風浩一。
「完全視覚記憶」と指揮官としての才能を持つ松風少年に疑惑を持つ兵部京介。
かつて「黒い幽霊(ブラックゴースト)」のファントム・ドーターは「B.A.B.E.L.」と「P.A.N.D.R.A」の監視をもすり抜けた。
自分自身をも騙す催眠暗示(ヒュプノ)は、何らかのタイミングで発動する時限爆弾のようなものだ。
そこで京介のとった手段とは?
これで一番不幸な目見合ったのは、当然、皆本さんですが(笑)
しかし高校生編になってチルドレンの絵姿は、もうガールズというほどに大人びてきましたね。
さて諸般の大人の事情でチルドレンたちは宮本との共同生活をやめました。
成長を続ける彼女たちの超能力は、スーパーコンピューターのシミュレーションでは使い続けると彼女たち自身を死亡させる強度に達っしそうです。
従来のリミッターではもうカバーできない暴走状態の対処に悩む皆本。
今巻では皆本さんが自分の気持ちにはっきりと気づいてしまいますね~
おまけマンガ
松風くんの「完全視覚記憶」が欲しいです!

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小川一水 「天冥の標Ⅰ メニー・メニー・シープ (上)(下)」
西暦26世紀初頭。50年をかけて人類の18番目の大型植民宇宙船シェパード号は恒星Har-βに到達した。しかし、第3惑星ハーブCに植民し、多くの植民惑星からなる惑星連合に加盟するという未来は初っ端で打ち砕かれた。
詳しい原因は不明だがシェパーード号の墜落による多くの人命と機材の喪失、植民者の内乱、ロボットの造反、化石燃料の無い惑星での電力の争奪戦を経て《建国の女(オリジナル・レディ)》と敬称を奉られたカリスマ政治家サンドラ・クロッソと同僚たちの手で初期の自治政府が作られた。
2万人の移民たちは破損した移民船を中核とした都市を建設し、唯一生き残った食用家畜の繁殖を願い、この植民地をメニー・メニー・シープと名付けた。
惑星ハーブCには現住知的生物<石工(メイスン)>が存在しており、人類とは友好関係が築かれる。
しかし数代を経た後、議会の分裂が起こる。<石工>を武装化した甲板長(ボースン)と宇宙戦艦の艦長(キャプテン)を勤めていたアウレーリアの反目である。
権力争いに勝利した甲板長(ボースン)はシェパード号の電力を手に握り「植民地臨時総督」となって、植民地の政体は定まった。
そして人口200万人にまで増えたメニー・メニー・シープは建国300年目の年を迎える。
《海の一統(アンチョークス)》の街セナーセーに広がる奇病「冥王斑」。
診療所の医師セアキ・カドムはその疫病の発生源である異形の知性体イサリを私刑から救う。
彼女は人語を解するが、その出自は謎のままだった。
体内に大量に蓄電し、二酸化炭素を電気分解して酸素呼吸を必要としない《海の一統》。
彼らは長年の締め付けから逃れるため、新天地への移住を模索していた。
だがこの世界には《咀嚼者(フェロシアン)》と言われるイサリの同族たちがいるのだろうか。
首都で密かに進行する若き《領主(レクター)》と呼ばれる「植民地臨時総督」の計画。
食用羊の飲み水汚染の調査を始めた若き女性議員エランカ・キドゥルーは、300年前にシェパーード号と共にこの惑星に降りてきた人間そっくりのアンドロイド《恋人たち(ラバーズ)》の妨害を受ける。
芸術家だという《恋人たち》の街へ足を踏み入れたエランカは、雄閣と雌宮を製作している建築家ラゴスから《恋人たち》の秘密を知らされる。
首都で《領主》の真意を図ろうとするセアキ・カドムに接触する《ダダー》からの使者。
そのさなか、セアキ家に伝わるロボット・フェオドールから引き離されてしまう。
《恋人たち(ラバーズ)》の抵抗運動と《海の一統(アンチョークス)》の宣戦布告は植民地メニー・メニー・シープ崩壊の引き金を引く。
新天地調査に向かった《海の一統》と、数少ないロボットの生き残り・カヨたちの一団は、巨大な壁と不可解な土木工事をしている重工兵(レジョネイア)を見つける。発見されて逃げ惑う先で見つけたのは、地下400kmに眠る《海の一統》の伝説の旗艦《ドロテア》だった。
なぜこんな地中に巨大宇宙戦艦が埋まっているのか?
この発見の報告は《海の一統》に波紋を投げかける。
この植民地メニー・メニー・シープは本当に惑星ハーブCにあるのか?
全10作なると早川書房の近くの中華料理屋でみそナッツか何かを食べながら決められた大河小説の第1作ですね。
なかなか面白い導入部でした。このまま第2作に進みたい。謎が多すぎる(笑)
かつて六つの勢力があった。
「医師団(リエゾン・ドクター)」
「宇宙軍(リカバラー)」
「恋人(プロスティチュート)」
「亡霊(ダダー)」
「石工(メイスン)」
「議会(スカウト)」
かれらは「救世群(プラクティス)」に抗した。
時は流れ、植民地が始まった。


