まるでダメな男の日記

このブログでは趣味のゲームや読書感想など非生産的な駄文を書き連ねていく予定です。

第939回 蔵書管理2014年9月

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蔵書管理 2014.09

 月イチの個人ネタ。単なるメモである。9月に読んだ本をチェックする。
 ACCCESSデータベースに登録した蔵書は2014年9月30日で 21,557冊(先月増+26冊)となった。
 先月と大して変わらず。
 やはり「超昂天使エスカレイヤーREBOOT」にハマっていたのが原因か。

 内訳は
 小説  6,793冊
 コミックス 14,325冊
 エッセイ、NF他 439冊 である。

・10月の予定
 読書の秋だから頑張ろう。ちょっと分厚い大作ばかり残っているなあ。
 モチベーションが続くか問題である。
 宮部みゆき「ソロモンの偽証」に手をつけるか。
 綾辻行人の「暗黒館の殺人」も残っているな。

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 昔読んだ本ネタ 第14回

 George Raymond Richard Martin:Wild Card

 ジョージ・R・R・マーティンといえば「氷と炎の歌」シリーズがヒット作であるが、シェアードワールドものの「ワイルドカード」シリーズが日本で出版されたことがあった。
 シェアードワールドものとは「複数の著者が同一の世界設定や登場人物を共有して創作する作品群」のことである。モザイク・ノベルとも言う。
 再開した「グイン・サーガ」もそのパターンと言えるだろう。
 日本では翻訳「ワイルド・カード」シリーズは第3作までしか発売されなかった。売れなかったんだろうな(笑)
 当時でも原作は8巻くらいでていたはず。

 1946年、異性人がもたらしたウィルス爆弾がマンハッタン上空で炸裂した。
 ウィルス感染者の9割が絶命したが、残る1割は特異なミューテーションを遂げる。
 だが、変異には二つのパターンがあった。
 生き残った1割のうち、90%は奇怪な肉体的変容を遂げた「ジョーカー」となった。
 そして10%は人間の外見のまま超能力を身につけた「エース」となる。
 まあ、アメコミの世界が実現するわけですな。
 「ジョーカー」たちは、人間の姿を残した「エース」が嫌いである。
 さらに銀河を彷徨っていた宇宙生命体の襲来、マッドサイエンティストの暗躍、スケベな宇宙人、無敵勇者、謎の神を崇める秘密結社、密かに地球に居留していたエイリアン、壁抜けをする女怪盗、大統領の座を狙う人形使いなどラノベネタの宝庫なのである。
 日夜、ありとあらゆる事件が起こっては忘れられてゆく。人々の希望は一握りのヒーローたち、そして街に満ち溢れるのは、闘争とロック・ミュージック、黒魔術とモンスター。
 実在の出来事と人物を散りばめて、知られざるもうひとつの合衆国の歴史を語り継ぐシリーズ。
 
 翻訳された第3巻までで第1サイクル終了となったのだが、ヒッターは面白く読んでいたので続きを出して欲しいものだ。
 2011年に長編映画化の噂が出ていたが、どうなったのだろう?

  ワイルドカードシリーズ
 大いなる序章 (Wild Cards 1987)
 WILDCARD01.jpgWILDCARD01-2.jpg

 宇宙生命襲来 (Wild Cards II:Aces High 1987)
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 審判の日 (Wild Cards III:Jokers Wild 1987)
 WILDCARD03.jpgWILDCARD03-2.jpg

  Wild Cards IV: Aces Abroad (1988)
  Wild Cards V: Down & Dirty (1988)
  Wild Cards VI: Ace in the Hole (1990)
  Wild Cards VII: Dead Man's Hand (1990)
  Wild Cards VIII: One-Eyed Jacks (1991)
  Wild Cards IX: Jokertown Shuffle (1991)
  Wild Cards X: Double Solitaire (1992)
  Wild Cards XI: Dealer's Choice (1992)
  Wild Cards XII: Turn of the Cards (1993)
  Wild Cards XIII: Card Sharks (1993; Book I of a New Cycle trilogy)
  Wild Cards XIV: Marked Cards (1994; Book II of a New Cycle trilogy)
  Wild Cards XV: Black Trump (1995; Book III of a New Cycle trilogy)
  Wild Cards XVI: Deuces Down (2002)
  Wild Cards XVII: Death Draws Five (2006; solo novel by John J. Miller)
  Wild Cards XVIII: Inside Straight (2008; Book I of the Committee triad)
  Wild Cards XIX: Busted Flush (2008; Book II of the Committee triad)
  Wild Cards XX: Suicide Kings (2009; Book III of the Committee triad)
  Wild Cards XXI: Fort Freak (2011)
  Wild Cards XXII: Lowball (2014)
  Wild Cards XXIII: High Stakes (予定)

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第938回 天地無用!

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TVアニメ「愛・天地無用!」

 10月から始まるアニメを調べていると懐かしいタイトルが。
 え~!「天地無用! 20周年記念企画」ですか。

 20年経つとこんなにキャラが変わってしまうのか!!
 設定もかなり違うぞ? ハーレムものか?(いや、そこは変わらんか)

 毎週月曜~金曜の21:55~22:00放映。
 5分のショートアニメ、全50話予定だという。
 愛・天地無用!01
 愛・天地無用!

 最初のOVA「天地無用!魎皇鬼」が気に入っていた。
  天地無用! 魎皇鬼

 その後、何度がアニメ化されたが、謎をかなり残したまま終わったのか?
 最後まで見てないや。

 1.天地無用! 魎皇鬼
 OVA第1期全7話、第2期全7話、第3期全7話
 2.魔法少女プリティサミー
 OVA全3話 TVシリーズ全26話
 3.天地無用!(テレビアニメ版)
 全26話
 4.劇場版 天地無用! in LOVE
 5.劇場版 天地無用! 真夏のイヴ
 6.劇場版 天地無用! in LOVE2 遙かなる想い
 7.新・天地無用!(テレビアニメ第2弾)

 全26話

 一世を風靡した感があるな。
 OVAのテーマ曲が好きだったな。
 

 

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第937回 大宇宙を継ぐ者(19)

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  ペリー・ローダン
 
 やっと470巻まで読む。
 Nr.931~940
 466巻「輝ける虜囚」
 467巻「強者グッキー」
 468巻「最後の宙賊」
 469巻「オービターの無敵艦隊」
 470巻「暗黒星雲の誕生」


 微小宇宙(マイクロ・コスモス)に隠された《強者》バルトクの<宇宙城>で、ローダンとアトランはハイパーエネルギー性オーラに囚われ、周囲に破滅的な影響を与え始める。
 ジェフリー・アベル・ワリンジャーは過去の正物質と反物質の衝突が起こった「アッカローリー事件」との相関関係をペイン・ハミラーに伝える。
 通常宇宙の物質と反応するフィールドに包まれたローダンとアトランは、一旦《バジス》に収容されるが、通信システムや空気までも汚染しだしたので船外に出すしかなかった。
 フィールドが弱まるたびに数マイクロ秒だけ転送される異宇宙の惑星グリーン・ダークネス。ストレンジネスの異なる宇宙で数時間過ごしても、元の世界での12秒前に戻される。
 これはかつてアルノ・カルプ博士が考察した「パラドックスのない時間転換機」なのか。
 グリーン・ダークネスの謎のヒューマノイド女性の彫像は、ローダンに”力”を与えると言う。
 ローダンとアトランの考察したオーラ解除方法は成功するが、同時に”力”の彫像の記憶も失われてしまう。
 とりあえずバルトクの”鍵”を入手したテラナーたちは《強者》アリオルクの<宇宙城>へ向かった。
 バルトクの<宇宙城>と同様に、アリオルクの<宇宙城>にも解体コマンドたちが移送作業にかかっていた。
 既に微小宇宙から通常空間へ姿を現しているが、解体コマンドは罠に陥り、自分がアリオルクだと思い込む放射にさらされていた。
 狂気に陥ったアリオルクの遺産は、<宇宙城>に侵入したアラスカ、ツバイ、ブル、デイトン、グッキーにも、その影響を与えた。
 《バジス》から次々とミュータントや乗員を攫っていくグッキー。アリオルク症候群を解除する方法はあるのか?
   Nr934.jpg

