まるでダメな男の日記

このブログでは趣味のゲームや読書感想など非生産的な駄文を書き連ねていく予定です。

第1255回 第2回 KKT(極東)総選挙

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 TVアニメ『境界線上のホライゾン』の人気投票企画「第2回「KKT(極東)総選挙」の結果が発表された。
 http://genesis-horizon.net/event/kkt2_result.html

 吾妻ひでお氏がこっそりペンネームのまま投票したら、サンライズから本人確認が来たというエピソードもある。
 KNT2.jpg

 ●俺・私はこの回好きだ部門(一番泣いた部門)
  1期第5話「月下の卒業者」
 
 ●馬鹿がここにおるわ部門(一番笑える部門)
  2期第1話「朱の場の部員達」

 ●俺の嫁頑張った部門(一番可愛い部門)
  1期第9話「高嶺の花」 

 ●サンライズでよかった部門(一番燃えた部門)
  2期第13話「境渡りの欲深き者達」

 が受賞。
 8月26日のサンライズ・フェスティバルにおいて大画面で上映される。

 できればこれを機に第3話以降もアニメ化企画が立たないかなと思っているが難かしいでしょうなあ。
 時間があれば、もう一度視聴しなおしたいものである。

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第209回 境界線上のホライゾン(12)

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川上稔「境界線上のホライゾン Ⅱ(下)」 Horizon on the Middle of Nowhere : Ⅱ Part 2
 ・「第六十八章 夜蓄の食らい手」「第六十九章 火祭りの待合い人」「最終章 境渡りの欲深き者達」
第13話
 アニメ最終話「境渡りの欲深き者達」の元ネタ。駆け足で終わっちゃいましたね。
 
 戦況は動いている。「三征西班牙(トレス・エスパニア)」艦隊に直進する「武蔵」。後方から2隻の《サン・マルティン》が砲撃を掛けるが、「武蔵」の両舷についた「英国」私掠船団が援護にまわる。
 前方の「三征西班牙」艦隊は左右に別れながら砲撃密度を増し、「武蔵」後方に廻りこむように円弧を描き始める。
 そして正面には《機鳳》空母がいた。先行したマルゴット・ナイトが撃墜されたため、ホライゾンの「大罪武装(ロイズモイ・オプロ)」で撃沈を狙う。
 だが、敵が先に動いた。《機鳳》一番機が発進する。

 マルゴット・ナイトは目を覚ます。撃墜された後、半竜のウルキアガに救出されたのだ。だが怪我はないものの「黒嬢」は破壊され、戦力として役に立たなくなった。
 しかし、マルガ・ナルゼは「M.H.R.R(神聖ローマ帝国]からきた通神文(メール)を見せる。
 それは魔女(テクノヘクセン)御用達。彼女たちのスポンサーであり、テストモニターをやっている企業、「見下し魔山(エーデルブロッケン)」からのものだった。
 送られてきた《機殻(シャーシ)》は新型の「双嬢(ツヴァイ・フローレン)」。そして専用装甲服の腰にはレールウィングを兼ねた加速器、肩には大型装甲接続パーツがついている。(競合機「双鉄(ツヴァイアイゼン)」もあとで登場します。→第221回
 堕天の白魔女マルガ・ナルゼには、白い鉄の槍のような形状の「白嬢(ヴァイス・フローレン」。
 墜天の黒魔女マルゴット・ナイトには、木ホウキのブラシ部をバーニアとする「黒嬢(シュバルツ・フローレン)」。
 その性能はかつての「双嬢」の加速力、瞬発力、最高速度、旋回性能を凌駕していた。
 《機鳳》空母に今度こそ打撃を与えた二人は、Uターンして先に発進した《機鳳》を追う。
 2機の《機殻》が寄り添い、2人の肩と腰の接続装甲が合致する。レールウィングが動き、副翼を広げた姿は、《機鳳》によく似た形状だった。
 減衰を司る黒魔女と強化を司る白魔女の合体した「双嬢」は吸引と加圧を出力系に持ち、6つの加速器から流体光を放ちながら飛ぶ速度は、鈴の知覚でも表現が追いつかなかった。
双嬢

 先行した《機鳳》は「武蔵」直前にいた。
殴りかかるような機動で上から襲い掛かる「双嬢」。爆発する《機鳳》。
 直後、「浅草」に降りてきた「双嬢」はガス欠だった。とんでもなく燃費が悪かったのだ。
 (ラム・ジェットとターボ・ブースターですかっ)

 「武蔵」が向かっている《機鳳》空母は魔女たちの攻撃で、飛行甲板が破損し、壊れた《機鳳》の残骸で使用できなくなっている。
 アデーレは鈴の作った模造図をみて、戦場の動きにひっかかりを覚え、自動人形たちに緊急上昇を命ずる。
 「武蔵」全体が上昇軌道をとった直後、《機鳳》空母が自爆した。一度食らった、《爆砕術式》による自爆攻撃である。

 一応、躱したもののこれで《機鳳》空母を撃沈することは出来なくなった。でも、すでに直進したまま「三征西班牙」領海に入ってしまっている。
 ここで「武蔵」が取れる行動は二つ。自沈した《機鳳》空母の残骸を確保し、これを交渉材料として追撃戦終了を成立させること。
 まだ後方で戦闘を続けている「英国」艦隊に全権を委譲して、追撃戦を継続してもらうこと。
 先の案は「聖譜連盟」に敵対国の多い「武蔵」では無理であろう。後の案は、今回の「武蔵」の戦闘そのものが無駄になってしまう。

 アデーレは2択を迫られた。まだ上昇軌道で高速前進中の「武蔵」は、戻って《機鳳》空母を確保する時間が僅かしかない。後方には2隻の《サン・マルティン》が追ってきている。
 アデーレは周りに視線を向けて回答者を探すが、そこで「武蔵野」の舳先から自分を見ているトーリとホライゾンに気付く。
 馬鹿の笑みは「やばくなったら逃げちゃえ」と言ってるようで、返ってやる気が出てきた。
 ふと、鈴の作っている周囲30kmを知覚している模造図をよく見ようとして、横に廻る。
「・・・あれ?」視点を変えただけで思いついたことがある。
 アデーレはそのアイデアが可能か、模造図に航路を描いてその場にいる皆や自動人形たちに尋ねると、皆、一斉に息を飲んだ。
 その瞬間、ネシンバラが「足りない本部」に飛び込んできて指示を出そうとするが、アデーレたちのやっていることを見て叫んだ。「先にやられたっ!」

 「武蔵」を追う《サン・マルティン》艦橋ではフェリペ・セグンドとフアナが戦況分析をしていた。
 「武蔵」の残存流体燃料の量から逆算すると、加速はあと2回が限界である。しかし、その内、1回分を使って《ステルス障壁》を展開しだした。
 姿を隠して戦場から離脱するつもりか?しかし、高速状態のステルスモードでは離脱領域まで行きつけないはず。こちらを振り切る策か。
 不可視のステルス空間の下方に船影が現れる。2隻の《サン・マルティン》は進路を下方に向け砲撃を行うが、それは「武蔵」の各1番艦のバウに見せかけた大型輸送艦だった。
 ならば、「武蔵」はどこへ? 管制官が上空に巨大物体の出現を報告する。それは「武蔵」左右1番艦の舳先。それがどんどん上昇していき、「武蔵」本体の姿が出てくる。
 単なる上昇軌道ではない。真上に垂直上昇を掛けているのだ。全長8kmに及ぶ巨艦が直立していく。(マクロスの6倍ですよ!!)
 そして、その巨大物体がこちら側に倒れてくるのだ。
レヴァイアサン

 「武蔵」艦内は大混乱だった。
慣性制御システムは動いているが、もともと鉛直方向に1回転することは想定していない。
 艦内作業員は超突貫で移動物の固定や、自重の軽いものが動かないように《慣性制御》の”符”を貼り付けていく。
 学生寮の一角。ミリアムと東(あずま)くんの部屋で、2人は霊体の女の子と話をしていた。
(まだセ〇クスネタを引っ張るかw)
 夜中に「余と一緒にちゃんとセッ〇スしようよ」とドアを何度も叩いてはいけませんよ(笑)
ご近所迷惑です。  
 霊体の少女はまだ良く知りあう意味だと思い込んでるようです。

