まるでダメな男の日記

このブログでは趣味のゲームや読書感想など非生産的な駄文を書き連ねていく予定です。

第1030回 ソロモンの偽証(6)

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宮部みゆき 「ソロモンの偽証 第Ⅲ部 法廷(上)(下)」

   ソロモンの偽証5ソロモンの偽証6
 いよいよ「学校内裁判」開廷である。一部ネタバレです。嫌な人は読まないように。

 1991年8月15日。「学校内裁判」初日。
 裁判は判事・井上康夫のルール説明から始まった。
 続いて検事・藤野涼子による起訴内容の説明と被告人席に立つ大出俊次への主尋問が行われる。

 起訴内容:告発状によって発覚した大出俊次による柏木拓也殺害の容疑
 被告人 :起訴内容を否認

 検事側第1の証人:楠山恭一 社会科教師
 検事側第2の証人:野田健一 遺体の第一発見者
 弁護側第1の証人:津崎正男 元・第三中学の校長
 弁護側第2の証人:土橋雪子 1年生時を通して柏木拓也の隣席だった女子生徒
 弁護側第3の証人:柏木則之 柏木拓也の父親
 検事側第3の証人:茂木悦男 報道番組記者
 昼休憩
 弁護側第4の証人:柏木宏之 柏木拓也の兄
 検事側第4の証人:柏木則之 柏木拓也の父親
 第1日目の公判終了

 8月16日。
 弁護側第5の証人:佐々木礼子 城東警察署少年課刑事
 検事側第5の証人:井口充 大出俊次の取り巻きだった男子生徒
 弁護側第6の証人:楠山恭一 社会科教師
 昼休憩
 弁護側第7の証人:丹野 美術教師
 弁護側第8の証人:小玉由利 元・報道局の派遣社員
 2日目の公判終了

 8月17日。検事側の重要な証人喚問のため非公開。
 検事側第6の証人:XXXX
 弁護側第9の証人:橋口祐太郎 大出俊次の取り巻きだった男子生徒

 この後、予定外の訪問者の出現に4日目の裁判の開催が危ぶまれる。

 8月18日。ふたたび公開審議に戻る。
 検事側第7の証人:増井望 大出俊次たちに暴行を受けた第4中学生徒
 弁護側第10の証人:今野努 別事件の被告の弁護士
 昼休憩
 弁護側最後の証人:大出俊次
 トラブル発生にて4日目の公判終了

 弁護側の今野努証人の発言は決定的なものだった。このままでは検事側に反証の術はない。
 すべてのカードを使いきり、途方にくれる藤野涼子の前に現れた意外な人物とは。

 8月19日。前日のトラブルにより終日休廷。
 「真実」に気づいた藤野涼子は最後の賭けに出る。

 8月20日。公判最終日。
 検事側第8の証人:滝沢卓 柏木拓也の小学生時代の塾講師
 検事側第9の証人:小林修造 小林電器店店主
 検事側第10の証人:YYYY
 検事側論告
 検事側最後の証人:XXXX
 弁護側最終弁論
 事態の急速な展開に即日結審し、評決が下される。

 エピローグ。2010年、春。
 野田健一は教師として城東第3中学校へ赴任する。


 非常に面白い法廷劇でした。実際はもっと細かくメモっているのですが、これくらいにしておきましょう。
 はたして知恵者として名高い古代イスラエルの国王・ソロモンは登場人物の中の誰だったのか。
 日本では南町奉行・大岡越前の”大岡裁き”として語られる話の元ネタの人ですね。
 裁きを行う者が偽りだったとしたら、何を信じていけばいいのか?
 宮部みゆきさんの他の作品もおいおい読んでいきたいと思います。

 この文庫版には書き下ろしで「負の方程式」が収録されている。
 2011年。弁護士・藤野涼子が受けた「体験キャンプ事件」。偽証しているのは教師か、それとも生徒か?
 ・・・え? 涼子さんの旦那って!

