鎌池和馬「新約 とある魔術の禁書目録」19巻
ネタバレがあります。
前巻で上条当麻の説教パンチに敗れたアレイスター=クロウリー。
そしてアレイスターの二人目の娘であるイギリス清教の 《最大主教(アークビショップ)》・ローラ=スチュアートに《ダモクレスの剣》でトドメを刺され、殺されたはず。
だが、アレイスターは魂に秘めていた10億8309万2867通りの「分岐先」を解放して復活した。
しかも銀髪美少女アレイスター=クロウリーたんとして!
大宇宙に放逐される「窓のないビル」に残されたローラの肉体を乗っ取った大悪魔コロンゾンに対峙するのは、アレイスターの妻に宿って彼を導いた聖守護天使エイワス。
天使と悪魔の戦いが勃発する。
謎のプロセッサースーツの中で目覚めた浜面仕上は、装備は外すことができないまま指名手配犯とされる。
一方通行の能力の一部を装備し、かつて《ドラゴンライダー》に搭載されていた操縦支援ソフト/行動補助プログラム《アネリ》の助けで逃亡する中、廃棄された車のトランクの中で泣いている赤ん坊リリスを発見する。
一方通行を《反射》をガチで殴り飛ばせる《黒猫の魔女》ミナ=メイザースは、魔道書の《原典(オリジン)》とともに主の姿を求める。
いったい一方通行は何を追っているのか?
エイワスが認めた三人の英雄(ヒーロー)は、運命の導きにより三度集う。

さあ、大変な展開になってきました。
エイワスが仕組んでいた《復活》により、前巻での上条当麻の説教パンチは無駄になりました。(笑)
ローラが敵に回ったため、直接に術式を掛けられているインデックスは《 自動書記(ヨハネのペン)》モードで一方通行と対峙します。
インデックスを救うため、失った記憶と欠損した脳機能に痛みを覚える上条当麻。
そしてにインデックスにつきつけられる10万3千1冊目の魔道書《原典(オリジン)》。
《理想送り(ワールドリジェクター)》の世界から復活する《魔神》たち。
次巻の舞台はイギリス清教の本拠地イギリスですね。
あとがきの後のおまけのページで、パンツ一丁で12月の雨の中を帰っていく浜面仕上で笑いました。
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鎌池和馬「新約 とある魔術の禁書目録」18巻
ネタバレがあります。
統括理事長アレイスター=クロウリーに反旗を翻した土御門元春は、イギリス清教のスパイである烏丸府蘭の伝手を頼って義妹の土御門舞夏とともに「学園都市」脱出を図る。
巻き込まれた上条当麻、インデックスとオティヌスは逃亡幇助で「学園都市」を囲む壁まで付いてきたが、そこで御坂美琴を襲った《呪詛》のパワーアップ・バージョンが舞夏を貫いた。
《幻想殺し(イマジンブレイカー)》の性質を知って「学園都市」に上条当麻を招いたアレイスターの《呪詛》は、《幻想殺し》に対してのトラップになっており、インデックスにもオティヌスにも解除方法が解らない。
こうなっては直接、「窓のないビル」でアレイスター=クロウリーに会うしかない。
あきらかに通常の魔術師とはレベルの違うアレイスターの《魔術》には、当麻の右手の力もインデックスや元・魔神の知識も通用しない。
一方、オリジナルの《対魔術式駆動鎧(アンチアートアタッチメント)》からアレイスターの《呪詛》を受けた御坂美琴は、レベル5第五位《心理掌握(メンタルアウト)》食蜂操祈とともに、《A.A.A.》のブラックボックス部の解析に挑み、あるキーワードにたどり着く。
“神浄の討魔”

《黒猫の魔女》ミナ=メイザースが語る「人間」としてのアレイスター=クロウリー。
ほかの多くのオカルト小説でも語られていたアレイスターのお茶目なエピソードの数々。
・父親のベッドの下を調べてはいけない
・教授のパソコンの中を漁ってはいけない
『人間』アレイスターの最初の娘・リリス。それがアレイスターの転落の始まりだった。
世界最大の魔術結社『黄金』を壊滅させた「プライスロードの戦い」。
「プライスロードの秘宝」とされた、とある聖者の右手を素材に製造された究極の《追儺霊装》。
戦いの中で失われたそれを、ふたたび取り戻すために作られた『学園都市』。
なぜならば、《幻想殺し》はその周辺に「異能の力」を持つ者が集わなければ、その能力があることにも気づけない。

物語は終盤に向かってるようです。今回はいろいろ出てきましたねえ。
新兵器の登場です。レベル5第一位の猛攻を退けた「窓のないビル」を、物理的に破壊する第三位と第五位の合体技《液状被覆超電磁砲(リキッドプルーフレールガン)》。
イギリス清教の最大主教(アークビショップ)ローラ=スチュアートの正体。
そして本物の怪物クラス魔術師であったアレイスター=クロウリー。(少女バージョンはどんなイラスト?)
またまた世界大戦へと状況は進んでいくのだろうか。
まだ上条当麻の「中の人」の秘密も明かされていませんねえ。
次巻を待つ。
新約 とある魔術の禁書目録 17巻
総勢100名を超える「上里勢力」を守るため、自らに《理想送り(ワールドリジェクター)》を叩き込んで消えた上里翔流。
彼を取り戻すために上条当麻の首を狙う旧「上里勢力」と、ただひとり、上条当麻と行動するUFO少女・烏丸府蘭。
魔術に詳しい海賊少女・豊山琉華を説き伏せた結果、こちらとあちらに共通する品物をコアにトンネルをこじ開けるしかないと結論する。
その品物とは御坂美琴が保存しているオリジナルの《対魔術式駆動鎧(A.A.A.)》のパーツ。
一方、荒廃した学園都市復興のため、「秩序回復の四十八時間」に突入した災害復旧委員会所属《営巣部隊(ユースフルスパイダー)》が動き出す。
三つ巴の戦いの中、《A.A.A.》に仕掛けられたアレイスターの《呪詛》に倒れる美琴。
そして上里翔流はとばされた《理想》の世界で、《魔神》たちの本気の戦いを見せつけられていた。