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アニメ「旦那が何を言っているかわからない件 2スレ目」
春アニメが始まり始めたが、ヒッターが気に入っていた「旦那が何を言っているかわからない件」の2期が登場。

学生時代、帰宅途中でよく買い食いしたなあ。

やはり女子高生をパシャパシャ撮影するのはやめましょうね。

先輩はターミネーターだったらしい。

やはりこのあとヤったのか

前作のDVDのオーディオ・コメンタリーが聞きたい今日この頃である。
レンタルが見つからない・・・

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西尾維新アニメプロジェクト

制作会社シャフト設立40周年記念映画作品「ニセコイモノガタリ」制作決定!
〈物語〉シリーズ×ニセコイ、大人気作のコラボレーションで綴る物語。
同時上映『掟上今日子のラブソング』
昨年のエイプリル・フールは「嘘物語」だったので、今年は何かなとおもっていたらこれでした。
これはやはり嘘予告でしょうな(大笑)
ヒッターはの「ニセコイ」の原作漫画もアニメも視聴していないので中身がよくわからん。
『掟上今日子のラブソング』がホントなら期待したい。
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蔵書管理 2015.03
月イチの個人ネタ。単なるメモである。3月に読んだ本をチェックする。
ACCCESSデータベースに登録した蔵書は2015年3月31日で21,767冊(先月増+42冊)となった。
ペースが回復したな。
内訳は
小説 6,891冊
コミックス 14,436冊
エッセイ、NF他 440冊 である。
・2015年4月の予定
小川一水を読んでみよう。
アンソロジーものは月1で消化しないと溜まる一方だ。
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昔読んだ本ネタ 第20回
中井 紀夫「能なしワニ」シリーズ
文明に見放された植民惑星、ナインガック。
人類はこの星の大陸の東海岸から入植を始め、西へ、西へと開拓を進めていた。
何故かここに暮らす人々は機械をほとんど使わず、西部開拓時代の風俗にどっぷりつかって、結構楽しくやっている。インディアンに似た風俗を持つ原住民族(異星人)までいる。
住民のほとんどが「超能力」を持ってるあきれた星でもある。
だが、主人公である風来坊のワニはなんの「超能力」も持っていなかった。「能なし」なのだ。
その悔しさから拳銃の腕を磨き、賞金稼ぎとなる。
「ガンXソード」の元ネタのような感じの設定ですね~
マリエがカルメン999か。
これは復刻してもらいたい作品である。
全7巻
1.南から来た拳銃使い
2.裏切り砦の拳銃無頼
3.恋の拳銃無宿
4.ワニよ銃を取れ
5.続・ワニよ銃を取れ
6.荒野のトカゲ・ライダーズ
7.遥かなる大渓谷




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