まるでダメな男の日記

このブログでは趣味のゲームや読書感想など非生産的な駄文を書き連ねていく予定です。

第666回 蔵書管理2013年12月

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蔵書管理 2013.12

 月イチの個人ネタ。単なるメモである。12月に読んだ本をチェックする。
 ACCCESSデータベースに登録した蔵書は2013年12月31日で 21,246冊(先月増+36冊)となった。
 中盤、私事で忙しかったのと「氷と炎の歌」に手間取ったで読書数が伸びなかった。
 
 内訳は
 小説  6,656冊
 コミックス 14,151冊
 エッセイ、NF他 439冊 である。

 この1年を振り返るとトータルで460冊しか読んでいない。
  小説  165冊
 コミックス 293冊
 エッセイ、NF他 2冊
  
 むかしは1000冊を軽く読んでいたのだがなぁ。

・1月の予定
 
 ペリーローダンが溜まりすぎた。445巻から進まない。このままでは買い置きが20冊になってしまう。
 SF短編集「NOVA」も溜まっているが、これも結構、厚い。ともかく読むしかない。
 守り人シリーズは早めに読んでしまいたい。

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 昔読んだ本ネタ 第5回

 グレゴリィ・ベンフォード 「銀河中心シリーズ」
 
 有機生命体と機械生命体が絶えず戦争している銀河系で、人類は肉体改造を続けながら彷徨っていく。果たして数万年に渡る放浪の果てに、人類を待つのはなにか?

 1.夜の大海の中で  In the Oceans of Night
夜の大海の中で
 1999年、小惑星イカルスが軌道を変え、地球に衝突するコースをとった。
 これに対処するために、科学者であり宇宙飛行士の主人公 ナイジェル・ウォームズリーらが核爆弾を積んでコースを変えるためにイカルスに飛ぶ。
 ところがナイジェルは、中空のイカルスが廃棄された異星の宇宙船であることを発見する。
 一刻も早く爆破せよとの地上からの指示に背いて、ぎりぎりまで中を調査し、はじめて地球以外の文明に触れたのであった。
 それから、15年後、2014年。ジェット推進研究所に職を得たナイジェルは、木星から火星、金星へと軌道を移す太陽系外の飛行物体スナークを確認した。
 それは人工知性を持ったコンピュータで、人類文明と交信を果たす。
 ナイジェルは、ふたたび機会を得て、この飛行物体に接近、場合によっては破壊する司令を出されていたが、それを果たすことなく、飛行物体は去ってしまう。

 そして、月で新たに古い破損した宇宙船が発見され、その調査がはじめられた。そこにもまた、ナイジェルの姿があった。調査の結果、宇宙は機械知性に満ちていることが判明する。そして、機械知性を生みだした有機体知性は宇宙の中ではまれな存在で、機械知性によって滅ぼされていた。
 はたして、人類と地球の運命は? その複雑な未来を予感させて、物語が繰り広げられる。

 2.星々の海をこえて  Across the Sea of Suns
星々の海をこえて

 機械知性が宇宙を支配しており、有機知性体はほとんどいない。
 それは有機生命体が時間・空間に制約を受けるのに対し、機械知性体は制約が少ない故の必然なのかも知れない。
 
 狂った機械知性の情報を得て、恒星間ラムスクープ船ランサー号を建造し、人類は有機知性体の存在を求めて宇宙に出た。
 ランサー号。それは宇宙植民地のひとつとして改造された小惑星を国際宇宙局が接収、その内部にさらに多くの部屋と核融合噴射をつつみこめるデュラリス推力発生室をつけ加えたのだ。
 目的は宇宙からの謎の通信の発信源と思われるBD+36度2147番星を探査すること。
 8.1光年はなれた赤色矮星めざし亜光速で飛ぶこのランサー号には、かつて〈周辺の海〉で発見された異星のコンピュータと接触した経験を持つナイジェルも同乗していた
 そこで、滅び、あるいは後退した有機知性体の存在に接することとなるが、同時に、機械知性体の存在を深く感じる旅となった。

 一方、地球上では地球外の有機生命体が海に入り込み、海を危険な場所と変えていた。
 前世紀からの人類の後退は、海という共通の場を奪われることでますますその速度を高めていた。
 危機と退廃は遠く旅立ったランサー号にも影響する。
 その中での、「古老」となってしまったナイジェル・ウォームズリーは、延命措置を受けながらも、宇宙の真実を求めて、ひたすら突き進む。
 人間とは、有機知性体とは、生殖とは、生命とは、そして、機械知性体とは・・・。

 3.大いなる天上の河  Great Sky River
大いなる天上の河大いなる天上の河〈下〉

 三万五千年後。機械知性と有機知性の銀河系をめぐる静かな凄烈な戦いは、圧倒的に機械知性が勝利を飾っていた。
 有機知性は機械知性にとっては面倒な害虫程度に過ぎなくなっていた。
 地球に源を発する人類は有機知性の中では頑張っていた。
 一時は、シャンデリアと呼ばれる宇宙空間での大規模な人工物を建築し、機械知性と相対し、一次的な勝利を何度も得ていた。
 しかし、その後、人類は撤退をよぎなくされる。機械知性が見逃すと想定されるいくつかの惑星に降り、機械知性の目を避けながら、そして、機械知性と戦いながら惑星の上で生きていた。
 彼ら人類は、人類であるが大きく変わっていた。人類が生み出したインターフェース(機械知性が作った工作物)をまとい、遺伝子的にも改変を加えられた強力な生命力を持つ存在となっていた。
 可視光だけでなく、様々な波長の電磁波を見、化学物質を嗅ぎ、磁力線を感じることができ、独自のコミュニケーション能力を持つものたち。
 もはや、新しい工作物を生み出すことはできないが、持ち運ぶ「ご先祖」たちの知識によって「使う」ことができる存在。
 少しずつ知識は失われるが、生きていくことに必死なものたち。

 主人公となるキリーンが属すのはビショップ族。惑星の名は、スノーグレイド。彼らは長い長い戦いと生き延びるための逃避行を続けている。
 キリーンはこの惑星を支配する機械生命の中に、マンティスという特異な存在がいることを知る。
 そしてキリーンに接触してきた磁気生命は、何を目的にしているのか?

 4.光の潮流  Tides of Light
光の潮流〈上〉光の潮流〈下〉

 遥かな未来。有機生命の抹殺をもくろむ機械生命メカの仮借ない攻撃に、惑星スノーグレイドの人類は滅亡寸前にまで追いつめられていた。
 ビショップ族のキリーンとその仲間は、メカの襲撃に窮地に立たされながら、古代地球人の遺産である宇宙船〈アルゴ〉を発見する。
 惑星スノーグレイド脱出に成功、新たな故郷を求めて旅立ち、そして、彼らの前に居住の可能性を示す惑星が現われた。機械生命のものらしいステーションを避けて惑星に着陸しようとしたキリーンたちだったが、突如〈アルゴ〉が制御不能におちいりステーションに向かいはじめた…。

 機械生命の統御するシステムによる攻撃を受けたキリーンたちは反撃に転じ、ステーションからの脱出に成功するも、居住可能惑星を目指さんと意気上がる一行の前に、おどろくべき報告が入る。
 どこからともなく現われた巨大な光のリングが、惑星を切り裂きはじめたのだ。
 人類の知識と想像力をはるかに超えた謎にキリーンたちは立ち向かうことになるが・・・。

 5.荒れ狂う深淵  Furious Gulf
   荒れ狂う深淵

 機械生命の執拗な攻撃を受け宇宙船アルゴにキリーンたち人類は銀河系の真の中心―イーターと呼ばれる巨大なブラックホールへと追いやられていた。
 だがま さにそのとき、星がひとつ、イーターにより引き裂かれた。その想像を絶するエネルギーは、開闢モメントを引き起こす。
 脱出への一縷の望みをたくし、宇宙船 アルゴはブラックホールを包むエルゴ空間へ、荒れ狂う深淵へと突入していく。
 だが、時間と空間が意味を持たなくなる領域に、有機生命体らがなんとか生きていける作られた「エルゴ空間」があった
 機械知性と有機知性、それに磁気精神をはじめとするより上位の存在たち。
 そしてキリーンの息子トビーは伝説の男ナイジェル・ウォームズリーと名乗る男と遭遇する。

 6.輝く永遠への航海  Sailing Bright Eternity
輝く永遠への航海〈上〉輝く永遠への航海〈下〉

 銀河中心に存在する〈楔(ウェッジ)〉という何者かが建造した時空の迷宮。特定不能な“時間”と“空間”の世界=エスティ空間。
 有機生命たち最後の砦たるその世界にも、ついにメカによる大侵攻が開始された。そしてその中にはマンティスの姿。

 一方、ビショップ族の長キリーンも、息子トビーの行方を探してエスティ空間を放浪していた。
 その途上、彼はマンティスと呼ばれる機械生命と遭遇した。
 マンティスによれば、どうやら機械生命は、キリーンの父を筆頭にした三世代のビショップ族の遺伝子に隠された情報を欲しているらしい。
 実はその情報こそ機械生命を破滅に導く切札だった。

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第665回 風雲児たち 幕末編 第23巻

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みなもと太郎「風雲児たち 幕末編」(23)

      風雲児たち 幕末編 23

 前巻に引き続き、徳川幕府の遣米使節団のアメリカ視察。
 当時、日本人はこんなにも歓迎されていたんですね~。

 この時代でも優秀だった日本技術。
 金本位制の日本と銀本位制の世界経済の格差。勉強になります。

 しかし、日本の外交政策って今も昔も変わらないのね。
 強硬派は嫌いだけど八方美人でどことも上手くやろうなんて出来るわけがない。

 福沢諭吉の話には笑った。さすが一万円札、ギヤマンドアごっつん事件ですか。
 丸ごとガラスでできたドアなんて日本にはなかっただろう。そりゃぶつかるわな。
 ガラス工房ができるのは明治になってからか?

