まるでダメな男の日記

このブログでは趣味のゲームや読書感想など非生産的な駄文を書き連ねていく予定です。

第1114回 リライブ

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法条 遥 「リライブ」 Re-Live

 死ぬたびに新生児として転生するが、その瞬間に前世の記憶も引き継ぐ盲目の少女。
 彼女は一千年の間、それを繰り返してきた。
 (梨花ちゃんですか? エマノンも入っているな)

 「リライト」「リビジョン」「リアクト」を踏まえた四部作の最終作。
 ラベンダーの香りに誘われ、前三作の謎が紐解かれていきます。
 未来へ行って戻ってきて全てをひっくり返したバカが決着をつける物語。

 西暦3000年でも「ド○えもん」は続いてるんですね。

 「リライト」の帯に書かれていたように、「SF史上最悪のパラドックス」が繰り広げられます。
 一歩間違えれば人類が滅亡しかねない綱渡り。(「傾物語」のように)
 四季が巡るように因果が巡る。その因果の二重螺旋の連鎖の中で時間改変を矛盾なく行うにはどうすればいいのか。
 一方の連鎖を変化させればもう一方は消滅せざるを得ない。
 二度目の「リライト」を行った結果は?

 シリーズ解説はあとがきに書かれているので内容は省こう。
 2,3回読み直してタイムテーブルを作り直さないとならない。
 めんどくさいな、誰か作ってくれないかな(笑)


 以下、ネタバレがあります。

 まさか、いままでのカバー絵の少女たちがそんな意味を持っていたとは・・・
 当初のタイトルが「リライト」で通っていなければ、こうなっていたと書いている。

 第1作『真夏の夜の逆夢』 =恋人・美雪の物語
 第2作『秋夜叉』 =・霞の物語(霞は春の季語)    
 第3作『冬殺しの少女』 =・蛍の物語(蛍は夏の季語)
 第4作『ディア・スプリング(親愛なる春へ)』 =・小霧の物語(霧は秋の季語)
 タイトルとヒロインがリバース関係なのですね。
                  リライブ

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第787回 リアクト

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法条 遥 「リアクト」 Re-act、React

 四部作の第三部。

 第一部「リライト」で1992年、中学2年生の美雪は未来からきたという保彦と出会う。
 ある小説を探して一夏を過ごした安彦は、300年後の未来へ帰ったはずだった。

 西暦1999年。桜井唯は自分の卒業アルバムの中身が変更されていることに気付く。
 西暦2311年。ある科学者が強烈なラベンダーの香りを持つ紫色の特殊な薬を発明し、行け不明になる。
 西暦3000年。700年かけて解析された薬の秘密。政府は時間を取り扱う機関を設立する。

 「リライト」、「リビジョン」の世界変更に、さらなる追跡者が登場する。
 ホタルは”過去を見る能力者”千秋霞から大震災の原因らしき事情を聞き、霞を見ることができなかった坂口穂足と、小説「リライト」の著者・岡部蛍の名を知る。
 西暦2002年。「リライト」最終章のカラオケ店でホタルが出会ったのは、ホタルのことを”美雪”と呼んだ謎の女だった。

 西暦2000年。大槻美雪 著・「時を翔ける少女」≒岡部蛍 著・「リライト」
 西暦1998年。桜井唯 殺害される。

 西暦1991年。坂口穂足は義理の姉の千秋霞の声も姿も知覚できず、実家を出て中学校に通う。
 その物語が穂足を通じて雨宮友恵に伝わり、「リライト」が書かれる。
 西暦1992年。霞は女児を出産。穂足へ7月1日から21日まで中学校に近づくなという警告が来る。

 西暦1992年7月3日。転校してきた保彦は雨宮友恵に「リライト」を読まされる。
 直後、保彦は未来からの追っ手・ホタルに追いつかれる。しかし、ホタルも1992年から2002年までの循環ループに囚われてしまう。
 ホタルは友恵の口から、またも坂口穂足の名を聞くことになる。


 ”リライト(書き直し)”を”リ・アクト(演じ直し)”、”リアクト(直し書き)”する物語。


 中盤までの内容ですが、非常に複雑な展開になってきました。
 時系列と世界線を書きながら読まないと理解できなくなりそうですが、めんどくさかったのでやりません(笑)
 なんせ、まだ完結編が残っているので最初からの説明を期待。

