ペリー・ローダン Nr.1119~1122 560巻「アルマダ工兵の謀略」 Gestrandet unter blauer Sonne/Geschäfte mit dem Tod 561巻「恒星ハンマー」 Der Sonnenhammer/Raubzug der Armadaschmiede キャラモンが入手したデータ収集船のフライトレコーダー。これがあれば《アルマダ年代記》に通じる鍵が見つかる。 だが、目的の星系では《ゼト・アポフィス》の補助種族艦隊と《無限アルマダ》の一部隊が戦闘状態に入っていた。 目標惑星に接近したロワ・ダントンの搭載艦《オーメン》は、監視船に砲撃を受けて惑星に不時着を余儀なくされた。 そこにはクランドホル公国のクラン人の宇宙船も不時着していた。 《無限アルマダ》内から独立したグループらしい《白いカラス(Weiße Raben)》がクラン人をここに誘導したらしい。 ローダンは《アルマダ炎》を入手するため《白いカラス》と取引しようとする。 交渉材料は〈コスモクラートのリング(Ring der Kosmokraten)〉と〈ライレの目(Laires Auge)〉。 この二つと引き換えにローダンは《アルマダ炎》を与えられることになった。 個人調整が必要だとローダンの細胞サンプル(Zellprobe)を要求されたが、それは《白いカラス》の中の裏切り者“まだら(Befleckte)”の罠だった。 《シンクロドーム(Synchrodrom)》でローダンの細胞サンプルから造られたドッペルゲンガー存在(Synchroniten)は、オリジナルのローダンに影響を与える。 ブードゥー魔術(Voodoo-Zauber)のようなリモート操作が可能なのだ。 裏切り者を追ったグッキーとアラスカ・シェーデレーアは、ローダンの細胞サンプル奪還作戦を開始する。 自分のドッペルゲンガーが造られる恐怖の中、ローダンは別人のように落ち着いたゲシールにある申し出を考えていた。 結婚の申し出である。 ローダンが橋頭堡とした惑星《バジス=1》に、恒星内部から発せられる攻撃。 《恒星ハンマー(Sonnenhammer)》と名付けられた兵器は恒星の深々度にあり、テラナーの科学力では手を出せない。 ローダンがゲシールにプロポーズしたのはここだったのか。 ゲシールの変化は《ヴィシュナ》成分が抜けてしまったからでしょう。 でも〈ひとつ目〉のタウレクに不信感を持っているのがわかりましたね。 〈ひとつ目〉とは何を意味するのか。 こいつとはまだずっと先まで付き合うことになるんだよな。 今月はもうちょっと先まで進めるかな。
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ペリー・ローダン Nr.1115~1118 558巻「第二地球作戦」 Bote des Unsterblichen/Projekt Zweiterde 559巻「思考プラズマ」 Das Gedankenmonster/Der Admiral und der Silberne 超越知性体《Es(それ)》は、敵対するネガティヴ超越知性体《ゼト・アポフィス》が何らかの原因でショック状態に有り、活動を休止していることを感知した。 そして新たなる脅威として復活した《ヴィシュナ》と新生《ヴィールス・インペリウム》の問題も察知した。 しかし、自分の《力の球形体(Mächtigkeitsballung)》防衛のため動けない《Es(それ)》は、自分に内包した意識体から17名のミュータントのプロジェクションを呼び出し、テラへのメッセンジャーをひとり選出せよと告げる。 メッセンジャーは多くの任務を行ってきたエルンスト・エラートに決定した。 エラートは惑星レプソのスプリンガー、メルグの肉体に憑依するが、《Es(それ)》の計画では憑依するのは兄のヤミシュの方だった。エラートは強欲な密輸業者メルグの意識体から激しい抵抗を受ける。 逮捕されたメルグ=エラートは統合失調症と診断されるが、あるキーワードがテラの細胞活性装置保持者の注意を引く。 かつて「ドルーフ宇宙」の時間平面が交差したとき、重要な役割を果たしたドルーフ人科学者の名前「オノト」。 レジナルド・ブルは、この囚人スプリンガーがエルンスト・エラーとであることを確認する。 《Es(それ)》のメッセージは《ヴィシュナ》がテラを物理的に破壊し、自分のために再構成して支配下に置くつもりだということ。 