 そうだそうだ、清水の次郎長はこの頃の侠客だったな。
 次巻は半年先か、待ち遠しい。早く続きが読みたい。

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第664回 乱鴉の饗宴(下)

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ジョージ・R・R・マーティン 氷と炎の歌 第4部「乱鴉の饗宴(下)」
A SONG OF ICE AND FIRE Ⅳ:A Fest for Crows Part 2


 師走とはよく言ったもので、何かと忙しい。
 下巻を読むのにかなりかかった。いつも3~4冊並行して読んでるせいでもある。

 表紙は<摂政太后(クイーン)>サーセイ・ラニスター。ラニスター家の双子が表紙を飾りましたね。
乱鴉の饗宴 (下)
 
 ① 新たな《鉄諸島の王》の誕生により<鉄(くろがね)の民>はウェスタリア全土の征服に乗り出す。
 北部と南部の地峡を抑えている<海の石の御座>についた新王は<鉄の玉座>をも狙う。
 そのために必要なのはドラゴンの存在だ。《海の向こうの女王》とドラゴンを求めて<鉄(くろがね)水軍>は奴隷商人湾へ向かう。
 
 ② 公女アリアン・マーテルの計画は密告されていた。塔に閉じ込められるアリアン。
 だが、解放された日、父親の大公(プリンス)ドーランは重大な事実をアリアンに打ち明けた。
 ドーン人を統べる大公は血と炎を求めていた。彼が密かに派遣したアリアンの弟・クェンティンをドラゴン探しの旅に出していたのだ。
  
 ③ キングズ・ランディングの新たな<七神正教>の総司教(ハイ・セプトン)は<鉄の玉座>についたトメン王に”祝福の秘技”を与えなかった。
 乱立する王の中で最も秀でたものが真の王と言う。サーセイはここで大司教と最も危険な取引をする。
 サー・ジェイミー・ラニスターはリヴァーラン城攻略へ、サー・ロラス・タイレルはドラゴンストーン城攻略へ向かう。
 サーセイに死を齎らすと予言されている<若き女王>とは、いったい誰のことなのか?

南部地方

 ④ ブライエニー・タースのサンサ・スターク探索の旅は続く。
 <蟹の入江>で出会ったエルダー・ブラザーはブライエニーに告げた。追っている足取りはサンサ・スタークと<猟犬(ハウンド)>のものではない。
 <猟犬>が連れていたのはアリア・スタークの方で、<猟犬>は自分が看取ったのだとエルダーは告げた。
 そして激闘の末に偽<猟犬>と戦い、重傷を負ったブライエニーが会った眠らない<ム・レディ>ストーンハートの正体とは!

 ⑤ 自由都市ブレーヴォスでサムウェル・ターリーとアリア・スタークの道が、一瞬、交錯する。
 使命を忘れたダレオンと仲違いしたサムウェルはドラゴンのことを知るゾンドと知り合い、《海の向こうの女王》デナーリス・ターガリエンの存命を知る。
 メイスター・エイモン・ターガリエンの最後の身内となったデナーリス。予言の解釈にはひとつだけ間違いがあった。
 ドラゴンには性別はない。いや、あるときは雄に、あるときは牝になる。1千年前の予言にあったのはデナーリスのことだ。
 
 ⑥ 元アリア・スタークと呼ばれた娘は<猫(キャット)>と呼ばれ暗殺者の道を歩むのか。
 自由都市ブレーヴォスへ残った<冥夜の守人>ダレオンは<総帥>ジョン・スノウを裏切ったためアリアに喉を切られ殺される。
 そしてアリアはまた<大狼(ダイアウルフ)>になった夢を見る。
 
 ⑦ アレイン・ストーンとしてピーター・ベイリッシュの私生児に身をやつしたサンサ・スタークは、異母兄のジョン・スノウが<冥夜の守人>の<総帥>になったことを知る。
 もうサンサの家族は彼しかいない。そしてピーターは彼女のために計画を立てていた。ピーターは今でもレディ・キャトリンを愛している。
 ピーターが願うのは、アレイン・ストーンがキャトリンの娘サンサ・スタークに戻り、白とグレイの<大狼(ダイアウルフ)>の旗を揚げて《北部の女王》を名乗る日のこと。


 第3部までの例に漏れず、面白い展開になってきました。
 さて「五王の戦い」から4人の王が去り、新たな王が1人と女王が3人加わってくるのか?
 もともと、この第4部は次の第5部と合わせてひとつのパートだったらしい。長すぎて2部に分けたそうだ。
 ジョン・スノウとデナーリス・ターガリエンの物語は次作へ送られた。
 第5部「竜との舞踏 A Dance with Dragons」の文庫化をお願いします。
 

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第663回 サザビーVer.Ka(2)

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 MG 1/100 MSN-04 サザビーVer.Ka

 注文したブツが届く。
 受け取ってびっくりした。Amazonの箱がでかいのだ。ガンプラ注文して、こんなでかい物がいままで届いたことがない。
サザビー 00

 さっそく中身をチェック。パーツが多いな。デカールがまた、めんどくさそうだ。
サザビー 01

 説明書を見るとギミックがやたら多い。パーツ数が多いわけだ。
 いったいいくつバーニアつけてるんだ(笑)
サザイー ギミック

サザビーギミック3

サザビーギミック2

サザビー背面


 当分、押入れの肥やしに・・・
 さて年内にあれを仕上げるかな。

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第662回 バキ・シリーズ

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板垣恵介「刃牙シリーズ」

 第94回以来の刃牙ネタ。

 いよいよ刃牙シリーズの第4部が始まるようだ。タイトル未定。
 第3部が消化不良だったので刃牙との再会を楽しみにしていた。
 烈海王のボクシング編はどうなったのだろう(笑)

    バキ再開

 
 
 既刊
 第1部 グラップラー刃牙 是42巻 グラップラー刃牙外伝 全1巻
 第2部 バキ 全31巻 バキ特別編SAGA 全1巻
 第3部 範馬刃牙 全37巻 外伝ピクル 全1巻
 バキ外伝 疵面-スカーフェイス- 既刊5巻
 バキ外伝 創面 既刊 2巻 来月3巻発刊
 バキ外伝 拳刃 来月1巻発刊

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第661回 銀魂 完結篇

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アニメ 「劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ」

 DVDを見る。
 映画館に行って観なくてよかった。途中で泣いてしまった・・・恥ずかしい(泣)

 映画館で盗撮はいけませんよ(笑)
 gintama001.jpg

 新生・万事屋結成? チンさん このキャラいいのか?
 gintama002.jpg

 エリザベス変わりすぎ! 土方とマヨネーズを注ぎ交わす
 gintama003.jpg

 時

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第660回 アカギ 闇に降り立った天才 

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アカギ 闇に降り立った天才 
アカギ神撃の闘牌―闇に降り立った天才

 第511回に続いてアカギネタ。
 コンビニ本の「アカギ 闇に降り立った天才12 神撃の闘牌」を買う。
 コミックスの方は買っていないのでコンビニ版だけで読んでいる。
 12冊目になる本書は216話から239話までが収められえいる。

 第6戦南場3局。もう鷲巣には財産もなく、自分の血液を賭けるしかないところまで追い込んだアカギ。
 だがアカギの死の一歩手前まで血液を抜かれている。

 いや~、480Pつかって南3局終わりませんか?
 連載の方は途中のあたりを見落としていたので、この結果がわからない。
 最近は地獄の方へ行かれていらっしゃるが、鬼灯さまに送り返してもらえないだろうか。
 それとも、あっ!という結末を用意しているのだろうか?
  
 既刊〈スーパーワイド版)
 アカギ 闇に降り立った天才 1 狂気の闘牌
 アカギ 闇に降り立った天才 2 悪漢(ピカロ)の闘牌
 アカギ 闇に降り立った天才 3 絶無の闘牌
 アカギ 闇に降り立った天才 4 吸血の闘牌
 アカギ 闇に降り立った天才 5 悪鬼の闘牌
 アカギ 闇に降り立った天才 6 魔物の闘牌
 アカギ 闇に降り立った天才 7 呪縛の闘牌
 アカギ 闇に降り立った天才 8 究極の闘牌
 アカギ 闇に降り立った天才 9 暴君の闘牌
 アカギ 闇に降り立った天才10 追撃の闘牌
 アカギ 闇に降り立った天才11 絶命の闘牌

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第659回 古典部シリーズ(4)

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米澤穂信 「古典部シリーズ」

 5.ふたりの距離の概算 - It walks by past
 ふたりの距離の概算

 序章 ただ走るには長すぎる
 折木奉太郎たちが2年生になって2ヶ月。
 5月末に行われる20000m走のハーフマラソン大会。毎年行われるのだが雨で中止になったことは一度もない。
 折木奉太郎はこのマラソン中に考えなければならないことがあった。
 古典部に新入部希望者・大日向友子が来た。仮入部から本入部への期限は今日なのだが、昨日、部室で千反田えると何かあったらしい。入部しないと言ってきたのだ。
 奉太郎も部室にいたのだが、文庫本を夢中で読んでいて事情がわからない。
 後から来た伊原摩耶花は立ち去る彼女とすれ違い、泣きながら「入部しない」と言ったのと、千反田えるのことを褒めていたようだらしい。
 ならば原因は千反田えるではなく奉太郎なのか?

 1章 入部受け付けはこちら 1.4km地点
 二年A組の奉太郎とC組の伊原摩耶花は時間差6分でスタートしている。ペースを緩めて摩耶花が追いつくのを待つ奉太郎。
 走る速度を考慮して、ふたりの距離を概算すると追いつかれるのは4.1km地点。
 それまでに尋ねることを思い出さねばならない。42日前の大日向が古典部の新入生勧誘に引っかかった日のことを。

 4.1km地点。追いついてきた摩耶花に奉太郎は一言だけ質問した。
 昨日、大日向は千反田えるのことを正確にはなんと言っていたのか? と。

 2章 友達は祝われなきゃいけない 5.2km地点
 摩耶花の聞いた言葉が引っかかる。どういう意味だろう。
 奉太郎はさらに27日前の土曜日のことを思い出す。あの大日向が発案した奉太郎の17歳の誕生日パーティーの事は思い出したくなかったのだが。
 あの日、千反田、福部、伊原、大日向の4人が奉太郎の家に来た。しかし、初めて来た大日向はもちろんだが、ほかの3人も奉太郎に家に来たことが無いと言う。
 では誰がこの家へ案内して来たのかと大日向は問う。そしてテーブルの上から片付けられない招き猫の謎。

 6.9km地点。
 総務委員会副委員長の福部里志はマラソンの実行委員でマウンテンバイクで不具合がないか走り回っていた。
 里志は奉太郎に質問を受ける。奉太郎が摩耶花から聞いた言葉をどう考えるかと。

 3章 とても素敵なお店 8.0km地点
 奉太郎は13日前のことを思い出す。 
 以下略。
 
 4章 離した方が楽 14.3km地点
 約19時間30分前、古典部の部室・地学講義室前で奉太郎は大日向と話をした。
 大日向は奉太郎と福部里志と同じ中学の後輩だった。
 そして奉太郎が文庫本を読んでいる間に、大日向とえるの間に何かが起こった。
 以下略。

 14.5km地点
 21分遅れでスタートした2年H組の千反田えるが追いついてくる。
 (どれだけマラソン中に歩いているのか奉太郎w)

 5章 ふたりの距離の概算 17.0km地点

 終章 手はどこまでも伸びるはず 19.1km地点


 折木奉太郎はゴールできたのだろうか(笑)
 走りながらの推理は見事ですね。
 この5巻が出てから結構経っているな。6巻目も早く読みたい。
 もう3冊くらい出たらまたアニメ化するのだろうか? 

