まるでダメな男の日記

このブログでは趣味のゲームや読書感想など非生産的な駄文を書き連ねていく予定です。

第1830回 螺旋のエンペロイダー(2)

Posted by ヒッター7777 on   2 comments   0 trackback

上遠野浩平 「螺旋のエンペロイダー Spin2」 The Emperoider Spin2 "Gravelly Empire"


 謎の能力を持つ才牙虚宇介、才牙そら兄妹と、姉・志邑咲桜の能力《ティピカル・コラプス》を引き継いだ志邑詩歌を狙う『統和機構』の合成人間たち。
 だが、その勢力は複数組あるらしい。
 
 虚宇介の能力の底を測る戦闘用合成人間ブルムベア&パンター。

 どこからかのの指令で兄妹調査命令を出した久嵐舞惟(ホルニッセ)。
 能力名は《アハト・アハト》

 志邑詩歌の力を危険視する特別製(スーパービルド)合成人間マキシム・G(ゴーリキー)。
 能力は制圧用巨人《ジェントル・ジャイアント》。

 マキシム・Gを狙うカチューシャ一派。
 能力は殲滅用無差別攻撃能力《粛清者のオルガン》

 なんだかんだで巻き込まれる《奇蹟使い》フェイ・リスキィ博士。
 特殊技能〈おせっかい〉。

 対戦闘用合成人間を広範囲無力化する6人チーム。
 能力名は《イグノーブル・イグニッション》。

 “吸血”の《奇蹟使い》流刃昴夕のいう“天敵波動”とはなんなのか。
 《能力》を強めていく風洞楓《ウィンド・チャイム》と御堂璃央《ホワイター・シェイド》、室井梢《アロガンス・アロー》。
 どれも他者を支配する能力へと強化されていく。
 《サルタン・オブ・スイング》の日高迅八郎も《支配者》の世界へと誘導されていく。

                  螺旋のエンペロイダー Spin2
 turn 7 "Under Her Voice"
 turn 8 "Giant & Organ"
 turn 9 "Ignoble Ignition"
 turn 10 "Scholer & Boy"
 turn 11 "Arrogance Arrow"
 turn 12 "Before Nightfall"


 少しずつ才牙兄妹の関係が見えてきました。しかし、使命を果たすためにこの地球(ほし)に生まれ落ちたというのはどういう意味なのだろう。
 兄妹の母親・才牙真幌も『統和機構』のメンバーなんですね。
 《最強》フォルテッシモがこの兄妹と仲がいいのが、また不思議なことです。パリパリ皮の焼き鮭が好きなんですね。目視できないスピードでご飯をよそう高速おかわりには笑いました。
 起・承・転・結の「承」のパートでした。

スポンサーサイト

第1798回 螺旋のエンペロイダー(1)

Posted by ヒッター7777 on   0 comments   0 trackback

上遠野浩平 「螺旋のエンペロイダー Spin1」 The Emperoider Spin1 "Wormy Empire"

 『ブギーポップ』のスピンオフ第3シリーズ。先月、最終巻が出たので買っておいた1巻を読み始める。
 前作の「ヴァルプルギスの後悔」を出る度に買って読んでいたら、途中で話が解らなくなったので、今回は一気読みのタイミングを図っていた。

 Introduction
 『統和機構』最強の戦闘用合成人間フォルテッシモの腕の中に降ってきた少女・才牙そら。
 “虚無の王(エンペロイダー)”の物語は、この半年後から始まる。

 異能の力を持つ少年少女たちをスカウト、もしくは狩られて集めた塾「NPスクール」。
 人類より、より進化した存在《MPLS》を狩りだし、抹殺するために作られた『統和機構』の末端組織。
 集められた子供たちは監視され、教育され、研究され、利用されるが、抹殺されるほどの強い能力は持っていない。
 もし、その能力が危険と判定されれば、容赦なく抹殺される。

 室井梢:能力名は《アロガンス・アロー》
 日高迅八郎:能力名は《サルタン・オブ・スイング》
  箕山晶子:能力名は《クェーサースフィア》
 御堂璃央:能力名は《ホワイター・シェイド》
 志邑咲桜:能力名は《ティピカル・コラプス》
 風洞楓:能力名は《ウィンド・チャイム》
 反町碧:能力名は《ストレート・ノー・チェイサー》
 三谷文:能力名は《*****》
 虹上みのり:能力名は《ミューズ・トゥ・ファラオ》
 才牙虚宇介:能力名は《ヴィオランツァ・ドメスティカ》
 才牙そら:能力名は《ナイトフォール》