 時間変更ものの名作は数あれど、一番好きなのは長谷川裕一のコミックス「クロノアイズ」、「クロノアイズ・グランサー」だなぁ。
   リアクト

第564回 リビジョン

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法条 遥 「リビジョン」 Revision

 「リライト」の続編。

 1992年、秋。千秋霞は代々、千秋家の女だけに受け継がれる手鏡に映る”未来”を見る能力を持っていた。
 ビジョン、すなわち未来予知。
 手鏡に映ったことはどんなに嫌な光景でも変えることができない。
 未来は確定されているのだ。

 この能力を知っているのは、母方の家系の手鏡を受け継いだものだけ。
 そして現在の夫、邦彦だけである。
 幼なじみで小中学時代の同級生であった邦彦もまた、父方の男ににだけ受け継がれてきた鏡を持っていた。
 霞が未来の夫だと告げた時、ビジョンで見たんじゃ仕方ないと、あっさり受け入れたのである。

 だが、息子の保彦が高熱を出し、ビジョンを見たあとに霞は夢の中で10年前の17歳の自分と、10年後の37歳の自分に保彦を生むはずがないと言われる。
 17歳の霞には男女の子供をもつ自分の姿が見えていた。
 そして10年後の霞には邦彦ではない夫いるビジョンが映った。
 翌日から霞と邦彦の周りが変化し始める。誰も二人のことを覚えていない。
 霞がビジョンを見てやってしまったこと。
 高熱を出した保彦に投与されたラベンダーの香りのする紫色の錠剤。
 未来が変えられない変わりに、過去が変えられるのか?

 1週間後に保彦が死ぬビジョンを見た霞は、その原因を過去に探る。
 しかし、過去を変えてしまったら、それはパラドックスを誘発するのではないか?
 1992年の夏、7月20日に何が起こったのか?

 錯綜する未来と現在の霞の、自分の世界を守るための現在改変はパラレルワールドを生み出し、手鏡によって多重世界の霞は「if」の自分と向き合う。
 保彦が生まれた世界、男女の双子が生まれた世界、女の子だけが生まれた世界。過去の自分と未来の自分。
 パラレルワールドの霞が告げたのは、保彦のいない世界ではカタストロフィが起きるというものだった。

 手鏡に秘められた、千年を遡る秘密とは?
 謎の書物「リライト」の作者は次なる展開にどう関わってくるのか。
 
リビジョン

 むう、四部作と解っていたのだが、こう来ましたかーっ!
 前作はあれだけで一つの完結した作品で通るのだが、こういう伏線が仕込まれていたのか。

第563回 リライト

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法条 遥 「リライト」 Rewrite

 久々に読んでいて衝撃を受けたSFミステリー小説。

 西暦1992年、夏。桜井美雪(14歳)はある日、中学校の旧校舎で転校生、園田保彦と出会う。
 ラベンダーの香りとともに現れた彼は、西暦2311年からやってきた未来人だった。
 タイムリープできる証拠をやってみせ、個人用バリアや手を使わずに物を動かす彼を、美雪は未来人だと信じた。

 ドラえもんって24世紀でもやっているのか。

 ある日、旧校舎に二人でいるとき、急に旧校舎が崩壊し、美雪を庇った保彦はガレキに埋もれてしまう。
 美雪は手にしたラベンダーの香りをした錠剤を飲み、救出の手を打った。
 保彦以外の人間は、時間移動した先にいられる時間は5秒しかない。

 西暦2002年、夏。十年後の石田美雪(24歳、結婚した)は今日が運命の日だと知っている。
 あの日、自分が持っていったものは準備して、直接誰かが会ったりしないように家は人払いした。
 しかし、予定の時間が過ぎても彼女は来なかった。
 まさか、過去が改変されたのか?
 保彦は過去は変えられないと言っていた。パラドックスは起こるはずはない。

 読んでて気がついたが、1992年ってもう平成に入ってたんだな。

 さて、ここから章を追う毎に展開が怪しくなるのだが、先日、叙述トリックの小説に引っかかったばかりだと、メモを取りながら読み進める。
 虚構と現実と時系列が錯綜し、未来技術による記憶の改ざんにより人間関係が不明確になるというSFにしかできないトリック。
 そして保彦に関わった、美雪の中学のクラスメイトたちが殺されていく。
 
 はたして小説「時を翔ける少女」の謎とは? 
 同窓会に集まった、かつてのクラスメイトたちにある違和感。
 1992年7月20日、保彦は未来に戻ったはずだ。
 現実がリライト(書き直し)されていく。
 タイムリープによるパラドックスは絶対起こらない。

リライト


 最悪の結末を迎えるバッドエンド版「時をかける少女」。筒井康隆の名作が見事にリライトされています。
 四部作になるようである。