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第658回 超革命的中学生集団

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平井和正 「超革命的中学生集団」

 まずタイトルがすごい。どうやってこんなタイトルを思いついたのか?
 超革命的中学生集団

 これは現代のライトノベルの先駆的作品。元祖ラノベのひとつと言える小説でした。
 なんと登場するキャラクターは作者の知り合い、実在の人物をモデルにしております。

 アニメーション「8マン」、石ノ森章太郎「幻魔大戦」の原作、ウルフガイシリーズでSFファンの心を掴んでいた作者が書いたハチャメチャ小説ということで当時、話題になりました。
 この頃は筒井康隆「時をかける少女」、眉村卓「なぞの転校生」などのジュブナイル小説がぞくぞくと出ていましたが、真面目にSFとして書いていたほかの小説とは一線を画するものでした。
 「超革中」はイラストレーターに長らくコンビを組むことになる生頼範義さんを起用し、そのリアルでコミカルなイラストも異色でした。
 この後、朝日ソノラマ文庫で「クラッシャージョウ」、「キマイラ吼」などジュブナイルからラノベへと過渡期に入っていきます。
 超革中2

 現在はe文庫のPDF版かkindle版でしか読めませんね。興味のある方はどうぞ。

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第657回 げんしけん 二代目の六

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木尾 士目「げんしけん 二代目の六(15)」
The Society for the Study of Modern Visual Culture PARTⅡ-6 Vol.15


げんしけん 二代目の六

 ここからはアニメ2期の続きですね。
 斑目晴信にモテ期が来たー。しかも4人も!
 ついに男に戻っちゃうのか、波戸クン!!

 4人目がまさかあの人とは?
 この人は肝心な時にいつも骨折しますな(笑)
 橈骨遠位端骨折、全治2ヶ月。

 ・・・骨折三部作(完)  でした。

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第656回 蟲師 特別編

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アニメ「蟲師 特別編」

 蟲師 特別篇「日蝕む翳」が2014/01/04(土)に放映される。
 これは原作もアニメもとても良い作品だった。
 今年、5年ぶりの新作として掲載された「日蝕む翳」前後編が早くもアニメ化。
            蟲師

 前回のアニメ化では原作を全部やらなかったので2期はないのかな~と思っていたのだが・・・
 ともかく楽しみであります。

 

月刊「アフタヌーン」ものとしては「寄生獣」のアニメ化予定があるようだが、ホントかな?

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第655回 終物語(中) 予告

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西尾維新 「終物語(中)」

 やはりこうきたか! 「終物語」がさらにもう一冊増えて、ファイナルシーズンも六冊になりそうだ。(いや、もっと増えるか?)
 中巻には第四話「しのぶメイル」、下巻には第五話「おうぎダーク」が収録されるらしい。

 以下、抜粋。

 <中巻刊行にあたっての西尾維新氏のコメント>
 賢明なる読者の皆様にとってはおよそ予想通りとも言える中巻の刊行なのかもしれませんが、僕自身は実のところどうなるかわからないと思っていました。今回執筆したエピソードは今まで何度か書こうとして挫けて来た話でもあったので。聞き手に徹してくれた扇ちゃんのお蔭で辛くも脱稿できたという感じです。シリーズを完結させるためにはできれば書きたい一冊だったから、なんとか書き上げることができて嬉しいです。

 『百パーセント趣味で書かれた小説です。』のキャッチコピーで始動した物語シリーズを、今も趣味のままに好き自由に書き続けていられるのは、読者の皆様のご支援あってのことです。本当にありがとうございます。『終物語(中)第四話 しのぶメイル』、よろしくお願いします(話としては独立していますので、上巻を読んでなくとも読めますが、さすがにそんな人はいないですかね)。


 ■『終物語(中)』 第四話「しのぶメイル」
 (著:西尾維新 Illustration:VOFAN)
 発売日:2014年1月31日
 表紙登場キャラクター:臥煙伊豆湖(がえん いずこ)

 【あらすじ】
 "神原駿河は私の姉の娘だよ――眠らせておくには、惜しい才能さ"

 "何でも知ってるおねーさん"臥煙伊豆湖(がえん いずこ)。
 彼女が阿良々木暦に課す、終幕(フィナーレ)へ向かうための試練とは……?

 四百年の時を経て、蘇る武者――これぞ現代の怪異! 怪異! 怪異!

 青春は、「彼」を語らず終われない。
 終物語(中)

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第654回 死霊狩り

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平井和正 「死霊狩り」 ZOMBIE HUNTER

 平井和正さんの代表作の一つ。全3巻です。
 ヒッターの持っているのはハヤカワ文庫版(1巻のみ)と角川文庫版(全3巻)とアスキー電子メディア版です。
 現在、手に入るのはKindle版だけですね。

 
 人間の体を乗っ取り、不死身の怪物へと変貌させる地球外生命体<ゾンビー>。
 外見は人間そのものの<ゾンビー>を見つけ出して葬り去る機関。それが<ゾンビーハンター>である。

 事故で瀕死の重体から奇跡的に生還したレーサー・田村俊夫は、その生命力を買われてスカウトされる。
 俊夫が送り込まれたのは<ゾンビーハンター>を選抜するために用意された<ゾンビー島>だった。
 過酷なサヴァイバルに生き残れる者。それが<ゾンビーハンター>の条件である。その島に集められたも者は、誰もが異常な生命力、戦闘力を持っていた。
 俊夫は元パレスチナの女兵士ライラ・アミン、元中国諜報員の林石隆と知り合う。
 最終試験で俊夫は左目と左腕を失うが、驚異の科学技術で生ける死神と変貌していく。
ZONCIE HUNTER 01

 謎の司令官ミスターSに<ゾンビーハンター>の使命を聞かされても、俊夫はそんなSF的な話を信じなかった。
 だが、<ゾンビー>に乗っ取られた恋人のジャンジーラと、俊夫の姉・由紀子の死が俊夫の心を凍らせていく。
 闇を見透す義眼と灰色熊を殴り殺せる左腕を持ち、淡々と<ゾンビー>を狩る俊夫。
 俊夫の凍りついた心を溶かそうとした娘、加賀良子も<ゾンビー>だった。

 本当に<ゾンビー>は邪悪な存在なのか。真に邪悪なのは人間なのではないか。
 人間性を失っていく俊夫を気に掛けていたのは、同僚のライラと林石隆だった。
 負傷して<ゾンビー島>に運ばれたライラを見舞う俊夫の冷たさに、林石隆は怒りを見せる。
 そして大ハリケーンに見舞われ孤立した<ゾンビー島>に、<ゾンビー>が紛れ込んだという噂が広がる。
 島全体の生物を一掃する<中性子爆弾>を使おうとするミスターS。
 はたして<ゾンビー>の目的とはいったい何なのか?


 ウルフガイシリーズと同様に、人類に警鐘を鳴らす三部作でした。
 「新暗行御史」の梁慶一・画のコミック版全4巻もなかなか良いです。
 死霊狩り Vol.4

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第653回 アオイホノオ 11巻

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島本和彦 「アオイホノオ」 11巻
アオイホノオ 11

 1981年。伝説のアニメーションが生まれた。
 大阪SF大会「DAICON3」のオープニングとして公開されたものである。
 その制作秘話が明かされる。

 連載時に読んでいたが、コミックスで纏めて読むとやはり面白い。
 特に、あのイデオン・マークをオ○コ・マークにしようとしたとこが(笑)

 アマチュアの学生が作ったとは思えない出来でした。
 このメンバーが現在もアニメ界を引っ張っているのですね。

 DAICON Ⅳ
 
 
 MMD版 トワイライト
 
 これを見ると30年前の作品を個人でパソコンで作れる時代なのだなと実感しますね。

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第652回 ロボコップ

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映画 「ROBOCOP」

 27年ぶりの完全新作。
 続編ではなくリメイクのようだ。

 これはアレ(第648回)のパクリでしょう(笑)
ロボコップ


 こんどはブラック・バージョンのようだ。

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第651回 乱鴉の饗宴(上) 

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ジョージ・R・R・マーティン 氷と炎の歌 第4部「乱鴉の饗宴(上)」
A SONG OF ICE AND FIRE Ⅳ:A Fest for Crows Part 1


 今回も分厚かった。
乱鴉の饗宴
 上巻を読むのに3日かかった。
 表紙は<王殺し(キング・スレイヤー)>サー・ジェイミー・ラニスター。
乱鴉の饗宴 (上)

 第3部「剣乱の大地」において、「5王の戦い」は既に4人が退場した。だが諸侯、大公らはそれぞれの思惑で動き始める。

 ① 《鉄諸島の王》ベイロン・グレイジョイの死により、グレイジョイ家では後継者争いが起こる。
 真っ先に名乗りを上げたベイロンの3人の弟のひとり、<鴉の眼>ユーロン・グレイジョイ。
 先王ベイロンは<鉄の女>と呼ばれる娘のアシャを後継者にしようとしていた。しかし、ベイロンの末弟、<濡れ髪>エイロンは女の統治者を認めたくないし、兄のユーロンを嫌っていた。
 ベイロンの息子、プリンスであるシオン・グレイジョイは、北のスターク家に預けられていたが現在の動向は不明。
 預言者として影響力を持つエイロンはもうひとりの兄、<海将>ヴィクタリオンを推したかった。
 かくて4千年ぶりに「選王民会」が開かれる。

 ② 決闘でサー・グレガー・クレゲインに敗れて死んだ公弟オベリン・マーテル。
 <赤い毒蛇(レッド・ヴァイパー)>オベリンの八人の娘・<砂蛇(サンド・スネーク)>たちは復讐を誓い、伯父の大公ドラン・マーテルに詰め寄る。
 大公ドランは領内にいる七人の姪の<砂蛇>たちを拘束させる。
 ラニスター家のサーセイの娘・ミアセラはこのドーンの地にいる。だが、ミアセラの護衛、サー・アリスは公女アリアン・マーテルに篭絡されていた。
 プリンセス・アリアンはトラン王の姉ミアセラを《鉄の玉座》に擁立しようとしている。
RK1S
 
