まるでダメな男の日記

このブログでは趣味のゲームや読書感想など非生産的な駄文を書き連ねていく予定です。

第2041回 日本SF傑作選2

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日下 三蔵 (編集) 「日本SF傑作選2 小松左京 神への長い道/継ぐのは誰か?」

  「日本SF傑作選」第1期全6巻の第2巻は、日本SF界の三巨頭のひとり、小松左京先生です。
 1960年代に発表された8篇を収録。

 収録作
 ・地には平和を
 ・時の顔
 ・紙か髪か
 ・御先祖様万歳
 ・お召し
 ・物体O(オー)
 ・神への長い道
 ・継ぐのは誰か?
                   日本SF傑作選2
 「継ぐのは誰か?」だけで350ページもあるじゃない。か(笑)
 このアンソロジーの半分を占めていたぞ。
 どれもとても懐かしい作品であり、内容的にはほとんど忘れていたので楽しめました。
 ヒッターが読んだのはだいぶ後のことで、これらの作品は60年代に書かれていたんですねえ。
 さすがわ、日本SFを牽引されてこられたお方です。

 できれば「虚無回廊」は完結させて欲しかったです。

 

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第2028回 行き先は特異点

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大森望・日下三蔵 編 「行き先は特異点-2016年 年間日本SF傑作選」
        Best Japanese SF 2016


 年間日本SF傑作選10冊目。今回から表紙は加藤直之さんです。

 ・藤井大洋「行き先は特異点」
 コンピュータの2000年問題というのがあったが、次は3000年問題になるのかと思ったら、2019年がやばかったのね。
 2の10乗である1024週間後がリセットタイムなのか。
 これは連作短編のひとつのようなので、早く書籍化して欲しい。

 ・円城塔「バベル・タワー」
 これぞ円城塔という短編で面白い。
 鉛直方向、水平方向への移動の案内をする一族の血統が交わるとどうなるのか?

 ・弐瓶勉「人形の国」(コミック)
 先日ネタにした「人形の国」のパイロット版。
 実はこれを読んだので作品を知り、コミックを購入したといのが事実。
 やはりタイターニアがカワイイ。

 ・宮内悠介「スモーク・オン・ザ・ウォーター」
 ナノマシンによる気体型コンピュータ。
 風に飛ばされる気がするんですが、なにかフィールドに囲われているんだろうか。

 ・眉村卓「幻影の攻勢」
 御大もまだ現役作家ですね。
 この枯れ具合は、まだヒッターには実感できませんでした。

 ・石黒正和「性なる侵入」(コミック)
 これは前に紹介した「COMIC M」収録作ですね。
 面白いので石黒正和作品を購入してみよう。

 ・高山羽根子「太陽の側の島」

 この世界感はスペースコロニー的なものか?
 生者と死者が共存する世界。とても遺失感のある話でした。

 ・小林泰三「玩具」
 うーん、一応は官能小説のホラーともSFともとれますね。(笑)

 ・山本弘「悪夢はまだ終わらない」
 はい、これがボツになった短編だというのは、よく解りました。(笑)
 ヒッターが編集者でもボツにします。

 ・山田胡瓜「海の住人」(コミック)
 少年チャンピオン連載「AIの遺伝子」から第5話「海の住人」を収録。
 これは読んだことがなかったなあ。近所のコンビニでは早朝にチャンピオンは売り切れてしまう。
 コミックスを買ってみるか。

 ・飛浩隆「洋服」 写真:スミダカズキ
 感想が書けません・・・

 ・秋水真琴「古本屋の少女」 写真:スミダカズキ
 これは面白い、けどSFじゃないよね。(笑)

 ・倉田タカシ「二本の足で」
 人間にような形状になり自立(スタンドアローン)AIで玄関のチャイムを押し、相手の情報を抜き去っていくスパム・メール〈シリー・ウォーカー〉。
 では、〈シリー・ウォーカー〉を大量に集めて向かい合わせたらどうなるのか?
 ほとんど〈人〉にしか思えない若い女の子の〈シリー・ウォーカー〉はハニートラップまで可能だ。
 3人の人間の男女と1体の女性型〈シリー・ウォーカー〉の会話は成立しているようで噛み合わない。
 〈思考機械〉に関する中編で面白かったです。

 ・諏訪哲史「点点点丸転転丸」
 「・」は中黒(なかぐろ)と言うんですね。 

 ・北野勇作「鰻」
 うーん、これも官能小説の一篇か。

 ・牧野修「電波の武者」
 ラジオ・サムライって、脳で毒電波を受信してる奴らですか?
 ヒッターにもたまに聞こえるんですが、病院に行ったほうがいいでしょうか。

 ・谷甲州「スティクニー備蓄基地」
 ああ、「航空宇宙軍史」の残りを読まなければ!
 これは「新・航空宇宙軍史」の一篇。ここで読んでしまってもいいのか悩んでしまった。
 でも読んじゃった。
 「新・航空宇宙軍史」は全3巻になるらしい。

 ・上田早夕里「プテロス」
 異星生物の生態研究ものはアイディア次第ですね。
 この「プテロス」は面白かったです。

 ・酉島伝法「ブロッコリー神殿」
 これも異星生物の生態研究ものですが、これはどちらも相手を観察/分析するタイプですね。
 面白ろかったっす!

