まるでダメな男の日記

このブログでは趣味のゲームや読書感想など非生産的な駄文を書き連ねていく予定です。

第1982回 GATE(17)

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柳内たくみ 「GATE(ゲート)SEASON2 自衛隊 彼の海にて、斯く戦えり 1.抜錨編」

 後半です。

 なんとか米国人ジャーナリストを救出し、海賊の襲撃を振り切ったオデット号だが、大国アトランティアの手先の反乱、大嵐に紛れての反撃の末、ようやくプリメーラ姫の輿入れ先であるシーラーフ侯国にたどり着いた。

 ここからがオデット号の新・司厨長となった徳島二曹の腕の見せどころですね。
 しかしこの世界の風習には馴染みがないし、金庫を持ち去られたためお金がない。
 一行が選んだのは、なぜか尾ヒレ手足の付いた噂話。
 かのシェリー・ノーム・テュリエ伯爵夫人が帝権擁護委員(オプリーチニキ)に両親を殺され、有力元老院議員と逃げていたとき。婚約者から送られた真珠の首飾りを売ることで糊口を凌ぎ、ニホン領に逃げ込んで軍隊を呼び寄せて空から帝都を襲って皇太子ゾルザルを懲らしめたという。
 (シェリーちゃんは無事に菅原卿と結婚できたようです)

 身につけた宝石類を買い叩かれながらも食材を手に入れ、徳島二曹が腕を振るった晩餐会のメニューは、ティナエ共和国の底力はまだ衰えていないことをシーラーフ侯国の重鎮たちに確認させた。
 シーラーフ海軍を引き連れてティナエに戻る一行を、ふたたび襲う海賊たち。
 武器の収斂進化とも言うべき魔術的火砲を積んだ海賊船の圧倒的戦闘力。
 オデット号の運命は?
 メインキャラ2
 メインキャラ1

 周辺諸国を威圧し、岩礁を埋め立てて自領土だと主張するアトランティアの女王。
 旧アヴィオン王室の血筋を持つプリメーラを擁して、アヴィオン海の七国征服を狙う。
 帝国における正当な権利を奪われ、追放同然でアトランティアにやってきたという女性って、あの人でしょうか。
 本巻では登場しませんでしたが、やってることがあの人っぽいですね。
 2巻を待つ。
 特地地図 アヴィオン海周辺

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第1975回 GATE(16)

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柳内たくみ 「GATE(ゲート)SEASON2 自衛隊 彼の海にて、斯く戦えり 1.抜錨編」

 「外伝4 白銀の晶姫編」で《門(ゲート)》が再開通して数年。
 《門(ゲート)》を取り巻く国際情勢は、相変わらず日本政府に圧力を掛けていた。
 《特地》への外国人ジャーナリスト、冒険家は引きも切らず、その中の一人はアルヌス自治州の境界を越えて取材に向かった。
 結果、帝国領やエルベ藩国を越えたはるか南の地で、海賊に襲われることになる。

 奴隷として売られたジャーナリストを買い戻すべく外務省は動き出すが、現地へ潜水艦で密かに身代金を運ぶのは、情報収集群・特地担当統括官・江田島と、部下の徳島二等海曹であった。
 特地乙種三類害獣『鎧鯨(コルヌ・ケートス)』を魚雷で沈めた海上自衛隊潜水艦『にししお』は、アクアス族のケミィ立ちの誘導で真夜中の岩礁地帯を抜け、アヴィオン海の商業国家ティナエに接近する。

 かつてのアヴィオン王国は衰退し、現在は7つの島でそれぞれ国家を形成している。
 商業で成り立つティナエは、敵性国家アトランティア領に本拠地を持つ海賊に悩まされていた。
 3隻に1隻は帰ってこなうという状況に軍備を増強しようとするが、この時代の船は帆船+ガレー船方式である。
 多くの船が沈められ、不足している奴隷は効果で必須の商品であり、外務省の交渉は難航していた。
 そこにティナエの頭領の娘であり、アヴィオン王室の血を引く《酔姫》プリメーラ襲撃事件が起こる。
 頭領ハーベイは輿入れが決まっているシーラーフへ娘を送るため、極秘に奴隷徴発令を出す。
                 ゲートSEASON2
 というのが前半部ですね。このあたりが文庫化されたら上巻分か。
 とてつもなく料理の腕の立つ徳島二曹のおかげで飯テロ小説になりそうです。(笑)
 まだSEASON2のさわりの部分なのでアヴィオン海の諸勢力やら、『碧海の美しき宝珠ティナエ』の内部事情が少ししか判明していませんが、老害を廃しようとする若き策謀家シャイロックと秘書の三眼族(レノン)のイスラは、帝国のゾルザルとテューレ的コンビなのか。
 アクアス族のケミィの末娘ユノーが4歳くらい(何人産んだんだ)というから、SEASON1のラストからだいぶたっていますね。