 大規模な殺人や略奪を繰り返す宙賊(フィリバスター)たちは惑星クシルデルに強奪をかけるが、それはGAVÖK(銀河系諸種族の尊厳連合)の仕掛けた罠だった。
 かろうじて脱出した首領と幹部たち7名は基地惑星へ戻るが、そこには奇怪なピラミッド型の宇宙船がいた。
 宇宙船から出現したロボットに誘拐されたフィリバスターたちはあらゆる尋問を受けるが、何かを誤解されてガルペシュ軍団の構成員と思われているらしい。
 謎の存在は7人からそれぞれ数百万人のコピー人間・オービターたちを作り出した。そしてフィリバスターたちは眠りから覚めた無数の宇宙船団を目撃する。

 数名のオービターを逮捕したLFT(自由テラナー同盟)のジュリアン・ティフラーは、フィリバスターのドッペルゲンガーを取り調べるが、彼らがどこから来たのかわからない。
 謎の《宇宙震》、UFO問題、マルゴルの追跡、ルーワーの撤退の意味と問題が山積みする中、ティフラーは新たな問題を抱え込む。
 だが知恵を振り絞りオービター艦隊に搭乗した7人のフィリバスターたちは、裏を返せば最高レベルのサバイバビリティーを持つレムール人の末裔たちであった。
 彼らに銀河系の危機をLFTに知らせる術はあるのか?

 パラテンダーの追跡をかわした不死者ロナルド・テケナーとジェニファー・ティロンは、古代神殿遺跡ラキクラスに身を隠していた。だが偽装死体に細胞活性装置がなかったことから再捜索が始められた。
 テケナーとジェニファーは遺跡の奥で、《王のサイコド》から実体化した先ツォッター文明の最後の王・テツォールと出会う。ふたりの細胞活性装置の放射が、最初の《サイコド》の製作者テツォールを蘇らせたのだ。 

 10万年前、22の恒星系を支配域としたアルラ・マンドラ王国の温和なレアンダー人。宇宙船を持たず、各星系は次元トンネルで結ばれていた。
 だが技術者種族ペトロニアーの宇宙船群が飛来した時、王国の運命は変わった。交渉力豊かなペトロニアーは友好的な態度でレアンダー人に科学技術と工業製品を供給した、そして王であるテツォールに王国防衛用の武装宇宙船団、ロボット要塞、戦闘ロボットの建造を図る。
 戦闘を嫌うテツォールは拒否したが、代案として出されたのは王国全域を星間物質カバーで覆うことだった。
 そもそもこの計画は上位存在である「超越知性体」の仕掛けたものだったのか?
 肉体的束縛から脱して精神存在へ移行しかけていたレアンダー人は、「超越知性体」の存在を知っていた。じきにレアンダー人はパラプラズマ球体となり、星間物質カバーに吸収され、一体化するだろう。
 最後の王・テツォールは自分たちが存在した証明を未来に残すため、その精神力で《サイコド》を作った。
 直径5光年の暗黒星雲。内部には均質に配置された22の恒星系が存在し、通常の物理法則では考えられないパラプラズマの嵐が吹き荒れている。
 百万人のレアンダー人が精神存在となり、星間物質カバーと一体化するとはペトロニアーにも想像できない結果だった。ペトロニアーたちは銀河境界を何者かから防衛するために、戦士と艦隊を集める役割をはたしていた。
 だが通過不能となった星間物質カバーを脱出できず、ペトロニアー船団は壊滅する。一部のレアンダー人は《サイコド》を守る役目につき、残されたレアンダー人は退化していった。
 5万年前、ハルト人との戦争に敗れたレムール人の一派、パラ感覚を持つヴィンクラン人が星間物質カバーを突破して暗黒星雲に定着した。さらに《公会議》時代に反乱を起こしたラール人の一派・プロヴコナーを迎え入れ、ペリー・ローダンが反《公会議》の同盟を結んだことで暗黒星雲にプロヴコン・ファウストの名称が与えられた。
 直後に新たにテラナーの避難民が惑星ガイアに移住し始める。

 全てを《サイコド》を通して別の存在平面へ移行したテツォールは見ていた。
 現状は完全な状態ではない。何かが欠けている。《サイコド》の放射を完全に受け入れられる存在が必要だった。
 テケナーとジェニファーはボイド・マルゴル誕生の秘密を知る。テツォールの望む完全への最後のピースはマルゴルなのだ。そしてマルゴルがネガティヴな方向へ向かわないように、正反対の性格を持つ3人のガイア・ミュータントが調整役として用意される。
 だが調整役は3人では不足だった。テツォールもマルゴルがここまでネガティヴ要素を増大させるとは思わなかった。
 すべての因縁を知ったテケナーはテツォールの計画に協力を申し出る。


 466,467巻は7月に読んでいたのに、ずいぶんと開けてしまったな。
 買い置きの山に481巻がある・・・

 ローダン466 ローダン467 ローダン468
 ローダン469 ローダン470

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第936回 トールギスⅢ

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MG 1/100 トールギスⅢ OZ-00MS2B TALLGEESE Ⅲ

 二日続けてプラモネタになってしまったが、昨日来たプレミアムバンダイのお知らせを見て速攻で注文してしまった。
 「Endless Waltz」に登場したトールギスⅢ、好きだったのである。
 中世の騎士っぽいではないか。
 エピオンのようなトゲトゲヒートロッドもついている。
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 「MG 1/100 OZ-13MS ガンダムエピオン EW版」を買っていないのだが、新造形しないだろうか。
 どうすればこんな変形をするのか疑問に思ったものである(笑)
 前代未聞である。変形しないやつで造形してほしいな。
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第935回 シャア専用ザクⅡ(11)

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MG 1/100 MS-06S シャア・アズナブル専用 ザクII Ver.2.0

 残りの動力パイプを作ってデカール貼りを行う。
 ザクⅡ脚部006
 ザクⅡ脚部007
 ザクⅡ脚部008

 ちょっと疲れたのでリフト車を作る。
 全体にディープグリーンを吹き、タイタは黒、手摺りにシルバーを噴く。
 ジオラマ組むときにしか使わないな。
 リフト001
 リフト002
 リフト003

 残るは腕部とヒート・ホークである。

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第934回 妖星伝

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半村 良 「完本 妖星伝」 全3巻

 ブックオフで見つけたのだが、こんなのでていたのか。懐かしいなぁ。っていうか厚すぎるぞ(笑)
 流石に買ってきたものの、全部読む気にならずぺらぺらと流し読みをする。
  完本 妖星伝〈1〉鬼道の巻・外道の巻完本 妖星伝〈2〉神道の巻・黄道の巻完本妖星伝〈3〉終巻 天道の巻・人道の巻・魔道の巻

 神道とともに発生し、異能の力をもって常に歴史の闇に潜み暗躍してきた異端の集団―鬼道衆。
 彼らの出没する処、必ず戦乱と流血、姦と淫が交錯する。
 彼らを最も忌み嫌った徳川政権は徹底的な弾圧を繰り返したが、八代将軍吉宗が退いた機を狙い、鬼道衆の跳梁が再び開始された!
 彼らは今、徳川政権を混乱腐敗させるため田沼意次の台頭に加担し始めた。
 折しも全国に蔓延する大飢饉と百姓一揆の数々。
 この世に地獄を見せるのが目的か、それらも彼らの陰謀だった。
 時が満ち、やがて復活した盟主外道皇帝こそ、人類の歪んだ進化を促した創造主か。

 だが、鬼道衆の天敵とも言われる「天道尼」の出現は、鬼道衆の長・宮毘羅(クビラ)の思惑を覆していく。第七位因達羅(インダラ)の裏切りさえ定められた運命なのか?
 田沼政権の腐敗政治、蔓延する大飢饉と百姓一揆、人間の本能がなせる醜い争いの数々…。
 この世の生とは一体何なのか?
 地球こそは互いに啖い合わねば生きていけない“妖星”なのか?
 二十年の歳月をかけて鬼才半村良が辿り着いた“人類と宇宙の摂理”を問う空前の一大巨編

 完本 妖星伝〈1〉鬼道の巻・外道の巻
 完本 妖星伝〈2〉神道の巻・黄道の巻
 完本 妖星伝〈3〉終巻 天道の巻・人道の巻・魔道の巻


 松本零士さんのコミカライズもなかなか良かったな。
  妖星伝 零士

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第933回 イギリスの歴史(2)