 「武蔵」が1回転する姿は「英国(イングランド)」「六護式仏蘭西(エグザゴン・フランセーズ)」「K.P.A.Itaria」「M.H.R.R(神聖ローマ帝国)」「阿蘭陀(オランダ)」諸国で観測された。
 周囲にいた艦群の甲板にいた人々は息を飲んで見上げる。直立した「武蔵」を支えるのは各艦の艦首側を取り巻く筒状の海。
 そう、「英国」到着時、垂直に不時着した輸送艦を2週間立たせていた方法である。そのまま、艦後部の推力で上昇していく。
 もう準バハムート級の艦船には見えない。まるで全竜(レヴァイアサン)級である。上部に当たった気流が艦体を下り、下方で濃密な霧を発生させる。
 上昇が止り、側部外壁が開いて最後の《重力航行》の加速が始まる。垂直から逆水平へ、そして艦首を下に落下軌道へ。目指すは《サン・マルティン》の背後である。
 背後にまわろうとする「武蔵」迎撃のため《サン・マルティン》も砲撃態勢に入る。しかし、落下中の「武蔵」の艦上にホライゾンが「大罪武装(ロイズモイ・オプロ)」《悲嘆の怠惰(リピ・カタスリプシ)》を構えていた。
 自身が最大の悪徳とされる「大罪武装」《焦がれの全域(オロス・フトーノス)》であるホライゾン・アリアダスト。
 魔獣レヴァイアサンに象徴される“大罪”を持つ銀色の髪の自動人形は、トーリに支えられて《悲嘆の怠惰》から「黒い掻き毟り」を発射する。
 だがフアナの持つ”対”の《怠惰》、「大罪武装」《嫌気の怠惰(アーケディア・カタスリプシ)》の「罪を捉える束縛の光輪」が迎え撃つ。
 最初は「掻き毟り」の爪先を光輪が抑え込んでいたが、トーリの「流体供給」を受けるホライゾンの黒い鉤爪が徐々に《サン・マルティン》に伸びていく。

 《サン・マルティン》に追いついてきた弘中・隆包、ディエゴ・ベラスケスがそれぞれの「聖譜顕装(テスタメンタ・アルマ)」で加勢する。江良・房栄も「道行き白虎」の超震動破壊砲を展開させる。
 徐々に光輪が黒い鉤爪を押し返し始める。《焦がれの全域》のため、出力も射程も大きいホライゾンの方が先に流体燃料不足になってきている。トーリの「流体供給」でも間に合わない。「武蔵」自体の流体燃料がもう無いのだ。
 ホライゾンは背後の格納空間から大型の盾を取り出す。ネシンバラがシェイクスピアから簒奪した「大罪武装」《拒絶の強欲(アスピザ・フィラルジア)》。
 どうやら他の「大罪武装」の予備バッテリー的な存在らしい。まだ《悲嘆の怠惰》を1回撃てる分の流体残量はあるが、一度に放出するにはセイフティを解除しなければならない。
 己が心に「強欲」を戻すことを躊躇するホライゾン。
 トーリはホライゾンに語る。「すでにお前は世界を救うことを望んだんだ。得ることだけを望め。その強欲が世界を救うさ。」
 どんなに敵対されようと、傷つけられようと、自分が世界を喪失から救えるならそれで満足だ。それが自分の「強欲」だ。そう記憶に刻んだ時、ホライゾンの周囲に莫大な量の表示枠(サインフレーム)が展開する。
 ”セイフティ解除:魂の起動:認識””大罪武装統括OS:Phtonos-01S:第二段階:更新”
”ようこそ感情の創世へ”
 左手の盾が黒い光を脈動させる。

 黒い鉤爪が光輪を押し返していく。押し切る直前、フアナ達の乗る《サン・マルティン》の前へ、もう一隻の《サン・マルティン》が飛び込んできた。
 2隻目の《サン・マルティン》を砕き、黒い鉤爪が消滅する。
 その瞬間、フェリペ・セグンドが砲撃命令をだした。1発目の着弾を待たず次弾の装填を指示する。だがフェリペ・セグンドはホライゾンとトーリの横に並ぶ新たな二つの影を見た。
 一人の忍者と、彼に寄り添う「英国」の制服姿。白の双剣を持ち、周囲に流体光の白い花を散らすのは《重双血塗れ(ダブルブラッディ)》。メアリ・スチュアートとメアリ・チューダーの二重襲名者である。

 2本1対の大剣《王賜剣一型(Ex.コールブランド)》は修復を終えた状態でフルチャージされていた。
だが「英国」の地を離れればもうリチャージできないだろう。
 彼女は左右の剣を合わせ、その大剣を捧げ持つ。《王賜剣(エクスカリバー)》発動により、空から白の一線が突き抜けた。
 その光爆の後に見えたのは上部甲板をほぼ破壊され、轟沈していく《サン・マルティン》だった。
 落ちていく《サン・マルティン》艦橋に通神が開く。「武蔵」アリアダスト教導院《副会長》本多・正純による「アルマダ海戦」終結宣言だった。

 「K.P.A.Itaria」ではインノケンティウス《教皇》が、《副長》立花・道雪、《第二特務》ガリレオと今後の情勢分析をしていた。
 「武蔵」は《総長兼生徒会長》と《姫》の望みを完遂できる能力を見せた。「三征西班牙」の最新鋭艦を戦闘不能に追い込んだのだ。
 しかし「三征西班牙」はその主力艦隊のほとんどを残して終戦した。大破に近い中破をした「武蔵」に倍返しで戦争を仕掛けるかもしれないが、それに乗る他国はいないだろう。
 あんなものが街に落ちてきたら終わりである、という恐怖を「武蔵」は与えたのだ。
 「英国」も今回の恩義で敵にまわらないだろう。これで、ヴェストファーレン会議における「三征西班牙」の発言力を削ぎ、「英国」を味方に付けた訳である。
 インノケンティウスはにやけていた。「三河」で自分を馬鹿呼ばわりした馬鹿が、とうとう歴史の舞台の壇上に役割を持って上がってきたのだ。

 「アルマダ海戦」から二日たった。主力艦隊をほぼ残しながら、敗戦国としてリスボンへ帰還する「三征西班牙」艦隊。
 これから衰退していく国の歴史再現を、どうやりくりするかがフェリペ・セグンドとフアナの悩みである。
 2人の乗る艦が港に入っていくと、急に太鼓の音と共に篝火が一斉に焚かれた。「火祭(ファリア)」が始まったのだ。
 集まったのはかつてセグンドと共に戦った者達や、味方してくれた人々。
 セグンドたちには、まだ仲間が残っているのだ。火の群れはさらに数を増やし、松明を持つ人の群れが列をなす。
 そう「三征西班牙」の人間は嫌なことは、すぐ忘れてしまう。楽しいことはこれからあるのさ。
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 「武蔵」の8隻の艦上でもいくつもの火が焚かれていた。破壊された表層部の、再生不可能な構造材が燃やされている。
 火の管理は神社関係者が行っていて、火を奉納しているのだ。葵・喜美と浅間・智のユニット名は「きみとあさまで」である。ネイトも入れてよく3人で演奏しているようだ。
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 ウルキアガの誕生日祝いは第4部の伏線である。

 エロ草紙や人型御神体(フィギュア)を燃やすチャンスと持ってくる彼らから受け取るのは、「三征西班牙」の制服姿の立花・誾。
 両肩の紋章を光らせ、重力制御で薪を投じていく。
 現在、「武蔵」は「IZUMO」の北15kmに停泊し、破損を隠す補修をしている。先に避難した人々に見せて不安を与えないためだ。
 誾は保護されて来賓扱いで残っていたが、敗れてしまった以上、いずれ自分も夫の立花・宗茂も襲名を解除されるだろう。
 復権を約束したのに、ごめんなさい、と呟く誾の正面に膝をついたのは、顔も体も痩せて外部からの作業人足の腕章を付けた夫の姿だった。
 「六護式仏蘭西」経由で乗り込んできた夫は、痩せて脚の筋肉も衰えた姿で、2人で強くなろう、と言う。
 本当の《西国無双》として立花・宗茂を襲名するから、その時はあなたが立花・誾でいてくれ、と。
 この夫はかつての自分の想像を超えた。だから自分はこの夫の無双を支えていこうと誾は誓う。
 
 「アルマダ海戦」から一週間後。転入手続きをしていたメアリを、正純が艦内を案内していた。
 既に「武蔵」は「IZUMO」沖まで来ており、避難民が合流したら《生徒会》はいろいろ説明やら補償やらが大変である。
 通りの向こうに立花夫妻が見え、こちらに会釈をする。襲名解除申請をしたらしいが「三征西班牙」の《書記》ベラスケスは悪いようにはしないと言っていた。
 メアリは3年梅組に転入することになるが、何か不可解なことがあったら、逃げるか、視線を逸らすようアドバイスをする正純。
 今後の進路を聞くメアリに、「IZUMO」で補修後、「M.H.R.R」に向かうつもりだと答える。「末世」を研究していた《大総長》カルロス一世のことを調べたいのだ。
 話をしている内に横丁長屋の1室の前に着く。点蔵は「武蔵」忍団の中で偉い人である父親に、「裏切り者めっ!」とたたき出されたようだ。
 ここが点蔵とメアリの新居となる。四畳ほどの間取りに簡易調理台と一畳分のベッドがあるだけの部屋。メアリは荷物もなく、嫁入り道具は《王賜剣一型》だけである。
 ベッドの下から”男子有志から”と書かれた箱を見つけたメアリが開けてみると、「絶頂!ヴァージンクイーン・エリザベス」と書かれたエロゲだった。

