まるでダメな男の日記

このブログでは趣味のゲームや読書感想など非生産的な駄文を書き連ねていく予定です。

第1291回 河原町ルヴォワール

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円居 挽 「河原町ルヴォワール」

 ルヴォワール・シリーズ四部作の第四部。とうとう完結です。

 落花流水(フェアウェル・マイラブリー)
 龍師・“白澤”城坂論語の離反により、大きく戦力を削られた龍樹家。
 さらに当主・“紅龍弁天”龍樹落花の死が衝撃を与える。

 “好ましからざる龍師(ドラゴン・ノングラータ)”龍樹大和。
 四年前、父である先代当主・龍樹山風の死と共に出奔し、行方知れずだった龍樹家の龍師。
 今は青蓮院所属の大和が姉の落花の死に関与しているらしい。
 姉の死を乗り越えられぬまま、撫子は龍師の最大勢力である黄昏卿の青蓮院に挑む。

 黄龍師として龍壇に上がる龍樹撫子。御贖(みあがない)は龍樹大和。青龍師として立つ城坂論語。鳥官は瓶賀流。
 禁断の同門対決となった「双竜会」。


 さて、帯にある「どんでん返しに次ぐ、どんでん返し」は伊達ではありません。どんでん返しが5、6回ありましたね~
 龍樹山風を殺したのは誰だったのか。
 龍樹落花を殺したのは誰だったのか。
 龍樹家の遺伝病「落龍疫」。龍樹一族の人間に長命の者はいない。
 一千年を生き、「現実を改変する」力を持つという黄昏卿は何者なのか。

 途中で「え? これなに? SFなの?」って、すっかり騙されてしまいました(笑) 
 新作にも挑んでほしい。
                河原町ルヴォワール
 孔子のライバルって陽虎っていうんだね。

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第916回 今出川ルヴォワール

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円居 挽 「今出川ルヴォワール」

 今年完結したルヴォワール・シリーズ。
 四部作となった作品の第三部になる。

 大怨寺の僧侶、水呪坊殺人事件の嫌疑をかけられ私闘制度「双龍会(そうりゅうえ)」の被告人・御贖(みあがない)となった御堂達也。
 検事となる黄龍師には天親家四番差配の”豹子頭”天親雹平が立つ。

 瓶賀流(みかが みつる)さんは二階堂蘭子のファンですか(笑)
 親の悪口は言っても、蘭子の悪口は言うなって(笑)  ヒッターも同感です。

 龍樹家筆頭・龍樹落花は今回の「双龍会」には裏がある。情報収集のために負けてもいいと言うが、後輩の汚名挽回に流(みつる)、龍樹撫子、城坂論語は勝ちにいこうと画策する。
 第1作から伏線を張られていた越天学園に乗り込んだ流と撫子は達也の姉だという辺理と出会う。

 初産で一人っ子の長男の達也に母親とよく似た同い年の姉がいるのは何故か?

 ”豹子頭”天親雹平vs”白澤”城坂論語の論戦は手始めに過ぎなかった。
 30年ぶりに行われる「権々会(ごんごんえ)」。
 「双龍会」の結果、奸計に正道で臨む天親家から一人、奸計を奸計で返す龍樹家から三人の出場枠が与えられる。

 大怨寺の七天狗
 ・水呪坊(死亡)
 ・破軍坊(警察に収監)
 ・空摩坊
 ・金剛坊(襲撃され負傷脱落)
 ・羅刹坊
 ・風天坊 
 ・虚空坊

 大金が動く賭け試合「「権々会」。龍師が4人も参加するとあって、大怨寺は今回の種目を京都発祥のカードゲーム「鳳(おおとり)」に決定する。
 次々と明かされていく御堂達也の過去と秘密。
 
 「権々会」前盆。参加者64名が三回戦で4名に絞られる。
 乱入する天親家筆頭”虎徹判官”天親寅彦。
 正体を隠していた”龕灯返しのギィ”。

 役者の揃った「権々会」後盆。しかし4人4出場枠に5人目の登場が。
 謎の男、クリス・アカベラスとは何者なのか。
 大怨寺への復讐を狙う”發王”御堂達也は4億の資金を持って、大怨寺筆頭”権々権現”へサシウマを挑む。
 大文字焼きの始まるまでの3時間という時間制限のあるゲームで、四つ巴の戦いが繰り広げられる。終了時間間近で達也の負けは10億を超えていたが?
 