《コスモクラート》の裏切り者《ヴィシュナ》の力は、超越知性体《Es(それ)》を上回る。 恒星ソルを挟んで反対側の軌道に複製の地球と月を物質化させ、本物を《Es(それ)》が別の座標に隠す。 テラナーは全科学技術を投入して「第二地球作戦(Projekt Zweiterde,)」を遂行しなければならない。 エラートが持ってきた「メンタル物質化装置(Mentalmaterialisator)」の設計図と、首席テラナー、ジュリアン・ティフラーの呼びかけでプロジェクトは始まるのだが? 決定的な瞬間にメルグ=エラートの肉体はメルグの意識が優勢化した。 エラート抜きでは必要なファクターが欠けていたのだ。 「第二地球作戦」に参加した数百万人のテラナーは《パラノーマル不調和(paranormalen Disharmonie)》という精神疾患を抱えている。 地球と月の複製が現れる予定だった空間には精神エネルギー・プラズマが誕生し、攻撃に対して本能的に反撃する怪物(Gedankenmonster )と化していた。。 《Es(それ)》には2度目の作戦決行の余力はない。 ふたたび肉体の主導権を握ったエラートは、数百万のテラナーと《Es(それ)》の精神エネルギーを結合させる”触媒(angestrebten Katalyse)”としての役目を果たす。 クリフトン・キャラモン元・提督の500m級高速巡洋戦艦(Schneller Schlachtkreuzer)《ソドム(SODOM)》は、、ディノサウルス級艦隊テンダー(DINOSAURIER-Klasse Flottentender)《白雪姫(SCHNEEWITTCHEN)》とコンタクトを取ろうとしていたが応答がない。 満身創痍の《ソドム》はどうしても《白雪姫》で修理と補給をしなければならないのだが、どうやらアルマダ工兵(Armadamonteuren)に占拠されたらしい。 1千名以上の乗員は人質にされており、攻撃を受けた《ソドム》はなぜか《白雪姫》への着艦を許可された。 《無限アルマダ》は中枢部との連絡が途絶え、各部隊が独自に権力を得ようと動き始めた。 《白雪姫》を占拠した銀色人はキャラモンの肉体と能力に興味を抱いて配下にし、修理した《ソドム》を使って、さらに銀河系船団の船を鹵獲するつもりだ。 もうひとつ、《アルマダ炎》を持たないテラナーにしか出来ない仕事があった。 《無限アルマダ》の起源と目的を記した《アルマダ年代記(Armadachronik)》のデータ収集船がある惑星に墜落した。 内部には《アルマダ炎》を持つ者は入れない仕組みらしい。 灼熱の溶けた鉛の湖に墜落した船からデータは持ち出せるのか? 懐かしい名前がたくさん出てきましたね。 ベティ・タウフリー、タコ・カクタ、ウリウ・セング、ソン・オークラ、キタイ・イシバシ、アンドレ・ノワール、タマ・ヨギタ、ラルフ・マルテン。他にロード・ツヴィーブス、リバルド・コレッロ、ダライモク・ロルヴィル、タッチャー・ア・ハイヌなど登場です。 アルマダ工兵の銀色人はどうやら馬鹿しかいないようですが(笑)、この先はローダンは《アルマダ年代記》を追っていくようですね。 本国版1118巻の表紙は耐熱宇宙服のようですが、日本版559巻のキャラモンさんがカッコイイです。
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ペリー・ローダン Nr.1111~1114 556巻「11名の力」 Die Macht der Elf/Der Silberne 557巻「銀色人の基地」 Die Station des Silbernen/Der Fluch der Kosmokratin 全アルマダ部隊と共にM-82銀河へ到着した銀河系船団。 しかし、その出現場所はランダムで、どちらもM-82銀河中に散らばってしまった。 シグリド人艦隊の一部と衝突した《バジス》は生存者を救出し、一刻も早く船団集結を望むローダンだが、《バジス》の行く手に《白い鴉(der weiße Rabe)》と呼ばれるものが現れる。 宇宙空間に1辺10kmの巨大な帆を展開する《白い鴉》と接触したグッキーに異変が起こる。 《白い鴉》は無限アルマダの中で、どんな役割を果たしているのか。 11の構成要素からなる《白い鴉》は、遠い未来からこの場で2千年もグッキーを待っていたのか? この話は第2222話へと繋がるんですねえ。