 ③ キングズ・ランディング城における<王の手>タイウィン・ラニスター公暗殺に<太后(クイーン)>サーセイは動揺する。
 父親を殺したのは弟の<小鬼(インプ)>ティリオン・ラニスターなのか?
 ジョフリーの未亡人マージェリー・タイレルは、ジョフリーの弟、新たな《鉄の王》トメン・パラシオンと婚姻が決まった。
 ハイガーデン城のタイレル家とラニスター家の繋がりは重要だ。タイウィン公亡き後、幼いトメンには後ろ盾が必要である。
 しかも、娘のミアセラはマーテル家に人質に取られている。

 ④ サンサ・スタークを保護するため行方を追うブライエニー・タース。
 サンサの母親、レディ・キャトリンと<王殺し(キング・スレイヤー)>ジェイミー・ラニスターにサンサを護ると誓ったが、サンサを探しているのはブライエニーだけではなかった。
 ジョフリー王暗殺の嫌疑を受けているサンサには賞金がかけられていた。
 その頃、この近辺ではアリア・スタークに見捨てられた<猟犬(ハウンド)>サンダー・クレイゲンは一命を取り留め、逆徒の群れを率いていた。

 ⑤ サムウェル・ターリー、若き<総帥>ジョン・スノウら<冥夜の守人(ナイツ・ウォッチ)>と、《狭い海の王》スタニス・パラシオンの軍勢は<壁>を防衛している。
 <壁の向こうの王>マンス・レイダーは捕らえられ処刑待ちであった。
 ジョン・スノウはサムウェルをオールドタウンの<知識の城(シタデル)>へ送り、学鎮(メイスター)になるよう指示する。<異形(ジ・アザー)>と戦う知識が必要なのだ。 
 サムウェル一行はは<黒の城(カースル・ブラック)>から<東の物見城(イーストウォッチ)>経由で船出する。
 オールドタウンへ行くため、一度、自由都市ブレーヴォスに寄らなければならない。、
RK1N

 ⑥ アリア・スタークは潮だまりの町ソルトパンズから<狭い海>を超えて、自由都市ブレーヴォスへ渡る。
 ブレーヴォスでアリアは幻術を使う謎の司祭に出会う。

 ⑦ サンサ・スタークは鷹巣(アイリー)城の叔母ライサ・アリンを返り討ちにしてしまった。
 サンサの後ろ盾となったのは<小指(リトルフィンガー)>と呼ばれる策謀家ピーター・ベイリッシュだった。
 ジョフリー王暗殺の糸を引いていた<小指>の手で、サンサは鷹巣城麾下の旗主の争いに巻き込まれていく。


 冒頭で出てきた<錬金術師>を名乗る男は何者だろうか? <クラーケンの王子>か? 
 第4部では<海の彼方の女王>デナーリス・ターガリエンは出てこないらしい。
 引き続き下巻を読む。
 

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第650回 Rance Ⅸ

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アリスソフト 「Rance Ⅸ ヘルマン革命」

 2014年。鬼畜戦士ランス・シリーズ10部作もいよいよ第9作が登場する。
 シリーズについては第323回第565回で書いたので、そちらを参照に。

 今回は「鬼畜王ランス」のようなタクティカルRPGですね。
img_system_tactical_02.jpg

img_system_tactical_01.jpg

 大陸に現存する国家の中で最も古い歴史を持つ軍事大国、ヘルマン帝国。
 歴史の中で長く世界最大最強の国家であったこの国は、数年前から続く腐敗政治によってぼろぼろに荒廃し、疲弊している。
 いずれ内乱が起きるか、隣国に攻め込まれるか、その両方か――
 少なくない人々がそんな終焉を予見する中、かつて国を追われた男が立ち上がった。

 数年前に功を焦って隣国へ侵攻し、失敗して行方をくらませた皇子、パットン・ミスナルジ。
 いつか国を取り戻すと誓った彼は修行を積み、たくましく成長して帰ってきた。
 「修行の旅で知り合った一騎当千の猛者を集め、少数精鋭で革命を成し遂げる」
 その作戦の仕上げにパットンが協力を頼んだのは、最強の鬼畜戦士ランスだった。

 Rance Ⅸ


 ところでシィルちゃんの解凍魔法は見つかるのか?

 前々作 Rance Ⅶ 戦国ランス

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第649回 亜人

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桜井画門 「亜人」既刊3巻

 「このマンガがすごい2014」オトコ編の第3位を獲得した、まだ連載中の作品である。
 一般人と同じように生活をしているが、事故に遭って普通なら死んでいるはずなのに死なない生物。
 首を切ろうが圧殺しようが生き返る”亜人”は、判明しているだけで全世界で47名確認された。

 主人公・永井 圭はたまたま事故にあった高校生。
 トラックに轢かれたが無傷で立ち上がり、自分が”亜人”だと知り、追われる羽目となる。

 不死身の秘密は各国の機関が調査しているが、まだ判明していない。
 そして、発見された”亜人”以外に潜在的な”亜人”や身を隠している”亜人”も相当数いるはずだ。
 ”亜人”の能力はただ死なないだけではない、黒い影のような分身はなんなのか?
 ”亜人”自身にも解らない能力は”亜人”同士の戦い徐々に判明していく。
亜人

 とりあえず注目作品である。

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第648回 お茶を濁す(1)

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 お茶を濁す

 ちょっと分厚い本を読んでいるので、毎日あげるネタが追いつかない。
 昔のネタで回数稼ぎ。

 昔のアップネタをメンテして見ていると、かなり引用した動画が削除されているものが多い。
 一部を採録しておこう。

 ブログ第164回から
 MONORAL - Kiri (Ergo Proxy OP)
 

 PARANOID ANDROID (Radiohead)
 

 最終話
 

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第647回 ソードアート・オンライン(13)

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川原礫「ソードアート・オンライン プログレッシブ 002」
 Sword Art Online Progressive 002

  ソードアート・オンライン プログレッシブ2

 Web掲載版に大加筆、というかあれは客寄せか。

 第3層攻略「黒白のコンテェルト」
 アインクラッド歴2022年12月。扉には11月とあるがミスだな。第2層攻略は12月だったからだ。
 
 最初のあたりは第304回で書いたので割愛。
 
 第3層から始まる<キャンペーン(連続クエストよりも大規模なもの)>。「FFXI」では<クエスト>に対し<ミッション>と呼ばれる類のもの。
 これは一連のストーリーに沿って行われる長大なクエスト群として、様々なことを要求される。
 そして、この第3層から<ギルド結成クエスト>も発生する。

 フルダイブ型美少女デスゲームをそんなにやりたいのですか? キリトくん(笑)
 謎のAI(人工知能)を持つらしいNPC。MPKキャラクターの登場とこの先の展開を匂わせていますね。
 これはNPCへの不適切行為ではないのですかっ! キリトくん!!
                pg00201.jpg

  今巻はソロプレイヤーとギルドプレイヤーの軋轢が増したのと、ゲームシステムの説明がメインの話でした。
 他にあまり書くことはありませんが面白かったです。集中して読めました。

 3層ボス名は「ネリウス・ジ・イビルトレント」でした。
 2層から続いたキリトとアスナのパーティは解散。
 └|∵|┐♪┌|∵|┘└|∵|┐♪

 「プログレッシブ」はこのアインクラッドを題材としてMMO-RPGの面白さを伝えようとしているので、順番に階層を登らなくても大きくゲームシステムや戦闘システムが変わる階層へ進んでも良いはず。
 今巻では3層でギルド結成が可能になり、9層までつづくキャンペーン・クエストが登場した。
 次はベータテストで実装されなかった10層あたりが節目だと考えるが?

 今年も年越し企画をやるのかな?
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 来月発売の「新約 とある魔術の禁書目録(9)」の表紙が発表されたが、オティヌスさん、どこまでが衣装なのですか?
                  新約 とある魔術の禁書目録(9)

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第646回 ランバ・ラル

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エクセレントモデルRAHDXG.A.NEO ランバ・ラル ~限定復刻版~

 プレミアム・バンダイからのメール。
 本日、12月11日1時から予約開始、2014年6月下旬発送というフィギュア。
 お値段は税込8,208円なり。
 1/8スケール(全高約220mm) でおひとり様3個までとあるが、どれだけの人が買うのか心配になってしまった。
ランバ・ラル

 RAHDXG.A.シリーズとあるので調べてみたら、過去にもいろいろ出ていたらしい。
 今秋に商品化希望アンケートというのをやっていたようだ。(そういえば見たような)

 商品化が決定したのは
 ティエリア・アーデ:機動戦士ガンダム00 2nd season
 ティエリア・アーデ

 エルピー・プル  :機動戦士ガンダムZZ
 エルピー・プル

 の2キャラクター。

 おっさんフィギュアよりこちらの方が売れるのは間違いないだろう。

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第645回 月光魔術團

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平井和正 「月光魔術團」GEKKOH MAJUTSU DAN

 アダルト・ウルフガイ・シリーズの編集に手間取った。こっちを先に紹介しよう。
 新世代のウルフガイ(女の子だが)の物語。面白いです。

 月光魔術団 第1期 
 月光魔術団〈1〉春の魔法使い
 “あたしに付きまとって、不幸になるのがそんなにお望みなら、しょうがないね”
 博徳高校に転入してきたライオンヘアの美少女・犬神メイ。彼女に出会って”独り生徒会”鷹垣人美の運命は激変した。
 生まれながらのボランティア、天下無敵のお節介焼きの人美は超危険人物の犬神メイをほおっておけなかった。
 
 バイオテクノロジーによって作り出された「人造神話人種」。太古より連綿と受け継がれてきた不死の血脈「神話人種」からフェイクとして扱われる犬神メイ。
 人美は幼馴染の学園マフィア・真黒獰(まなぐろ たけし)とメイの秘密を追う。一方、担任の美人教師・龍沼るみなのレイプ事件が持ち上がる。
 さらに超不良少女・蜷川玲(にながわ あきら)と犬神メイのトラブルが。真黒獰に拳銃で射たれた蜷川玲(にーな)の銃創はまたたく間に回復する。
 メイによって“魔法”を掛けられた”にーな”は不死身の肉体を得たのか?
月光魔術團 登場人物
 犬神メイに近寄るなと警告を受ける人美。犬神メイは”不死身人間”を伝染するウィルス兵器、”キャリアー”そのものなのか。
 ”体液感染”で災厄を呼ぶ少女の謎は、鷹垣人美を博徳高校の謎の校内管制室へ導く。
 しかし、不死身ウィルスには強烈な副作用があった。人美や学校長秘書の秋菜の体質は変わりつつあった。