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第1005回 ソロモンの偽証(5)

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宮部みゆき 「ソロモンの偽証 第Ⅱ部 決意(下)」

                             ソロモンの偽証 4
 第Ⅱ部下巻。
 1991年8月5日から8月10日までの出来事。
 これも上巻と同じように詳細にメモをとってあるのだが、おそらく真相に関わるネタバレしすぎなので大部分を省く。
 第2部下巻まで読み終わったのだが、”真相”の大まかな予想は付いた(と思う)。

 1990年12月25日の早朝、城東第三中学校の校庭で発見された柏木拓也(2年A組)に遺体。当初、自殺と思われていた少年の死に纏わる噂はひとり歩きしていく。
 いじめによる自殺なのか。それとも?
 他者との付き合いを是としなかった少年のプロフィールは、接する人間によって大きく異なる輪郭を見せる。
 検事役として粗暴な非行少年・大出俊次を殺人容疑で告発する藤野涼子。
 弁護人となった柏木拓也の知人・神原和彦と助手の野田健一。
 それぞれが「学校内裁判」のための傍証を集め、証人となる人物に会いに行くことになる。
 だが裁判が始まる前に複数の事件が起こった。
 被告・大出俊次の自宅への放火事件と祖母の焼死。
 元担任教師への暴行傷害事件。
 偽りに偽りを重ね、それを真実にしようと藻掻く少女。
 自らの冤罪を晴らそうと決意する少年。
 そして自らの罪を自覚し、恐れている者。
 あと、陪審員が一人増えて9名になる。これは何かの伏線か?

 この下巻では事件を取り巻く人物たちの、隠していた内面と事実が徐々に浮上してきてますね~
 詳しく書けないのが残念です。メモっている重要証言が多すぎて、このまま掲載したら読んだ人から顰蹙を浴びそうなので、やっぱりやめよう。

 非常に面白くなってきたところで、第Ⅱ部下巻は終了。
 でも、まだ「学校内裁判」の公判開始まで4日残っている。ここから新たな展開が起きるのか?
 第Ⅲ部「法廷」をすぐに読みたいが、ちょっといろいろ寄り道をするので、今月後半まで持ち越そう。

第1002回 ソロモンの偽証(4)

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宮部みゆき 「ソロモンの偽証 第Ⅱ部 決意(上)」

 第Ⅱ部上巻の後半。

  学校側への脅迫半分で元2年A組の卒業制作の課題として、夏休みの間に行なうことに持ち込んだ「学校内裁判」。
 検事側も弁護側も準備期間の間に方針を立て、情報収集にかかる。

 8月2日
 弁護人サイド
 神原和彦は大出俊次の弁護人を引き受ける許可をもらいに、父親の大出勝を尋ねる。
 「学校内裁判」に興味を持った顧問弁護士・風見は同席し、和彦と俊二を応援する姿勢を見せる。
 大出勝は火事の保険が降りないのと、銀行との交渉で忙しく応待は適当であった。
 午後から和彦は野田健一と合流し、俊次と別れる。その足で橋田祐太郎を訪ねる。

 8月3日
 死んだ柏木拓也の兄・柏木宏之との対面した、藤野涼子、佐々木吾郎、神原和彦、野田健一らは、一様に反感に近い違和感を抱く。

 検事サイド
 藤間家では父の剛が検事役となった涼子に目を剥いていた。弁護役として無罪を立証したいというから許可したのだ。検事として被告を追求するのなら、どうしても”告発状”の真実を証明しなければならない。
 ただ、剛はある事件についてはこの裁判に持ち出さないことを条件に出す。それは未だ捜査中の案件に関係しているらしい。

 検察事務官役を買ってでた(涼子に気がある)佐々木吾郎くんは、ヒッター的にはダークホースでしたね~(笑) 藤間家の父娘ケンカを見事に収めましたね~

 弁護人サイド
 神原和彦と野田健一は、昨年12月24日の大出俊二のアリバイ立証の証人を探すため、俊二の当日の記憶を探る。当日、母親はディナーショーに行っていて帰宅時間は不明。
 父親の勝に客が来るから家に居ろと言われたが、その来客とは会っていない。