(笑) 分断された銀河系船団のコグ船《フロスト》とほかの3隻は、銀色人(Die Silbernen)と呼ばれるアルマダ中枢に対する反逆者と接触した。 彼はほかの銀河系船団は全滅し、残っているのはここにいる2百名に満たない4隻の乗員だけだと交渉を持ちかける。 だが、《フロスト》艦長はしたたかな男だった。なんとか銀色人の裏をかこうとするが、事前に察知される。 赤い惑星上に残された《フロスト》を発見した〈バジス》は、残った乗員から経緯を聞く。 アルマダ作業工を自分たちのために再プログラミングしている銀色人は、有能な種族テラナーの力を利用しようとするが、テラナーの抵抗は強かった。 銀色人は基地を制御しているプシ能力を持つ生体コンピュータ《ゲナン》でテラナーに反撃するが、逆用されて追い詰められ逃走する。 この事件の結果、沈黙を続ける《アルマダ中枢》に対して、権力を手に入れようとする勢力が台頭していることをローダンは知る。 《バジス》がノルガン=チュア銀河で《スラケンドゥールン》に飛行を妨げられたとき、全身を黄金の粉塵に覆われたテラナー数十名が、《スラケンドゥールン》の内部へ消えていった。 《ヴィールス・インペリウム》の研究者キウープは新たな仲間と研究を再開したが、《コスモクラート》の使者は研究の中止を命じた。 《コスモクラート》も知らなかった情報は、《ヴィールス・インペリウム》の完成が何らかの危機をもたらすという。 ある存在が研究者全体の精神を支配し、《ヴィールス・インペリウム》を完成させて乗っ取るつもりなのだ。 かつて《ゼト=アポフィス》と同じ道をたどった超越知性体《ヴィシュナ》だが、《ゼト=アポフィス》より強く狡猾だった。 《物質の泉の彼岸》へ渡り、《コスモクラート》の一員となった《ヴィシュナ》。 その目的は銀河規模の大きさの初代《ヴィールス・インペリウム》の知識を自分のものとすること。 《ヴィシュナ》は自分メンタル物質(Materiesenke)を《ヴィールス・インペリウム》に同化し始めたが、《ヴィールス・インペリウム》にも自衛手段があった。 自ら自己爆発して宇宙中に散った断片だが、《コスモクラート》はその一部を再建しようとした。 その微小なヴィールス断片の全てに《ヴィシュナ》のメンタル物質が含まれていることを知らずに。 今まで小規模に造られた《ヴィールス・インペリウム》では《ヴィシュナ》の投影存在(die Vishna-Komponente)として〈スリマヴォ〉と〈ゲジール〉が物質化した。 第二世代《ヴィールス・インペリウム》が完成しようとするいま、〈ベリーセ(Vishna-Belice)〉が現れた。 瞳に黒い炎を燃やす〈ベリーセ〉と《コスモクラート》のUFO艦隊の戦いが始まる。 やっと《ヴィールス・インペリウム》の正体がわかりましたね。 《ヴィシュナ》は《コスモクラート》の裏切り者だという情報は持っていましたが、最初から「混沌(カオターク)」の勢力だったんですか。 無限アルマダの方も勢力争いが始まったようで面白そうですな。 でもこのサイクルではまだ序盤です。 今月はもう2冊読めるかな。
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ペリー・ローダン Nr.1107~1110 554巻「致死線の彼方」 Jenseits der tödlichen Grenze/Sturz aus dem Frostrubin 555巻「クラスト・マグノの管理者」 Die Stunde der Krieger/Operatoren für Kruste Magno 宇宙ハンザと自由テラナー同盟が供出した2万隻の銀河系船団(Galaktische Flotte )は、25万隻の無限アルマダ(Endlose Armada)部隊と対峙していた。 銀河系船団から離脱したエリック・ウェイデンバーンを盟主とする10万人のテラナーは、《アルマダ印章船》で頭上で燃える《アルマダ炎》を授かり、アルマディストとなった。 ウェイデンバーンは銀河系船団を無限アルマダに加えようとローダンに要求する。 圧倒的な戦力差に勝目はない。《コスモクラート》の使徒タウレクの宇宙船〈シズル(SYZZEL)〉の先導で《フロストルービン》に突入する銀河系船団は、ネガティヴ超越知性体《ゼト=アポフィス》の拠点であるM-82銀河(NGC 3034)へ向かう。 《ゼト=アポフィス》は《フロストルービン》内に数十億の工作員の意識体を封じていた。 