 補修中の「浅草」の舳先に立つのはホライゾンとトーリ。前方に浮遊島「IZUMO」が見える。下方には「六護式仏蘭西」の北岸、東には「三征西班牙」。
 西には「M.H.R.R」、さらにその向こうに「上越露西亜(スヴィエートルーシ)」、山と「IZUMO」の向こうには「K.P.A.Itaria」の光も見える。
 「末世」を調べながらホライゾンの感情を回収していく。
 人の持つ大罪を欲しなければ、人が持つ悲しみを理解できない。悲しみを世界から消すためには、最大の悲しみを理解しなければならない。
 でも、最後は笑えよというトーリに、その時、トーリは泣いてくれるかと聞くホライゾン。 
 「強欲」が入ってなにか変ったかと尋ねるトーリに、ホライゾンは眠くなった、睡眠欲も強欲の一つだから、と答える。
 「皆さんが幸いであれと眠る前に願うのは、・・・強欲でしょうか?」
END

 原作に3点、アニメに2点。合計は原作32-アニメ17。

 途中、第3部と第4部のキャラが顔見世してましたね(笑)
 アニメ第三期は予定がないようなので、このブログで第3部以降をダイジェストで紹介していこうと思ってます。第3部は波乱の激戦続きですよ。

第3部からルター・巴・御前。左腕にあるのは「聖譜顕装」《意欲の慈愛・旧代》
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御菓子の家の前に立つのは《人狼女王(レーネ・デ・ガルウ)》
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西の全裸王ルイ・XIV(エクシヴ)とヤンキー嫁、毛利・輝元
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北条・印度諸国連合《総長》北条・氏直。表示枠の中は里見・義康かな?
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第3部ラスボス。猿面冠者、羽柴・秀吉(サル子)。
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第4部から、四聖武神「青竜」の加護を得る、竜神と人のハーフ、伊達・政宗(右側)と機動殻「不転百足」に乗る、ウルキアガの未来嫁、伊達・成実(左側)
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 ナルミさんですよ、シゲザネじゃないよ(^^ 兜の前立てが有名だね。

奥州(シベリア未踏地域)の梟雄、九尾の狐、最上・義光。
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後ろにいるのは駒姫と走狗(マウス)の鮭延・秀綱
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 駒姫が持ってるのは古式神格武装「鬼切」かな?
 武田・信玄の襲名者、源・九郎・義経も出して欲しかったな。


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第202回 境界線上のホライゾン(11)

Posted by ヒッター7777 on   0 comments   0 trackback

川上稔「境界線上のホライゾン Ⅱ(下)」 Horizon on the Middle of Nowhere : Ⅱ Part 2
 ・「第六十二章 高空の攻撃隊」「第六十三章 マウンド上の癒し人」「第六十四章 相国の意地張り人」「第六十五章 27.431mの思い人」「第六十六章 天上天下の送り人」「第六十七章 居場所の刃傷持ち」
第12話
第12話2

 アニメ第12話「居場所の刃傷持ち」の元ネタ。最終回の尺を取るためいやというほど詰め込んでますね。今回のネタ書くのに3日かかったのに。
 
 《第三特務》立花・誾VS《副長》本多・二代
 先代《西国無双》立花・道雪の娘である誾は、次代《西国無双》立花・宗茂の名を襲名するつもりだった。
 しかし、「神速(ヴェロシタード・デ・ディオス)」ガルシア・デ・セヴァリョスに敗れて宗茂の襲名を諦め、妻になってからも不意を襲ったり、食事に毒を入れたりしていたそうだが、全て負けたので認めることにした。
 その夫が”刺されて”ウケになってしまうとは・・・(誾さん、そんな知識をどこで・・・)
 そんなことを考えながら、双の義腕に十字双剣を構え、二律空間から《十字砲火(アルカプス・クルス)》を取り出す。
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 「武蔵」は2艦の《サン・マルティン》と武神団の攻撃を受けつつ、「三征西班牙」主力艦隊を追う。
 艦首を上げた状態で300m降下、その速度を利用して《重力航行》体勢に移行。加速した「武蔵」が主力艦隊を突破し、「三征西班牙」領海に入るまで200秒。
 このあと主力艦隊の砲撃有効性が高くなるので、「三征西班牙」揚陸部隊の「武蔵」艦橋制圧タイムリミットはそこまでである。
 「武蔵」側も散開しつつ逃げる「三征西班牙」艦隊の足止めを画策する。
武蔵の状況

 《第三特務》マルゴット・ナイトは先導する二人の黒魔女のスリップ・ストリームに入りながら、「三征西班牙」艦隊に向かうが、艦隊の奥に新大陸からの増援である《機鳳》隊の空母を見つける。
 これがカウンターで飛んできたら、突撃体制の「武蔵」は避けられない。
 二人のスリップ・ストリームから抜けたナイトは空母を撃つべく「黒嬢(シュヴァルツ・フローレン)」を駆る。

 《野球部員》ペデロ・バルデス&フローレス・バルテス兄妹VS《一般生徒》ノリキの3球勝負。
 バルデス兄妹の術式は豊後水軍・渡辺家に伝わる、航海の聖者セント・エルモに捧げる《導き焔(エル・フエゴ)》を己が身に纏い、燃える鉄球を任意の地点で消滅・再出現させる技である。
 対してノリキの術式は打撃強化の、創作術式《神奏術》第1段階「睦月」(弥生月の打撃が防御無視となる)、第2段階「如月」(弥生月の打撃が全てに通用する様になる)、第3段階「弥生月」(1回だけ認知できる全てを殴れ、打撃力を通す加護を得る)。
 術式を始める時に、対象を正確に認知するため「三発殴って〇〇を倒せ」の口上を唱え、打撃を奉納するため必ず段階を踏まなければならない。
 成功すれば物質・術式に限らず殴ることが可能である。

 第1投。放たれた2発の鉄球は一度、姿を消し、ノリキの30㎝手前に出現した。辛うじて拳を当てるが右胸に直撃を受け吹っ飛ぶ。
 作業用ベストから70度ほど曲がった鉄板を抜き出して放り投げ、再び構えるノリキ。
 第2投。立ち位置から一歩下って迎撃するノリキだが、バルテス兄妹も読んでいた。鉄球の出現位置を1m伸ばして出現させる。
 タイミングを読んだノリキはギリギリ弾くが、鉄球は右肩近くに当たり、回転しながら倒れる。
 口から血の混ざった唾を吐き、踏み込みを強くするため片足を上げ、一本足打法の構えを取るノリキ。

 それを「多摩」艦橋部で座布団に座り、お茶を飲みながら見ているトーリとホライゾン。
 第3投。バルデス兄妹の投げる2つの鉄球は、一度消えた後、専用の空間で加工され交差点から合成されて出現する。
 ノリキはその交差点を殴った。出現した鉄球は弾き返されバルデス妹の顔面へのピッチャーライナーとなる。
 とっさに利き腕の左手で鉄球を受けたバルデス兄の手から、爪が数枚剥がれ血が飛び散る。
 ライナーキャッチでアウト。しかし、もう術式は使えない。バルデス兄妹は砲撃班を連れて乗り込んできた小型艦で離脱していく。
 ノリキは勝負に負けたが、試合に勝ったのだ。

 《副長》《野球部部長》弘中・隆包VS《会計》シロジロ・ベルトーニ《守銭奴》。
 艦橋まで300m地点。十円硬貨を指弾で飛ばすシロジロ。バント防御術で全て叩き落す隆包。
 十円硬貨とはケチ臭いという隆包。シロジロは本当は1円玉にしたかったようだが、ハイディに”店の格が落ちる”と仕切られたようだ。
 シロジロは硬貨指弾に術式を掛ける。まず今回の戦いに参加した学生全員の契約書。その給料の1/10をシロジロが支払う代わりに、戦闘攻撃力の1/10を供与するという、例の「金で力を買う」術式契約書。
 そして、その攻撃力を硬貨指弾に分け与える商人の分配術式、左脇に抱えるのは内部を拡大空間化した壺。すなわち小銭の弾丸倉庫である。
 高速で十数枚の硬貨を隆包に撃ち出すシロジロ。いわく、金は使うために稼ぐのだ。

 「多摩」右舷後部に揚陸した小型艦を護っているのは、「三征西班牙」アルカラ・デ・エナレス教導院《書記》ディエゴ・ベラスケス。弘中・隆包らを回収するため待機中。
 
 マルゴット・ナイトは「三征西班牙」暫定国境を越えたあたりを進攻中。《感知系魔術》「嫌われ者の焦がれ糸」で対空砲火を避けながら進むが、巨大な流体反応を持つ武神と擦れ違う。
 四神級武神「道行き白虎と《第二特務》江良・房栄が増援に向かったのだ。

 「武蔵」では《第六特務》直政が白虎出陣の報を聞いて、「地摺朱雀」の発進準備を始める。

 アデーレは外を見て、光る《聖術符》のチャフが無くなってきていることに気付く。自動人形たちはまだ自己閉鎖機動中だが、全部、掃除してしまえば「武蔵」全体の流体通神網が復活する。
 しかし、今、自動人形たちを掃除に回すと運航に支障が出る。総艦長”武蔵”は自動人形を上回る操艦能力を持つ人物が居ると告げる。
 それは向井・鈴であった。鈴は最初から《サン・マルティン》に気付いていた。鈴はみんなも同じものが認識できていると思っていたのだ。
 目の見えない鈴の対物感知システム《音鳴りさん》に「武蔵」の知覚系である音響、重力、熱源系の外部情報を有線入力する。自動人形は全てのデータを精査してから結論を出すが、人間は一瞬で優先順位を判断する能力がある。
 外部入力を受け入れた鈴が感知したものは、周囲30km圏内の全ての物の動きだった。