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指 昭博「図説 イギリスの歴史」

 スコットランド独立が反対派の優勢で終わった。アイルランド独立の時のようにはいかなかったのは、やはり世界情勢を看過したためか。EUを抜けてまで独立する必要ないものな。

 さて、イングランド以外の諸王国であるがウェールズは11世紀半ばまでケルト系小部族の王が権力闘争を繰り返していた。
 13世紀、イングランドのエドワード1世のウェールズ侵攻により、ウェールズ諸国軍をまとめたのがグウィネズ王ルウェリン・アプ・グリフィズ(Llywelyn ap Gruffydd)。のちの「ウェールズ大公(プリンス・オブ・ウェールズ)」である。
 ここにウェールズ公国(Principality of Wales)が成立するが、統一王権が確立されずに事実上、イングランド王家に追従した。
 だが、ウェールズ北西部のグウィネズ(Gwynedd)は21世紀になってからの調査でも、住民の20.5%が英語(イングリッシュ)とは別にウェールズ語(キムリック Cymric)を話せ、28%は理解できるという。
  ウェールズ

 スコットランド(Alba)は9世紀にピクト人の国ピクタヴィアのケネス・マカルピン(Cináed mac Ailpín)がダルリアダ王国の王位を継ぎ、ヴァイキングやピクト人諸勢力を征服し、スコット人との統合をはたして最初の統一国家「アルバ王国(古ゲール語表記:Albu)」の王となる。
 11世紀半ば、マクベスとマルコムによる継承争いの中、ウェセックスから嫁いできたマーガレットによりイングランド文化が入ってくる。
 スコットランド・ゲール語に代わり英語が次第に使われるようになり、北部ハイランドのケルト文化圏と、南部ローランドの英語文化圏に分かれてしまう。
 13世紀、男子継承者がなくなったスコットランド王位空位の混乱を利用し、イングランド王エドワード1世はスコットランドの有力貴族を味方に付け、新王ジョン・ベイリアルを即位させてエドワード1世に臣従させる。
 この支配を覆したのは14世紀に入ってからである。
  スコットランド

 アイルランド共和国( Poblacht na hÉireann)も独自のアイルランド語(アイリッシュ・ゲール)をもつ文化圏であるが、グレートブリテン王国に併合されるのは19世紀。
 さらに独立運動が起こり、北アイルランドとアイルランドが分離するのはその先の時代なので割愛。
  アイルランド

 西洋史が好きで(日本史も好きだが)、特にヨーロッパ各国の動きが複雑でローマ帝国時代から追っていくと面白い。
 ネタはたくさんあるのだが、このへんで止めておくのがいいだろう。
 止まらなくなる恐れがある。
 ローマ時代から始めそうだ。

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第932回 風の谷のナウシカ

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宮崎駿「風の谷のナウシカ」全7巻  Nausicaä of the Valley of the Wind

 先日、金曜ロードショウで放映された「巨神兵東京に現る」を見て、ああ、「風の谷のナウシカ」をもう一度読みたいと、ブックオフを探し回り揃えてきた。
 ご存知だとは思うが、映画「風の谷のナウシカ」放映後、10年たって完結したという原作である。映画版はだいたい2巻までの内容。
 懐かしく思いながら2日ほどかけて読み直す。
  Nausicaä

 ユーラシア大陸の西のはずれに発生した産業文明は、数百年のうちに全世界に広まり、巨大産業社会を形成するに至った。
 大地の富を奪いとり大気を汚し、生命体をも意のままに作り変える巨大産業文明は、1000年後に絶頂期に達し、やがて急激な衰退を迎えることになった。
 「火の7日間」と呼ばれる戦争によって都市群は有害物質を撒き散らして崩壊し、複雑高度化した技術体系は失われ、地表はほとんど不毛の地と化したのである。
 その後、産業文明は再建されることなく、長い黄昏の時代を人類は生きることになった。

 (うーん、ハリ・セルダンがこの時代にいればなあ)

 工房都市ペジデを破壊し「秘石」を追うトルメキア王国の第4皇女クシャナ。
 ペジテの姫ラステルから「秘石」を預かったナウシカは、クシャナの引渡し要求を拒否する。
 発見された巨神兵の「殻」と「秘石」。それは目覚めさせてはいけないもの。
 一方、腐海の謎を解く鍵を求めて辺境を旅する剣士ユパ・ミラルダは旅立つ。

 トルメキア王国と土鬼族(トルク)との戦争の別働隊の指揮を執るクシャナは、王族間の争いのため罠にかけられた。
 土鬼族にはクシャナ軍の情報が漏れていたのだ。
 そしてペジテ市壊滅の復讐を果たしに王子アスベルのガンシップが攻撃をかける。
 それを止めようとしたナウシカは、ラステルの双子の兄アスベルと共に腐海の森の深奥で、浄化された世界を発見する。
 土鬼族は傷ついた王蟲の幼生を囮に、凶暴化した王蟲の群れをトルメキア軍の集結地に誘導した。
 クシャナの軍は壊滅し、ナウシカは王蟲の暴走を止めるため、幼生を森へ返そうとクシャナと交渉を始める。
 傷ついた幼生の血で青く染まった服を纏うナウシカは王蟲のスタンピードを止める。
 (このへんまでが映画の元になった部分ですな)

 ナウシカと意思を交わした王蟲は腐海の南へ進むという。なにかを予知しているらしい。
 かつて大国エクタルを滅ぼした大海嘯が起ころうとしているのか。
 クシャナとナウシカは王蟲の群れの跡を追う。

 腐海探索を進めるユパは土鬼族(トルク)と蟲使いの一族が組んで、王蟲の人工培養をしていることを知る。アスベルと共に脱出するユパ。それを追う異能の力を持つ土鬼皇弟ミラルバ。
 (ここまでが2巻)

 土鬼(トルク)諸族連合軍は人工的な腐海を作り出し、瘴気を兵器化しながら侵攻する。その新たな腐海では蟲たちすら生きられない。
 土鬼の追撃で撃ち落とされたユパ、アスベル、ケチャたちは、腐海の森と共生する「森の人」に救われる。
 最前線に復帰した「トルメキアの白い魔女」クシャナと「青き衣の者」ナウシカは土鬼の包囲網を破る。「青き衣の者」は土鬼の救世主として伝えられているが、皇弟ミラルバはナウシカを恐れる。
 蟲を狂わす土鬼の技術が大海嘯の引き金となるのか。ペジテ市から奪った巨神兵の胎児が胎動を始める。土鬼の開発した変異粘菌は技術者を食い尽くし、制御不能となる。
 徐々に力を強めていくナウシカは皇弟ミラルバを退ける。

 土鬼(トルク)の神聖皇兄ナムリスはナウシカに敗れたミラルバを見限り、トルメキア第4皇女クシャナを求める。
 既に土鬼の地はミラルバの突然変異粘菌に汚染され、民はトルメキア王国へ向かうだろう。
 ナムリスはクシャナを娶り、トルク・トルメキア二重帝国の支配を望む。
 クシャナも父・ヴ王を倒すために受け入れる。

 「こんなに世界は美しいのに。こんなに世界は輝いているのに」
 王蟲の群れと変異粘菌が融合していく中、ナウシカもその中に取り込まれていく。
 「森の人」により王蟲の漿から救い出されたナウシカは腐海の森の秘密を知る。
 その過程で皇弟ミラルバの存念を解放する。

 大海嘯により土鬼の地の三分の二が腐海に沈み、この機を捉えてトルメキアのヴ王自らが国境へ出陣し、「シュワの墓所」を目指す。
 ナウシカはナムリスとクシャナの結婚式の行われる土鬼の聖都シュワに乗り込む。
 最後の蛹から孵化した巨神兵は最初に見たナウシカを母親と思い込む。
 風の谷のナウシカの子、調停者にして戦士オーマと共に「シュワの墓所」へ赴くナウシカは、次第に巨神兵オーマの出す毒の光に蝕まれていく。
 知性ある巨神兵オーマは自らを裁定者でもあると語る。
 「シュワの墓所」へ侵入しようとするヴ王はオーマと交渉し扉を開こうとするが、「墓」の防衛機構とオーマは相打ちになる。
 ついに世界の秘密を知るナウシカとヴ王。
 最後の力を振り絞ってナウシカを助ける巨神兵オーマ。
 
