まるでダメな男の日記

このブログでは趣味のゲームや読書感想など非生産的な駄文を書き連ねていく予定です。

第1543回 岳飛伝(17)

Posted by ヒッター7777 on   0 comments   0 trackback

北方謙三「岳飛伝(17)  星斗の章」

 総帥・兀朮(ウジュ)を倒された金軍は虎の子の十万の兵を出立させる。もう国には近衛の兵しかいない。
 九紋竜史進も兀朮の命と引き換えに重傷を負った。
 戦い続けた漢がついに戦場を去り、子午山へ向かう。

 父と仰いだ男の死は胡土児を金国に繋ぎ留めた枷を外した。
 孤高の男は北の地・蒙古へと進む。

 南の地、岳都と小梁山を狙う南宋水軍と地方軍五万の侵攻。
 義勇兵を挙げて南宋軍と戦い続ける岳飛軍。
 梁山泊と金軍の最終決戦に向かう秦容軍。

 「水滸伝」から始まった「大水滸伝」三部作全五十一巻の物語が終わった。
 読み終わって感慨深かったが、第二部「楊令伝」のラストが一番感動したな。
                岳飛伝 17

 時代的にはこのあとはチンギス・ハーンが台頭してモンゴル帝国に金国も南宋も飲まれていく流れになる。
 胡土児が蒙古へ向かったのは伏線だろうね。
 次回作をお待ちしています。

スポンサーサイト

第1531回 血涙(下)

Posted by ヒッター7777 on   0 comments   0 trackback

北方謙三「血涙 新・楊家将(下)」

 父・楊業が鍛え上げた「吹毛剣」で受けた傷により、自分が楊延朗であったことを思い出した石幻果。
 遼の将軍として弟妹たちと戦い、かつての部下たちを殺してしまったことに苦悩する。
 そして片腕を失って生き残っていた五郎延徳も、楊家の亡霊として兄を討とうとしていた。

 燕雲十六州を巡る宋と遼の戦いに終止符を打つべく、奇策を持って開方府まで攻め込んだ石幻果の遼軍と楊家軍の死闘。
 物語は宋遼間に100年以上の平和をもたらした「澶淵の盟(せんえんのめい)」まですすむ。

 後編も一気に読ませてくれましたね~
 楊家の血は宋と遼に分かれて受け継がれていき、「吹毛剣」は楊延昭からやがて水滸伝の楊志へ、そして楊令、胡土児の手に渡り、耶律休哥から返上された遼国の「護国の剣」は蕭英材から蕭珪材へ代々下賜されていくのですね。
 北方先生の「北宋サーガ」の起点となる「楊家将」を読まずに「大水滸伝」三部作を読み始めてしまったので、やっと話が繋がったかという思いです。
                  血涙 下
 つぎは今月発売の「岳飛伝」最終巻を待つばかりだな。

第1529回 血涙(上)

Posted by ヒッター7777 on   0 comments   0 trackback

北方謙三「血涙 新・楊家将(上)」

                血涙 上
 宋遼戦争から二年。
 宋へ戻ってきたのは六郎延昭と七郎延嗣だけだった。三万を有した楊家軍も一割ほどに減っていた。
 父・楊業が自ら鍛えた「吹毛剣」を携え、楊家総領となった六郎と七郎は、楊家軍を裏切った宋という国への不信を抱きながら、九妹瑛花を加えて楊家軍再建を目指す。

 宋遼戦争の戦いのさなか、「白き狼」耶律休哥に敗れた四郎延朗は負傷した際に記憶を失っていた。
 しかし、その才能を認めた耶律休哥に石幻果という名を与えられ、遼王の伯母である瓊峨姫を娶るほどの軍功を上げた。
 遼国の蕭太后は孫に蕭英材の名を与える。

 宿命の楊家の兄弟たちの闘いが始まる。
 血涙 地図

 ほほう、こうなってくるのですね。
 前作「楊家将」の最後で楊延朗の行方が気になっていたのですが、この辺は京劇「四郎探母」というのがベースとして取り入れられているようです。
 このまま後編を読んでいこう。

第1513回 楊家将(下)

Posted by ヒッター7777 on   0 comments   0 trackback

北方謙三「楊家将(下)」

              楊家将 下

 かつて契丹人の国・遼へ割譲された燕雲十六州の回復を悲願とする宋主・趙光義は、30万の大軍を持って国境を越えさせた。
 北には荒地しかなく、豊かな南の地を守らざるを得ない遼国。
 北漢が滅びた今、緩衝地帯はなくなり、双方の国力を賭けて戦うしかなかった。

 権力争いで腐敗した宋軍の先鋒を担う楊家軍。
 遼軍の軍律から逸れ、独立行動権を得た「白き狼」耶律休哥。
 互いの智謀を巡らす戦いが始まった。

 しかし中国というのは戦乱の歴史ばかりですね。(笑)
 大敗した宋軍も大捷した遼国も、その力を見せつけた楊家一門を疎ましく思う勢力がある。
 周到に仕掛けられた策謀の中で楊業は・・・

 四郎・楊延朗と壇餓姫はロミオとジュリエットですか? この先が気になります。
 続編「血涙」も買ってあるので来月には読もう。
 

第1509回 楊家将(上)

Posted by ヒッター7777 on   0 comments   0 trackback

北方謙三「楊家将(上)」

                     楊家将 上

 10世紀後半の中国は唐が滅亡し、群雄割拠となった五代十国時代の末期。
 北に遼国、南を宋国に挟まれた北漢に仕える軍閥・楊家があった。
 中国では「三国志演義」に並ぶ「楊家将演義」として有名ですが、今作はそれをベースにした北方先生のオリジナル版ですね。

 楊無敗と言われる名将・楊業。そしてと七人の息子も知勇に優れた将であった。
 北の遼国に対する備えとして北漢軍の数割を私軍として持つ楊家は、北漢帝・劉鈞にとっては鬱陶しいが頼らざるを得ない存在であった。
 宋国は中華統一を目指し、北漢を併呑しようとするが、六倍に達する兵力差があっても流石に楊家軍は手強かった。
 宋主・趙光義は北漢に冷遇されているらしい楊家軍を帰順させたく思い、北漢朝廷の間に「離間の計」を仕掛ける。
 楊業はそれを知りつつ策に乗り、北漢の旗を焼き捨てて宋に下る。

 宋主・趙光義の願いは兄である太祖・趙匡胤の悲願である燕雲十六州の回復であった。
 しかし遼国には「白き狼」と呼ばれる将軍・耶律休哥がいた。
                        北漢末期
  
 ということで楊家軍と「白き狼」との激闘が始まるのが上巻ですね。
 「楊家将演義」が「蘭陵王」や「岳飛伝」のように人気があるのは、やはり悲劇が待っているからのようです。
 下巻も読み進めよう。