 8月4日。
 弁護人サイド
 神原和彦と野田健一は大出家の祖母・富子の世話をしていたホームヘルパー・桜井伸江を訪ねる。二人いたホームヘルパーは、12月24日は二人共休みを取っていた。
 大出家の火事の際も二人共帰宅していたが、その放火自体はプロの手口という警察の見解で嫌疑もかからなかった。
 非常に協力的で多岐に渡る情報を提供してくれた桜井伸江を、なぜか胡散臭いと感じる和彦。

 検事サイド
 藤野涼子に二度目の接触をしてきた茂木記者。「学校内裁判」は外部に隠しきれるものではない。3年生全員にハガキを送って、”告発状”差出人の出頭を求めたからだ。
 そして茂木には、その”告発状”差出人から電話が掛かってきたと涼子に告げる。
 ついに本人はバレていないつもりでも、元2年A組のみんな知っている”告発状”差出人がマスコミにも嗅ぎつけられた。
 涼子は茂木を検察側の証人として利用することにする。
 取引の材料は、茂木記者が最初に食いついて混乱の原因となった”破棄された3通目の告発状”だった。

 弁護人サイド
 柏木少年が校舎の屋上から落ちた夜、巡回をしていた岩崎主事の話を聞くため、城東三中に立ち寄る神原-野田コンビ。しかし、岩崎主事は夏休みを機に退職していた。
 「学校内裁判」を支持している唯一の教師・北尾は、昨年の11月に起きた柏木拓也と大出俊次たちの諍いに最初に駆けつけた教師だった。北尾が喧嘩の原因を問い質したとき、どうやら原因は柏木拓也の方にあったらしいとわかる。さらに柏木拓也が懇意にしていた教師が一人だけいる事を知る。

 その頃、藤野涼子と佐々木吾郎は最重要証人を引っ張り出すべく動いていた。


 さて、この後も面白いのですが、上巻の読書メモはここでオシマイ。
 いくつか重要なシーンは省いています。
 ここまで読んで、最初に疑っていたMは容疑者から外しました。代わりに疑いが濃くなったのがKです。別件でSもなんか怪しい動きがある。ある方向へ行かせないように誘導したフシがある。
 時代がバブル崩壊寸前の頃ということで、所々に関連性のある事件の話が出てくるな。
 ということで、第Ⅱ部下巻に突入します。

     関係図 決意

第1000回 ソロモンの偽証(3)

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宮部みゆき 「ソロモンの偽証 第Ⅱ部 決意(上)」
 
 城東第三中学校は呪われているのか。新学期に入ってから元2年A組の浅井松子が車に飛び込み事故死した。これも自殺と判断されるが、嘘の告発状を出した心痛のためと判断される。
 さらに大出俊次の仲間の井口充が同じ仲間だった橋田祐太郎に3階の窓から突き落とされる。告発状のことで因縁をつけたことが原因だった。
 またマスコミが来そうなので緊急下校を指示された帰路。いつの間にか不安にかられた藤野涼子ら元2年A組の生徒たちが図書館に集まり始めていた。
 元担任の森内教諭と津崎校長は辞任し、教師たちは事態を満足に収束させていない。
 柏木拓也が死んだのは何故なのか。自殺なのか、殺されたのか。真犯人は本当に大出俊次たちなのか。元2年A組メンバーたちは真相究明を始めようとする。

 放火され全焼した大出俊次宅。数日前から脅迫電話が数度有り、火事では祖母が焼死した。その数日後、藤野涼子の接触してきたのは、混乱の原因の一翼を担う茂木記者だった。
 
 というのが前巻までですね。書かないつもりだったが書いちゃった。この部分が無いと繋がらないものね。
 では、第Ⅱ部前半。ネタバレが含まれています。
  ソロモンの偽証 3
 城東第三中学校では高校入試のため成績順に編成した三年時のクラス別けではなく、二年時のクラス編成で卒業制作を行う。 そのほうが気心が知れているので受験勉強に早く取り掛かれるからだ。
1991年7月21日。夏休みの直前に体育館に集まった元・二年A組の生徒たちに波紋が広がる。それはクラス委員だった藤野涼子の提案だった。 
 柏木拓也の死の真実を解明する。その提案を止めさせようとする教師たち。だが涼子の計画は妨害を念頭に入れた、周到なものだった。
 刑事である父親、司法書士である母親を相手にシミュレートを繰り返した。激昂した教師の体罰を逆手に、教育委員会に提訴しないことを条件に調査を認めさせたのだ。
 しかし、思ったようにメンバーは集まらない。やはり、学校側の目と、高校受験のため余計なことをしたくないというのが実情だ。そんな状況に転機が訪れる。

