まるでダメな男の日記

このブログでは趣味のゲームや読書感想など非生産的な駄文を書き連ねていく予定です。

第1988回 大宇宙を継ぐ者(58)

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ペリー・ローダン

 Nr.1097~1100
 549巻「石の使者」
 Begegnung in der Unendlichkeit/Der steinerne Bote
 550巻「ポルレイターとの決別」
 Das Kollektiv der Porleyter/Der Frostrubin
 石の使者 ポルレイターとの決別 

 《ゼト=アポフィス》の基地の一つでイホ・トロトは究極生物《アウエルスポール》を倒す手段を考える。
 《自転する虚無(Rotierendes Nichts)》に放り込んでも帰還を果たす敵に対抗するには、台座の上にあった《二つの楕円体(zwei ovale Gegenstände)》が使えるのではないだろうか。
 このとてつもないエネルギーを秘めたオブジェクトはなんなのだろうか。
 《フロストルービン》が存在するという宙域に進出し、《コスモクラートのリング》を発見した《バジス》はイホ・トロトと合流する。
 NR1097.jpg

 トロトの報告から《バジス》の艦載ポジトロニクス《ハミラー=チューブ》は、《自転する虚無(Rotierendes Nichts)》の領域には2種類の物質が存在すると推論した。
 ひとつは自転エネルギーから生じた制動物質(Bremsmaterie)。もうひとつはこれまで知られていなかった物質である。矮小銀河(Zwerggalaxie)を利用した二重縮退物質と推測される。、
 制動物質は一種の「錨(der Anker)」であり、《ゼト=アポフィス》は補助種族に命じて制動物質を製造させ、自転を止めようとしているらしい。
 220万年前、数十億の恒星を巻き込んだアンドロメダ座S星やケンタウルス座Z星の超新星爆発。《フロストルービン》はいくつものカタストロフィを起こし、ポルレイターによって封印された。
 そしていま、《ゼト=アポフィス》の「力の球形体」M-82銀河から来たと思われる《石の使者(Der steinerne Bote)》が《バジス》に運び込まれる。
NR1098.jpg

 ルナの巨大計算脳《ネーサン》を占拠していた2千9名のポルレイターの《カルデクの盾》は合体し、巨大な《カルデク・オーラ》となって地球へ向かう。
 アトrンはポルレイターたちが目的を失い、自殺しようとしているのかと思った。
 ヴェガ星系でポルレイターの兵器である《黒い手袋》が攻撃してきて仲間を失ったとき、ポルレイターたちは自分たちの間違いに気がついた。しかし、その過ちを償おうとする一派と、名誉を挽回しようとする一派に分裂してしまう。
 NR1099.jpg

 急遽、地球に引き返したローダンは、《コスモクラートのリング》と《石の使者》を持ち帰った。
 ローダン、アトラン、サリクの3人の《深淵の騎士》の《コスモクラートのリング》のオーラにより、ポルレイター禍は収束したが、まだ多くの謎が残された。
 消えたキウープの所在。「スラケンドゥールン」に消えた《バジス》の乗員。まだ解析の進まない《石の使者》。そして謎の《黒い炎の女》ゲシール。
  第1100話から第17サイクル『無限艦隊(アルマダ)Die Endlose Armada』に突入です。

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第1987回 満願

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米澤 穂信 「満願」

 6篇の短編を収録。
 ・夜警
 ・死人宿
 ・柘榴
 ・万灯
 ・関守
 ・満願

 どれも人間の「闇」の部分に焦点を当てた作品。
 今までのものだと「儚い羊たちの祝宴」、「追想五断章」系列の作品ですね。
 どれも非常によくまとめられ、最後に胸にストンと落ちる伏線が仕込まれています。
 特に怖かったのは「関守」ですねえ。話が何処へ進んでいくのだろうと思っていたら、あの結末です。
 普段、普通に暮らしているように見える人間が、何を考え、何をしてきたのか。
 それは家族にも、隣人にも解らない。
                   満願

 「王とサーカス」が早く文庫化されないかなあ。
 

第1984回 宇宙軍士官学校 2

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鷹見一幸「宇宙軍士官学校 -前哨(スカウト)- 2」

 人類の遺伝子にあらかじめ植えつけられていた先天的ファームウェア。
 それは15年前、“至高者(オーバーロード)”の到来によって起動した。
 マインドセットと呼ばれる全人類の脳に届いた言葉は、人類に国境という言葉の無意味さを実感させた。
 高度な科学技術の産物の無償供与、宇宙船の貸与など、15年の間に人類は“至高者”を善良で友好的な異星人という認識に慣れてしまった。
 今回の「宇宙軍士官学校」設立に際し、15~6歳の少年少女を選抜して軍事教育をさせるというニュースに、世論は肯定的な意見が多く、貧困な生活を送る地域では、率先して子供にエリート教育を受けさせようという機運さえある。
 だが人類はこの先になにが待ち受けているのか、気づいていなかった。

 人類と交配も可能だという雌雄同体の天使のような外見を持つ“至高者”。
 彼らは約980年前に母星アロイスと4つの植民星を失い、55万人の脱出者を乗せてスペースコロニー〈アルケミス〉で避難した者たちだった。
 銀河文明評議会の管理下に置かれたアロイスの難民たちは〈教導者(インストラクター)〉として2つの使命を得る。
 未開の文明レベルα種族をβランクに引き上げる「リフトアップ・プロジェクト」。
 そして、最初に敵に接触して状況を報告。先兵として後続の部隊集団に道を開く斥候を育成する「スカウト・プロジェクト」。
 いったい、銀河文明評議会は何と戦っているのか?