 
 さて4部作なので起承転結の「転」まで来てしまった。
 ある物語に決着がつき、ある物語が転がり始める。
 最終作「河原町ルヴォワール」は意表をつく展開があるのはわかっているのだが、文庫化されるまで、あと2年はかかるのでじっくり待つことにするか。 

        今出川ルヴォワール

第597回 烏丸ルヴォワール

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円居挽 「烏丸ルヴォワール」

烏丸ルヴォワール

 ルヴォワール・シリーズの第2会。

 謎の稀覯本『黄母衣内記』。
 不審死をした持ち主とその処遇をめぐって兄弟に起こる骨肉の争い。
 平安時代より続く私闘制度「双龍会(そうりゅうえ)」で決着がつけられることになるが・・・。
 兄の側に付いたのは龍樹家の三龍師、龍樹撫子、”白澤”・城坂論語、”發王”・御堂達也。
 なぜか敵の弟側に回ってしまった”亜鴉”・瓶賀流(みかが みつる)。
 高校時代の流と達也の出会った頃が語られる。

 千年前から「双龍会」を仕切ってきた青蓮院。
 そのトップの座に千年君臨する”黄昏卿”のお墨付きで、『黄母衣内記』の正当所有者は「双龍会」に掛けられないらしい。
 京都には他にもいろいろと龍師はいるようだ。
 龍樹家の”紅龍弁天”龍樹落花の向こうを張る力を持つ天親(あまちか)家の”虎徹判官”・天親寅彦。”嵯峨野の豹子頭”・天親雹平。
 元・龍樹家の龍師、”烏有(うゆう)”・鳥野辺有(とりのべ ゆう)と、落花の師匠だった特級龍師”空黒衣(からくろご)”・ささめきの山月。
 仮面に素顔を隠した山月とは何者なのか。
 記録に残されなかった伝説の名勝負。龍樹家代表のささめきの山月と天親家代表の天親大河の「双龍会」以来、両家が交われば共に滅びるという事態になったらしい。 

 山月が瓶賀流を使って仕掛ける「双鴉(そうあ)の計」と「又鴉(ゆうあ)の計」、そして「乱鴉(らんあ)の計」。
 味方を騙すには、まず敵からなのか、言吹きの論語よ(笑) 
 
 そして、驚天動地の「双龍会」が始まる。
 はたして、今回の御贖(みあがない)になったのは?

 黄龍師に対する青龍師・瓶賀流の連続代打打線。
 龍師の語ることは真実でなくてもいい。真実に見えさえすればいいのだ。


 うーん、過去と現在のイメージを上手く繋げて強調しているな。
 鴉と烏、9年前の因縁が、今、明かされる。
 そろそろ、御堂達也の過去も明かして欲しいな。

 第3会「今出川ルヴォワール」の文庫化を待つ。                                         
 

第289回 丸太町ルヴォワール

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円居 挽 「丸太町ルヴォワール」
丸太町ルヴォワール

 ルヴォワール・シリーズの第1作でありデビュー作です。2010年版『ミステリが読みたい!』にて新人賞国内部門の2位の作品。

 謎の女、朽紅(くちべに)のルージュと出会った城坂論語(しろさか ろんご)は祖父殺しの嫌疑を掛けられる。
 それから3年。
 平安の頃から貴族社会で行われてきた私闘制度「双竜会(そうりゅうえ)」。
 御贖(みあがない)として被告席に立たされる論語。
 青龍師として弁護役に立つ瓶賀流(みかが みつる)。検事役の黄龍師には龍樹(たつき)一族の大和(やまと)が立つ。

 「越天の蛇」「赤い鴉」の二つ名を持つ瓶賀流。その右腕たる越天学園の群生類集ぐんしょうるいじゅう)と言われた御堂達也。
 特級龍師「紅龍弁天」龍樹落花の策を破れるのか。龍に挑む蛇。彼らに勝ち目はあるのか。 

 二転三転四分五裂七転八倒する紅龍・發王・白澤の論戦。果たしてルージュと名乗った女は誰なのか?

 こういう読者を騙すために書かれた小説は好きですね~。
 途中で”あれ?これ一人称小説なの? 三人称なの?”と思う場面が続きましたが、まあ良しとしましょう。

 第3作まで講談社BOXで出ていますが、文庫化にあたり大幅改稿したということなので、次の文庫が出るのを待ちます。