 後半に進みます。

第1882回 コミック版 GATE(4)

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柳内たくみ 「GATE(ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」
 コミック11


 発行ペースが速いな。今回は発売日チェックですぐに購入できた。
 シェリーちゃんの腹黒さがアニメではあまり表現されていなかったので、コミック版で読めて嬉しい。
 番外編「モフモフ黙示録」でもふもふになったウォルフさんの悲劇はおもろかったです。(笑)
              ゲート 11巻

 次巻ではいよいよ菅原とシェリーちゃんの名シーンが読めそうだな。
 アニメではカットされた天孤星の異常観測もきっちり描いて欲しいものです。

第1770回 コミック版 GATE(3)

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柳内たくみ 「GATE(ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」
 コミック10


 昨年末に出ていたのか。知らなかった。
 コミック版8~9巻では「特地迷宮攻略編」を間に挟んでいたので、ストーリー的にはちょっと遠回りという感じだったな。
 10巻では伊丹たちはハーディの神殿へやって来たが、これは第4部「総撃編」のパートを前倒しで「動乱編」に挟んだのですな。
 こちらの方が流れ的にも良いですね。
               ゲート10

 これはコミックスは全部で20巻まで行くな。
 
 

第1504回 GATE(15)

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柳内たくみ 「GATE(ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」
  正式版

 
 ・冥門編 (動乱編、総擊編、冥門編へと加筆・改稿される部分)
 (承前)

 日本政府は、「アルヌス占拠事件」に関する交渉の場を国連安全保障理事会へと移した。
 ディアボ軍は国連の旗を揚げて立て篭っているのである。捜索隊を送り込んだどこかの国が後ろで手を引いているに決まっている。
 しかし、特地人民による抵抗運動、皇位争奪の内乱だと強弁されては手を拱いて見ているしかない。
 唯一、“武装勢力と我が国とは関係がない”という言質を引き出して、他国の干渉を一切受け付けないという態度を麻田政権は勝ち取った。安全保障理事会で強権を持つ国々に対し、日本に好意的な国々が落とし所として提示したものであった。

 レレイを監禁しているというピニャだが、それは冗談めかしたものであり、仮に本気で言ったとしたらロウリィに身体から首を切り離されてしまうだろう。
 ピニャに脅されて発した檄文に続々と集まってくる様々な種族、部族の義勇兵たち。吟遊詩人たちの唱う「緑の人」の叙情詩は帝国のみならず大陸中に口伝てで広がっていた。
 ここで伊丹はレレイとピニャの共謀を疑う。“門(ゲート)”を閉じるときは、伊丹は日本に帰ると告げた。
 ロウリィはこの世界から離れられないし、テュカも伊丹のもとから離れようとしない。ひょっとして4人ともグルなのではないか?
 伊丹に出来ることは、特地に残るか、日本に帰るかを態度で示すことだけだ。

 交渉に降りてきたディアボ軍の使者は、本国と連絡の取れない状態にある自衛隊に“我らの知るところではない”と言われ、アルヌスの丘の麓に集まる義勇軍にたらい回しされた。
 交渉に立ったピニャは、戦うなら「講和条約」は効力を発揮していない今、帝国に対する反逆罪として『じゅねーぶ条約』など考慮しないと宣言する。使者に随伴してきたアジア系の男たちは戦って死ぬか降伏して死ぬかの二者択一を迫られることになる。

 伊丹は自衛隊の指揮下から離脱し、義勇軍への参加を健軍一等陸佐に申し出た。
 “門(ゲート)”閉鎖のタイムリミットは総選挙当日までである。自衛隊は政治的な問題で表立って動けない。
 伊丹と同行するのはロウリィ、テュカ、ヤオ、そして元・第三偵察隊の面々と栗林妹達報道取材班。武装は柳田の用意した書類上破棄、消耗扱いになっている武器、弾薬類である。

 ピニャたちと合流した伊丹たちだが、伊丹はボーゼスからピニャの真意を聞く。
 ピニャは“門(ゲート)”を閉じたらレレイを殺害して、二度と“門(ゲート)”が開かぬようにする気だ。これを告げることはピニャに対する裏切りであるが、ボーゼスはお腹の中の富田の子に“門(ゲート)”の向こうの世界を見せてあげたいと言う。
 伊丹はヤオにレレイ救出を頼む。
 だが、男運のないヤオは牡馬を選んだことが裏目に出た。駆け続けて瀕死の馬に振り落とされ、川を流されていくヤオ。

 アルヌスの丘への総攻撃。
 導師達の列にはレレイの姉のアルペジオ、その師匠の老婦人ミモザ、そしてカトー老師の姿もある。
 防御に特化した星型城塞に近づくのは容易ではない。
 そして“門(ゲート)”を閉じるかどうかの判断は人間がせよという冥王ハーディの託宣と共に、水龍を伴った亜神ジゼルがロウリィの前に姿を現す。
 アルヌス攻防戦はこの2柱の亜神と水龍の乱入によって混戦におちいる。特に炎龍と並ぶ災害である水龍の登場は恐慌に拍車をかけた。
 だが敢然と水龍の目にグラスファィバー製のコンパウンド・ボウで矢を射込んだハイエルフがいた。
 