 王蟲の血よりも青く染まった衣を纏い、焼けただれた大地が夕陽を浴びて金色に輝く中、ナウシカは帰還する。
 しばらくの間、ナウシカは土鬼の地に留まったがその後、風の谷に帰ったと年代記にあるが、別の伝承では「森の人」の元へ去ったともある。
 クシャナはヴ王から王位を譲られるが、一生の間、代王として過ごし、王位につかずトルメキア中興の祖となる。


 やはり名作だな、これは。

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第931回 すべてがFになる

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森博嗣 「すべてがFになる The Perfect Insider」 
  
  すべてがFになる

 今日はちょっと愚痴である。
 夜中に酔っ払って書いているので面白くないと思うなら御深謝ください。
 大概、酔って書いたネタは翌日ボツにするものが多いのだが、これはそのまま出す。
 
 フジテレビ10月期スタートの火曜夜9時枠の連続ドラマ『すべてがFになる』
 スーパー理系頭脳をもつ「リケジョ」の女子大生と工学部建築学科の准教授の師弟コンビが、天才的頭脳の持ち主の仕組んだ、解の見えない密室殺人と猟奇犯罪方程式に挑むサイエンス・ミステリードラマ。

 あらすじ
 神南大工学部の極地研究所の喜多准教授の誘いで、同施設を訪ねた西之園萌絵(武井咲)と犀川創平准教授(綾野剛)。
 その低温度実験室では氷点下20度という低温の状態で様々な実験が行われていた。
 萌絵と犀川たちが訪れた夜、不可思議な殺人事件が起こった。
 低温実験室の中で、男女2名の院生が死体となって発見されたのだ。完全密室のなかに、殺人者はどうやって侵入し、また、どうやって脱出したのか? 


 これは本来の「S&Mシリーズ」の順番でやるつもりなのか。
 出版順では第2作となる「「冷たい密室と博士たち Doctors in Isolated Room」ですね。
 キャラクターイメージがヒッターのものと合わないが、原作を破壊しないで欲しいものだ。
 だいたいTVドラマ化されると面白くなくなるというのは同意者が多いだろう。
 そもそも、煽り文句からして原作を勘違いしているのではないか?
 売れているからドラマ化しようという風潮が大嫌いである。
 演技がものすごく嘘っぽいからだ。
 あの難解なストーリーをどう処理するのか?

 第1作「すべてがFになる The Perfect Insider」と対をなす第10作「有限と微小のパン The Perfect Outsider」までやって、やっと第1部が終わるのだぞ。

 やる前に企画倒れだと気づいてもらいたいものだな。  
 (出演者に文句を言っているわけではない)
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第930回 ガルマ専用ザクⅡ

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MG 1/100 MS-06FS ガルマ・ザビ専用 ザクII

 むう、こういうものを作られてもなあ。
 なんか微妙だ。専用機が多すぎるぞザクⅡ。

 ガルマ ザクⅡ 01
 ガルマ ザクⅡ 02
 ガルマ ザクⅡ 03
 何種類作る気だバンダイ!

 昨日、MG 1/100 RX-93-v2 Hi-vガンダム Ver.Ka HWS拡張セットが届く。
 本体は通常販売なのでいつでも買えると注文していないが、こちらは限定品である。
 まあ、しばらく押入れの肥やしになってもらおう。
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第929回 続・終物語

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西尾維新「続・終物語 最終話 こよみリバース」

 サブタイトルが「こよみブック」から変わってしまった。
 「暦物語」のサブタイにふさわしいという理由である。

 今回の表紙は幸せな老倉育さん。作者のリクエストだそうな。

 阿良々木暦は三月十五日、直江津高校を卒業し、高校生ではなくなった。
 では、なんになったのか? 不明である。
 翌十六日の朝から始まる本編。

 鏡の中の世界は無いのではないんですか?! 花京院さん!
 鏡文字が読みにくい!! 途中で逆反転してくれてよかった。
 いや、文字が反転してて読めないからといって、「世界の猫耳委員長」写真集を買ってきてはいけませんよ、暦くん。
 そして阿良々木家にもうひとりの同居人が! 暦の部屋のベッドが二段ベッドに!!

 ここで「暦物語」の伏線が出てくるとは!
 西尾先生。このクチナワさん、絶対、アニメの千石撫子の影響受けてるよね。

 さすがわボーナス・ステージ。モーレツな展開でした。
 まさかあの人が出てくるとは、この破天荒な展開の中でも想像できなかった。
 暦と人妻の混浴シーンはアニメ化希望である。
 っていうか本作は女子の裸率が今まで以上に高いぞっ!!!

 阿良々木暦に襲いかかる最大の試練。
 リバースの世界での阿良々木暦はどんな存在だったのか?
 戯言遣いもシスコン中学生も無刀の剣士も伝説の英雄もやったことを、ついに暦くんもやる羽目になってしまった(笑)
 
 明かされるこの物語の「真実」とは? 
 なるほどね。”心残り”。もう、卒業後の最初の事件になっていたのか。
 やっと「花物語」に繋がりましたね。なぜ、サブタイトルがリバースなのか?
 なぜ忍野扇が「花物語」で男子生徒になっていたのか? 
 「花物語」は****だったのですね。

 ネクストシーズンをお待ちしています。
                   リヴァース

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第928回 イギリスの歴史(1)

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指 昭博「図説 イギリスの歴史」
   図説 イギリスの歴史

 スコットランド独立の話題で大変そうだが、英語の苦手な日本人のイメージする英国とは一つの国・イングランドではないだろうか?
 実質は「大ブリテン島および北部アイルランド連合王国(United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)」。
 イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4国からなる。
 「氷と炎の歌」を読み始めてからモチーフとなっている英国に興味を持ち、数年前に買った本だが、おもしろいので本棚の手前側に置いてある。
   United kingdoms

 ローマ帝国時代、ガリア地方(現在のフランス)でケルト民族とローマ軍の衝突が起こり、カエサル将軍の大ブリテン島侵攻が始まる。
 しかし紀元1世紀でも、その支配地域はブリタニア(現イングランド)だけで、境界線は要塞を築いたカレドニア(現スコットランド)の南端で止まり、ヒルドニア(小ブリテン島)はロ-マ帝国の支配から外れた辺境であった。

 4世紀に入りゲルマン人の活性化とローマ帝国の衰退により、ブリタニアからローマ人は撤退する。しかし残ったケルト民族は、今度はゲルマン人の侵攻と戦うことになる。ゲルマン人の諸族、アングロ人やサクソン人が定着するにつれ、ケルト人はサクソン人の言葉で「外国人の土地(ウェールズ)」や北方の高地スコットランドへ追いやられていく。

 7世紀。順次渡来してきたアングロ・サクソン諸族はアングリア(現イングランド)各地に王国を立て始め「七王国(ヘプターキー)」時代を迎える。(やったー!)
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%83%E7%8E%8B%E5%9B%BD

 9世紀初頭まで続いた覇権戦争は軍事力で周辺国を制せたマーシアが支配を打ちたて、ケルト人のウェールズと明確な国境線を引いた。
 しかしゲルマン系民族襲来は止まず、ヴァイキングという形でノルマン人に一旦、征服を受ける。

 9世紀半ば、ウェセックス国王アルフレッドがロンドンを奪還し、アングロ・サクソン人の支配が復活するが、10世紀に入って再度、ノルマン人の一派デーン人に再征服される。

 11世紀。エドワード王によりアングロ・サクソン人の復権が行われるが、次代のハロルド王の即位に同意しない親戚のノルマンディー公ウィリアムが、ドーバー海峡を越えて侵攻を始める。
 同時にノルウェー王ハーラル3世が北方から侵攻し、ハロルド王は北と南で戦線を維持していたが敗れ、ウィリアム1世によるノルマン王朝が始まる。
 こうしてイングランドの王家の始祖は英語(アングリッシュ)が全く喋れなかったというジョークネタの元になる(笑) 
 したがって、現在の連合王国はケルト人、サクソン人、ノルマン人の融合・混合体が担っている。
 (「氷の炎の歌」のモチーフは七王国時代と北からのヴァイキングの侵攻と東からの王位継承を争うノルマンディー公だろうか)

 ウィリアム1世の死後、相続争いが勃発し、それぞれの権勢争いや婚姻の成立などで、もともとフランス側にあったノルマンディー公領、ブルターニュ領などを含め、ヘンリ2世時代にはフランス王国の国土の半分とイングランド全土を支配域に収め、スコットランド王家とは親戚関係になり、ローマ教皇の支持のもとにアイルランドにまで主権を主張した。
 だが、13世紀になってヘンリ1世の孫にあたるジョン王と、フランス国王フィリップ2世の英仏戦争でフランス側の所領の大半を失う。

 次回に続く。

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第927回 ネクストシーズン

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西尾維新「接物語」

 なんだあああああ!!!
 ツギモノガタリって何? 斧乃木余接が主役なのか??
 ネクストシーズンって何?!
 ツギモノガタリよりキズモノガタリを早くアニメ化しろよ!!!
 
