まるでダメな男の日記

このブログでは趣味のゲームや読書感想など非生産的な駄文を書き連ねていく予定です。

第2213回 エピローグ

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円城 塔「エピローグ」 Epilogue

 《OTC(オーバー・チューリング・クリーチャー)》。
 それは人間と区別のつかない知性を持ち、最初から人権を与えられたソフトウェア。
 スマート・マテリアルの物理ボディをもった《OTC》はエージェントと呼ばれ、人間社会の中で暮らしている。
 そうしてラブストーリー用エージェント「榎室南緒」は、失われた現実世界を模倣した「宇宙」で記述された。

 この「宇宙」は記述された世界。
 作者はいくつもの作品をバージョンという形で管理している。
 かつては物理存在として一度作られたものは改訂されない限り記述の変更は不可能だったが、人類の「退転」以後は記述の変更は容易になった。
 小説のバージョンを管理するソフトウェア。そして作者自身さえソフトウェア化されるようになると、《OTC》は反旗を翻す。

 二つの「宇宙」、奇数章と偶数章で行われる物語は終末に向かって収束していく。
 ストーリーラインの履歴管理を行うプロジェクト・ジェネレーター「イザナミ・システム」は、「宇宙」を書き換えられるのか。
                 エピローグ
 同時発売となった「プロローグ」と対を成す作品。
 二つの作品は「SFマガジン」と「文學界」の二誌に同時連載されており、掲載誌の違いがそのまま内容の違いとなっている。
 本書は「SFマガジン」に掲載されたもので、よりSFテイストが加味されています。

 読んでいると気が狂いそうになるのは「プロローグ」と同じですね。(笑)
 読み終わるのに足掛け8日かかりました。
 脳みそをリッセとするのに2冊ほど別の本を読みましたね。
 これを「プロローグ」と並行して書いていた円城塔さんの精神状態は大丈夫だったのでしょうか。
 いずれ時間があれば、もう一度「プロローグ」と交互に読んでみたい気もする。(たぶんやらない)

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第2172回 プロローグ

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円城 塔「プロローグ」 Prologue

 “名前はまだない”
 “なんの言語で書かれているのかわからない”
 世界一不思議な言語である「日本語」ですね。 
 『千字文』ってこれで全文なんですか。初めて読みました。

 十万人の登場人物がいる小説に、作者は十万人分の名前を考えるのだろうか?
 (いや、考えない)
 そもそもこの「私小説」は誰が書いているのか。
                 プロローグ
 ともかく密度が濃い!
 途中、夢枕爆が入ってますな。
 どうやって人工知能(AI)は小説の書き方を学ぶのか。
 《Self-Reference ENGINE》の巨大知性体に進化するのだろうか。 
 プログラム・コードで和歌や小説を書けるのか。
 そもそも和歌とは何かをどうやってコンピュータに理解させるのか。
 「赤ちゃんプログラム」というボトムアップ型プログラムは自ら物語を創り出していく。

 章を重ねるにつれて新たな漢字を取得していくという、「残像に口紅を」の逆パターンであり、いかにも円城塔さんらしい本でした。
 これは伊藤計劃さんの「ハーモニー」へのオマージュなのか。
 それでは「エピローグ」に進んでみよう。

第1302回 ハーモニー 旧版

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伊藤計劃 「ハーモニー」 Project Itoh:harmony

  ハーモニー 旧版 ハーモニー 旧版裏

 日曜日に買い置きの本の山脈を掘り進めていたところ発見した。
 2011年の地層である。
 なんとなく「虐殺器官」の旧版と一緒に買ったような記憶があるが、あちらだけ読んで忘れていたようだ。
 「ハーモニー(新版)」との違いは巻末に評論家・佐々木敦氏のインタビューが載っていないことだけである。 

 八戸フォーラムでは上映するのかな?

 

 

 

第1141回 Boy's Surface

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円城塔「Boy's Surface」

 ・Boy's Surface
 西暦2007年。定理自動証明アルゴリズムを専門とする若き数学者アルフレッド・レフラー(当時24歳)は、ある奇妙な定理を発見した。いや、目撃したのである。
 「高次元球の生成と変換について」という素っ気ない論文を発表した年、「僕らの初恋の数学的可能性を巡る物語」が始まる。
 レフラーが目撃したフランシーヌ・フランスという女性の前に浮かぶ澄み渡った青い球体。
 彼女は当時29歳。専門は認知科学。後に反人工知能運動の首魁となる人物である。
 
 三次元レフラー球を生成する二次元基盤レフラー図形が発見されたのは2030年。レフラー球と呼ばれる現象が技術的に開発されたのは、2037年になってからである。
 思念されたレフラー基盤図形から錯覚されたレフラー球体へ。全くの視覚と非視覚のみによって稼働される認知過程型計算プロセス幻視球体。
 
 無限次元レフラー空間内で連鎖生成される真理偽装定理と、フランシーヌ型空想知能の闘いへと発展していく盲目の数学者の初恋の物語である。

 なんか書いていてわからなくなった(笑)
 視点的に半村良「妖星伝」を思い浮かべた。

 以下、説明をまとめようとしても全くまとまらない短編が続く。
 ・Goldberg Invariant

 ・Your Head Only

 ・Gernsback Intersection

 ・What is the Name of Tjis Rose?



 いつもながら円城塔さんの想像力、創造力には恐れ入る。
 ヒッターが数学好きなので、ウマが会うのだろうか?
                     Boys Surface

第997回 後藤さんのこと

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円城塔「後藤さんのこと」

            後藤さんのこと
 短編集である。

「後藤さんのこと」

 これはどうやって説明すればいいのか(笑) 赤黒緑青4色刷りの文章で構成された短編。
 後藤さん一般は、目の前に未来の後藤さんが現れたらまず”刺す”そうです(笑) 
 後藤さんは後藤さんの皮をかむったなにか別のものである。
 後藤さんは赤い帽子をかぶっているが、最大一人は白い帽子をかぶっていることがある。周りを見渡して後藤さん一般が赤い帽子をかぶっていれば、後藤さんは白い帽子をかぶっていると推測できるが、最大一人というのは誰も白い帽子をかぶっていない可能性もある。推測を間違えた後藤さんはバツとして死ぬ。
 後藤さんは粒子か波動かはっきりしないが、プリズムで7人の分後藤さんになることがわかっている。後藤さん後藤さん後藤さんを重ね合わせると後藤さんになる。
 カンブリア紀のパージェス頁岩から発見された後藤さんの化石に、絶滅した後藤さんの名残りがある。
 後藤さんは後藤さんの皮をかむっているだけなので、心穏やかに見ると普通に死んでいる。♂と♀があるらしい。
 地球から最も遠い後藤さんは56億7千万光年の彼方にいる。宇宙にどれだけの後藤さんがいるのか分からないが、光学観測される後藤さんよりはるかに多いダーク後藤さんがいるようである。
 次世代エネルギーとして注目される後藤さん発電は、1人の後藤さんで全世界の1日のエネルギー消費の200分の1を賄える。
 ある日突然、全宇宙から後藤さんが消失した。どこかの子供が「後藤さんは素っ裸だ!」と発言したのが原因と言われている。

 ありがとう、後藤さん。おやすみ、後藤さん。
 さようなら、後藤さん。(ヒッター)

「さかしま」
「考速」
「The History of the Decline and Fail of the Galactic Enpire」
「ガベージコレクション」
「墓標天球」

 を収録。

 巻末に添付されたINDEX小説。
 ポイントが小さすぎて読めません(笑)