上条当麻くんはそのうち公然猥褻、婦女暴行で逮捕されそうです。
幽霊でも和服のときは履いてないんですか? 振り返ったヘリのパイロットが残念そうでした。(笑)
本巻で《理想送り(ワールドリジェクター)》篇は終わりのようです。
次々と判明した事実関係。アレイスターを見限った土御門元春の行動によって、上条当麻の生活はいよいよ破綻しそうですね~
やはり無印と同じくらいで20巻ちょいで締め括りをつけるのだろうか。
魔術の影響を受け始めた御坂美琴も、今後の動きが不明確ですね。
新約 とある魔術の禁書目録 16巻
科学サイドの最高峰に位置した「学園都市」はたった3日でその機能を失った。
12月だというのに摂氏50度を越える大熱波の襲来で、インフラが麻痺したのだ。
そして地、水、火、風の属性を持つ《エレメント》が跋扈する「学園都市」で、230万の住民はそれぞれの避難場所に立て篭っていた。
当初、《エレメント》に対抗できるのは、上条当麻の《幻想殺し(イマジンブレイカー)》のみかと思われたが、天空に“悪魔”のシルエットを映す御坂美琴の登場によって反撃の糸口が見つかる。
《対魔術式駆動鎧(アンチアートアタッチメント)》。略称《A.A.A.》を擁する高レベル能力者集団「常盤台中学」を率いる二人のレベル5、御坂美琴と食蜂操祈。
ついに食蜂は上条当麻へのリベンジを果たせるのか?
ふむふむ、ここまではお笑いパートというものですね。
お嬢様集団「常盤台中学」の火力と情報収集力は、今回の事件の根源を突き止めて、混乱に終止符を打とうとします。
しかし、これはいわゆる「撒き餌に食いつかせる」という罠でした。
《エレメント》の襲来と大熱波は、それぞれ、異なる勢力が起こしたものだったのです。

登場人物が全員水着で駆け回る中、終盤、上条当麻はある人物を見殺しにするような形で見葬ります。
彼に付き従った者たちはほとんど敵側につき、上条当麻を追います。
上条当麻に残された“希望”。
それは《理想送り(ワールドリジェクター)》があちら側に送ってしまった人物を、こちら側に引き戻すこと。
だが《理想送り(ワールドリジェクター)》が敵の手(文字通り右手)にある以上、《幻想殺し(イマジンブレイカー)》に勝ち目はない。
以下次号!
というような感じで、上条当麻に対する勢力図が書き変わってしまいまた。
この展開は読めませんでしたね~
《A.A.A.》を使い続けた御坂美琴も鼻血が止まりません。しかし、ヒッターは彼女の進化(間違った路線での)を期待しています。そっちのほうが面白そうですからねっ!
年内にもう1巻出るかな?
新約 とある魔術の禁書目録 15巻
《幻想殺し(イマジンブレイカー)》と《理想送り(ワールドリジェクター)》がぶつかり合うと、《幻想殺し》の方が吹き飛ばされることが確定した。
だがそれは同時に上条さんの中の人を引きずり出すことになった。

あああ、すっかり記憶に残っていなかった《液体ダイヤ》をまだひっぱりますか!
クレーンゲームにスケ○イスやひご○いきのぬいぐるみが入ってるんですか。すげーな学園都市!
髪に白濁汁をかぶるM字開脚の生徒会長とはなんという表現か!
さて、本書の要点のひとつは前前巻で《魔神》僧正と上条当麻の戦いについていけず、自分の限界を感じていた御坂美琴。
「学園都市」に7人しかいないレベル5の第3位とは、絶対にトップにたどり着けない位置であることも意味する。
だが彼女の前に現れた上里翔流の(義理)妹の去鳴(サロメ)は美琴の攻撃を吸収し、上乗せの攻撃を放ってきた。
美琴の最大の超電子砲(レールガン)さえ効かない去鳴は、美琴にまだ成長の可能性を示す。
ただし方向を間違えなければ、だ。
木原脳幹を失った唯一はその復讐の相手を上里翔流とした。
右手ごと《理想送り》を奪われる上里翔流と、その敵対者としてターゲットとされた上条当麻。
美琴は当麻の危機にたいして木原脳幹の遺産である《対魔術式駆動鎧(アンチアートアタッチメント)》をその身にまとってしまう。
それは木原脳幹が《魔神》僧正を倒した学園都市の粋を集めた個人装備兵器群でありながら、その中心に“科学”ではない“なにか”を潜めたもの。
そしてそれは美琴の成長のレールを大きく曲げてしまうもの。
使用した直後の美琴は“魔術”を使った“能力者”のような状態になる。
アレイスターは木原唯一に語る。
予期せぬイレギュラー・上里翔流の脅威とは別に、御坂美琴と《対魔術式駆動鎧》の接触は別の脅威を芽吹かせた。
それを察知しているローラ・スチュアートと、察知されていることを感知しているアレイスター。
上里翔流勢力も奪われた《理想送り(ワールドリジェクター)》奪還に動き出す。
ということで御坂美琴ちゃんもあらたなイレギュラー候補に上がってしまいましたね~
この「新約 とある魔術の禁書目録」15巻で鎌池先生は20ヶ月連続で作品を刊行したというニュースが流れていました。
いつ寝てんだ?