 鈴が「武蔵」を掌握するまでの時間稼ぎと、「三征西班牙」艦の砲撃牽制の為、対艦砲撃装備《梅椿》を展開した浅間・智の放った二重式大型矢が、「三征西班牙」主力艦隊の一艦の艦橋に突き刺さる。
 その中空の矢から現れたのは、ピンクの全裸だった。三年梅組、伊藤・健児くん(インキュバス)は友好の印に、精気を吸いに来ましたと艦橋に居る者に告げる。
 パニックに陥った皆がドアに殺到するが、鍵穴が粘着質なもので埋まっている。その粘着質がしゃべった。三年梅組、HP3のスライム、ネンジくんだった。
 この様子を知ったのか僚艦は《防護障壁》を厚くし、砲撃が薄くなった。こんなものをまた撃ちこまれたらたまったもんじゃないのである。
horizon122.jpg

 アデーレは絶句し、自動人形である”武蔵野”も茫然としていた。鈴が作り出した流体光の模造図は周囲30kmを僅かな誤差で完全に知覚し、再生されている。
 後方のステルス艦の位置や前方の「三征西班牙」艦船のような巨大なものから、鳥や風や雲や海や人間まで。自動人形は同じデータを受け取っても、波の動きとか変化する音を全部精査するが、鈴は適当に手を抜いているので処理速度がべらぼうに早いのである。
 鈴は目標に達しつつある、墜天の黒魔女の姿も知覚していた。

 マルゴット・ナイトは主力艦隊の一番奥にいる《機鳳》空母に奇襲をかけるべく上昇機動に入る。狙いは飛行甲板と出撃体勢に入った最初の1機、出来れば艦橋も。
 しかし、発見されているはずなのに対空砲火がこない。不意に背後に気配がした。そこにいたのは「第二次アルマダ海戦」開始時に自分が落としたはずの武神。
 中破したまま自分を狙っていたのだ。《砲撃術式》に入っていたため回避できない。《機殻(シャーシ)》を破壊された「黒嬢」とともにマルゴットは墜落する。

 「武蔵」上の防衛隊の学生たちは疲弊していた。「多摩」艦橋付近まで揚陸部隊が押してきている。防御にも伝達に人手が足りないのだ。もう諦めかけているものも出てきた。
 「武蔵野」の舳先で馬鹿とホライゾンが、この状況を見ていた。そして、馬鹿はこう言った。「戦況が芳しくない所に俺が慰問に行く。」
 「武蔵」中の防衛隊が悲鳴を上げた。「頑張らないと馬鹿が邪魔しに来るぞっ!」「来るな!来るなよ!マジに来るな!」「全員、前に出ろ!ちゃんとやってるように見せないと馬鹿が来て瓦解するぞ!」
 国宝級の嫌われ方だとホライゾンが言う。小等部の時の記憶から変わってないらしい。士気はなんとか持ち直した(?)が、人手不足はどうしようもない。
 「だったら、てつだうど?」。そこに声を掛けたのは犬鬼(コボルド)だった。ハワード卿の贈り物(アニメで伏線カット)は犬鬼の住む鉱石だった。犬鬼に雑務を任せて防衛隊は戦闘に専念する。

 しかし、「三征西班牙」揚陸部隊も自国の衰退をかけて乗り込んできたのだ。後方、《サン・マルティン》や武神団からの砲撃で、次第に「武蔵」側は押され始める。
 そこにようやく「英国」から正純たちが輸送艦で戻ってきた。そして北側からフランシス・ドレイク卿、南からは[IZUMO」に避難民を送りに行っていたジョン・ホーキンズ卿とトマス・キャベンディッシュ卿の英国艦隊が参戦してくる。
 英国艦隊は参戦しないはずだ。だが、国の意向に従う海賊は海賊とは言わない。その矜持を持って戦闘に加わる「女王の盾符」たち。これは「英国」艦隊ではなく「英国」私掠船団だ。
 《刑場》の塔上からエリザベス《妖精女王》はその光景見て、《国璽尚書》ニコラス・ベーコン卿に国璽発行「出撃許可」を出させる。夜空に輝く巨大な「英国」の印判。
 そして、《海戦長》チャールズ・ハワード卿には戦闘終了後の「IZUMO」までの「武蔵」護送を命じる。
 倫敦塔前の路上ではミルトンとウォルター・ローリーもその光景を見ていた。ミルトンは思い出す。《尼子十勇士》の生き残り3人の最後の男、秋上・久家(あきあげ・ひさいえ)。
 二十年前に別れたあの男が「英国」に来ていれば面白いものが見れたのに、と。忍者で金髪巨乳好きなど、あの頃のあの馬鹿にそっくりなのが来たのに・・・。

 シロジロは金をばらまき続けていた。高速で飛来する十数枚の硬貨をことごとくバントで叩き落す弘中・隆包。
 金を貯めこんでいるやつは馬鹿だな、この快感を知らないとは、と脳内麻薬が出まくっているシロジロにハイディから注意が入る。
 すでに大量に甲板に散らばった小銭に目もくれない隆包に、金を粗末にするなと叫ぶシロジロ。それはお前の方だと言い返す隆包に、金庫壺を一つ追加してダブルばら撒きをかけるシロジロ。
 長尺バットを短く持ち替え、踊るような動きを見せる隆包。隆包の周りに大量の硬貨が散らばった
 シロジロは視界に入る限りの金を支配する術式《跳ねろ上前》発動。隆包の周りに散らばった十円硬貨が一斉に跳ね上がり、隆包を襲う。
 神速の大振り、バント、左右スイッチにより、全てをノックする隆包。打ち返しながらシロジロの方へ弾幕の薄くなるように操作しダッシュする。
 隆包の残り時間はもうわずかしかない。艦橋まで残り200m。

 風景画への描き込みを現実化する術式で援護しているディエゴ・ベラスケスに「聖譜顕装」《身堅き節制(クルース・テンペランティア)・新代(ノウム)》発動をさせる。
 その効果は”敵が発動した能力を使用回数分だけ分割減する”。これでシロジロの術式の威力が削がれる。
 そこに現れたのは御広敷・銀二、ペルソナくん、ハッサンの武蔵救護班だった。救護ベッド付き屋台を引っ張る彼らを「武蔵」慈善事業かと思ったベラスケス。
 小生の慈善を「三征西班牙」の幼女たちに広めろという御広敷の足元に穴を描いて落とし、炒飯を注文するベラスケスだが、何度注文してもハッサンはカレーしか出さない。
 思わずカレー皿を叩き落したベラさんに周囲の味方の目が冷たくなる。慈善事業の配給品を拒否して叩き落としたのだ。これは記録に残るとまずい。
 フォローを入れようと前に出たベラさんの持つ筆の先が、カレーに突っ込んだ。援護で池や小川を描いていた辺りがカレー色に染まっていく。
 慌てたベラさんが洗浄するからテレピン油はないかと聞くと、出てきたのはまたしてもカレーだった。しかもビーフカレーらしい。牛を食ってもいいのかと聞くと、ハッサンは神道だから構わないという。
 神道でカレーを崇めるなと言うと、カレーは神の食べ物ですねーと返ってくる。諦めたベラスケスは保温器ごと受け取り、撤退準備に入る。

 ベラスケスの「聖譜顕装」の効果が残っている内に、隆包も自分の「聖譜顕装」《身堅き節制・旧代(ウエストス)」を発動させる。
 その効果は”効果範囲にいる敵の時間を倍に引き延ばす”。シロジロに迫った隆包の長尺バットは、商人をクリーンヒットした。
 だが、1/2の速度で飛んでいくシロジロの顔には笑みが浮かんでいる。打撃部の破れた衣服の下には五円玉鎖帷子(チェーンメイル)があった。
 さらに上空の輸送艦から大型木箱に詰められた大量の硬貨が隆包に降り注ぐ。春季合同祭で稼いだ80億円の一部を両替してきた怒涛の大盤振る舞いである。
 1/2の速度で降り注ぐ硬貨を打ち払いながら、これは足止め策と気付き、自分の「聖譜顕装」を止め前に出る。
 「多摩」艦橋まであと100m。ヘルメットにひびを入れながら進む隆包の背後から、硬貨の奔流が襲う。
 辛うじて防御する野球部員達が身を犠牲にして吹っ飛んでいく。残りはバルデス兄妹を除く精鋭(スターティングメンバー)8人。

 残り85m。左右上方から魔女隊の砲撃をライトとレフトがダイビング阻止をする。
 残り63m。正面から矢の斉射。前進守備のセンターが道を開ける。
 残り57m。商人の硬貨弾攻撃。横っ飛びでセカンドとファーストが処理。
 残り41m。右手側路から来た防衛隊をサードが食い止める。
 残り30m。背後でキャッチャーがその肉体で巨大な硬貨弾砲撃とぶつかった音がする。
 残り21m。商人が追いついてきて硬貨弾を撃つ。それを打ち返し、そのまま商人の脇腹を打つ。肋骨の折れる音と共に前方に吹っ飛ぶシロジロ。
 だが隆包は空中でシロジロが痛みをこらえて言った言葉を聞く。「報酬を払おう! 英国の猟犬と武蔵の銀狼!」