 『統和機構』の中でも一部の者が追い求める《エンペロイド》。
 螺旋の支配者《エンペロイダー》はいったい誰なのか。
 そして未来の“枢機王”流刃昴夕とは何者なのだろう。
              螺旋のエンペロイダー Spin1
 turn 1 "The Eraser"
 turn 2 "Hunting Unplugged"
 turn 3 "Hunging Girl"
 turn 4 "Paint It Black"
 turn 5 "Bitten by Fang"
 turn 6 "In Ruins"


 御堂璃央、《奇蹟使い》のフェイ・リスキィ博士も引き続き登場です。
 三谷文という少女がジィドに連絡を取り、ジィドがハールと呼んでいたということは、三谷文=パールなんでしょうか。
 キーアイテムの《エンペロイド金貨》は『酸素は鏡に映らない』、『ブギーポップ』シリーズ、『ソウルドロップ』シリーズにも登場しますね。
 起・承・転・結の「起」のパートでした。


第1469回 オルタナティヴ・エゴの乱逆

Posted by ヒッター7777 on   0 comments   0 trackback

上遠野浩平 「ブギーポップ・アンチテーゼ オルタナティヴ・エゴの乱逆」
 Boogiepop Antithesis :"Revolt of Alternative Ego"


                ブギーポップ・アンチテーゼ

 霧間凪の義弟・谷口正樹と、なんの能力も持たない合成人間・織機綺/カミールに接触してきた「統和機構」内の2つのサークル、〈カウンターズ〉と〈アンチタイプ〉。
 なぜ放置されたままの合成人間カミールを両者は取り込もうとしているのか?

 カミール自身さえも知らなかった合成人間製造の秘密。
 サークルの闘争の間に出没する“自動的”な漆黒の“死神”。
 自分のものではないのに、いつの間にか自身の“エゴ”となってしまったもの。
 それに囚われてしまった者たちに下った運命は・・・


 ここまで冊数が増えると、誰がどの巻で登場していたのか調べないと思いだせない。(笑)

 メロー・イエローさんは「沈黙ピラミッド」のほぼ主人公でしたか。
 マキシム・G(ゴーリキー)くんは「ヴァルプルギスの後悔」ですね、
 ふたりの特別製<スーパービルド>合成人間に対して臆さないカミールさんは、やはり自分の中の“もうひとり”の自分(アルター・エゴ)に気づいてしまったんですな。

 本編の物語の時制では正樹と綺が出会って1年経っていないらしい。(「ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター」)
 ネットで探したんだが誰も作品の時系列表を作れないようだ。
 作者は制作ノートでも作ってるのかな?
 

第1434回 彼方に竜がいるならば

Posted by ヒッター7777 on   0 comments   0 trackback

上遠野浩平 「彼方に竜がいるならば」 Beyond The Dragon's Skies

 西暦2000年から少しずつ発表されてきた《戦地調停士》シリーズと、《ブギーポップ》ワールドの接点となる作品群。

 ・ドラゴンフライの空 "Dragonfly in the Sky with Gold"
”黒い死神”が出会った「存在」。
 別の世界で殺害された“竜”のように見える「存在」は、こちらの世界の「グランド・セントラル」で投身自殺したミュージシャンと交じり合って新しい“パーキィ”という幽霊のような存在になる。
 一部の《観察者》にしか知覚できない“パーキィ”誕生の物語。
 
 関連作品「殺竜事件 "A Case of Dragonslayer"」
      「ブギーポップ・ミッシング ペパーミントの魔術師 " Boogiepop Missing:Peppermint wizard, or Rize and fall of poor innocent puppet"」

 ・ギニュールアイの城 "Eyes of Guignol,or Outside the Casle"
 空港の滑走路で巨大な岩に腹部を貫通されて死んでいた若者。
 《統和機構》幹部、雨宮世津子(リセット)は結界を張ったはずの場所に侵入されたことで調査に向かうが、その場に出現したパーキィ”は、その岩は《大規模魔導時代》の終焉を迎えることになった《紫骸城》の破片だと言う。

 関連作品「紫骸城事件 "Tinside the Apocalypse Castle"」
      「ブギーポップ・アンバランス ホーリィ&ゴースト "Boogiepop Unbalance:Holy and Ghost are Steeped in Plastic Crimes"」
      「ヴァルプルギスの後悔 "Repent Walpurgis"」
 
 ・ジャックポットの匙 "A Spoon of Jackpot"
 負けることの嫌いな女子高生・陽子が見た、水面の向こうにいる刺青の老人・フェイト。
 同じ物の考え方をする二者はギャンブルの常識を超えた“負けない”プレイヤーと化していく。
 人の勝つ確率は3割。負ける確率は7割。その匙加減を間違えなければ?