 レレイは確かにピニャと共謀して身を隠していたが、そこに伊丹の元・妻の梨紗もいることに不信感を覚えていた。
 “門(ゲート)”が閉じてしまえば梨紗は帰る方法がなくなってしまう。レレイがいれば再開通は可能なのだが、ピニャの真意はどこにあるのか。
 思考の延長線上は良くない方向へ向かっていた。そのさなか、騎士グレイは気分直しにと湖上の船遊びに誘われる。
 小舟の上で腰の剣を抜くグレイ。
 レレイの強力すぎる魔法はグレイの右胸に大穴を開けるとともに、小舟をも破壊していた。泳げないレレイは湖の底へ沈んでいく。

 水龍を撃破した勢いを持って、緑の軍旗を振りかざし、紅い髪をたなびかせて白馬で駆けるピニャ皇女の勇姿は後の画家たちが多く題材として選んだ。奔流となった人の波が武装勢力を圧倒していくが、ディアボ軍の抵抗は激しかった。
 なにしろピニャは事実上の死刑宣告を出して攻めてきたので、降伏しても死あるのみである。四方は完全に塞がれて逃げ道はない。
 ディアボは日本と帝国の間に第三勢力を引き込んだことを後悔していた。
 アジア系の工作員は死んでも身元を明かさないよう、ディアボの立てこもる倉庫にガソリンを撒いていく。
 倉庫に近づいた第三偵察班一同を巻き込んだ大爆発。
 ジゼルの首を取り落としたロウリィの背中には大きな傷が開き、血を流していた。

 白い闇の中でレレイは目覚める。白い闇は全てを忘れ去る冥界の闇。
 しかしレレイはその闇の中で、己の成すことを忘れなかった。
 冥王ハーディはレレイを新たな使徒に選ぶが、レレイはハーディの片棒を担ぐのを拒否した。
 ハーディの神としてとった手段はヒトとしては許せるものではない。
 だが、伊丹に会えなくなるのは悲しい。
 レレイが使徒としての道を選択しようとしたとき、懐かしい声がかけられる。
 暗黒神エムロイに「ウチの娘を宜しく」と送り返された伊丹であった。
 そして伊丹を冥界に残したままレレイは浮上していく。湖畔で飲んだ水を吐き出しているレレイの顔を覗き込んでいるのはヤオだった。

 伊丹はハーディと別れたあと病室で目を覚ます。
 そこは都内の病院で、“門(ゲート)”は閉じられた後だった。


 “門(ゲート)”閉鎖から4年後。新しく設立された放送局のニュースキャスターとなった栗林菜々美とゲスト・コメンテーターの望月紀子がテレビに映っている。 
 何も加えず、何も減らさない彼女のニュースは、多くの視聴者から信頼されていた。
 古田の小さな居酒屋「兎屋」のカウンター席は、すし詰めだった。
 店には北海道出身の人間の中居がいたが、古田が誰を連れ添いに欲しかったのかは店の名前で明らかだ。
 倉田を慕って日本側に来たペルシアはモデルにスカウトされて活躍している。
 黒川は夜勤専門の看護師を続けながら役者の道に進んだ。

 伊丹の手元には「結婚しました」という葉書がある。伊丹の元・妻の梨紗の再婚の通知だ。
 伊丹は梨紗とよりを戻すことができなかった。梨沙は別れの際にこう言った。
 「貴方の心はあの日からずっとあそこに行ったままなのよ。」
 伊丹の傍には栗林が寄り添っている。その二の腕には縫合の跡が残り、まるでウィンクでもしているかのように右の瞼を降ろしている。
 彼女は右目を失い、全身にも大怪我を負って職種を変えざるを得なかった。
 あっさり全治してしまった伊丹の方が引け目を感じている。
 ロウリィは伊丹を日本に還す際に、巨大な金剛石の原石を真っ二つにし、一つを伊丹に持たせた。
 レレイがふたたび“門(ゲート)”を開く際の目印となるように。
 ピニャも一度、レレイ暗殺に失敗したし、死神ロウリィに逆らってまで妨害はすまい。
 伊丹と栗林は皆の集まっている居酒屋「兎屋」の扉を開ける。

 クリバヤシ

 というのが「正式版」のおおまかなストーリーでした。
 後半が書籍版とものすごく違ってますね~
 これはこれでアリだと思うのですが、アナザーバージョンとして書籍化しないのでしょうか。(笑)
 栗林ちゃんが伊丹の追っかけになるとは意外です。
 文庫版のあとがきでは次の話はもうちょっとお待ちくださいとのことだったので、じっと待ってますね。