 ・久永実木彦「七十四秒の旋律と孤独」(第8回創元SF短編賞受賞作品)
 これぞSF! という短編です。
 だからSFを読むのを止められないですねえ。

 空間めくり(リーフ・スルー)で超光速ジャンヌをする宇宙船は高次領域(サンクタム)に74秒間留まるが、人間の意志はこの時間を認識できない。
 この時間を認識できたのは人工知性(マ・ブ)だけだった。
 第六世代朱鷺型人工知性、通称“紅葉”は独立(スタンドアローン)型で、グローバル、ローカルのネットには接続しない。
 そのためバックアップの存在しない彼女の役割は、この74秒の間だけ船を守ることだった。
               行き先は特異点
 ほとんどの作品を楽しませてもらいました。
 ただし、厚いので読むのに3日かかる(笑)
 今月はもう1冊読めるだろうか。

第2010回 アステロイド・ツリーの彼方へ

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大森望・日下三蔵 編 「アステロイド・ツリーの彼方へ-2015年 年間日本SF傑作選」
        Best Japanese SF 2015


 今月はアンソロジーものを片付けていこう。

 ・藤井大洋「ヴァンテアン」
 これぞバイオ・コンピュータの正しい在り方ですね。(笑)
 数兆の大腸菌の数に任せた力技です。糖分を与えてやれば良いんだろうが、老廃物はどうなるんだろう?

 ・高野史緒「小ネズミと童貞と復活した女」
 冒頭部が何かで読んだことがあるなと思ったら、「NOVA+ 屍者たちの帝国」に収録されていたやつだな。
 読書メモを読み返して飛ばす。

 ・上遠野浩平「製造人間は頭が固い」
 これも最近読んだので飛ばす。

 ・宮内悠介「法則」
 「ヴァンダインの20則」を逆手にとった手法ですね。
 よく考えれば、この「20則」ってけっこう凄いのがあるな。(笑)

 ・坂永雄一「無人の船で発見された手記」
 ノアの箱船にはどれだけの種類の動物が乗っていたのでしょうか?
 陸地に着いたら生存競争の始まりですねえ。 

 ・森見登美彦「聖なる自動販売機の冒険」
 きつねうどんの自動販売機というのは見かけたことがあるような?
 どこかに道の駅だったか・・・
 食いたくなってきた。(笑)

 ・速水螺旋人「ラクーンドッグ・フリート」(漫画)
 これは「有頂天家族」ネタかと思ったら、やはりそうだった。
 森見さんの後に持ってくるとは良い配置です。

 ・飛浩隆「La Poésie sauvage」 
 これは「NOVA Vol. 1」収録の「自生の夢」の続きか。間にもう1篇の短編があるらしい。
 いずれ1冊にまとめてくれないかな。

 ・高井信「神々のビリヤード」
 すいません、話がわからなかったです。(笑)
 日本語が乱れているのはわかりました。

 ・円城塔「〈ゲンジ物語〉の作者〈マツダイラ・サダノブ〉」
 エディターの一括変換は楽ですが、うっかりすると大変な変換ミスしちゃいますね。(笑)

 ・野﨑まど「インタビュウ」
 「独創短編シリーズ2 野﨑まど劇場(笑)」で読んだ!(笑)
 早川書房刊行のSF作品は、すべてノンフィクションだったんですよね!

 ・伴名練「なめらかな世界と、その敵」

 ラファティはあんまり読んでないが、こんな世界観なのか。
 好きな作品でした。

 ・ユエミチタカ「となりのヴィーナス」(漫画)
 うむ、これはコミックスを買ってみるか。

 ・林譲治「ある欠陥物件に関する関係者への聞き取り調査」
 デススターって設計に問題があったんですか?