 月光の空から降り注ぐのは128枚の刃。「女王の盾符」”2”F・ウオルシンガムの《千本薔薇十字(Wars of the roses)》。
 残り16m。さらに十字槍砲撃を撃つウオルシンガムの攻撃を、全て打ち返して横に弾く。
 《銀鎖》に掴まれた大型木箱4つが四方から飛んでくる。それを追って《銀鎖》の打撃が襲う。
 これを凌いで残り13m。前方にいるネイトを打撃しようとした瞬間、ネイトがその身を伏せる。
 その向こうにいたのは、千数百の表示枠を重ねた加速砲を持つ商人。
 「最後の金だ!」。砲口から水蒸気爆発が起きると同時に高速貨幣弾が隆包に向かう。背後にはまだ野球部員たちが居るので避けられない。
 フルスイングで迎撃した隆包の長尺バットは、まっぷたつに折れた。そして「三征西班牙」艦隊から限界時間の合図のサイレンが鳴る。 
 膝をついた商人が血を吐きながら叫んだ。「ゲームセット」。
 残り距離12m。「聖譜顕装」《身堅き節制・旧代」を抜き、特攻する隆包。《銀狼(アルジョント・ルウ)》の《銀鎖》の防御陣の奥から《猟犬(ガンドッグ)》の砲撃が来る。
 直撃の寸前、横からタックルを掛けられた隆包は、野球部員達と共に「武蔵」から落ちていく。
 この段階で「三征西班牙」揚陸部隊は全面撤退を始める。そして入れ替わりに「道行き白虎」が「多摩」上部に到着した。
 後にウルキアガが語るが、各教導院の総長連合《副長》というのは戦闘馬鹿であり、特務レベルでも相対するのが困難な馬鹿ばかりであると。

 かつて東西南北に配置されたという四聖武神のうち、所在が分かっているのは白虎と青竜の2機のみ。
 朱雀と玄武は行方がわからなかった。そのため、多くの偽物が模造されていたが、本物は四聖武神の由縁たる「山川道澤(さんせんどうたく)」の能力をひとつずつ受け継いでいる。
 ”どんな場所も足場として回避を行う「大道」を作る”《道》の「道征き白虎」を操るのは《第二特務・陸上部部長》江良・房栄。
 迎撃に出たのは「武蔵」総長連合《第六特務》直政。初戦の借りを返すかのように「道行き白虎」に射出される。
 房栄は「超震動破砕砲《咆哮列化》」で迎え撃つが、見えてきたのは脚部の緩衝用装備。「地摺朱雀」は上下逆になって飛んできたのだ。
 超震動が緩衝用装備を破砕する直前、それを蹴って横に飛ぶ「地摺朱雀」。「武蔵」には飛行武神が居ないはずである。しかし、「地摺朱雀」の背には2基の飛翔器があった。
 それは「三河」で墜天の魔女と堕天の魔女が撃墜した「三征西班牙」の武神の翼だった。機関部の三科・大が超特急で取り付けたものだ。

 白の武神は朱の武神に体当たりを受ける。右腕の裏拳でカウンターを取ろうとするが、その腕を掻い潜り脚を絡める。そのまま背後にまわり、左腕も取って絞り上げる。
 パワーでは「道行き白虎」に大きく劣っていることは、初戦でわかっているので関節攻めしかない。
 もがく「道行き白虎」の揺さぶりに「地摺朱雀」の駆動系が悲鳴を上げる。飛翔器を使ってさらに両腕を絞り上げ、そのまま背面へスープレックスを掛けて、頭から何処かに叩きつけようとする直政。
 その眼が「道行き白虎」の肩にいる江良・房栄の眼と合った。房江の周囲に「道行き白虎」のOS(オペレーション・システム)の表示枠がいくつも浮かぶ。
 そのOSは白と朱の武神を巻き込み、「地摺朱雀」の背面に”道”を作った。背中から「道行き白虎」とともに”仮想地面”に激突する「地摺朱雀」。
 衝撃に震えながら立ち上がる「地摺朱雀」の胸部に「道行き白虎」の鉤爪が食い込み、装甲を剥す。そこには外部搭乗型武神の全身統御の神経主幹器があるはず。
horizon125.jpg

 房栄がそこに見たものは対爆硝子のシリンダーの中、青白い賢水に浮かんでいる年端もいかない少女。しかも頭部と上半身と各部の散らばりしかない。
 その少女は直政の妹。むかし、直政たちの村が襲撃された時、修理改造中の「地摺朱雀」は起動できなかった。息も絶え絶えの妹を救うため、武神の流体槽に入れるしかなかったのだ。
 「道行き白虎」のOS同一処理を契機として「地摺朱雀」の欠損していたOSが補完処理を終え、初起動する。
 「四聖式武神三型・地摺朱雀」の能力は《澤》。その効果は”無限に落下加速する平面空間「矛盾の湖沼」を作る”。
 ”仮想地面”の上を”仮想水面”が転化していく。そこに見えるのは無限の厚みを持つ蒼空だった。
 落ちていく二機の武神は「多摩」上空30mから、しかし「矛盾の湖沼」による超々高度から「道行き白虎」を下にしたボディスラムで甲板縁に叩きつけられた。
 そのまま落下していく房栄が見たのは、二つの月の前に浮かんでいる「地摺朱雀」の姿だった。

 「多摩」の反対側の区画では立花・誾と本多・二代の戦闘が続いていた。
 両義腕のもつ十字双剣と両脇に浮かぶ砲台による連撃に対するは、神格武装《蜻蛉切》。
 誾は考えていた。相手は完全な防御的攻撃馬鹿だと。正面から砲撃しているのに、ほぼまっ正面から突っ込んでくるのだ。
 なるほど、正面からの攻撃は点としての貫通か砲撃。これは前に出て当たる場所をずらせばいい。
 線としては斬撃。線は長いが当る軌道を掻い潜ればいい。面としては範囲術。面は広いが迂回して前へ出ればいい。
 ならばどれもできないようにするには? 
 
 二代は考えていた。相手は完全な攻撃的防御馬鹿だと。こちらの攻撃に対して迎撃防御を重ね、回避運動を重ねた攻撃をぶち込んでくる。
 なるほど。攻撃に対し双剣をぶつけてくるのは打ち返すためでなく、反動で身を躱すため。
 回避する時は払い、攻めが強い時はバランスを崩すように”転(ころばし)”を掛けてくる。
 常に退路を確保する位置にいて、こちらは速度で躱すががあちらは完全に体術のみで躱している。

 戦闘の合間に洋風家屋の石造りの壁を1周するように深い傷を付ける立花・誾。
 その建物を挟んで対峙した二代はその家が真上に吹っ飛ぶのを見た。裏口への砲撃で内部の爆風で建物ごと浮き上がったのだ。
 この攻撃なら二代は《蜻蛉切》の伸縮機構で建物を飛び越してくるはず。誾は下から砲撃するつもりだった。
 しかし、上空に見えたのは《蜻蛉切》の柄だけだった。二代は正面玄関をくぐり加速する。手に持つのは1mほどの短い柄をつけた《蜻蛉切》。
 上空に気を取られていた誾の両義腕を切り落とす。両の《十字砲火(アルカプス・クルス)》も落下する。
horizon123.jpg

 決着がついたと思った二代は、落ちている《蜻蛉切》の柄を繋ぎ直すが、不意に背後に堅い音を聞く。
 それは誾の肩に背負っていたケースが落ちた音。そのケースから出てきた黒い腕が誾の肩に接続されていく。
 両肩に十字の紋章が光り、さらに二丁の長大な《十字砲火》を引き出す。
 落ちている義腕から二本の双剣を取り、宙に4丁の《十字砲火》を浮かべる立花・誾。短期決戦用で父、道雪や宗茂に使用禁止されていた攻城武装。
 そして、立花・宗茂と最後に戦った時の完全装備であった、と二代に告げる。《四つ角十字(クアトロ・クロス)》の砲撃が二代を包み込む。

 小《十字砲火》の砲撃を掻い潜り、二本の双剣を躱し、大《十字砲火》の打撃旋回で町を破壊し、《蜻蛉切》で家屋を割断しながら戦闘は続く。
 いつの間にか周囲50m内に腰より高いものが無くなっていた。誾の正面に立つ影を除いて。
 誾は冷静に分析する。この加速路を作るために、街を破壊したのか。一直線に向かってくる二代の姿に宗茂の姿が重なる。
 かつて何度倒されようと、傷が治るたびに立ち向かってきた青年。強くなるたびに負う傷は深くなるが、自分の戦い方に似てくる青年は、いつしか自分の技量を上回った。
 この装備で戦い、まだ生身であった両腕を肩から切り落とされ、骨の見えている傷口を両手で押さえてくれた感触が忘れられない。

 二代は加速しながら考えていた。立花・宗茂はどうやってこの立花・誾に勝ったのか。二人とも主武器は剣である。誾の剣の刃は左右で4本ならば。
 飛来する砲弾を《蜻蛉切》の柄で浅く弾く。アデーレの《機動殻》の傾斜装甲の応用である。正面から突っ込む標的に左右に並んだ砲は射線が読みやすい。
 《蜻蛉切》の柄は6つに分解できる。二本を右の小《十字砲火》の砲身に突き入れ破裂させる。左の大《十字砲火》を打ち下ろすがさらに二本の柄がつっかえ棒になって受け止める。
 足元をすくうように旋回した大《十字砲火》が放つ砲弾を、背中に回した《蜻蛉切》で割断し、誾の前に立つ。
 左右から振られる十字双剣。左の剣を柄の空洞で受け、そのまま右にまわりながら《蜻蛉切》で割断する。
 誾の背後にまわった二代に逆サイドの十字双剣が振られるが、これは読まれていた。誾は防御するために攻撃するのだ。
 最後の双剣を弾き飛ばし武器を完全に奪う。

 誾に近づいていく二代。誾は両の義腕を落とす。この腕を落としていいのは夫の立花・宗茂だけだ。
 他の者に落とされたくはない。それは立花・宗茂に並ぶ存在となるのだから。
「私が負けです。」

 二代は察する。自分は立花・宗茂に至らなかったのだと。ここに決着はついた。

 つづく・・・

 次回、最終回!! 

