まるでダメな男の日記

このブログでは趣味のゲームや読書感想など非生産的な駄文を書き連ねていく予定です。

第1235回 アバタールチューナーⅤ

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五代ゆう クォンタム・デビル・サーガ「アバタールチューナーⅤ」
 Quantum Devil Saga:Avatar Tuner
 Part-Ⅲ 楽園-NILVANA- 後編


 〈協会〉に反乱を起こしたシン・ミナセ。そのアートマ〈アルダー〉はサーフのアートマ〈ヴァルナ〉の力を上回った。
 しかし調整途中だった〈アルダー〉は自分自身をも破壊し始める。
 消えてゆく〈アルダー〉と〈ヴァルナ〉を見下ろすヒートのアートマ〈シヴァ〉。
 駆け付けた〈エンブリオン〉の仲間が聞いたのは、自分がサーフを殺したと言うヒートの言葉だった。

 堕ちた女神、〈テクノ・シャーマン〉セラフィータの語る「キュヴィエ症候群」の真実。
 《神》が創りだした“人”の祈りは、《神》自身さえも狂気に引きずり込んだ。

 《虚無の岸辺》に量子拡散したサーフの自我を収斂させる銀の瞳の猫〈シュレディンガー〉。
 地上に堕ちた自分と同じように、《神》を引き摺り堕そうとうとする禁断のアートマ〈ルシファー〉。
 ヒートの力を受け継ぎ、新たなサーフの力となったアートマ〈ヴィシュヌ〉。
 すでに人類の生き残りは9千人に満たない。
 人の《生(カルマ)》によって歪んだ《神》への最後の挑戦。
 死を前にしたセラフィータを取り込み、創造と破壊と維持の《聖三位一体(トリムールティ)》となった存在の手は《神》に届くのか。
 世界を修復する《調律者(チューナー)》とは?
 
 全5巻、読み終わりました。
 なるほど、光瀬龍・萩尾望都さんの「百億の昼と千億の夜」が原体験ですか。
 8歳であれに触れたとすると、少なからぬ影響を受けたでしょうね。
 ヒッターも原作の方の「百億の昼と千億の夜」、小松左京さんの「果てしなき流れの果てに」、半村良さんの「妖星伝」という壮大すぎて理解が出来ないような大作を中学時代に読んで、「SFってすげー!」とひとり悶々としていたものです(笑)
 それと同じような小説を、自分で書こうという大それた行為を実行に移した五代ゆうさんはすごいですね。
 (あとがきに出ていた野阿梓さんの「兇天使」も好きですよ!)
 
 このような作品をまた書いてほしいですが、グイン・サーガの方も頑張ってください。

                   アバタールチューナーⅤ

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第1221回 アバタールチューナーⅣ

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五代ゆう クォンタム・デビル・サーガ「アバタールチューナーⅣ」
 Quantum Devil Saga:Avatar Tuner
 Part-Ⅲ 楽園-NILVANA- 前篇 



 かつて〈天使〉を失い、代わりの〈神〉との対話を行う者を作ろうとした人類は、人も世界も理解しない〈女神〉を生み出してしまった。
 死を賭けたひとりの男の呪いは〈女神〉を打ち砕いたが、〈女神〉もまた世界を呪った。

 崩壊するジャンクヤードから脱出したサーフが目覚めた世界。
 そこは黄色い空の黒い太陽が地上を見下ろす世界だった。

 〈神卵(EGG)〉を有し、荒廃した地球を掌握した〈カルマ協会〉。選民から漏れた人類の抵抗組織〈ローカパーラ〉。どちらも陽光の齎す「キュヴィエ症候群」を恐れ、地下深くでの生活を送っていた。
 陽光の下を歩けるのは特殊な改造を受けた新人類のみ。
 ヒトの受精卵を擬似太陽光線で結晶化をコントロールし、タンパク質を異常プリオン化させた半有機半無機細胞。シリコン演算素子より高い情報処理能力を持つ生体量子演算素子と、その不確定性により主観による形態や能力の変化を可能としたバイオメカニック。
 そのプロトタイプとなる5体の〈ASURA〉ボディにサーフたちはダウンロードされて現実世界へ出現した。
 抵抗組織〈ローカパーラ〉のリーダー・ロアルドは、サーフたちトライブ〈エンブリオン〉の内4人はオリジナルの人間が存在したと言う。
 その4人は暴走した〈テクノ・シャーマン〉セラフィータ09のお気に入りだった。