 ・酉島伝法「橡」
 珈琲についてのウンチクが勉強になりました。(笑)

 ・梶尾真治「たゆたいライトニング」
 エマノンシリーズの未収録作品。
 “ヒカリ”はエマノン以外の人間の記憶には残らないんですね。
 「あしびきデイドリーム」の読書メモを読み返しました。
 「ひとひらスヴニール」も早く読みたいですね。

 ・北野勇作「ほぼ百字小説」
 百字小説を百篇読まされるとは!
 なんか拷問に近い。(笑)

 ・菅浩江「言葉はいらない」
 ヒッターも注射の下手な看護師さんは嫌いです。
 ロボットの方が上手いなら、そちらにやって欲しいですね。
 愛想笑いは要りません。

 ・上田早夕里「アステロイド・ツリーの彼方へ」
 人工知性と宇宙探査機ものですね。
 この手の作品は人工知性がどれだけ人間くさいか、もしくは機械知性に徹するかで読み手の反応も異なりますが、何にでも興味を持つ猫型知性というのも一興ですね。
 上田さんの本はなかなか文庫化されないなあ。

 ・石川宗生「吉田同名」(第7回創元SF短編賞受賞作品)
  円城塔氏の「後藤さん」を思い出した。野崎まど氏も独創短編で書きそうな。
 SF(ストレンジ・フィクション)とはよく言ったものです。(笑)
                  アステロイドツリーの彼方へ
 いくつか飛ばしたが、短編SF集はバラエティに富んでて面白い。
 やはり表題作の「アステロイド・ツリーの彼方へ」がベストだろうか。
 2013年と2014年の「年間日本SF傑作選」を掘り出さなければならない。

第1991回 日本SF傑作選1

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日下 三蔵 (編集) 「日本SF傑作選1 筒井康隆 マグロマル/トラブル」

 早川書房から刊行が始まった「日本SF傑作選」第1期全6巻の第1巻は、日本SF界の三巨頭のひとり、筒井康隆先生です。
 1960~70年代というと、SF小説の受け皿となる雑誌は「SFマガジン」くらいしかなかった。よって、収録作25篇のうち15篇は「SFマガジン」掲載のものだ。

 収録作
 ・お紺昇天  ・東海道戦争  ・マグロマル  ・カメロイド文部省
 ・トラブル  ・火星のツァラトゥストラ  ・最高級有機質肥料
 ・ベトナム観光公社  ・アルファルファ作戦  ・近所迷惑
 ・腸はどこへいった  ・人口九千九百億  ・わが良き狼(ウルフ)
 ・フル・ネルソン  ・たぬきの方程式  ・ビタミン  ・郵性省
 ・おれに関する噂  ・デマ  ・佇むひと  ・バブリング創世記
 ・蟹甲癬  ・こぶ天才  ・顔面崩壊  ・最悪の接触(ワースト・コンタクト) 
                  日本SF傑作選1 筒井康隆
 どれもヒッターが中高生の時に読んだ懐かしい作品である。
 やはり筒井康隆の初期の狂気的天才性がよく出ている作品群だ。
 「デマ」「バブリング創世記」「顔面崩壊」なんて小説形態を誰が想像できるというのか?(笑)
 SFファン必携の1冊である。

第1923回 伊藤計劃トリビュート2

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早川書房編集部 編「伊藤計劃トリビュート2」 Project Itoh Tribute 2


 前作と同じく「テクノロジーが人間をどう変えていくか」というテーマの短編中編集。
 執筆は10代、20代の若手作家である。

 草野原々「最初にして最後のアイドル」
 これは最初からすごいものを読ませてもらった。猟奇SFですか?
 アイドルというものの見方が変わってしまいました。(笑)
 まさしく「虐殺器官」ですね!
 「百合」ってこういう関係のことなのですか?

 ぼくのりりっくのぼうよみ「guity」
 アンチ・ユートピアものですね。
 『ハーモニー 』 へのアンチテーゼを掲げたものですが、やはり正解というものはやっってみなくては判らないものです。
 ラストがイマイチでした。

 柴田勝家「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」
 生まれてから死ぬまでVRワールドで生活する部族がいるという、
 フィールドワークで訪れた研究者のレポートは果たして現実にあったことなのか。
 ラストでリアルとヴァーチャルの区別がつかなくなるのはゾッとしました。

 黒石迩守「くすんだ言語」
 インプラント端末でネットワークに繋がる時代。
 だが情報の相互干渉で広がる目に見えない領域に潜むのは、人間という種の集合意識へとなっていくのか。
 これも『虐殺器官』へのオマージュですね。

 伏見完「あるいは呼吸する墓標」
 これは短編で終わらせるにはもったいないですね。
 長編ならもっと面白かったかも。

 小川哲「ゲームの王国」
 これ1篇でほかの5篇を合わせたより長いじゃないか!
 これ1本で文庫化できるんじゃないか?

                   伊藤計劃トリビュート2
 いろいろな傾向の作品を収録していますが、最初の「最初にして最後のアイドル」でド肝を抜かれてしまい、後の作品が霞んでしまいました。
 やはり“死”と“言語(情報)”を見つめる作品が主体ですね。
 いつかVol.3を出してください。