まるでダメな男の日記

このブログでは趣味のゲームや読書感想など非生産的な駄文を書き連ねていく予定です。

第2083回 七都市物語[新版]

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田中芳樹「七都市物語[新版]」

 27年ぶりに新版で発売というのは講談社のコミカライズとのコラボなのだろうか。
 「北極海戦線」はOVA化はされたが、一度きちんとしたアニメ化を望む作品だ。

 作品については「第265回 七都市物語」で取り上げたので省くが、旧版に未収録だった「帰還者亭(リターナーズ)事件」を収録している。

 1.北極海戦線
 2.ポルタ・ニグレ掃討作戦
 3.ペルー海峡攻防戦
 4.ジャスモード会戦
 5.ブエノス・ゾンデ再攻略戦
 6・帰還者亭(リターナーズ)事件
                七都市物語 新版
 「SFマガジン」で連載が始まったのが約30年前だが、今読んでも面白い作品です。

 ついでにコミック1巻も購入。
 「北極海戦線」編ですな。2巻は「ポルタ・ニグレ掃討作戦」になるようです。
                コミック 七都市物語

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第2050回 炎の記憶

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田中芳樹「田中芳樹初期短篇集成2 炎の記憶」
Early Works of Yoshiki Tanaka 2


 1980年代前半、「SFアドベンチャー」他に掲載された11篇を収録。
 この辺りはリアルで「SFアドベンチャー」を創刊号から購読していたので懐かしい。

 ・炎の記憶
 ・夜への旅立ち
 ・夢買い人
 ・白い顔
 ・長い夜の見張り
 ・ブルースカイ・ドリーム
 ・銀環計画(プロジェクト・シルバーリング)
 ・訪問者
 ・戦場の夜想曲(ノクターン)
 ・闇に踊る手
 ・死海のリンゴ
                 炎の記憶
 最初の三編は冬木涼平を主人公とするもの。
 他の短編は後の作品のアイディアの雛型になったのかと思われるような短編ですね。
 やはり初期作品集というのは、その作家の原点というべきものを見せてくれます。
 この後の時代は中国史もの以外は長編シリーズものが多くなっていくんだよなあ。
 「創竜伝」はもう出ないのかなあ。

第2045回 緑の草原に・・・・・

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田中芳樹「田中芳樹初期短篇集成1 緑の草原に・・・・・」
Early Works of Yoshiki Tanaka


 1978~79年に李家豊名義で雑誌「幻影城」に発表していた9篇を収録。
 
 ・緑の草原に・・・・・(第三回 幻影城新人賞受賞作)
 ・黄昏都市(トワイライト・シティ)
 ・いつの日か、ふたたび
 ・流星航路
 ・懸賞金稼ぎ
 ・白い断頭台
 ・品種改良
 ・深紅の寒流
 ・黄色の夜
                緑の草原に

 いくつか読んだ記憶があるのは徳間文庫の「戦場の夜想曲(ノクターン)」、「流星航路」、「夜への旅立ち」にも収録されていたからだな。
 この創元SF文庫版は中公文庫版の再編集のようだ。
 「銀河英雄伝説」の発表が発表されたのが1982年なので、デビューから4年でヒット作を掴んだんですなあ。
 前にも書いたが無印「銀英伝」は売れるかどうかわからなかったので、初版には「1.黎明編」という文字は入っていなかったのである。 
 すこし懐かしい作品集でした。

第1785回 ラインの虜囚

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田中芳樹「ラインの虜囚」 The Prisoner of Rhine

 1821年。元フランス皇帝、ナポレオン・ボナパルトは南大西洋のど真ん中にある流刑地セントヘレナ島で死去した。
 しかし、それから9年。ナポレオンは実は生きていて、とある場所に幽閉されているという噂が流れる。

 カナダ生まれの少女コリンヌは、父親の死を祖父に伝えるためパリにやってきた。
 祖父と父は仲違いして疎遠となったが、孫娘としては祖父に直接会って父親のことを伝えたかったのである。
 5千万フランの財産を持つというギイ・ド・ブリクール伯爵は、コリンヌに一つの課題を与えた。
 ライン川を越えたある場所に立つ〈双角獣(ツヴァイホルン)の塔〉を探し出し、ナポレオンの存在の是非を確かめろと言う。
 期限は50日間。12月25日の降誕祭(ノルン)の正午まで。
 16歳の少女コリンヌは旅の同行者に、世界一の天才作家、世界一の海賊、世界一の剣士を選んだ。
                 ラインの虜囚

 いや~、出てくる出てくる。
 誰でも耳にしたことのある人物オンパレードですね。

 フランスは七月革命が起こった年。
 この時代はドイツという国はなく、300以上に別れていた小国家が40ほどに纏まった時代。
 ブリクール伯爵の遺産を狙う〈暁の四人組(パトロン・ミネット)〉の追撃を躱しながら、コリンヌと三人のお供はナポレオンの謎を確かめられるのか。
 ヒッターが小学生の頃に読んだシャーロック・ホーームズやアルセーヌ・ルパンのようなジュブナイル作品として、たいへん面白く読めました。
 「ヴィクトリア朝怪奇冒険譚」三部作(既刊2巻)も文庫化してくれないだろうか。
  

第1599回 岳飛伝(四)悲曲篇

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 田中芳樹 編訳「岳飛伝(四)悲曲篇」

 紹興八年(西暦1138年)から三年間に渡り、岳家軍と韓家軍は共同して洞庭湖を拠点とする楊玄軍と対峙していた。
 広大な湖と天険の要害に囲まれ、その数、十万と言われる兵を持つ逆賊は容易に攻め落とせない。 
 しかし、徐々に内応してくる将が増え、一気に決戦に機運が高まる。

 紹興九年(西暦1139年)。金と宋が和議し、東京開方府を含む黄河以南の地を宋に返還したことに怒った兀朮(ウジュ)は宮廷に乗り込み、講和派を粛清した。
 甥の合刺(ホラ)をを第三代皇帝・熙宗に据えて軍権を握った兀朮は六十万の兵を持って和議を破約し、黄河を渡る。

 紹興十年(西暦1140年)。楊玄軍との決戦の真っ最中に岳飛は金軍の襲来の報を聞く。
 南宋軍は侵攻を止められず撃破され続けているようだが、岳家軍も容易に動かせない。
 だが金軍も淮河の北岸の順昌府を落とせず、南下が進んでいなかった。
 たった二万の兵で順昌府を守りきったのは宋の元帥の一人・劉錡である。

 ようやく楊玄を討ち取った岳飛は数隊の先発軍を出立させ、決戦の地・朱仙鎮への連戦である。
 岳家軍、韓家軍、劉錡軍ほか三十万の軍は六十万の金軍と対峙するが、岳飛はここで多くの旧知の将を失う事になる。
 次第に敗色を濃厚にしていく金軍。
 ついに開方府に逃げ込んだ兀朮は、かつて盟約を結び宋へ送り返した秦檜に密命を送る。

                   岳飛伝4 悲曲篇
 ああ、やはりこういう運命になるのか。
 中国最大の英雄と言われ、悲劇の将でもあった岳飛。
 この後、岳家軍の再興はあるのだろうか?
 最終巻がどこに行ったのか、見つからない・・・