メンタル攻撃を受ける銀河系船団。そして《アルマダ中枢》の命令で、全ての無限アルマダ部隊も《トリイクル9》へ突入する。 因果律が歪む5次元構造体を抜けた両船団は、時間差もなく同時にM-82銀河に到達した。 しかし数百万隻か数千万隻かわからない無限アルマダの中に分散して出現したため、各艦との連絡が取れない。 ほぼ同じ頃、クランドホル公国で修理された《ソルセル2》もM-82銀河付近に近づいていた。 百万年以上の昔に無限アルマダを開始したというオルドバン(Ordoban)とは何者なのか。 「アルマダ年代記(Armadachronik)」には《アルマダ炎》を持つものしか近づけないという。 ローダンはその秘密の一端にたどり着く。 《フロストルービン》を抜けた際に、マスクの男アラスカ・シェーデレーアの顔の「カピンの断片」がどこかへ行ってしまいました。 ほぼ600年ぶりに自分の顔を鏡で見たのですね。 〈青瓢箪〉というあだ名を付けられてしまいました。(笑) 断片さんはどこへ行ったのでしょうか。
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ペリー・ローダン Nr.1103~1106 552巻「偽アルマディスト」 Außenseiter der Armada/Meuterei im All 553巻「瓦礫の騎兵」 Das Siegelschiff/Die Trümmerreiter 数百万年も旅をしてきた数千の種族から構成される《トリイクル9》捜索艦隊。 だが《トリイクル9》は謎の《瓦礫フィールド》に封印されていた。 シグルド人の《アルマダ》第176部隊に、ハルト人イホ・トロトの乗るスター級巡洋艦《プレジデント》が拿捕されて6週間が過ぎた。 乗員らは尋問で《トリイクル9》の現状を探りに来た銀河系船団に所属する者だと主張し、さらに《アルマダ中枢(Armadaherzen)》に連行されていく。 矮小銀河なみの10億の恒星を内部に持つ《瓦礫フィールド》を挟んで睨み合う5万隻のアルマダ第176部隊と銀河系船団2万隻。 中心部には横に2千光年、縦に100光年の《自転する虚無》が存在する。 かつてネガティヴ超越知性体《ゼト=アポフィス》に利用されて、多くの銀河を破壊した《フロストルービン》が《トリイクル9》と同じものであり、ポルレイターによって《瓦礫フィールド》に封印されたことをローダンたちは知った。 だが、封印される前の《トリイクル9》がなんだったのかは不明だ。 ならば《トリイクル9》を捜索していた《アルマダ中枢》に情報を求めるしかない。 グッキーが探ってきた情報では種族の違う各《アルマダ》部隊の一部は対立関係にあるらしい。 そしてここに《瓦礫フィールド》から《アルマダ》第176部隊に撃退された、1万2千隻の《ゼト=アポフィス》の補助種族艦隊が接近してくる。 銀河系船団を《アルマダ》第176部隊との戦闘に引き込もうとする作戦だが、新たに3つの《アルマダ》部隊20万隻の到着によって球形包囲されてしまう。 しかもローダンの銀河系船団の中から不思議な声に導かれた10万人の乗員が、《アルマダ》への参加を求めて去っていく。 アルマディストは《アルマダ印章船(Armadasiegelschiff)》で頭上で燃える《アルマダ炎(Armadaflamme)》を与えられた種族だ。成人した個体に頭上に《アルマダ炎》が付与可能なら、その種族全員が無限《アルマダ》に加えられる。 ローダンは《コスモクラート》から命じられた「《究極の3つの謎(Die drei Ultimate Fragen)》」。 ・フロストルービンとは何か?(Was ist der Frostrubin?) ・無限艦隊はどこにはじまり、どこに終わるのか?(Wo beginnt und wo endet die Endlose Armada?) に想像を巡らす。 25万隻の《アルマダ》部隊に囲まれたローダンは、M13捜索隊旗艦《ラウルウールヴァ》の搭載艇女性艦長ニッキ・フリッケルの起死回生の策を決行する。 さて、本格的に三つ巴の戦いになるかと思いきや、《アルマダ》部隊同士の争いが勃発。そしてローダンに思わぬ提案が、というとこで終わっちゃいました。 毎月2冊ずつ片付けていかないと溜まっちゃうな。
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