 大出俊次と去年のクリスマス前まで付き合っていたという不良少女、3年D組の勝木恵子。彼女の呼び掛けで大出俊次本人に会いに行く涼子。
 今更、調査して何になると憤り、どうせ自分を犯人扱いして終わるのだろうと言う俊次に、そこまで崖っ淵にいるのなら、もう怖いものは無いだろう、裁判をやって身の証を立てろと涼子は言う。
 大出俊次の弁護人役は涼子がやる。判決は12人の陪審員制度で行う。
 この「学校内裁判」の素案に沿って生徒と学校側に働きかける。

 準備期間は8月1日から14日まで。
 開廷は8月15日。審理は5日間。判決言い渡しは8月20日。
 被告人:大出俊次の罪状は柏木拓也に対する殺人罪。
 陪審員による評決不成立でのやり直しは認めない。


 7月31日
 「学校内裁判」の説明会が行なわれる。冷やかし半分や興味を持った生徒、参加するなという教師に反発した生徒。こんなものは裁判ごっこだと揶揄する生徒の意見が交錯する中、メンバーが決まっていくが、顔を腫らした当の大出俊次の登場で雲行きが一転する。
 警察、マスコミ不信の大出の父親は、刑事の娘である藤野涼子の弁護人役を信用しなかった。従って涼子は弁護士役から検事側に移行。新たな弁護人役に立候補したのは、意外な人物であった。

 突然の乱入者、井上康夫、藤野涼子、大出俊次が唖然とする論客・神原和彦の登場によって陪審員・野田健一が弁護人助手に移行。
 野田健一は柏木拓也の遺体を発見した通用門で出会った神原和彦を今ひとつ、信用していなかったが妙にウマが合う。
 大出俊次も何としてでも濡れ衣を晴らしたかった。そして謎の脅迫電話と放火事件がある。それは今回の裁判と関係あるのだろうか?
 二人を信用した俊次も次第に心を開いていく。

 判事:井上康夫 元2年A組副委員長。成績は学年トップ。理論武装派だが公正。
 廷吏:山崎晋吾 3年C組。空手有段者。粗暴な大出俊次を実力で抑えられる。
 検事:藤野涼子 元2年A組委員長。「学校内裁判」提唱者。
 検察事務官:佐々木吾郎 1年時から生徒会で藤野涼子の知り合い。
         萩尾一美 元2年A組。佐々木吾郎のおまけ。
 弁護人:神原和彦 柏木拓也の友人だった他校生。
         柏木拓也の性格からして深夜に大出俊次に呼び出されたとは考えにくいと考察。
         そこから逆に大出俊次の無罪を弁証する。
 弁護人助手-野田健一 元2年A組。柏木拓也の遺体の第一発見者。

 陪審員 立候補者が少ないため8人に変更
 ・竹田和利-バスケ部代表。教師の不参加命令に反発したOB会の命令で参加。
        高校はスポーツ推薦枠なので、教師の脅しは逆効果。
 ・小山田修-将棋部主将。参加したら内申書を書かないと言われて反発。
       将棋連盟希望なので高校など何処でもいいと思っている。竹田の幼馴染。
 ・勝木恵子-3年D組の不良少女。高校進学は考えていない。
 ・山埜かなめ-音楽部。二人目の死者・浅井松子の友人。
 ・蒲田教子-元2年D組だった転校生。柏木拓也のことを他人事とは思えず参加。
 ・溝口弥生-元2年D組だった不登校児。柏木拓也のことを他人事とは思えず参加。
 ・倉田まり子-元2年A組。藤野涼子の友人。太目の天然女子。
 ・向坂行夫-元2年A組。野田健一の友人で倉田まり子の幼馴染。