 サーフはセラの救出と〈エンブリオン〉の再集結のためニューヨークへ向かうが、そこで知ったのはかつての友の裏切りだった。
 そしてプロトタイプ・ボディも、バイオメカニック・チップを挿入した特殊戦の兵士たちも致命的な欠陥を持つことを知る。定期的にヒトタンパク質を摂取しなければならないという〈飢え〉である。
 「人食いの悪魔(アスラ)」用に人間の屍肉をビスケット上に加工したものを作るため、〈協会〉は選民以外の人間を餌として飼っている。
 この世界がセラが教えてくれた〈ニルヴァーナ〉なのか。

 〈EGG〉自閉の災害を生き延びた水無瀬眞(シン・ミナセ)は、自らの体に上位アートマ〈アルダー〉を装備し、己の分身ともいえる
サーフとその仲間を、いや自分を利用している〈協会〉を含めた世界の全てを破壊しようとする。
 元はワシントンと呼ばれたドーム都市〈ザ・シティ〉で相まみえるシンとサーフ。
 制御できない〈テクノ・シャーマン〉を放棄を決定した〈協会〉のトップ、マダム・キュヴィエは最後の選択に踏み切る。
 〈協会〉に属する選民へのアートマ・チップの埋め込み。それは死の太陽の下で動き回る悪魔の誕生。

 ~最終巻へ続く。

 
 むう、参謀さんがあんなにオコになるとは思わなかった! カッコイイじゃないか!!
 やはりこれは「東京喰種」の元ネタか? 石田スイ先生はこの小説を読んでいたのか?
 いやいや、そもそも人肉の食料化はハリイ・ハリスンの「人間がいっぱい」があるな。
 なぜ彼はサーフを裏切ったのか?
 本巻のラストでサーフがアレになってしまいましたが、最終巻はどうなるのか? 楽しみです。
                アバタールチューナーⅣ

第1180回 アバタールチューナーⅢ

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五代ゆう クォンタム・デビル・サーガ「アバタールチューナーⅢ」
 Quantum Devil Saga:Avatar Tuner
 Part-Ⅱ 辺土-LIMBO-
 

 光多発性細胞晶化症。通称、キュヴィエ症候群と呼ばれる現象が確認されてから半世紀。
 植物、動物を問わず水晶の彫像と化していく奇病は、太陽の黒点活性化と日光に当たっていた時間で結晶化を起こすプリオンの発生に因果関係が認められた。
 世界中で農作物の収穫や野外での畜産ができなくなり、人口は激減して夜間しか活動を行えなくなった。
 世界の終末、天罰を訴えるカルト宗教が跋扈する中、太陽の黒点活動と同期し、太陽の光のない場所でもキュヴィエ症候群を発症させる能力を持つ両性具有の子供〈天使(エンジェル)〉が発見される。
 しかし、〈エンジェル〉は第二次性徴の発現とともにその能力を失い、いままで感知できなかった周囲の状況や人間を認識したことで、〈神〉との交感能力を失ってしまった。
 
 キュヴィエ症候群に冒された脳の結晶化細胞は、非常に高性能な情報処理能力を持つ生体演算素子となった。量子コンピューターを上回る演算能力と処理速度を持つシステム〈EGG〉の開発は、失われた〈天使〉に代わって〈神〉の言葉を人間に伝えてくれるのか?
 地上に堕ちた〈天使〉の精子と卵子から技術的(テクノ)に生み出された巫女(シャーマン)の唯一の成功例、セラフィータ09。

 共感能力を持つ精神技術者(サイテック)、穂村一幾(カズキ・ホムラ)は自分の患者であり、恋人でもあった水無瀬蛍(ケイ・ミナセ)を失い失意のどん底にいた。
 蛍の一卵性双生児。水無瀬眞(シン・ミナセ)はマクロ的量子存在セラの精神解析を一幾に要請する。
 だが一幾の心には「逃げて、兄は悪魔だ。」と言って自殺した蛍の言葉が引っかかっていた。 


 SF度を十段階で表すと第1部は3~4。この第2部は一気に7~8くらいに上がりましたね~
 煉獄編の登場人物の性格設定と重ね合わせると、真逆の様相を呈しています。
 暗黒の球体と化した太陽。閉ざされた〈神卵(EGG)〉に閉じこもった〈黄金の胎児(ヒラニヤガルバ)〉を目覚めさせる第3部に進みたいと思います。
               アバタールチューナーⅢ

第1163回 アバタールチューナーⅡ

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五代ゆう クォンタム・デビル・サーガ「アバタールチューナーⅡ」
 Quantum Devil Saga:Avatar Tuner
 Part-Ⅰ 煉獄-JUNKYARD- 後編