 原作に3点、アニメに2点。合計は原作29-アニメ15。

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第196回 境界線上のホライゾン(10)

Posted by ヒッター7777 on   0 comments   0 trackback

川上稔「境界線上のホライゾン Ⅱ(下)」 Horizon on the Middle of Nowhere : Ⅱ Part 2
 ・「第五十六章 劇場の咆哮者」「第五十七章 控え位置の双者」「第五十八章 花畑の合格者」「第五十九章 塔上の王」「第六十章 戦後の認め人」「第六十一章 高空の防衛隊」「第六十二章 高空の攻撃隊」
第11話
第11話22

 アニメ第11話「花畑の合格者」の元ネタ約6章分。今回も大幅省略。省き過ぎだろう。
 「第五十六章 劇場の咆哮者」終盤から

 「女王の盾符(トランプ)」”10”ウイリアム・セシル《副会長》の《聖術(テスタメント・サイン)》「分け与え」VS 葵・喜美《変な女》の《神奏術》「高嶺舞(たかねまい)」。
 喜美の「高嶺舞」は自分への干渉を無効化する《神奏術》なので、いくら荷重をかけても無効。
 「女王の盾符」”10”ロバート・ダッドリー《副長》の左手の「聖譜顕装(テスタメンタ・アルマ)」《巨きなる正義(ブラキウム・ジャスティア)・旧代(ウエストス)》の能力は”効果範囲にある武装を使用者ごと遠隔操作する”。
 マルガ・ナルゼ《漫研部部長》のペンは武器と見なされなかったようだ。《白魔術(ヴァイス・テクノ)》「加速線」で空中に絵を描きアーバレスト(大型のクロスボウ)の8本の矢を打ち返すが、ロバート・ダッドリーの右手は《聖術》「打ち払い」でさらに打ち返す。
 6mの距離を挟んでラリーが続くが、ダッドリーはさらに矢数を2倍の16本に増やす。マルガは「徹夜(ピンチ)モード」に突入。笑っているのは、意識がハイになっているらしい。
この状況は、《薬詩人(ドーピング・ポエマー)》ベン・ジョンソンや《文芸部副部長》トマス・シェイクスピアも同様の状態になるので危機感を覚えるダッドリー。
 セシルもダッドリーも女王の側近として、ここで負けるわけにはいかない。ダッドリーは聖譜記述により、何も知らずに投獄された少女だった。何度も自害をしようとしたが、それを救ったのは、牢獄の壁をぶち抜いてやってきたエリザベスだった。
 セシルも聖譜記述により太っているというだけで襲名した《フード・ファイター》の農家の娘だったが、女王の友人として最後を看取ってもらうまでここでは負けられない。
 喜美がセシルに近づくほど「分け与え」の《聖術》が解除され、高度が落ちていく。
 ダッドリーはさらに矢数を4倍の32本に増やす。左手の「聖譜顕装」を外す瞬間、さらに8本追加し、右手の「打ち払い」だけで32本ラリーを続ける。
 32本+追撃の8本が時間差でマルガを襲うが、命中の瞬間、マルガの《白魔術》の術式が展開する。マルガが描いていた術式のストーリーは”生意気な女が、友に叩かれて目が醒める”。
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 「打ち返し」の術式だった。「入ー稿ーー!」とガッツポーズで叫んで倒れるマルガ。40本の打ち返された矢がダッドリーに向かう。
 ダッドリーの「打ち払い」が空を切った瞬間、上からの荷重で40本の矢が叩き落される。セシルは荷重対象がなくなったので落下し始める。
 真下に居た喜美の術式は”弾く”もので”受け止める”ことは出来ない。ダッドリーの術式も”打ち払う”ものだ。
 そこに駆け付けた戦士団が辛うじて”受け止めた”直後につぶれるが、これを相対への介入として、ノーコンテストとなる。

 倫敦塔へ向かう《第一億務》点蔵・クロスユナイトを阻止しようと現れたのは、「女王の盾符」”1”ウオルター・《トライデント》・ローリー。かつての《尼子十勇士》の生き残り、元・山中・幸盛である。(《トライデント》は山中を縦書きにすると三又の槍に見えるから)。重力刀による切腹式《分身の術》で点蔵に迫るが、点蔵の背中から《八咫烏》のミルトンが飛び出す。
 山中・幸盛と同じく《尼子十勇士》の生き残りである元・横道・兵庫助のミルトンは分身の一方の顔面に飛びかかる。分身しただけで、元はひとりの人間なので知覚を乱され、もう一方の動きが鈍った瞬間、両脚の下を擦り抜ける。
 振り返ったウオルター・ローリーの重力刀は点蔵の背中を浅く切っただけだった。
 
 倫敦塔手前。最後の障害はアーバレストを構えた戦士団。動体感知型・流体感知型合成の追尾式の矢を放つが、点蔵の脱ぎ捨てた血の付いた上着に誤誘導され外れる。(この場面は第3部での伏線。当然、第3期の予定がないのでカット)
 ウオルターから奪っておいた重力刀を投げつけ、戦士団が防楯を構えたところを飛び越えて倫敦塔の北西塔、《刑場(アンダミオ・デラ・エジェクション)》に辿り着く。
 そこに居たのは、エリザベス《妖精女王》のふりをしたメアリと、メアリのふりをしたエリザベスであった。
 バストサイズの違いで見破った点蔵は、メアリに告白するが、ここでセリフ噛むなよ(笑)
 ここで本多・正純が、初の自力実況通神(チャット)に参加。息抜きでアデーレ、ネイト、「大罪武装」をゲットしたネシンバラも点蔵の状況を見に来る。
 メアリに国の為に犠牲になってはいけないと説得する点蔵。メアリとの口づけを出来なかった言い訳を、結婚する条件として”巨乳信仰”の合否確認していなかったからと誤魔化す。
 まあ、ここは合格ですね。今回のサブタイトルです。「好きです」のセリフをまたも噛む点蔵。ここで全ての動きと音が止ります。なぜか「武蔵」と「三征西班牙」の戦闘も。
 「私もです」と答えるメアリの周りに次々と白い水連が咲き始める。
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 チャット場面は小説に及ばないな。原作の方が圧倒的に面白い。