 「神話人種」のヒットマンに襲われた人美とにーなは、謎の金髪美女マリリンに救われる。
 人美自身が知らなかった能力“超夢”の中で、人美は意外な真実を知らされる。動転する人美に追い打ちをかけるように、不死身ウイルスの副作用が人美を襲う。
 肉体が男性化し、ジゴロ・フェロモンを振り撒き、「神話人種」の寺嶋女史や体育教師・麗明(リーミン)、にーなたちを次々にコマしていく。
 だが問題はゲノムそのものを改変する不死身ウィルスのバグであった。このウィルスが暴走すれば“大崩落”が起き、地球全体が危機に陥る。
 メイの遺伝子に隠された秘密とは? 博徳高校の校庭の片隅にある「黒いモノリス」とは?
月光魔術團 登場人物2
 
 月光魔術團(1) 春の魔法使い
 月光魔術團(2) 素敵なフェイク
 月光魔術團(3) ぷりてぃーばっどがーるず
 月光魔術團(4) 噛み癖あり、性悪子犬
 月光魔術團(5) 毟らないで、小さな紅い薔薇
 月光魔術團(6) 哀愁のヒマラヤナキウサギ
 月光魔術團(7) 最強最美の凄い女子高校生(こいつら)
 月光魔術團(8) 神話人種になっちまったい
 月光魔術團(9) メイ猫に遊んで貰った
 月光魔術團(10) 満月魔法術
 月光魔術團(11) おばあちゃんのスグレモノの夢の遺伝子
 月光魔術團(12) 満月集会
満月集会

 月光魔術団シリーズ 第2期 

 犬神メイはいなくなった。そして犬神メイにソックリな少女が人美の前に現れる。明るい金髪だったメイと違い、髪の色がちょっと暗めな金髪の犬神アキラと名乗った少女は、メイの破天荒な性格とは大違いだった。
 彼女はメイは自分だと言う。二重人格者、アキラ/メイは”メイ”の存在は人美が作り出したキャラクターだと言った。
 不死身ウィルスの後遺症で満月が近づくと男性化する恐れのある人美。湘南海岸にみんなで遊びに行こうとするが、水着の時に変身したら大変だ。
 そして謎の誘拐団に襲われた一行、人美、金髪アキラ、にーな、真黒獰たち8名は「仮面騎士団(マスカレード・ナイツ)」を結成。メイを失ったショックなのか、今度は犬神メイに変身する人美。
 大バトルの結果、思いもよらぬ結果を引き寄せてしまう

 人美の持つもうひとつの秘密。無意識のままに“夢使い”の才能を発揮する人美のことは、なぜかみんなに筒抜けになっていた。 
 人美自身が夢に出てきて教えてくれたと言う。
 そんな状況の中でマフィア同士の市街戦が起きる。漫画家の万田千代美センセにそそのかされた人美は「仮面騎士団」化するが、満月期を過ぎているので絶体絶命の危機に陥る。
 その時現れて人美を救けた謎のジジイ。”ライノ”と名乗った男は何者?(”ライノ”とは動物の犀、サイ? サイジョウ?)
 自分は何かに操られていると気づいた人美は、再び校内管制室に潜入する。そこに現れた人語を話す恐竜。それは人美が知っている人物の成れの果てなのか。
 人美は犬神メイの持つ途方もない秘密に着実に近づいていく。

 鷹垣人美が危難に遭うたびに、どこかから必ず救援に現れるスーパー爺“ライノ”は、神話人種の中枢に関与する存在だった。
 そして不死身ウィルスに感染し、男に変身してしまった生徒会長・鷹垣人美は女性を強烈に吸引する“ジゴロ・フェロモン”によって、美人教師や同級生たちを次々にコマしていく。
 多数の女性の求愛を受け、自縄自縛に陥ってしまった人美は性の深淵へと引き込まれていった。そして、ついにマスコミが、人美を求めて博徳高校に殺到してきた。
 何者かの妨害なのか、仲間と連絡が取れなくなり人美は自分の”魔法”の限界を感じ、強力な魔法使いの出現に恐怖する。
 すべての謎を解く鍵は校内管制室にある。麗明(リーミン)とともに潜入した人美は“機械知性”と相対する。
 犬神メイの不死身DNA、メイ・ウィルスの感染者の中で恐竜に変身したのは誰なのか? 
 人美の真の敵は誰なのか? キメラ化の恐怖から逃れる術はあるのか?!

 ウルフガイDNA(1) 仮面騎士団
 ウルフガイDNA(2) 湘南海岸の乱
 ウルフガイDNA(3) 華麗なる仮面騎士団
 ウルフガイDNA(4) 神話人種・負の遺産
 ウルフガイDNA(5) マフィア狩り
 ウルフガイDNA(6) 無敵遺伝子
 ウルフガイDNA(7) 夜の仮面騎士団
 ウルフガイDNA(8) 暴走する架空ヒーロー
 ウルフガイDNA(9) ジゴロ・フェロモン
 ウルフガイDNA(10) おもちゃ箱の中のガラスの破片
 ウルフガイDNA(11) フルメンバー仮面騎士団
 ウルフガイDNA(12) メイwhite メイblack
ウルフガイDNA12

 月光魔術團 第3期

 恐竜変身の“容疑者”探しを続ける鷹垣人美。メイから直接感染した者とその二次感染者。二次感染者はほとんど人美がコマしてしまった犠牲者なのだが、個別面談していくうちにまたも人美は変身してしまう。
 “幼児変身”してしまった人美は後輩のタキグチを伴って、無意識に避けていた人物との対面を決断する。レイプ犯に襲われた女教師・龍沼るみなはメイ・ウィルスのため”魔界女王”に大変身していた。
 そして、”ライノ”の娘だという寺嶋女史の紹介で、人美はある人物と逢う。謎の少女、“マー”と彼女の保護者である世界的に有名なスーパーダンサー”パーミター”。
 ”マー”と”パーミター”は何者なのか。そして、異様な迫力を持つ美女・BEEと林梨花(虎2)と名乗る女の出現。

 ”超夢”の世界で鷹垣人美と犬神明は1972年以降の博徳高校(当時は博徳学園)を中心に繰り広げられる陰謀を知る。
 ルキフェル遺伝子とは? ”ハートの女王”と”デジタルゴッド”の電脳ネットワーク世界での戦いとは?
 鷹垣人美の関係者がすべて、何者かの手によって新国際空港“ベイエア”に集結した。
 キメラリゼーションには人美自身の血液が関係するのか? 
 満月魔法術の使い手、天使の羽を生やした人美の最後の闘いが始まる。


 ・・・二年後。鷹垣人美はあれ以来、帰ってこない。
 交換留学生のエリー・イヌカミが博徳高校にやってくる。生徒会長・タキグチはエリーをエスコートする。
 彼女は昔、メイ/アキラ・イヌカミと同じ施設に居たそうだ。アキラは帰国して、現在、ハーバート大学に進んだという。
 パーミター(犬神明)27歳はマーと結婚し1女をもうける。名前はヒトミにしたそうだ。
 今度、満月集会をアリゾナでやろうと言っているらしい・・・。

 幻魔大戦DNA(1) 悪竜の日
 幻魔大戦DNA(2) 無敵遺伝子エクスプロージョン
 幻魔大戦DNA(3) 美しき魔界女王のキス
 幻魔大戦DNA(4) 胸騒ぎのデンジャラス・ビューティー
 幻魔大戦DNA(5) パワーストーン
 幻魔大戦DNA(6) 妖精王のお楽しみ
 幻魔大戦DNA(7) ベロキラプトル・ジャグ
 幻魔大戦DNA(8) キメラワールド
 幻魔大戦DNA(9) ミザリー・トイ
 幻魔大戦DNA(10) 電脳恐竜大暴動
 幻魔大戦DNA(11) @デジタルゴッド
 幻魔大戦DNA(12) 電脳憑依・ハートの女王
 幻魔大戦DNA(13) 人美、大空港の空に舞う
幻魔大戦DNA13

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第644回 裸で街を歩く人たち

Posted by ヒッター7777 on   0 comments   0 trackback

裸で街を歩く人たち

 最近、これ↓によく似たCM「ネイチャーメイド 歩く女篇」を見たので思い出した。
 元ネタ MAKE THE GIRL DANCE 「BABY BABY BABY」
 

 こういうパクリは許可を取っているのだろうかw

 しかし、これには別バージョンもあったようだ。
 これは笑える!
 Reead Baby clip video
 
 

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第643回 ログ・ホライズン(6)

Posted by ヒッター7777 on   0 comments   0 trackback

橙乃ままれ「ログ・ホライズン」 LOG HORIZON

 新章突入ということで、ここからはアニメ化はされないでしょう。

 以下、ネタバレが含まれています。

 第6巻 夜明けの迷い子
ログ・ホライズン6 夜明けの迷い子

 生産系ギルドの中でも鍛冶ギルド、それも日本刀に特化したギルド「アマノメ」に通うアカツキ。欲しい小太刀がある。<箙刀・白夜丸>と<鳴刀・喰鉄虫>のうち<白夜丸>は売れてしまったようだ。でももう一本もかなり値が張る。高くて手を出せない。。
 しかし、店で売っているようなものは高価でも二流品に過ぎない。一流品とは大規模戦闘(レイド)で勝利しなければ手に入らない譲渡不能のアイテムだ。
 アカツキは大規模戦闘に参加したことがなかった。人見知りのアカツキにとって煩わしかったからだ。
 (たしかにヒッターのやっている「FFXI」でも1時間の戦闘の役割分担の説明が2時間あったりして待ち時間の方が長かったりするな)
 だが、それはアカツキが一流の武器を持っていないということであり、アカツキ自身が二流の暗殺者(アサシン)だということでもある。
 レベルは91に上がったが、アカツキはもっと強くなりたかった。
 「天秤祭」以降、ある噂が流れた。武器スキル「特技」の階梯は”初伝”、”中伝”、”奥伝”、”秘伝”と別れており、最高度の”秘伝”はクエストを受け、大規模戦闘が不可欠だった。
 しかし、その先にさらに”口伝”があるという噂だ。<冒険者>たちは半信半疑だったが、アカツキはそれを信じた。
 シロエが”存在する”と言ったからだ。

 アキバの街で奇妙な事件が起こる。
 深夜、「西風の旅団」の二番隊隊長キョウコが暴漢に襲われた。街中で日本刀を持って襲いかかってきたのに<衛士>が現れない。
 応戦虚しくキョウコは殺害され、「大神殿」で復活した。
 その日から”殺人鬼”の噂が街を流れ始めた。
 初日の犠牲者は三人、二日目はひとり、三日目は五人のグループ。戦闘系ギルドの90レベルでも対応できない”殺人鬼”。
 調査の結果、犯人はレベル94の職業:武士(サムライ)と判明するが、なぜ<衛士詰所>にPK(プレイヤー・キル)の反応がなかったのか解らなかった。