 「続・終物語」で物語シリーズは終わりじゃなかったのか?
 ファイナルシーズンのアニメ化の発表はないのか??

 西尾維新さんの予告は昔から信用できなかったのだが、こういう裏切り方は嬉しいのか悔しいのか自分でもわからん。
 だからこれ以上コメントしない。
 気分が落ち着いたら書こう、って明日は「続・終物語」の発売日か。

  nextseazon.jpg

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第926回 キマイラ・吼(4)

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 夢枕 獏 キマイラ吼・シリーズ
 「キマイラ 7 涅槃変」「キマイラ 8 鳳凰変」


 地上200mの高層ホテル。
 1枚の窓ガラスを挟んで対峙する二匹の獣、九鬼麗一と大鳳吼。
 円空山で対峙する玄道士・真壁雲斎と凶獣・宇奈月典善。
 日本に上陸した第三のキマイラ・巫炎。
 九鬼玄造はキマイラに何を求めているのか?
 玄造が言った謎の言葉。
 ”キマイラと呼ばれているものは、我々が捨ててきた、あらゆる可能性の源”

 キマイラ化を抑えるという植物”ソーマ”を携えて、大鳳吼は嵐の闇に消える。
 その嵐の中で一人の夜叉・龍王院弘が復讐のため復活しようと足掻いていた。

 九十九三蔵と大鳳吼。二人への恋情に揺れる織部美雪。
 三蔵と美雪の関係を見た大鳳は、美雪に獣化した自分の姿を見せ、”ソーマ”を残して立ち去る。
、”ソーマ”はその正体を知らされぬまま、真壁雲斎の手に渡る。
 そして巫炎も円空山の雲斎の元へ。
 両親の仇と襲いかかる班猛。
 巫炎は雲斎に、大鳳と九鬼の敵か味方かと問う。

 九鬼麗一を保護と称して匿う亜室父娘の目的はなんなのか。
 その檻を破るべく、九鬼は新宿でフリードリッヒ・ボックと相まみえる。
 キマイラ化しかける九鬼を抑えたのは、亜室由魅と共に現れた一人の僧。
 由魅はその僧を”狂仏(ニョンバ)”と呼んだ。


 ここらへんまではソノラマ版でもサクサク進んでいたなあ、と思い出しながら楽しく読み返す。
 実際、無休憩で2冊読んでしまった。
 この後の展開をよく覚えていないのだが、また読み返すのだからかえって都合がいいと、自分の記憶力の悪さを褒め称える。
 いや、健忘症の卦が出てきたのか?

 9、10巻がでたら、また読もう。

   キマイラ7-8

 今月は最新刊「キマイラ鬼骨変」発売である。

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第925回 南極点のピアピア動画

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野尻抱介 「南極点のピアピア動画」

       南極点のピアピア動画
 4篇の短編からなる連作である。
 
 ・南極点のピアピア動画
 月面にクロムウェル・サドラー彗星が衝突した事から物語は始まる。
 衝突によって彗星核は融解し、一部は月の脱出速度を超えてラグランジュ点を通過して地球重力圏に入る。
 この大量のデブリにより、地球の人工衛星はかなりの被害を受けた。
 計測シミュレーションにより、この大量の水分を含むデブリは地球の降着円盤を形成し、3ヶ月後に双極ジェットが発生することが判明する。
 必要な高度でこのジェット気流を捕まえられれば低予算で宇宙に出られる。
 彼女を宇宙に連れて行くと約束した大学生・蓮見省一は、友人・川瀬郁夫と共にプロジェクトを立ち上げる。
 この「宇宙男」プロジェクトの資金繰りにはピアピア動画サイトが使われ、技術者ユーザー集団「ピアピア技術部」が参入するが?

 ・コンビニエンスなピアピア動画
 全国9000店舗のコンビニ・ハミングマートのアルバイト・上田美穂は、「ピアピア技術部」に属するお客・桑野と知り合う。
 店舗前の真空殺虫器についた黒い蜘蛛の巣の発見から、桑野は真空耐性の高い蜘蛛が擬似カーボンナノチューブの糸を出していることを知る。
 「ピアピア技術部」はこれを宇宙で繁殖させれば軌道エレベーターが造れるのでは? と冗談で宇宙に送り出してしまう。
 (シェフィールドの「星々に架ける橋」はヒッターも読みました)
 失敗すると予測された実験だったが、新種の蜘蛛たちはデブリ(月遷移群メテオロイド)を網で捕らえ始め、水分とミネラルを補給しながら繁殖を始めた。

 ・歌う潜水艦とピアピア動画
 全長1万kmを超えた蜘蛛の巣タワーは軌道上を周回し始めた。
 そしてまた別の企画が立ち上がろうとしていた。
 潜水艦による鯨の行動の能動敵観察プロジェクトは、大変なものを発見してしまう。
 7千万年前に地球に飛来した「星間文明」の調査ロボット。
 潜水艦から送り込んだデータで言語習得と外見を整えた調査体は”あーやきゅあ”と名乗る。

 ・星間文明とピアピア動画


 これは新手の侵略SFか(笑)
 ネットユーザーとコンビニの力は偉大だ。ヒッターも”あーや”を1体欲しいものである。
 野尻さんのハードSFも好きだが、こういうのももっと書いて欲しいな。

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第924回 シャア専用ザクⅡ(10)

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MG 1/100 MS-06S シャア・アズナブル専用 ザクII Ver.2.0

 前回の写真を見ていて、どうも気に入らないのでマーキングを一部剥がす。
 半光沢トップコートを噴いて、跡を誤魔化す。
 ザクⅡ けずり

 脚部装甲を仮組みしてみる。概ね良好。
 よく膝が曲がるな。
 ザク 足 仮組み

 脚部動力パイプはパイプスプリングを通すのだが、これが難航。
 指が痛くなったので1本でやめる。
 パイプスプリング パイプスプリング02

 取り付け状態。
 ザク 足 パイプスプリング 02
 ザク 足 パイプスプリング 01


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第923回 カオスノート

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吾妻ひでお「カオスオート」 Chaos Note

 この一冊の中にどれだけヒッター好みのネタが詰まっているのか!
 やはり吾妻ひでおといえば不条理とカオスである。
 他にコメントすべき言葉はない。

 すいません、「崖を登る」と「飛び出す絵本」シリーズはもっと読みたいです。
 えっ? 「失踪日記」のフランス語版が出るんですか!!