 処刑を拒否した《重双血塗れ(ダブルブラッディ)》メアリ・スチュアートの責任を問うエリザベス。この場で処刑を宣告し《王賜剣二型(Ex.カリバーン)》に手を掛ける。 
 点蔵は今まで誰も抜けなかった《王賜剣(エクスカリバー)》をメアリが抜くと言い放つ。「土に刺さった300の剣を抜く方法」を知っているか?と。
 かつてヘンリー八世《総長》は《王賜剣》は抜けると豪語していた。そして彼は《花園(アヴァロン)》を作り、「圧縮空間」や「末世」の研究をしていた。
 さらにホライゾンの「大罪武装」の格納システムを聞いていた点蔵は、《王賜剣》が地殻を鞘にしているのではないと想像した。
 エリザベスが発射した《王賜剣二型》の流体光の中に、メアリの手を包み込んで差し入れる点蔵。
 流体光が突然消え、エリザベスは抜けた1m強の長さの《王賜剣二型》を持っていた。そしてメアリの側には長さ1m半の、中央で二つに分かれた2本で一組の大剣。《王賜剣一型(Ex.コールブランド)》が宙に浮いていた。
 《王賜剣二型》は折れて地脈の中で補修されていた《王賜剣一型》の保管庫の鍵であり、その鍵は王に対して剣を抜く「奉剣の儀式」で開かれる。
 エリザベスがメアリに向かって剣を向けたため、エリザベスはメアリに剣を捧げた格好になり、メアリは向けられた剣を受け取ったのだ。
 ヘンリー八世《総長》は自分が2本の剣を持つよりも、二人の娘、メアリとエリザベスに《王賜剣》を託した。
 「英国」の王がもう一人の王に剣を捧げた。そして、メアリ処刑の条件に《王賜剣》を抜くことが出来なかったという項目があり、それが覆された。
 ここで本多・正純の介入により、次期「英国」の王として聖譜記述に基づきメアリの子、ジェームズ1世に王位の譲渡を条件とし、それまでの保護とメアリの「武蔵」への亡命を宣言する。
 アニメ、省略しすぎ。
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 「アルマダ海戦」のほうは「Program5.グラベリン沖海戦」が終わり、「Program6.英国南西沖で終了」のはず。
 「三征西班牙(トレス・エスパニア)」のフェリペ・二世(セグンド)も、乗員を退艦させ船と共に最期を迎えるつもりだった。
 アニメではいきなり「第二次アルマダ海戦」に入っていくが、理由を説明せんか!
 原作ではここに「K.P.A.Italia」の《教皇》インノケンティウスの妹・オリンピア、元《西国無双》の立花・道雪(誾の実父)が実況通神(チャット)で登場。
 これは「M.H.R.R.(神聖ローマ帝国)」から「聖譜連盟」へ横やりが入ったため。「武蔵」に傭兵業を横取りされた前田・利家が本国経由で抗議したらしい。
 「武蔵」の傭兵業は越権行為であり、フアナ達がフェリペ・セグンドを救いに行ったため、「アルマダ海戦」は終わっていないと言う難クセである。
 「M.H.R.R.」が「武蔵」の傭兵業を認めたくないのは皇帝の旧派(カトリック)と敵対する改派(プロテスタント)領邦に「武蔵」が雇われるとやっかいだから。
 改派寄りの「英国」はこの通達を無視したい。同じく「六護式仏蘭西(エグザゴン・フランセーズ)」は「M.H.R.R.」に抗議。「K.P.A.Italia」は「武蔵」は異教であっても異端ではないので、傭兵として雇うことも視野に入れているが「 三征西班牙」に潰されても痛くはない。
 各国の思惑の中で最終的に「M.H.R.R.」の言い分が通って「第二次アルマダ海戦」に入る。ここで「武蔵」と「三征西班牙」は20kmの距離を置いて両陣営とも協議に入る。

 弁当タイム。トーリの弁当に入っていたのはホライゾンの作った「青雷亭」名物、素材100%の”革コロッケ”。浅間神社の葛の葉弁当の名称は「葛野郎」である。ミトツダイラの商館から届いた焼肉弁当は、オリオトライ先生が縦に積み重ねてガツガツ食っていたようだ。

 「アルマダ海戦」は既にProgram6.まで終わっており、両陣営で談合で済ますには「聖連」の監視が厳しくなっている。
 あとは「三征西班牙」の撤退戦で、「武蔵」が「三征西班牙」領域で「三征西班牙」艦船を沈めること。本国側に逃げ追われつつ撃沈されたことにするわけだが、1,2隻の撃沈では「聖連」も納得しない。
 なにせ、本来の「超祝福艦隊」はそっくり残っているのだ。落とすなら旗艦《サン・マルティン》級でなければならないだろう。
 「三征西班牙」は戦後の戦力温存ために「武蔵」の撃沈、または撤退戦を失敗させ、「聖連」の指示に従ったが「武蔵」が遂行できなかったため、Program6.での「アルマダ海戦」終了を認めさせる方針を固める。「聖連」の指示による作戦の失敗は「聖連」自身が認めないからだ。
第二次アルマダ海戦

 距離15kmを切ったところで戦闘が始まる。《聖術符》のチャフはまだ残っているが、あと12分ほどで消滅予定。
 ハワード卿の贈り物は伏線カットしてたので、突然でてきたな。
 「三征西班牙」の武神団「サンチャゴ騎士団(カバレイロ)」の攻撃。やはりサンライズですな。この辺は力入ってる。
 魔女(テクノヘクセン)隊21名の一斉砲撃で「サンチャゴ騎士団」2機撃墜。のこり1機をマルゴット・ナイトの「黒嬢(シュヴァルツ・フローレン)」が落とす。
 「三征西班牙」旗艦《サン・マルティン》のステルス攻撃に裏をかかれまくるアデーレ。その中で、向井・鈴はまたあの音を聞く。
 そこへ《副長》弘中・隆包率いる野球部・陸上部・混成揚陸部隊が襲撃を掛ける。

 《サン・マルティン》が1隻ではないと見抜いたアデーレは、2艦の推定位置に砲撃を掛ける。その内、1艦に砲撃したのは《茶道部部長》浅間・智。《狙撃巫女》から対艦《砲撃巫女》に昇進です。左右の眼の色が違うのは左目が照準義眼”木の葉”だから。対艦砲撃装備”梅椿”着用。
 姿を現す2隻の《サン・マルティン》。しかし、鈴は「英国」到着時に聞いた音が別方向にあると言う。
 3隻目は正面に居た。正面砲撃に防御が間に合わない。そこに突っ込んで防御したのは「女王の盾符」”4”《海賊女王》グレイス・オマリ(種族:木霊)の高速艦《グラニュエール》。
 「武蔵」が「英国」に到着したとき、このステルス艦の砲撃を《重力障壁》で弾けば「英国」側に跳弾する可能性があった。あえて被弾したことと、その時、《緩衝障壁》でオマリの船を守ったことを借りとし、恩をひとつ返すと言って後方の《サン・マルティン》1隻を道連れにする。

 「武蔵」艦上の3箇所で相対戦が始まろうとしていた。
 《副長》《野球部部長》弘中・隆包VS《会計》シロジロ・ベルトーニ《守銭奴》。
 《第四特務》《野球部員》ペデロ・バルデス&《第五特務》《野球部員》フローレス・バルテス兄妹VS《一般生徒》《近接格闘師》ノリキ。
 《第三特務》立花・誾《砲撃人妻》VS《副長》本多・二代《蜻蛉切》。

 いや~二代さん。まだ「セッ〇ス」って、互いのことをよく知り合う意味の英語弁だと思ってたんですか(笑)
 東(あずま)くんは周りの空気がおかしいので、図書館で調べて意味を知ったようです(^^; 
 しかも、立花・宗茂さんと五分で二度の”戦闘”をして、たいした”速度”だったとか、誾さんは普段ならもっと持つ、とおっしゃられますが。(笑)
 広報委員の中継で全国放送していたが「三征西班牙」は旧派なのでカットしていたのではとか、”出血”したとか、50回くらい”刺した”とか、”刺された”のは宗茂さんの方だったとか爆笑会話でした。(原作では)
 アニメでもこれで落ちを全部持っていきましたね(^^;

 次回は「山川道澤(さんせんどうたく)」を司る四神武神対決。
 ”どんな場所も足場として回避を行う「大道」を作る”《道》の「道征き白虎」VS 初起動したOS”無限に落下加速する平面空間「矛盾の湖沼」を作る”《澤》の能力の「地摺朱雀」の対戦が楽しみです。
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 つづく・・・

 あと2回に無理やり詰め込め!
 原作に3点、アニメに2点。合計は原作26-アニメ13。

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第188回 境界線上のホライゾン(9)

Posted by ヒッター7777 on   0 comments   0 trackback

川上稔「境界線上のホライゾン Ⅱ(下)」 Horizon on the Middle of Nowhere : Ⅱ Part 2
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 ・「第五十三章 距離空きの遭遇者」「第五十四章 距離詰まりの衝突者」「第五十五章 火事場の立役者」「第五十六章 劇場の咆哮者」
第10話
 アニメ第10話「劇場の咆哮者」の元ネタ。すんごい省略してますね。(ノД`)シクシク

 第2次「武蔵」-「英国」相対戦
 《第五特務》ネイト・ミトツダイラVS「女王の盾符」”2”F・ウオルシンガム《首輪知らずの猟犬(ノーキーピング・ガンドッグ)》 第2戦。
 もともと異族の多い「英国」は「アルマダ海戦」の予定を満月時に設定していたので、これはウォルシンガムに分が悪い。
 夜空に二つある月の一つは賢鉱石(オレイ・メタロ)の塊で流体光を発している。
 檸檬を投げつけて注意を逸らし砲撃する《猟犬(ガンドッグ)》。噴水に入れた《銀鎖》を使い大量の霧を発生させた《銀狼(アルジョント・ルウ)》。
 《銀鎖》を迎え撃つ《千本薔薇十字(Wars of the roses)》。だが、今回は《銀鎖》を縫いつけることが出来ない。
 ホライゾンのリンゴの剥き方をヒントにした技で、《千本薔薇十字》を防いだのだが、アニメでは伏線からカット。
 かつて「六護式仏蘭西(エグザゴンフランセーズ)」で処刑された、異族の娘「聖なる小娘(ジャンヌ・デ・アーク)」は《天使》の血を引いていた。
 フランシス・ドレイクがマルガ・ナルゼに言っていた話ですね。
 仏蘭西側の異族部隊が駆け付けた時には、すでに処刑は終わっていたとされるが、実は彼女は使命を終えたと、自ら灰となって天に帰った。
 異族部隊は彼女の遺品を持ち帰った。その一つが《銀鎖》。《天使》を縛る力を持ち、聖女の血肉と灰で聖別され、さらに不死系異族の力を付与改造された自律道具(インテリジェンス・アイテム)。
 前回、ウォルシンガムに砕かれた2本の《銀鎖》が賢鉱石の月の光を浴びて蘇ってくる。
 《銀鎖》を避けて後ろ向きになったウォルシンガムに、先ほどの檸檬を拾い上げ投げつけた時、一瞬、ウォルシンガムがネイトを見失う。
 ウォルシンガムの髪からOS本体(カワイイw)を引っ張り出してネイトの勝ち。
ホライゾン10