 関連作品「海賊島事件 "The Man in Pirate's Island"」
      「ブギーポップは笑わない "Boogiepop and Others"」
      「ヴァルプルギスの後悔 "Repent Walpurgis"」

 ・アウトランドスの戀 "Outlandos d'amoul"」
 生後1年くらいの赤ん坊のときに土の中から掘り出された男。
 彼は他者の悪意を“割れ目”として感じ取り、MPLSや合成人間の能力とは異なる《魔法》と呼ばれる力を持っていた。
 《統和機構》幹部、雨宮世津子(リセット)と面談中に、彼は監視役の合成人間・小林琥依(ブリットヘッド)にひと目惚れしてしまう。
 《アウトランドス・ダムール》という、“まじない”によって絶対的エネルギーによる制御不可能な攻撃能力を持つ男と、《ポルシェ式ヤークト・ティーガー 》と呼ばれる全身の生体波動を収束して躯動装甲を展開する特別製(スーパービルド)合成人間のドジッ娘奥さんの新婚生活は?

 関連作品「禁涙境事件 "Some Tragedies of No-Tear Land"」
      「ブギーポップ・イントレランス オルフェの方舟 " Boogiepop Intolerance:Ark of Orpheus"」
      「戦車のような彼女たち "Like Toy Soldiers"」

 ・ヴェイルドマンの貌 "Masque of Veiled Man"
 あるときタクシーの上に空から降っていたという仮面。
 それを拾った運転手からモデルの手に渡った仮面は不可思議な力を発した。
 人間の悪意を吸い取るらしい仮面は、本当は全身があって、本来なら誰かの体をすっぽりと包んでいて、ここにあるのはその顔部分だけなのではないか――破片に過ぎないのではないか?

 関連作品「残酷号事件 "The Cruel Tale of ZANKOKU-GO"」
       「ブギーポップ・イン・ザ・ミラー《パンドラ》 "Boogiepop in the Mirror:Does anybody really know what time it is?"」

 ・ドラゴンティスの雪 "Snows in Dragon's Teath" 
 《統和機構》幹部、雨宮世津子(リセット)と“パーキィ”が追う二人組の男女。
 彼らは“誰にも傷つけられない”という《竜の委任状》を得ていた。
 早く見つけ出さないと“黒い死神”が自動的に浮かび上がってしまう。

 関連作品「無傷姫事件 "Injustise of Innocent Princess"」
      「戦車のような彼女たち "Like Toy Soldiers"」
      「ウォーターマークの虹」?

               彼方に竜がいるならば

 関連書籍はヒッターがいろいろ調べてみたもの。なかなかどれと繋がっているのか判断しにくい。
 途中から出てきた「戦車のような彼女たち」は未読でした。
 購入しようと調べたら中古しかない。電子書籍でも1296円もするので、文庫化されることを期待しよう。
 「ウォーターマークの虹」は執筆予定ということ。連作短篇集のようだ。

第1413回 無傷姫事件

Posted by ヒッター7777 on   0 comments   0 trackback

上遠野浩平 戦地調停士シリーズ6「無傷姫事件」 Injustise of Innocent Princess

              無傷姫事件

 待望の戦地調停士シリーズ最新作ですね~
 このシリーズについては第1303回で紹介しました。
 http://hitter7777.blog.fc2.com/blog-entry-1306.html


 「究極の武装」とはなにか?
 《戦地調停士》エドワース・シーズワークス・マークウィッスル(ED)が少年で、まだその顔に仮面を付けていなかった頃、老教師に出された命題である。

 第1章 姫と敗残者
 かつて世界を二分する魔法戦争があった。
 10億人を生贄とし、竜に匹敵する魔力で世界を滅ぼしかけた魔女リ・カーズ。
 究極の破壊と殺戮を実現する人造人間オリセ・クォルト。
 この二人の戦いの結果、《大規模魔導時代》は終焉を迎えてから200年が経っていた。