 この時点で「アキバの街」は二つの問題を抱えていた。<ゴブリン王>討伐クエスト「ゴブリン王の帰還」の仕上げ、<七つ滝城砦(セブンス・フォール)>平定作戦と、「ナンバの街」における巨大ギルドの勃興であった。
 平定作戦の方は総司令官クラスティと450名の精鋭による大部隊による遠征作戦であり、補給部隊、交代要員も後に続く。
 もう一つ、西の大ギルド「Plant Hwyaden(プラント・フロウダン)」は西ヤマトをほぼ制圧し、他のギルドを吸収して1ギルド独裁体制という異常な状況をもたらしていた。
 しかし、これはこれで<冒険者>間のトラブルを激減させる効果があったらしい。
 その中で”殺人鬼”の噂は小さなニュースでしかなかった。
 だが、そうは思わない者たちがいた。初日に犠牲者を出した戦闘系ギルド「西風の旅団」である。一見、温厚なギルドマスター・ソウジロウは”茶会(ティーパーティ)”以来の友人であるナズナから見れば、”殺人鬼”とどっこどっこいの異常者であった。
ソウジロウナズナ

 「天秤祭」での西側からの攻撃以来、レイネシアにも複数ギルドから護衛が付けられた。<大地人>の護衛は最初から居たが、<冒険者>の敵ではない。
 <レイネシアのお茶会>という名目で「記録の地平線」からアカツキ、「D.D.D」から軍師・リーゼ、「ロデリック商会」から料理人・ミカカゲ、「三日月同盟」のマリエール、ヘンリエッタなど十数名が入れ代わり立ち代わり、レイネシアの居間に訪れた。
 ある日、一人の<大地人>の青年が訪れる。古代アルヴの技術の継承者。この世界で流通する金貨を管理するもの。品物を遠隔地とやりとりする技術を持つもの。
 「供贄一族」と知られている<大地人>の若頭領・菫星(キンジョウ)であった。
 <大地人>が高レベル<冒険者>を超える戦闘力を持てる<衛士>の装備、<動力甲冑(ムーバブル・アーマー)>は限られたゾーンでしか使用できない。だが、件の”殺人鬼”事件に<衛士システム>が機能しなかったのは「供贄一族」の一部が関与した疑いが強い。
 「供贄一族」は銀行システムと<衛士>システムに関与する一族である。この事件は<大地人>が<冒険者>を殺したということで、両者の関係を致命的に一変させる恐れがある。
 「アキバの街」をモンスターから守る<都市防衛用魔法陣>と直結している<動力甲冑>は、<魔法陣>を停止すれば可動できないが再起動には十年単位の時間がかかる。
 うっかり、<追跡者>の能力でその話を聞いてしまったアカツキは、単独で”殺人鬼”を追う。

 その頃、”殺人鬼”を補足した「西風の旅団」は死闘を繰り広げていた。まともに戦えるのはレベル93:武士のソウジロウのみ。
 ”殺人鬼”がレベル94で1レベル差しかないはずなのに、”口伝”<天眼通>を用いても、ギルドのバックアップをもってしても圧倒されている。
 <動力甲冑>はレベル110の装備だ。その戦いに割り込んだアカツキは決死のソウジロウから”口伝”を聞いた後、”死亡”する。

 「大神殿」で復活したアカツキに駆け寄ってくるレイネシア、ナズナ、リーゼ、ヘンリエッタたち。
 アカツキは決意する。ここで引くわけには行かない。今、アキバの街にはシロエは居ないのだ。彼も自分にしかできない戦いを行っている。
 アカツキはリーゼたちに懇願する。”殺人鬼”を止めるのは自分ひとりでは無理だ。だから助けて下さい、と。
 その言葉にリーゼは承諾の意を告げる。すでに「D.D.D」のギルマス・クラスティはアカツキに”口伝”八つの伝承の許可を下していたのだ。

 「ロデリック商会」は本来のギルドの性格から販売部門を切り離し、「研究所」のようなものになっていた。
 ロデ研とギルマス・ロデリックは<外見再決定ポーション・簡易版>の開発などに成功し、性別がリアルとゲームキャラが違う<冒険者>はその恩恵を受けていた。
 ロデリックは昼食中のギルドメンバーの前で緊急発表を行う。3つの重大な現象が観測された。
 <冒険者>の外見にキャラクターが親和されていくこと。「ハーフガイア・プロジェクト」が元の世界の距離に戻り始めてること。そして、アイテムのフレーバー・テキストが有効化されているらしいこと。
 それから推測すると<大災害>は終わったわけではなく、現在も進行中なのだ、と。

 1週間後。”殺人鬼”捕縛作戦から「西風の旅団」は降りた。公にできない事情が多すぎるため、捕縛作戦を続行するのは<レイネシアのお茶会>メンバーと有志による24名、「水楓の乙女たち」で行われる。
 大規模戦闘(フルレイド)のボス級に匹敵する”殺人鬼”は、ギルド・ショップで買った<箙刀・白夜丸>のフレーバー・テキストの影響を受けていた。北のエッゾの英雄の所持した小太刀というフレーバー(香り付け)。その英雄は裏切りによって殺されたという伝説と復讐心を持ち主にフィードバックした。
 これも進行中の<大災害>の影響の一つ。この”殺人鬼”は近距離にいる人数によって全能力を増大させるという特性を持ち、さらに<衛士>システムで無尽蔵の魔力の供給受けている。
 24名の連携による大規模戦闘はアカツキ、マリエールにとっては初めてのことなる。
リーゼミカカゲ多々良レイネシアR
 二人一組(ツーマンセル)の12組の巡回の中、最初に遭遇したのはアカツキ・マリエール組だった。24人中武器攻撃組第三位の戦闘力のアカツキはそのまま囮役で”殺人鬼”を誘導する。
 アカツキは一人で戦っているのではない。力を貸してくれと頼んだ友人たちは、心からアカツキに応えた。アカツキに贈られた数々の装備はその防御・攻撃力をランクアップさせた。
 25人目の少女、<刀匠>多々良がアカツキ用に<鳴刀・喰鉄虫>打ち直した小太刀<喰鉄虫・多々良>。そのフレーバー・テキストがアカツキに新たな力を与える。
 激闘のさなか、アカツキは”口伝”の意味を理解する。「D.D.D」が用意した”口伝”はアカツキに理解できなかった。それはなぜ”口伝”なのか。それは己の力と技を究極まで突き詰めた先にあるもの、としか言えないからだ。
 アカツキの手に入れた”口伝”。それは「エルダー・テイル」のシステムを超えた<外法の理(げほうのことわり)>で駆動する技。
 戦闘中には使えないはずのサブ職業<追跡者>の「陰行術(ハイド・シャドウ)」を強引に起動し、「幻惑歩法(ロード・ミラージュ)」と「鬼門変幻(トリック・ステップ)」を組み合わせた、アカツキだけの”口伝”「影遁術(シャドウワーク)」。本体の存在を知覚させない「陰行術」と多重幻惑による分身の攻撃を同時に行い、背後から急所を狙うオリジナル技法。
 大規模戦闘(レイド)産譲渡可能武器だった<鳴刀・喰鉄虫>は、打ち合った武器の耐久度を減少させるという<武器破壊能力>を持っている。アカツキが<箙刀・白夜丸>を破壊したとき、事件は幕を下ろした。
 その戦闘の影でレイネシアと「円卓会議」は今回の事件に対し、ひとつの決断を下していた。これで「アキバの街」の都市防衛力はゼロとなった。

 そして<第二次大災害>の幕が開こうとしていた。
レイドマップ

 <つづく>

 7巻が出たら買おう。

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第642回 インテリぶる推理少女とハメたいせんせい

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米倉あきら 「インテリぶる推理少女とハメたいせんせい」
  In terrible silly show, Jawed at hermitlike SENSEI
インテリぶる推理少女とハメたいせんせい
 タイトルでただのエッチ小説と判断してはいけません(笑)
 Web小説なのですが、元タイトルは ↓ です・・・
元タイトル

 孤島の中学校の文芸部の顧問代理「せんせい」と中学生の文学少女「比良坂れい」。
 繰り広げられる壮絶な頭脳戦と恋愛模様。
 ま、中身はタイトルそのまんまなんですが。
 
 一章 ヨモツヒラサカ(第一形態)
 「せんせい」はこの南五坂島の住人だった。
 比良坂れいは、ある夜、中学生三年生の姉が同級生だった「せんせい」に何かで刺されて血を流しているところを目撃する。
 翌日、「せんせい」はこの島を離れて都会へ行き、れいの姉は死んだ。
 事情により南五坂島に戻ってきた「せんせい」を、中学一年生になったれいは殺人犯と決め付ける。
 だが、「せんせい」には姉の死亡時にアリバイが有り、当時4歳のれいの証言は無視された。
 いったい誰がれいの姉を殺したのか? 島ぐるみの隠蔽工作とは?
 
 島中の女子中学生一年生に「おにーさん」と慕われる「せんせい」は強姦魔なのか? 殺人犯なのか?
 比良坂れいの親友・沢渡琴子は真相を賭けて「せんせい」と対決する。
 
 なぜかれいの姉のことを記憶していない「せんせい」の記憶障害の原因とは?
 「6とん」でアリバイ工作はできないと思うぞ。

 推理小説談義は面白いな。たしかに平成生まれの子供に古典ミステリネタは解らんだろう。
 「うみねこがなく頃に」がヒットしないのはそのへんか?