 《書記》トゥーサン・ネシンバラVS「女王の盾符」”6”トマス・シェイクスピア、第2戦。
 第十三無津乞令教導院でネシンバラはNo.13(トゥーサン)、シェイクスピアはNo.14(トマス)だった。
 ネシンバラの”奉納した文章を願掛けとして再現する”《神奏術》「幾重言葉(いくえことは)」とシェイクスピアの《聖術》「宮内大臣一座」の戦いであるが、「大罪武装(ロイズモイ・オプロ)」《拒絶の強欲(アスピザ・フィラルジア)》を持つシェイクスピアが有利だ。
 その機能は”使用者が受けたあらゆる痛みを流体に変換し、使用者の内燃拝気として内部に流体を蓄積する効果”。
 倫敦全土で鑑賞される演劇に、シェイクスピアを応援する市民たちはネットで非難文や攻撃的文章を書いて応援する。
 過熱した腕を冷却しながら切りこんでくるネシンバラに、シェイクスピアは「宮内大臣一座(ロード・チェンバレンズ・メン)」で全演劇を披露する。「ハムレット」「オセロ」「ヘンリー6世」・・・(全部書けません;;)
 最後にそれらを集合させて作り上げたのは「第四悲劇(リア王)」だった。双剣を振るう「リア王」に対抗して現れる、雷光剣を持った「天神・道真(みちざね)」
 この辺はネシンバラが”神下ろし”をしてるんですね。権限超越であとで浅間・智に射殺されるそうです。(笑) ネシン→ネ申
 戦いの最中、ネシンバラは思い出す。かつて少女は自分のことを「私」と呼んでいたことを。
 「リア王」の双剣の一本と雷光剣は相打ちになって折れる。「道真」の顕現は消えていくが、代わりに「第二悲劇(マクベス)」が立ち上がる。
 「悲劇の王」と「王位簒奪者」はともに消えていく。
 シェイクスピアは自分が「私」だったのか「ぼく」だったのかわからなくなった。かつてはどちらも自分だったのに、ネシンバラと別れた時、どちらかがいなくなったのだ。
 どちらが本当の自分だったのだろうと問う少女に、僕を好きだった方だと答えるネシンバラ。 
 少女が袋から出したのは限定50部の、ネシンバラの初出版本であった。(例の「ノル○○○ンクエスト3」ですね。挿絵はマルガ・ナルゼだったようだ)
 和解したシェイクスピアから《拒絶の強欲》を簒奪していくネシンバラ。(シェイクスピアはこの後、ネシンバラのストーカーになります。メール半日で3000通とか)
ホライゾン101

 《第一特務》点蔵・クロスユナイトと《第四特務》マルガ・ナルゼの小等部時代の話は半分くらいだった。
 いままで視線を合わせたこともなかったナルゼに、いきなり”犬のような匂い”がすると言われて、こいつは生涯の敵だと思った点蔵(笑)
 ナルゼはそのことを覚えていなかったが、3年の2学期に席替えで隣同士になった時、ナルゼは点蔵がだれだかわからなくて、ずっと口を利かなかったらしい。
 点蔵はその2学期のおかげで女子に嫌われていると、トラウマを負ったそうな。(-∧-)
 「女王の盾符」”10”ウイリアム・セシルの《聖術》「分け与え」から点蔵をガードして倒れるナルゼ。そこに現れたのは葵・喜美だった。
 「女王の盾符」”10”ロバート・ダッドリー達とのタッグマッチは来週に持ち越し。

 《副会長》本多・正純VS「女王の盾符」”3”《大法官》クリストファー・ハットン、第2戦。
 戦闘能力の無い正純を追う動死体(リビング・デッド)達。怪我をしたアリクイの走狗(マウス)が目覚めたのは、主人に危機が迫ったため。
 だが経験の少ない走狗なので、どうすればいいのか判らない。ヘルプ機能で「地脈間移動」をすればよいと出るのだが、主人と親密な関係を持つ走狗でないと失敗するらしい。
 正純のことをよく知らないので困っているところへ、正純の巻いた包帯の匂いで「黒藻」たちが出てくる。
 「黒藻」たちがアリクイの走狗に教えたのは、「せーじか」「ぜーきん だいすき」「うすいの」「すべりきゃら」等である。(これでわかるのか?)
 浅間・智が駆けつけていたのは通神管理者なので、正純の危機通知を受けたから。走狗に術式を持たせて送るつもりだった。 
 アリクイの走狗は、浅間から受け取った《対霊用御禊式除霊術式》を持って、正純のもとへ駆けつける。
 水で書いた正純の顔がカワイイ。
ホライゾン102

 先週、ウルキアガがニコラス・ベーコンと戦ってるシーンがあったが、原作にもないし、アニメでもやらんかったな。

 「アルマダ海戦 Program2.ポートランド沖海戦」「Program3.補給タイム」は原作でもあっさり省略。
 「武蔵」が追っている「三征西班牙(トレス・エスパニア)」の艦船は6隻なので、1隻を破損させて「Program2」を終わらせる。
 「Program3」は先行した「三征西班牙」艦隊に「Program1」での小艦群が合流。
 次はカレー沖海戦なのでカレーネタ。
 甲板上ではハッサン・フルブシと御広敷・銀二《調理部部長》が、戦勝祈願のカツカレーの屋台を開いている。
 アデーレに出された飲み物「レモンカレー」をのどに詰まらせ、動作不能になる。(ホライゾン曰く、ゲロの匂いがする)

 「Program4.カレー沖海戦」は「英国」が火船を送り込んで混乱させる手筈であった。50m級輸送艦8隻に《火炎術式》を搭載して発進させた途端、「三征西班牙」艦隊が逆行して衝突する。
 「武蔵」が追っていた6隻は《爆砕術式》を搭載した囮艦隊だった。フェリペ・セグンドは小艦の方に移乗していた。
 事実上は「三征西班牙」側が火船で被害を受けたと解釈できる。「武蔵」は艦首側「品川」「浅草」の装甲を大破。さらに《聖術符》のチャフで自動人形たちの流体通信網がダウンする。
 ここに新大陸からの増援、《機鳳》「赤鷲(ロジョ・アゾウル)」10機が攻城杭を投下、後部の「高尾」と「青梅」も被弾する。
 アニメでは「三征西班牙」領の暗黒大陸(九州)の西側の《門》から、新大陸(北海道)東側の《門》に開拓に行ってるなんて説明は一切ない。(笑)
 さらに小艦群は「武蔵」各艦の間に入り、乱戦を開始する。
 チャフのせいで各艦は連絡が取れず、もう終わりだと思ったアデーレ・パルフェットの前に全裸が現れる。
 全裸の馬鹿の「もう少し歴史を回してみろよ」発言に気を持ち直したアデーレは、仲間の救援を呼びかける。

 「三征西班牙」の小艦群の前に障害物が現れた。「武蔵」の有力商人たちの大型輸送船数十隻が防護壁代わりとなる。
 シロジロが管理していた輸送艦の牽引帯が”偶然”、展開したと誤魔化す。
 本来、商人たちは戦闘に出なくても良かったのだが、「武蔵」や他国の戦力情報を生で得るために残っていたのだ。その参加費としてシロジロは所有貨物艦を供出させていたのだ。

 攻城杭を補給した《機鳳》10機の第2波攻撃。迎撃に出た魔女(テクノヘクセン)隊に2機が落とされる。
 自己閉鎖状態で再起動した自動人形達による《重力障壁》も再起動する。
 右舷側から接近する《機鳳》から水平発射された攻城杭に対し、「武蔵」は右舷艦の外壁のハッチを全開にし、縦町輸送路を全開放して反対側に通り抜けさせる。
 軌道修正は重力制御を利用した《侍女式レシーブ》である。
 この通り抜けた攻城杭は、各艦の内側で砲撃をしていた「三征西班牙」の小艦群を直撃する。
 上昇軌道に入った《機鳳》に作業用武神が投げつけた攻城杭でさらに1機撃墜。
 《武蔵王》ヨシナオがアデーレを見て、しっかりやっているな、呟いたのは、ヨシナオのかつての領地の”野獣の紋章”を継ぐ娘だからである。
 内側に入った小艦群を追い出すため「武蔵」は八艦を個別操縦させ、蛇行運転に入る。
 チャフで連絡が取れないので、魔女隊が各艦の前方と左右で術式灯火カンテラを持って並走誘導する。
 つづく・・・(説明しないと意味が解らんアニメの作り方ってどうなのかな?)

 原作に3点、アニメに1点。合計は原作23-アニメ11。

 次回は点蔵の嫁取りですな。

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