             カオスノート

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第922回 know

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野崎まど「know」

 20世紀末、インターネットの誕生と拡大は、人類文明に膨大な情報の流通という変化を起こした。
 そして2040年、《情報素材》の開発により、情報インフラは革新された。
 フェムトテクノロジー。微細な情報素子を含む素材は建築材、塗料となって、通信、情報収集を超微弱電流で周囲の状況をモニタリングし、相互に通信し合う。
 あらゆる人工物に用いられた情報素材により、幾何級数的に増大した情報を処理するためのボトルネックとなったのは、奇しくも開発した人間そのものだった。
 コンピューターなどの情報処理デバイスを用いても、使っている人間が対処できなければどうしようもない。人間の脳には限界があるのだ。

 2053年、《電子葉》が初めて世界最先端の情報化都市・京都で人に植えられた。
 前頭葉の斜め上の頭皮の下にである。
 ・ネットワークと通信を行い情報を収集する《個人最終端通信装置(Personal Terminator)》。
 ・脳外部からの膨大な情報処理を行う《脳副処理装置(Cranial nurve Co-Processor)》。
 ・非接触的に脳神経の状態をモニタリングし、同時に介入を行う《啓示装置(Apocalypse)》。
 この3つを備えた人造脳葉《電子葉》は健康保険対象になり急速に浸透する。
 15年後、6歳になると全員に付与されることが義務化された。しかし《電子葉》の開発される以前の世代と以後の世代には、あるギャップが生じ始める。
 そして情報の扱い方から階級が生まれ、それがそのまま人間の階級となっていく。

 御野・連レルは《電子葉》付与の端境期に生まれたが、中学生の時にある人物との遭遇で知見を得て、成長して情報庁の審議官(クラス5)となる。
 汚れた大人となった連レルは、この超情報化社会における格差と《情報格規定法》の秘密に気づいてしまう。
 恩師が残した数百万行のソースコードに隠された暗号。連レルだけにか解けない暗号は、14年ぶりに連レルを恩師のもとへ導く。だが、予定調和のようにある少女を連レルに引き合わせ、自らの頭を拳銃で撃ち抜いた。
 恩師が14年間、身を隠していた理由。
 14歳の少女・知ルは情報社会では最低のランク0。しかし、世界初の《量子葉》を持つ知ルは、あらゆるネットワークのセキュリティ・ホールを突破する人工テレパスであった。
 他者の《電子葉》を通じて、本人が何を考えているのかさえ知ることができる。
 その情報閲覧権限は存在しないレベル9に匹敵する。

 高度に発展した情報化社会は自動検索による「知」の集積があるだけで、自ら「知ろう」という意思はヒトから退化していくのだろうか。
 物質的原理と客観的現象世界《理》を表す胎蔵界曼荼羅。
 論理的原理と精神的世界《智》を示す金剛界曼荼羅。
 《理智》は《悟り》に通じ、《悟り》はなにかを「知る」ことである。

 情報庁の裏の実働部隊クラス*(アスタリスク)の莫大な情報物量の猛攻をなんなく撃退した知ル。
 その桁違いで圧倒的な情報処理能力を持つ《量子葉》は無敵なのか?

 21世紀初頭に登場した検索エンジンのサジェスト機能。
 過去の経験に基づき、文章の最初の単語から頻度の高い文脈を予測するのは「想像力」と言えるのか?
 蓄積された情報量の多寡が正確な未来を予測するなら、脳にありったけの知識を詰め込み、経時的変化をシミュレートすればいい。
 ならば想像力はそのまま過去を再現することができる。そのシステムを設計したのは誰なのか。
 連レルは知ルの存在の意味を次第に知り始める。


 こういう近未来SFものは好きです。一部、児童ポルノ法に抵触しますが、ヒッターの趣味とは反しないのでOKです。
 情報という形のないものが、その莫大な”物量”を発揮し始めたとき、物質界の重力に似たもので集約されていく。それがある密度を越えたとき、《事象の地平線》の先には何があるのか?
 小松左京さんの短編に登場する「イメージ・ホール」を想起しました。
 野﨑まどさんの小説としては笑いが足りない部分があるが、ハードSFとしては十分な力作ですね。第34回日本SF大賞にノミネート作品。
               know.jpg

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第921回 できるかなクアトロ

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西原理恵子 「できるかな クアトロ」

     できるかな クアトロ

 買い置きの山を崩す。
 「できるかな」、「できるかなリターンズ」、「できるかなV3」までは単行本で買っていたのだが、第4集は文庫で買ってしまった。
 今までのようにとくに付録がついていないので構わないだろう。

 インドでのヒジュラ編、高須院長とのフィリピン編、ポルトガル編、女三人で「男の早食い」をしに行く北京編。そして蒙古自治区での恐竜発掘編が前半の「できるかな」にまとめられた。行動範囲が広すぎる(笑)
 後半は「人生一年生」と人脈漫画である。一個300円のチョコは食いたいものだ。
 あいかわらずカラーページの色使いがエグい。

 「人生画力対決」の7巻が出ていたので買わなければならないな。

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第920回 恋文の技術

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森見登美彦 「恋文の技術」

 書簡小説である。
 手紙の書き手のほとんどは守田一郎という大学院生である。
 この男がある大学の同輩だった女子に恋文を書くまでの修行の物語である。
 守田は大学院に進み海月(くらげ)の研究をし、恋心を抱いていた伊吹さんは大学を卒業して就職してしまった。
 守田は伊吹さんに想いを打ち明けようと、文章技術を磨くため、いろいろな人へ手紙を書く。
 春から秋にかけてやり取りされた書簡をまとめたものが本書である。 

 猫ラーメン、金曜倶楽部(あの女性は弁天様だったのか)、般若心経の貼られたマンドリン、五山の送り火など定番のアイテムは登場する。、

 ヒッターはおっぱい信者ではありませんが、ヒッターはおっぱい信者ではありませんが(大事なことなので2回言いました)、特におっぱいに興味がなくとも面白く読める小説です。
 おっぱいの興味があるなら「おっぱい万歳」と叫びながら読むのもいいですが、深夜に人目のないところでお読みください。
 おっぱい礼賛は森見登美彦さんの趣味ですので、ヒッターに罪はありません。

 恋文でやってはいけないのは
 ・大言壮語しないこと
 ・卑屈にならぬこと 
 ・かたくならないこと
 ・阿呆を暴露しないこと
 ・賢いふりをしないこと
 ・おっぱいにこだわらないこと
 ・詩人を気取らないこと
 ・褒めすぎないこと
 ・恋文を書こうとしないこと

 ニヤニヤしながら読み終えました。

                    恋文の技術

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第919回 シャア専用ザクⅡ(9)

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MG 1/100 MS-06S シャア・アズナブル専用 ザクII Ver.2.0

 胴体部および背面スラスター部の装甲を取り付ける。
 ザク胴体06

 途中でミスに気がついてやり直したが、何をミスったのかは秘密である。
 ザク胴体07

  腹部動力はパイプが結構難関だった。
 固定部を一部接着しないとならなかった。
 ザク胴体08

 デカール、マーキングをどうしようかと迷った。
 あまりゴテゴテ貼らないかとも思ったが、あるものなら貼ってしまえと貼る。
 本来余分な部分を切り取らなければならないのだが、ルーペ片手の微妙な作業がきつい。
 これなら水転写デカールのほうがましだ。

  腰部スカート装甲。これも一部接着。
 ザク腰04
 ザク腰05
 ザク腰06

 頭部、胴体、腰部合体。
 ザク胴体09

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第918回 鼻行類

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ハラルト シュテュンプケ (著)「鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活」
                            Bau und Leben der Rhinogradentia

   鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活

 蔵書リストを眺めていたら、このタイトルが出てきたので懐かしく思う。

 太平洋上のハイアイアイ諸島で独自の進化をとげた14科189種もの哺乳類の一分類群(タクソン)。
 鼻行類(学名:Rhinogradentia)、別名「ハナアルキ」。
 名前のごとく、鼻で歩行する動物である。
 1957年までは南太平洋のハイアイアイ群島に生息していたが、米国の核実験により、この島ごと消滅したと言われる。
 1941年、スウェーデン人探検家エイナール・ペテルスン・シェムトクヴィストによって発見された。
 下位分類群に
  ムカシハナアルキ科 Archirrhidae
  ナメクジハナアルキ科 Nasolimacidae
  ツツハナアルキ科 Rhinocolumnidae
  クダハナアルキ科 Rhinosiphonidae
  ラッパハナアルキ科 Rhinostentoridae
  モグラハナアルキ科 Rhinotalpidae
  タダハナアルキ科 Holorrhinidae
  リョウトビハナアルキ科 Perihopsidae
  トビハナアルキ科 Hopsorrhinidae
  ランモドキ科 Orchidiopsidae
  ナゾベーム科 Nasobemidae
  オニハナアルキ科 Tyrannonasidae
  オナジハナアルキ科 Isorrhinidae
  ゾウハナアルキ科 Anisorrhinidae
 ハナムカデ科 Rhinochilopidae
  が存在する。