 出てきたネタ
 「スパイラル ~推理の絆~」、「殺戮にいたる病」、「6枚のとんかつ 3」、「探偵学園Q」
 はっきり書かれてないが、笠井潔の「矢吹駆」シリーズネタ、麻耶雄嵩の「メルカトル鮎」ネタもありそうだ。

 二章 ヨモツヒラサカ(第二形態)
 「せんせい」に放課後、話があると言ってきた男子生徒。
 沢渡琴子の幼馴染の少年は「せんせい」を犯人として追求する。
 名探偵化した比良坂れいの推理は? って、れいちゃん、あんた現場を見てたのか(笑)
 そうですね、名探偵とは他人の人生をぶち壊すために存在するんですね。

 むう、なんか元ネタが判らないが上手い喩えの引用が3箇所出てきた。元ネタが気になるな。ひとつはミステリ漫画のようだが。
 この時点でタイムリミットはあと半月。比良坂れい以外の文芸部員はすべて餌食になりました。

 番外 名探偵比良坂れいの事件簿・野球編
 孤島の中学校。人数が少ないので部活といえば男子は強制的に野球部。女子は運動神経の有無で女子バレー部か文芸部に入る。
 「せんせい」はこの中学校の元・野球部で、その野球部の悪しき風習を作った張本人だった。
 女子中学生が好きだという理由で「せんせい」が文芸部の顧問代理になってから、文芸部は勝手に小説派とマンガ派に分裂してしまった。
 8名VS8名でミス研とマン研の勝負はなぜか野球勝負に。
 
 出ましたね。「古典部」ネタ。
 ここで登場人物の立場が変わってきます。モブキャラと思われた男子生徒は探偵に。擁護されてきた犯人は更なる悪い立場に。名探偵は復讐者に。

 出てきたネタ
 「リトルスラッガー凛」(知らねえや)、「クトゥルー神話」ネタ

 三章 ヨモツヒラサカ(第三形態)
 比良坂れいの復讐により悪事が暴露され警察に追われる「せんせい」だが、その影響は南五坂島全体に及ぶ。
 司法の介入により島民の犯罪まで暴かれ、多くの逮捕者が出て中学校の野球部も解散した。野球をやれる人数がいなくなったためである。
 よって、今回の勝負はバスケ対決となった。
 いまだ解かれない比良坂れいの姉の死の謎。「せんせい」と比良坂れいがいつの間にか知っていた「人はサイコロで動く」という言葉は誰が最初に発したものなのか、
 そして明かされる物語の秘密。

 出てきたネタ
 「ロウきゅーぶ!」(読んでねー)、「黒子のバスケ」、「密室講義」

 終章 ヒラサカゼロ
 沢渡琴子の兄・沢渡警部が発見したとき、「せんせい」の上に馬乗りになって血塗れでナイフを握っていたのは比良坂れいだった。
 心臓を一突き。彼女以外に犯行が可能だったものは島内にいない。
 これは「心神喪失者の犯罪は罰しない」という名の「完全犯罪」なのか?

 ここから後は書かないでおこう。

 鬼畜戦士ランスもかくやと思われる「せんせい」でした。まったく鬼畜そのものです。
 コミカルな鬼畜物は好きなのでOK。セリフ回しの長さは「物語」シリーズを上回るかも知れない。
 深夜アニメにならんだろうなぁ、東京都条例に引っかかるからなぁ。
 「せんせい」は神谷浩史さんで、れいは花澤香菜さんで。
            インテリぶる
 《比良坂れいの十戒》
 1.犯人はヒロインの過去と密接に関わっていなければならない
 2.魔術の行使は推奨するが異能バトルになるならなるで最初に言わなければならない
 3.男性を二人以上登場させても構わないが、触れていいのは一人までにしなければならない
 4.報われなくても構わないが事件と関係のないところで恋の話をしなければならない
 5.性的指向をネタにしなければならない
 6.時刻表をトリックとして用いてはならない
 7.戦国時代などの過去あるいは近未来を舞台にしてはならない
 8.なんらかの形で時間の混乱または空間の逆転を挿入しなければならない
 9.人が死なないことが望ましいが、それが悲しい理由であってはならない
10.太田が悪い

 最後が意味不明だが、ただの読書嗜好ではないのか?

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第641回 サザビーVer.Ka

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MG 1/100 MSN-04 サザビーVer.Ka

 今月発売、「逆襲のシャア」で登場したシャア・アズナブル最後の乗機・サザビーである。
 νガンダムは既に買ってあるので是非、買っておきたい。
さざびー

 デカールはやはりVer.Kaなのでシナンジュ同様苦労しそうだ。
 先にバンシィを年内に完成させる意欲が湧いてきたな。

 購入考慮中。

 サザビー2

 やはりつや消し塗装がいいだろうか。

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第640回 ログ・ホライズン(5)

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橙乃ままれ「ログ・ホライズン」 LOG HORIZON

 アニメの方は全25話ということだから、この第5巻までの内容だろうか。

 以下、ネタバレが含まれています。

 第5巻 アキバの街の日曜日
ログ・ホライズン5 アキバの街の日曜日

 ザントリーフ半島掃討戦から2ヶ月。「記憶の地平線(ログ・ホライズン)」のメンバーはルンデルハウスと五十鈴が入団して8名に増えていた。
 その中でシロエは事務処理に多忙を極めていた。「円卓会議」の下部組織「生産系ギルド連絡会」主催の「天秤祭」がアキバの街で行われることになる。 
 様々なギルドの新作品を披露すると同時にお祭りをしようとする企画。新作料理を出す店。裁縫師たちのファッションショー、ネーム入りの武器を売る鍛冶屋など。
 その中で、シロエは何か計画を練っていたようだ。

 <大災害>から5ヶ月。アキバの街はシロエの策謀により秩序を回復した。「自由都市同盟イースタル」の<大地人>たちとは友好な関係を築きつつある。
 戦闘系ギルドは「円卓会議」からのクエストで転移システム・<妖精の輪(フェアリィ・リング)>解明プロジェクトに挑戦している。
 アキバ以外の大都市ススキノ、ナンバ、ナカス、シブヤの内、シブヤの街はアキバと近かったため合流した。
 ススキノの街は無法都市と化し、アキバから脱出支援組が出向してアキバへの移住者を連れてきたが、まだ200名ほどの<冒険者>は居残っている。無法の街が好きだと、逆に移住する者もいる。
 
 ぐうたら姫のレイネシアも多忙の悲鳴を上げていた。
 「自由都市同盟イースタル」の取りまとめ役の孫娘でありながら、機密を漏らして独断行動をとった罰としてアキバ駐在の役割を与えられたのだが、狂戦士・クラスティの言うような「三食昼寝付き」の生活ではもちろんなかった。
 騙されたと嘆いても、もう遅かった。ぐうたらなのに生真面目な性格がオーバーワークをもたらしていた。 
 絶大なる戦闘力、経済力、団結力を見せつけた<冒険者>たち。<大地人>の領主や商人が取り入ろうと、仲介者としてレイネシアに頼みごとを持ってくる。
 レイネシアは高度な知識と判断力、異なる思想を持つ<冒険者>のことを知っていくうちに、<大地人>有力者が<冒険者>と直接接触することを危惧していた。
 
 ミノリとアカツキはシロエをはさんでライバル関係になる(笑)
 ミノリは中学生だというのは判っていたが、アカツキはなんと20歳の大学生であった。ただし、実の妹からも妹扱いされる妹キャラであった。
 ミノリはシロエの評判の復権を考えていた。シロエは「円卓会議」の起草者であり、ザントリーフ半島掃討戦での指揮でも知名度は高い。
 ただし、知名度に反して好感度は悪い。なにせ”腹黒メガネ”という二つ名を持っている。
 最近、引き篭っているシロエをお祭りの場に引っ張り出そうとミノリとアカツキは考えていた。
 しかし、これがシロエの評判をさらに落とす結果になるとは、この時点でミノリもアカツキも想像できなかった。
ミノリRシロエRアカツキR

 生産系ギルド「第8商店街」のギルドマスター・カラシンも悲鳴を上げていた。
 「天秤祭」企画の仕掛け人なのだが、当初の想像を超えて規模が肥大してしまった。訪ねてきたミチタカも嫌な予感を感じていた。
 いや、「円卓会議」11ギルドのマスターは等しく危機を感じていたに違いない。

 レイネシア姫のアキバ赴任を境に<大地人>もアキバの街に移住する者が増え、初期の数倍の<大地人>が生活を始めている。
 しかし、<大地人>社会には貴族、平民という階級格差があった。今回の「天秤祭」には「自由都市同盟イースタル」各地から貴族らもやってくる。西方の交易商人も多数やってくるだろう。
 レイネシアが実感したとおり、<冒険者>は虚礼を嫌う。自由闊達な<冒険者>と貴族社会制度は相容れない部分がある。
 「三日月同盟」のヘンリエッタは、ただのアキバの街のお祭りだったはずなのに、ここまで大規模になった騒ぎに違和感を覚えた。
 こうして「天秤祭」初日の前夜祭は終わった。

 二日目、祭りの本番が始まる。
 祭りの治安警備部隊を買って出た「黒剣騎士団」のアイザックは訪れた{D.D.D」のクラスティに語る。
 かつて”茶会(ティーパーティ)”が解散した後、シロエを「黒剣騎士団」に誘ったことがあるが断られたと。
 あいつはバカなのか?、賢いのか?、策士なのか?、賭博師なのか?と問うアイザックに、クラスティはシロエはなりふり構わず、手段を選ばず、一切の見返りを求めず、目的以外気にかけない状況で無類の強さを発揮する”妖刀”の類だと答えた。
 言っていることの意味は解らないが、アイザックは急にすとんと納得できた。
アイザック

 280年前までこのヤマトは一つの国だった。しかし、<六傾姫(ルークインジェ)>の騒乱により統一国家は分裂した。
 規模において「自由都市同盟イースタル」に匹敵する「神聖皇国ウェストランデ」。
 謎の「アキバの街」への情報飽和攻撃にシロエは推察する。これは「アキバの街」の統治機構「円卓会議」の信用失墜のためのものだと。
 それは同時に<大地人>の発想だ。ヤマト・サーバー所属者はまず日本人プレイヤーである。
 日本人にとって政府とか官僚という統治機関は無能なのが当たり前で、ただ末端サービスを充実させてくれればいいので、信用を失墜させてもまた無能な者がそこに収まるだけだ。
 祭りの運営という事務・警備という管理システムに対する飽和攻撃という先制を受けたシロエは反撃を考察するが、この攻撃はシロエと相性が悪い。そこに、昨夜シロエが掛けた罠を文字通り食い破ってきた男が現れる。 
 旧友をダシに使ったシロエの反撃が始まる。
 
 その頃、カラシンの膨大な書類整理を手伝っていたミノリも同じ結論を得ていた。こんなに報告書類が上がってくるのはありえない。
 ミノリはまたもやシロエの完全統制戦闘を模倣し始める。情報処理能力に対する飽和攻撃への対処。それは情報処理能力のスピードアップしかない。

 レイネシア姫の夕食会にやって来た「神聖皇国ウェストランデ」の大貴族。公家キャラの<大地人>貴族は東方の<大地人>そのものを野蛮と揶揄する。
 そしてレイネシアは罠に掛けられたことを知る。窮地に陥ったレイネシアの前に現れたのは、ザントリーフ包囲戦の前にレイネシアを引き返せない崖の上から突き落とした<腹黒メガネ>シロエと<妖怪>クラスティだった。
 レイネシアは”何を考えているかわからない”クラスティよりも、”やると決めたらどんな無茶でもやる。それも、こちらの言葉には耳を貸さずに”のシロエがとても苦手だった。
 クラスティは純粋に理解不能で怖いが、シロエはレイネシアを囮にすることをためらわない狩人だ。
 
 前夜のミノリの受けた衝撃と同等以上の衝撃をアカツキが受けた夜。レイネシアにとって訳が判らないまま「アキバの街」防衛は成された。

 転章
 三日目。日が暮れて後夜祭。
 シロエの真の目的が極秘裡に行われていた。だが、”西”からの使者。それはシロエが会うはずだった人物ではなかった。
 誰にも知られていない魔法「情報偽装(オーバーレイ)」を見破ったシロエ。
 シロエが「円卓会議」を起案したとき、西の「ミナミの街」でまったく同じ発想をした者がいた。しかし、とった手法は全く異なるものだった。
 謎に包まれた大ギルド「Plant Hwyaden(プラント・フロウダン):みにくいアヒルの子」のギルドマスター・濡羽。
 共同体である東と中央集権の西の違いは、そのままシロエと濡羽のとった<冒険者>の統括手法に繋がる。
 二人はともにギルドに属さないソロの<付与術師(エンチャンター)>だった。シロエが編み出した新魔術と同様に、何らかの方法で濡羽は<都市間転移門(タウンゲート)>を再起動する魔術を編み出したようだ。
 互いに少ない情報を掴みながら”不吉な娘”濡羽はシロエをセクシャルに勧誘する。
                           濡羽

 濡羽の語る<変転(フラクション)>、「現実への帰還」の言葉がシロエの心を揺さぶる。それは二人がその方法をすでに発見している事。
 だが、単独ではそれを成し遂げられない。
 西の”総領”濡羽との直接会見でシロエが出した決断とは!