 サーフの率いるトライブ〈エンブリオン〉は人食いを嫌うジナーナのトライブ〈メリーベル〉と共同で〈ソリッド〉の攻略に成功した。これで〈エンブリオン〉は4つのエリアを統治することになるが、まだ第1位のトライブ〈ブルーティッシュ〉攻略は難しい。
 〈ブルーティッシュ〉のリーダー、バロン・オメガも急速に台頭してきた〈エンブリオン〉に不信を抱く。〈エンブリオン〉/〈メリーベル〉に対抗すべく、敵対している第2位の〈ハウンズ〉と手を組むべきか。
 思案するバロン・オメガの前に突然現れた〈エンジェル〉からの使者〈アヴァター〉。〈エンジェル〉はバロン・オメガのことをベック大佐と呼び、被害者の一人だと言った。

 崩壊した〈ハウンズ〉のエリアから脱出してきた上位アートマ〈ケルベロス〉を持つ男ルーパ。彼は死んだはずのかつての〈エンブリオン〉の初代リーダーだった。
 サーブの目の前で死んだ男がなぜ蘇ってきたのか。
 〈ハウンズ〉の生き残りをまとめているルーパを加えた3トライブ連合だが、〈カルマ教会〉が敵側についたという情報に戸惑う。

 なぜ〈エンジェル〉はジャンクヤードに生きる者に〈アートマン(自我)〉を与えたのか?
 この「煉獄」を創ったのは何者なのか。
 サーブを導くように現れる「猫」のイメージ。
 少女の姿を持つ〈神卵(EGG)〉のインターフェイス〈熾天使(セラフィータ)〉こそ元凶なのか。
 サーブたちは〈カルマ(業)〉による世界の崩壊を見る。

 ===> Next Stage 


 全5巻の内、煉獄編の前後編が終わりました。
 元のゲームをやっていないのですが、この小説版は違う展開のようです。
 次はゲームシナリオでほとんど省かれいた「過去編」のようです。


 表紙は歩兵(ノーマル)シエロ:雷神〈ディアウス〉と攻撃手(アタッカー)ヒート:火神〈アグニ〉、参謀(ビショップ)ゲイル:風神〈ヴァーユ〉
                   アバタールチュ-ナーⅡ

第1153回 アバタールチューナーⅠ

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五代ゆう クォンタム・デビル・サーガ「アバタールチューナーⅠ」
 Quantum Devil Saga:Avatar Tuner

 Part-Ⅰ 煉獄-JUNKYARD- 前編

 元々はゲームの原案として出された企画の小説化。といってもそのまま小説化した訳ではないらしい。
 ゲームの方はやっていないので、先入観なく楽しめればいいな。


 〈カルマ教会〉の管理する世界ジャンクヤード。
 サハスハラ・エリアを中心として六つの地区が取り巻いている。そのひとつ、ムラダーラ・エリアの支配トライブ〈エンブリオン〉は、隣接するスワディスターナ・エリアの支配トライブ〈アサインメンツ〉と交戦していた。
 理由は両者の境界に突如現れた黒い正体不明の物体だった。
 互いに敵が持ち込んだものとして撤去を求めるが、戦闘中に発動した光はジャンクヤード全体に大きな変化をもたらす。
 人間に理性を失った異形の怪物への変身を促し、他者を喰らう「飢え」に抵抗する者は自分自身が「飢え」に喰らわれ消滅する。
 〈エンブリオン〉のリーダー・サーフと4人の幹部たちは、黒い物体(UNKNOWN)から出現したらしい少女・セラの血液が、怪物化しても理性を保つ力を持つことを知る。

 六つのエリアを統一し、〈天上の楽園(ニルヴァーナ)〉への道を開くという目標に向かい戦ってきたジャンクヤード人は、〈エンジェル〉によって行われた血塗れのルール変更に憤る。
 〈エンジェル〉のよって与えられたASURA(アートマ)の力。 〈エンジェル〉はなぜセラを探しているのか。
 
 スワディスターナ・エリアの支配トライブ〈アサインメンツ〉はすでに撃破された。
 ムラダーラ・エリアの支配トライブ〈エンブリオン〉が現在二つのエリアを支配している。
 サーフは残り五エリアの攻略策を練るが、最小のトライブだった〈エンブリオン〉が列強に立ち向かうには一旦、他のトライブとの共同戦線が必要だった。


 ゲームシナリオということでヒンドゥ神話からのネタが随所に使われています。
 火神(アグニ)、水神(ヴァルナ)などの能力を得た主人公たちは、その力で戦っていきますがその先に待つものは?
 というところで煉獄編の前編は終了。
 買ってある2巻目がどこに行ったのか見つからん。

 表紙はリーダーのサーフ:水神〈ヴァルナ〉と狙撃手アルジラ:大地母神〈プリティヴィー〉
                 アヴァタール・チューナーⅠ