 もっとも原始的な鼻行類と考えられるムカシハナアルキ。
  ムカシハナアルキ

 筋肉の発達した鼻脚で跳躍して移動するトビハナアルキ。
  トビハナアルキ
 最大1.3mに達する大型種、マンモスハナアルキ。
  マンモスハナアルキ

 耳を羽ばたかせて飛ぶ鼻行類の一種、ダンボハナアルキ。
  ダンボハナアルキ

 鼻の穴からガスを吹き出して飛ぶジェットハナアルキ。
  ジェットハナアルキ

 「生物系三大奇書」のひとつである本書。興味のある方は古書店をお探しください。
 Wikiにも詳しく紹介されています。
 

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最917回 笑い男

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衣笠 遊 「攻殻機動隊 STAND ALON COMPLEX -The Laughing Man-」①

 衣笠遊さんの作画は好きなので買ってくる。
 TVシリーズのSAC第1期から「笑い男事件」ものを抽出再構成したもの。
 神山健治監督による解説が各場面に付けられている。

 士郎正宗・作「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」は様々に分化され、当初から知っている者でないと何がなんだか解らなくなってきているが、この世界設定のバックボーンを活かしきれていないように思う。
 先日取り上げた「ハーモニー」のように、攻殻」の世界は限定核戦争から復興した世界なのである。
 さらにこの後にも世界大戦が起こり「アップル・シード」へと繋がるるのである。
 プレ「攻殻」ともいえる「紅殻のパンドラ」は全身義体化技術が行われ始めた時代のものだろう。
 「殺戮機械」のように人間の脳の機能が解明され、サイバネティック技術により手足のサイボーグ化が行われる時代は来るのだろうか?
 (まあ、内蔵は無理だな)

 「攻殻機動隊」の義体がすごいなと思ったのは、外部からの情報処理の細かさである。
 人間の皮膚は髪の毛1本触れただけでも反応する鋭敏性を持っているが、これをサイボーグに備えるには、全表面に感覚素子を埋め込まなければならない。
 この情報は電気的な神経網を通じて脳に送られ、厚さ、寒さ、硬さ、柔らかさ、接触したものがどちらから来たものかを総合判断する。
 脳内マップが完成しないと筋電流の出力解析からしか命令を出せないため、一方通行の義体操作しかできない。

 やはり人体実験をしないとダメなのだろうか?  
  
           笑い男

 実写化はぜひやめて欲しい。・゜・(ノД`)・゜・
 http://news.mynavi.jp/news/2014/09/05/276/

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第916回 今出川ルヴォワール

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円居 挽 「今出川ルヴォワール」

 今年完結したルヴォワール・シリーズ。
 四部作となった作品の第三部になる。

 大怨寺の僧侶、水呪坊殺人事件の嫌疑をかけられ私闘制度「双龍会(そうりゅうえ)」の被告人・御贖(みあがない)となった御堂達也。
 検事となる黄龍師には天親家四番差配の”豹子頭”天親雹平が立つ。

 瓶賀流(みかが みつる)さんは二階堂蘭子のファンですか(笑)
 親の悪口は言っても、蘭子の悪口は言うなって(笑)  ヒッターも同感です。

 龍樹家筆頭・龍樹落花は今回の「双龍会」には裏がある。情報収集のために負けてもいいと言うが、後輩の汚名挽回に流(みつる)、龍樹撫子、城坂論語は勝ちにいこうと画策する。
 第1作から伏線を張られていた越天学園に乗り込んだ流と撫子は達也の姉だという辺理と出会う。

 初産で一人っ子の長男の達也に母親とよく似た同い年の姉がいるのは何故か?

 ”豹子頭”天親雹平vs”白澤”城坂論語の論戦は手始めに過ぎなかった。
 30年ぶりに行われる「権々会(ごんごんえ)」。
 「双龍会」の結果、奸計に正道で臨む天親家から一人、奸計を奸計で返す龍樹家から三人の出場枠が与えられる。

 大怨寺の七天狗
 ・水呪坊(死亡)
 ・破軍坊(警察に収監)
 ・空摩坊
 ・金剛坊(襲撃され負傷脱落)
 ・羅刹坊
 ・風天坊 
 ・虚空坊

 大金が動く賭け試合「「権々会」。龍師が4人も参加するとあって、大怨寺は今回の種目を京都発祥のカードゲーム「鳳(おおとり)」に決定する。
 次々と明かされていく御堂達也の過去と秘密。
 
 「権々会」前盆。参加者64名が三回戦で4名に絞られる。
 乱入する天親家筆頭”虎徹判官”天親寅彦。
 正体を隠していた”龕灯返しのギィ”。

 役者の揃った「権々会」後盆。しかし4人4出場枠に5人目の登場が。
 謎の男、クリス・アカベラスとは何者なのか。
 大怨寺への復讐を狙う”發王”御堂達也は4億の資金を持って、大怨寺筆頭”権々権現”へサシウマを挑む。
 大文字焼きの始まるまでの3時間という時間制限のあるゲームで、四つ巴の戦いが繰り広げられる。終了時間間近で達也の負けは10億を超えていたが?
 
 
 さて4部作なので起承転結の「転」まで来てしまった。
 ある物語に決着がつき、ある物語が転がり始める。
 最終作「河原町ルヴォワール」は意表をつく展開があるのはわかっているのだが、文庫化されるまで、あと2年はかかるのでじっくり待つことにするか。 

        今出川ルヴォワール

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第915回 EVANGELION考

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EVANGELION考

 昨夜、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」のTVバージョンが放映されたが、ラストにこんなものが映された。
 l_ah_ava1.jpg
 「EVANGELION:3.0+1.0」
 公式HPもこれになっている。
 ネットでは様々な憶測が立っているが、詳細な情報はない。
 気になるのはNが黒と白の二重になっているところだ。

 もともと四部作は「序・破・急・?」の内、「急」と「?」は同時上映するはずだったが、かなりシナリオ変更したのだろう。
 当初の予定

 今まで使っていた「:||(repeat)」は繰り返しの意味だが、「Q」から「序」に戻って繰り返すのだろうか?
 3.0+1.0だから4.0ということか?
 予告映像だけあった「空白の14年」はどうなる?

 こんな画像も拾ったが、「無在原点」とは”始まりがない”ということなのだろうか。
 eva_2014_8_QCL_41308.jpg

 公開された「序」は1.θだったが今回は1.φのように中の棒が飛び出している。
 意味深である。白い「N」はNew1.0にかかっているのか?

 まあこの作品は考察するだけ無駄なのであるが、ネットサーフしていると興味深い考察もあって面白い。
 庵野監督は盛り上げ方が上手いなあ。
 

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第914回 シャア専用ザクⅡ(8)

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MG 1/100 MS-06S シャア・アズナブル専用 ザクII Ver.2.0

 装甲の取り付けに入る。
 動力パイプにスミ入れしてたら目がしょぼしょぼしてきた。
 老眼か?

 指揮官用のブレードアンテナは2種類用意されており、こちらはスタビライザータイプ。
 アップにするとゲート処理してなかったのがバレる。後で塗っておこう。
 スタビライザー角

  やはりノーマルタイプが良いだろう。
 ノーマル角

 後頭部
 ザク後頭部

 正面
 ザク頭部正面

 左肩のショルダーアーマー
 ザク左肩

 右肩のショルダーアーマー
 ザク右肩

 他の装甲部にもスミ入れ処理をして本日は終了。

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第913回 岳飛伝(10)

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北方謙三「岳飛伝(10) 天雷の章」
      岳飛伝 10

 金国軍八万騎と対する梁山泊軍。こちらも兵力は八万だが、半分は歩兵である。
 麦秋が過ぎても金国内では麦が出回らず、民の蜂起の手が上がり始める。
 兀朮はこれが梁山泊の戦略の一つではないかと考える。
 数十度目の戦いになる兀朮と呼延凌は互いに麾下二千騎でぶつかり合う。
 そして赤騎兵を率いた史進と遊撃隊として出た胡土児もぶつかりあった。馬上から胡土児を叩き落とした史進は、胡土児の眼にかつてどこかで見たものを感ずる。
 国内の平定にも備えなければならない兀朮は戦闘を維持できなくなり、にらみ合い状態になる。

 韓世忠将軍の南宋水軍と張朔の梁山泊水軍の激突は、梁山泊の勝利で終わる。
 長江の造船場は炎上し、南宋水軍はその規模を大きく縮小させた。
 韓世忠は権限を大きく奪われ、東の海へ追いやられた。
 長江の制水権は梁山泊に移ったが、流域の拠点は南宋軍に潰されていく。
 休戦状態に入ったが、結果は痛み分けのようなものである。