 というところで「第1部」完ということですね。すでに6巻は出ていて、今月、7巻が出るので引き続き読んでいこうかな。

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第639回 岳飛伝(7)

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北方謙三「岳飛伝(7)懸軍(けんぐん)の章」
岳飛伝 七 懸軍の章

 岳飛の処断を境に南宋で青連寺の活動が復活する。
 南宋の宰相・秦槽は独立した動きを見せる青連寺を監視していた。

 韓世忠の南宋水軍が仕上ってきた。海上での訓練を重ね、日本の博多津との航路も定まった。
 だが南宋を流れる長江の覇権は、まだ梁山泊水軍が握っている。まだ全力でぶつかるには力不足だ。南宋の事情としては海上を抑えられ、東西への交易路を持つ梁山泊と北に居座る金国に対抗するため、南へ力を伸ばしたい。
 南方諸国へは海上を使わず、陸路で大理(現在の雲南省)から侵攻できる。
 しかし、秦槽は韓世忠の妻となった梁紅玉に、商人として日本との交易を命ずる。

 梁山泊は財力において、金国はもちろん南宋さえ凌ぐ勢力となった。
 だが、楊令暗殺以降は頭領を置かず、宣凱を統括と呼び、呼延凌を総帥として纏まっている。
 日本から砂金を買い、西域に運んで銀に変えて南宋の物資を買い、また日本に運び昆布などを仕入れる。
 秦容たちの甘蔗糖作りは軌道に乗り始め、張朔はそれを日本の十三湊に運び、代わりに良質の玉鋼を湄公河(メコン川)付近の居留地に運ぶ。
 藤原秀衡と張朔の交友はいつまで続けられるのだろうか。

 秦容たちの居留地は造船所が整備され、西の村人が付近に村を作り始めて仕事をもらいに来るようになった。
 宋の貨幣を大量に持ち込んだので、それによる貨幣経済が始まり、売店、食堂なども出来始めた。
 秦容は十万人規模の集落建設を計画する。

 追撃を逃れ、大理から越南に入り湄公河上流に居を定めた岳飛の下へ、旧・岳家軍軍の残党三百名以上が集まってくる。おりしも秦容たちの居留地から上流へ二千里(1000km)の位置だった。
 岳飛は梁山泊の支援を受け入れることにする。南宋からの脱出時に岳飛の命を救うべく、もう梁山泊は動いてしまっていた。
 
 梁山泊の西への交易路の統轄・韓成はついに土里緒(ドリオ)の部族を西遼に帰属させることに成功する。
 最後まで帰属を拒んでいた土里緒が虎思幹耳朶(フスオルド)に到着したとき、西遼王の耶律大石は死の床にあった。韓成は土里緒を梁山泊へ修行に送ることを考えた。土里緒は西遼という国を初めて考えるようになる。

 岳家軍解散後、南宋と講和を行った金国は淮水以北を領土としたが、その広大な土地の統治には漢人の役人を使うしかなく、不正防止に金国の役人に監視させる他なかった。
 梁山泊に対抗すべく、大商人の簫炫材の西域交易隊が利を上げ始めている。
 北で蒙古と対峙していた将軍・兀朮(ウジュ)は、梁山泊との決戦を決意する。

 南宋宰相・秦槽も三年後を目処に梁山泊水軍の壊滅を韓世忠に命ずる。
 金国と手を結んで梁山泊を叩くのに厄介なのは、強力な水軍である。
 一方、梁山泊では交易路の拡大の為、差配する人材が枯渇し始めていた。孫二娘の推薦で南宋の商人・梁興が梁山泊を訪れる。岳飛の兵站を支援し、梁山泊の物資を扱っていた梁興は、遊撃隊の史進といきなり意気投合し新たな交易担当者となる。

 岳飛の元に集まった者は六百人を超えた。周囲の開拓と上流の部族との物々交換、梁山泊の造船所で作る船舶の支援を受け、新生・岳家軍は力をつけようとしている。
 そして秦容の「小梁山」計画が動き出す。二千人規模に膨れ上がった居留地から、故郷と呼べる場所を作るために。


 もう7巻なので「岳飛伝」も中盤だろうか。
 旧・梁山泊の生き残りもだいぶ減ってきた。史進など鉄棒を振るわず日本刀を刷いている。
 第ニ世代の若者も妻帯者が増え始めてきた。南宋、金国、梁山泊に続く第4勢力となった岳飛の勢力はこれからどう動くのか楽しみである。

 十二世紀の東アジア情勢
  地図

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第638回 續 さすらいエマノン

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鶴田 謙二 (画), 梶尾 真治 (著) 「續 さすらいエマノン」
續 さすらいエマノン

 今月から徳間文庫で梶尾真治さんの「エマノン・シリーズ」が新装版で復刻する。初出は1983年である。
 とりあえずそっちは置いておいて、本作はヒッターの好きなイラストレーター・鶴田謙二さんによるコミック化第3弾である。

 1973年。記憶を失い熱を出していた少女は、阿蘇の山中で放送作家の良三に助けられた。
 着ているものは編上げのセーターとジーンズ。持ち物はE.Nのイニシャルの入ったナップザックと小銭、TAKUMAと掘られたオイルライター。
 名前を聞かれた少女はうわ言のように呟いた。「え・・・ま」と。

 良三のアパートで暮らすエマは時折、不思議な夢を見る。
 水の中に漂っている夢。巨大な口をあけて迫る魚影の夢。肉食恐竜に追いかけられる夢。
 記憶の戻らないまま、細かいことには異常な記憶力を発揮するエマ。

 やがて、良三とエマは結婚をし、女児を出産するが・・・

 エマノンのエピソードの中でも好きな話です。
 文庫でもう一度読もう。

 既刊
 1.おもいでエマノン
 2.さすらいエマノン
 3.かりそめエマノン
 4.まろうどエマノン
 5.ゆきずりエマノン
 6.うたかたエマノン

 コミックス 鶴田 謙二 × 梶尾 真治
 1.おもいでエマノン
 2.さすらいエマノン
 3.續 さすらいエマノン

 鶴田謙二さんは第31回(2000年)、第32回(2001年)、第44回(2013年)の星雲賞をアート部門で受賞しています。

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第637回 嘘喰い 31巻

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迫 稔雄 「嘘喰い」31巻 プロトポリス編Ⅰ

 本巻から新章に入ったということで背表紙が白くなり、「プロトポリス編Ⅰ」と表記がされた。
嘘喰い31

 前巻で「屋形越え」の挑戦権を賭けて、敵組織「アイデアル」の首領・ラロとの卍内決戦を行うことになった班目獏。
 勝負の場所はMMO-RPGを現実化した島「プロトポリス」。この世界は「ティパー」、「アズラ」、「ショウド」の三国が有り、それぞれ奴隷、市民、戦士・魔法使い、騎士・司祭、王のヒエラルキーがあり、一般プレイヤーは市民から、社会的落伍者は奴隷からスタートする。
 上位階梯に上がるには。この世界で使われている通貨「ビオス」を集めること。
 1日の労働報酬が10ビオス。リンゴ1個買うのに1ビオスくらいである。

 獏は「テイパー」の国に奴隷とした参加した。目的は3国を制覇して「皇帝」となること。まずこの国の「王」を目指す。
 手始めに同じ奴隷クラスから「ビオス」を巻き上げようとする。
 公平を期すゲームのため呼ばれた伍號立会人・ヰ近十蔵が設定したゲームは「四神包囲」。
 一見、「あっち向いてホイ」である。

 ルールは
 ① 一人の「親」と数人の「子」に別れる。「親」はプレイヤーが持ち回りで務める。
 ② 「子」は自分の好きな額のビオスを賭ける。しかし、その総額が「親」の所持するビオスを超えてはならない。これは立会人が調整する。
 ③ 「子」は賭けたビオスの額に応じ、階段上に立つ。低い額を賭けた者は下段、額が上がるごとに上段へ上がる。上段の者は下段の者が賭けた額を知ることができるが、逆はできない。
図解31-1
 ④ 立会人は誰がいくら賭けたかを「親」に伝える。階段の上側にいる者が多額のビオスを賭けている。
 ⑤ 「親」と「子」は向き合い、「親」は指を「子」に向ける。立会人の合図で「親」は上下左右の内、1方向に指を向ける。
   「子」はそれと別方向に首を向けなければならない。向けたらその時点で負けである。

 ここまでは「あっち向いてホイ」ですね。ここからが面白い。
 ⑥ 「親」も「子」も、一度動かした方向に二度、指を動かしたり首を向けてはならない。これを3回行い1ゲームとする。
   つまり「親」も「子」も選択肢が徐々に減っていくということ。
 ⑦ 所持しているビオスが心許なくなったら立会人から200ビオス借りることができるが、それは5人まで。返せない時は大変なことになる。
 ⑧ 「親」が破産するか、交代を「子」全員が認めれば「親」を降りることができる。

 さあ、このルールで勝ち抜くには?
図解31-2
 上図のように、1回戦で勝てばあとは「子」が有利である。
 だが複数の「子」がいるので「親」はトータルでは勝てば良い。そして賭け金が多い者に勝つほうが良い。
 ここから丁々発止の頭脳戦が始まる。

 いやー、最終ページはカタルシスを感じました。さすが「嘘喰い」の獏さんですね。

 雑誌連載は読まずにコミックス派なので次巻が楽しみです。

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