 藤野涼子は困惑していた。弁護側での方針は十分に立てて、無実の証明で裁判に勝つつもりでいたが、今度は検事側としてそれを崩さなければならない。そのためには訴追されないようにしていた”告発状”を引き合いに出さなければならない。
 明らかに「偽証」であると判かるものを書いた本人を特定し、証言台に引っ張り出して事実だと証言させねばならない。
 急造チームであった涼子と佐々木吾郎と萩尾一美も、一から戦略を練り直す必要がある。物証がない以上、推測だけでは論理が破綻する。

 8月1日。
 元二年A組の担任であった森内恵美子は、身に覚えのない”告発状”破棄の調査を河野探偵事務所に依頼する。そして逆恨み犯人は物証と共に特定された。調査結果報告に同席した津崎(元)校長は”告発状”を送った人物を知っていると告白する。
 そして今回の事件の発端である「柏木拓也の死」について、「学校内裁判」が行われると告げた。さらに城東第三中学校側から証人喚問などの要請に協力するなと予防線を張られていることも。

 城東署少年課の佐々木礼子刑事は藤野涼子と佐々木吾郎の急襲を受け、嫌々ながら協力する羽目になる。柏木拓也の死については、検事側も弁護側も勝ち負けには重きを置いていない。目的は”真実”を知ることだと言われ、中学生に説得されてしまう(笑)


 読書メモ、上巻の半分で結構な量だな~。
 さて、新たな登場人物・神原和彦がなんとなく微妙に怪しい少年だとヒッターは思いました。
 死んだ柏木少年を知る人物として怪しさのランクがひとつ上ですが?

 非常に面白いので次回に続くにしよう(笑)
 まだ、この先を読んでません。

第993回 ソロモンの偽証(2)

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宮部みゆき 「ソロモンの偽証 第Ⅰ部 事件(下)」

                       ソロモンの偽証Ⅰ(下)

 第Ⅰ部後半。ネタバレが含まれています。

 二月の末。城東第四中学の生徒に暴行し、カツアゲをしたと補導された大出俊次たちは示談が済んだということで解放された。
 城東署少年課の佐々木刑事らの調査により、告発状の投函者はほぼ特定される。だが、確認を行う前に告発状がマスコミに漏れてしまった。
 (豆ダヌキ校長先生は好感が持てるな)

 3通目の告発状は2年A組の担任・森内恵美子宛のものだった。だが、どうしてそれがマスコミに届けらたのか。森内教諭はそんな手紙の存在自体、知らなかったと抗弁する。
 テレビ報道番組の記者・茂木は、城東三中生徒の聞き込みにまわり、ターゲットを告発状を受け取ったはずの森内教諭と藤野涼子、そして告発されている大出俊次ら三人に絞る。
 マスコミの記者が調査に入ったことを知った告発状の投函者は、さらなる偽証を重ねようと画策する。
 混乱に陥る城東三中の教師たち。自殺説を覆さない警察関係者。学校側の隠蔽工作に憤る自殺した少年の家族。冤罪を主張する告発された子供の親。報道取材に手段を選ばない事件記者。
 この時点で告発状を出した生徒を特定し、知っているのは津崎校長と尾崎養護教諭、少年課の佐々木礼子刑事ほか数名である。その証言は偽証であることは判りきっているのだが、それを覆すことができない。
 そして年度が変わり、季節は春に移る。
 新学期が始まると同時に柏木少年の自殺に関する報道番組の第1弾が放映され、城東第三中学校に衝撃が走る。


 さて、ここまでが下巻の半分。第1部の7割を超えた状況です。
 ある別事件(と思われる部分)の詳細はメモしてあるがここでの掲載は省きました。
 ここまでで、ある登場人物が重要な台詞を言います。これは前回、ヒッターが怪しいと思っていたMの台詞です。これは偽証事件ではなく、そもそもの発端である柏木少年の自殺事件に言及するものではないだろうか?
 ということで下巻の後半を読んでいきます。

 ここから先は読書メモを掲載しないので、「第Ⅱ部 決意」で会いましょう。
                関係図 事件