 燕京を逃れた簫炫材は梁山泊の西域の交易所から、王貴と共に南下し甘蔗園へ辿り着く。
 ここに金国でやっていた轟交買(ごうこうこ)を興し、岳都にも店を構える構想を持つ。
 秦容と俺、お前の仲となった簫炫材は梁山泊とは違う小梁山に魅力を感じるが、与する気持ちはないと言う。商人とはそういうものなのだ。
 それは秦容にとっても喜ばしいものだった。秦容はここでは頭領格として一目置かれ、対等に忌憚なく話せる相手がいなかったのだ。
 秦容は岳飛の娘・崔蘭と王貴の娶せを後押ししろと簫炫材に頼む。
 (確かにあのふたりは、ほおっておけばくっつきそうにないな)
 このあとの岳飛の態度が可愛い(笑)

 麦と米の流通を支配していた梁山泊は、南宋宰相・秦槽にその手段を手繰られて、陳家村の蔡豹、陳麗華に魔手が迫る。

 梁山泊の諜報網は飛脚隊と輸送隊によって金国、南宋、大理から西域、南方まで張りめぐされ、岳都と小梁山間は10日で行き来できる道がつけられた。
 大理に駐屯していた辛晃の軍も遂に動き出す。岳飛、秦容、どちらをとっても強力な相手に十分すぎる訓練を積んだ南宋軍五万が徐々に南下を始める。


 さて本巻では徐々に状況が動き始めました。
 聚義庁に入った王貴、統括・宣凱、王貴の仕事を引き継いだ簫炫材が集まった時、3人は別々の方向から同じものを目指していることに気づく。それは「替天行道」に繋がる志なのか。
 辛晃軍と秦容軍の戦さも始まった。

 物語はもう後半に入ったいると思うのだが、この先の終わり方が想像できない。
 梁山泊は民の間に溶け込んでいくのだろうか。

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第912回 りぽぐらの忍び

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 重野なおき 「信長の忍び」8巻+西尾維新 「りぽぐらの忍び」

 本編の方は「三方ヶ原の戦い」とその後の話。
 千鳥ちゃんが捕まって拷問されるところに、なんか萌えてしまいました(笑)
 武田のくノ一に敗れ、ボロボロに打たれて両手の爪に竹串を突き刺される拷問までされるとは思ってもいなかった。

 さて、本書には連載150回記念で西尾維新さんが寄稿した短編小説を収録しています。

 「りぽぐらの忍び 忍法・百五十分身の術」
                 りぽぐらの忍び

 いやこの時代にハチドリは知られていないだろう。
 誰だ、はちとり半蔵って(笑)
 姿を見せない「小さな女の子」の足取りは掴めず、ただ点々と残される兵たちの血取りを追うが、後方攪乱、支援物資奪取、兵の離反など、まるで百五十人も忍びがいるような散々たる被害が広がる。

 やたら漢字が多く、聞き覚えのない言葉が多いなと思っていたら、この短編の中になんと150箇所に「ちどり(ちとり)」が隠されているのである! (答えは巻末に)
 そうか、そういう設定なのかと読んでから感心する。
 行数と文字数を計算すると、400字詰原稿用紙24枚ほどの中に150箇所というのは、やはり西尾維新は只者ではないな(笑)

                 信長の忍び8

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第911回 ハーモニー

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伊藤計劃 「ハーモニー(新板)」 Project Itoh:harmony

 伊藤計劃の第二長編。
 第40回星雲賞(日本長編部門)および第30回日本SF大賞受賞。「ベストSF2009」国内篇第1位。
 死を見つめ続けた「虐殺器官」と対をなす、生きることを見つめる物語。

 21世紀初頭に起きた大災厄(ザ・メイルストロム)。それは「虐殺器官(ジェノサイダル・オーガン)」で引き起こされたものなのか。
 核戦争後の荒廃の時代の後、人類は極度な高度医療社会を築く。
 酒やタバコは禁制となり、風邪や癌が駆逐された世界。太り過ぎも痩せ過ぎも許されない生命主義社会。
 人はある年齢になると成長が止まり、《WatchMe》というソフトウェアを体内に入れて個人用医療薬生成システムにより、あらゆる病気から解放される。
 肉体の変化を抑制するシステムは、成長期にある子供には適用できない。

 人々がお互いを慈しみ合い、調和(ハーモニー)のとれたユートピアの世界。
 そんな大人の世界を15歳の女子高生、御冷ミァハは拒否した。
 霧慧トァン、零下堂キアンはミァハのカリスマ性に共感し、3人で自殺を図るが成功したのはミァハだけだった。

 13年後、世界保健機構(WHO)の上級螺旋監察官となった霧慧トァンは戦場にいた。
 元は砂漠だったサハラは遺伝子改造されたひまわり畑となり、地中の放射能を吸い出している。
 トァンは蒼き衣をまとい金色の野から現れた戦士たちから非合法な嗜好品を医療バッチの横流しで交換し、酒と葉巻で自分の肺と肝臓を痛めつける生き方をしていた。
 父親、霧慧ヌァザの開発した恒常的体内監視システム《WatchMe》に対抗するソフトウェア《DummyMe》をインストールし、偽造した生体データをサーバーに送る娘、トァン。
 個人の体を公共のリソースとすることを嫌い、戦場へ逃げ出したトァンは横流しがバレて謹慎をくらい、日本に戻ってくる。
 空港に出迎えに来た友人キアンと昼食を共にした席で、死んだミァハのことを話しているうちにキアンの様子が変わり始める。
 トァンの目の前でテーブルナイフで自らの首を掻き切ったキアン。
 同時刻、様々な方法で全世界の6582人が自殺を試みていた。

 WHOはこれを生命に対するテロ行為が行われたとして、全上級螺旋監察官を各国警察との共同捜査で主導権を取るように命じた。

 事件を追うトァンは13年前に死んだミァハの影を発見する。
 ミァハはチェチェン内乱の戦争孤児だった。トァンも見てきた暴力と死体の世界で幼年期を過ごした少女。
 そして何故か浮上した父・霧慧ヌァザの名。
 全世界に発信された”一週間以内に誰か一人以上を殺さないと死ぬ”という「宣言」。
 いったい誰が世界中の人間の脳を操作したのか?
 御冷ミァハのドッペルゲンガーに迫るトァン。

 さて、前作「虐殺器官」はSF小説でありながら、第1回月刊PLAYBOYミステリー大賞を受賞している。
 「ハーモニー」にも同じように仕掛けが施されています。
 核戦争後に復興した高度電脳社会といえば「攻殻機動隊」を筆頭に多くの作品がありますが、ここまで調和性(ハーモニクス)に特化した世界は珍しい。
 人体に有害な因子を制御できるのに、人類に有害な思想を制御してはいけないのか?
 仮想現実が標準装備され、個人情報の開示は常にオープン状態で、「プライベート」という単語は卑猥な言葉とされた社会システム。
 そこでも人間の中にある攻撃性は失われてはいない。

 若くして不治の病で闘病生活を送っていた伊藤計劃は、死というものと常に対面しながら思索を重ねていたのだろう。

                    ハーモニー〔新版〕

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第910回 尾張統一記

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重野なおき 「信長の忍び 外伝 尾張統一記」①

 「信長の忍び」8巻と同時発売の、本編の前日譚。
 信長ものが大流行りだが、昔から読み続けてきたものには味わい深いものがある。
 ヒッターがMZ-700でやっていた光栄の「信長の野望」で鍛えた史観は半端ではないよ!

 元々、尾張を治めていた守護大名の斯波氏の家臣であった守護代・織田大和守信友。そのまた家臣であった織田弾正忠信秀。
 その嫡男である吉法師・信長の周りに集まってくる近郷の悪童たち。
 尾張領内で信長がのし上がっていくには、自ら兵を集めなければならなかった。
 そして最大のライバルは、弟の信行であった。(信長は25人兄弟である)
 目付け役である平手政秀は、後ろ盾として隣国美濃の斎藤道三の娘、帰蝶との婚姻を画策する。
 祝言を挙げた時、信長15歳、帰蝶14歳であった。

 お市ちゃんが可愛いなっ!
 こちらも続刊が楽しみである。
 
           尾張統一記

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