 ヒッシバル共和国とリゴーン連邦間の戦争の隙間に取り残された土地カラ・カリヤに突然出現した少女ハリカ・クォルト。
 《無傷姫》とあだ名される超級魔道兵器ハリカ(オリセ2号)がこの時期に目覚めたのは、世界で7個体しか観測されていない守護者《竜》の采配なのだろうか。
 
 相打ちになったと言われるリ・カーズ(クラスタティーン・フィルファスラート)と戦鬼オリセ・クォルトの名は「紫骸城事件」に出てきましたな。
 カッタータのバーンズ・リスカッセ大佐は第1作から登場のレーゼ・リスカッセ特務大尉のお祖父さんか。
 「界面干渉学」の始祖、クラングルターク博士も登場。
 この後、「《無傷姫》の天敵」と言われることになるユルラン・ヤルタードは、まだ10代のリゴーン連合の魔導士官であった。

 第2章 姫と独裁者
 30年後。弱小といえど国家として成立したカラ・カリヤの二代目《無傷姫》を襲名したミリカ・エントウィッスル。
 彼女は「オピオンの子供たち」のひとりらしい。
 先代から受け継がれた”竜の委任状”の秘密。
 大陸の半分に被害を与えた火山の噴火に乗じ、リゴーン連邦を滅ぼした不滅帝国ザキザの“人食い皇帝”との対面。
 人類の突然変異体「終末期の救世主」マーマジャール・ティクタムが登場したのもこの時代である。

 第3章 姫と亡命者
 三代目《無傷姫》はミリカ・エントウィッスルの娘・マリカ。
 マーマジャールの蜂起によって滅びた不滅帝国ザキザの後をダイキ帝国が継いだ時代。
 建国20年となる超大国ダイキ帝国建国式典を境に、小国カラ・カリヤは大きな方向転換を行う。
 表向き「《無傷姫》の天敵」として、実はカラ・カリヤを裏側から支えてきたユルラン・ヤルタードはマリカ姫との密約を果たすべく、ある行動に移る。
 彼こそが《世界調停士》を名乗った男であり、《七海連合》の創設者となる。

 第4章 姫と犯罪者
 マリカ姫を襲った悲劇から32年。何の血縁も無く、見栄えだけで選ばれた4代目《無傷姫》ヨリカは、初代ハリカ姫の日記を心の頼りに《無傷姫》在位最長記録を積み上げてきた。
 その彼女の死を賭して犯した全世界に知れ渡った最悪の犯行を調査に、悪名高き《戦地調停士》ミラル・キラルがカラ・カリヤを訪れるが、つまらないと調査を放棄。
 後任として《風の騎士》ヒースロゥ・クリストフとレーゼ・リスカッセ特務大尉、仮面の《戦地調停士》EDという、いつもの三人組が着任する。
 ミラル・キラルとEDが見抜いた5代目《無傷姫》の正体とは?

 第5章 姫と研究者
 かつて起きたリ・カーズと戦鬼オリセの戦い。突然の初代ハリカ姫の失踪。”竜の委任状”の継承者。
 EDと同じ出自を持つ5代目《無傷姫》***は問う。
 「世界とは救うだけの価値があるとはお思いですか?」

 「界面干渉学」サロン“水面のむこうがわ”のナーニャ・ミンカフリーキィも登場で、第1作「殺竜事件」以降の登場人物を調べ直しました。(笑)
 誰がどの場面に出てきたか? 最初にものすごい設定をしてから書き続けてるんですね。

 第6章 姫と追従者
 《無傷姫》の伝説は5代目を持って終り、国としてのカラ・カリヤは滅びた。


 口絵の部分にある詩文
 「未来は無限に延々と見渡せて、
 憧憬は空の彼方へ飛んでいき、
 退屈は挫けない明日に続いて、
 想いは果てしなく流れていく。」


 各行の脇に初代から4代目までの《無傷姫》の姿があります。
 人にあらざる“injustice”な存在でありながら、人として“innocent”であることを求められた存在。
 果たしてEDは老教師の命題の答えを見つけられたのだろうか。

 喜ばしいことに次巻「彼方に竜がいるならば」と「奇帝国事件」の予告がある。早く読みたいな~♪