 最初に選抜され45名の士官候補生は、不適格者を除いて40名が最終ステージに残っていた。
 最終ステージは有坂恵一を艦長とする練習戦艦〈アルケミス〉を使った実戦規模の研修。
 乗員は死亡判定が下れば記憶が消去される。
 アロイスも人類も、最初から脳のバックドアに情報端末を持つ“至高者”の眷属であった。
 人類が立ち向かわなくてはならない〈敵〉の正体。それは銀河文明評議会の行う〈リフトアップ〉を、摂理に背く行為として憎む敵対機関〈粛清者〉だった。
                   宇宙軍士官学校 前哨2

 凄まじい実戦訓練ですねえ。最初から“死”が想定されている訓練であり、全滅した場合は、自分たちの死の瞬間まで追体験させて何が悪かったのか学習させる。
 軽症から重症まで全て治療槽で完治され、あらかじめ採取された細胞から予備臓器まで作られている。
 訓練途中で死んだ者はその記憶がリセットされ、12時間後に復活する。
 上位指揮者が死亡した場合は、その穴を残った者が埋めて作戦継続するパターンまで訓練内容に含まれる。
 ともかく死なないこと。なんとしてでも生き延びる方法を考えることを要求される。

 今巻では〈敵〉の正体が解ってきましたが、まだまだアロイスには隠し事はあるようです。
 3巻まで買ってあるが、残りも注文しちゃおうかな。

第1982回 GATE(17)

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柳内たくみ 「GATE(ゲート)SEASON2 自衛隊 彼の海にて、斯く戦えり 1.抜錨編」

 後半です。

 なんとか米国人ジャーナリストを救出し、海賊の襲撃を振り切ったオデット号だが、大国アトランティアの手先の反乱、大嵐に紛れての反撃の末、ようやくプリメーラ姫の輿入れ先であるシーラーフ侯国にたどり着いた。

 ここからがオデット号の新・司厨長となった徳島二曹の腕の見せどころですね。
 しかしこの世界の風習には馴染みがないし、金庫を持ち去られたためお金がない。
 一行が選んだのは、なぜか尾ヒレ手足の付いた噂話。
 かのシェリー・ノーム・テュリエ伯爵夫人が帝権擁護委員(オプリーチニキ)に両親を殺され、有力元老院議員と逃げていたとき。婚約者から送られた真珠の首飾りを売ることで糊口を凌ぎ、ニホン領に逃げ込んで軍隊を呼び寄せて空から帝都を襲って皇太子ゾルザルを懲らしめたという。
 (シェリーちゃんは無事に菅原卿と結婚できたようです)

 身につけた宝石類を買い叩かれながらも食材を手に入れ、徳島二曹が腕を振るった晩餐会のメニューは、ティナエ共和国の底力はまだ衰えていないことをシーラーフ侯国の重鎮たちに確認させた。
 シーラーフ海軍を引き連れてティナエに戻る一行を、ふたたび襲う海賊たち。
 武器の収斂進化とも言うべき魔術的火砲を積んだ海賊船の圧倒的戦闘力。
 オデット号の運命は?
 メインキャラ2
 メインキャラ1

 周辺諸国を威圧し、岩礁を埋め立てて自領土だと主張するアトランティアの女王。
 旧アヴィオン王室の血筋を持つプリメーラを擁して、アヴィオン海の七国征服を狙う。
 帝国における正当な権利を奪われ、追放同然でアトランティアにやってきたという女性って、あの人でしょうか。
 本巻では登場しませんでしたが、やってることがあの人っぽいですね。
 2巻を待つ。
 特地地図 アヴィオン海周辺

第1980回 宇宙軍士官学校 1

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鷹見一幸「宇宙軍士官学校 -前哨(スカウト)- 1」

 15年前、異星人“至高者”の到来が人類文明に転機をもたらした。
 人類が雌雄同体だという“至高者”の〈最初の降臨(ファースト・アドベント)〉を受けたとき、彼らのことを“天使”とと崇拝し、マインドリセットが行われた。だが、それでも国家や部族という枠組みにしがみつく者はいた。
 統合化戦争という大きな騒乱の後、国家という枠組みは解体され、いくつかの緩やかなブロックに再編された。
 〈フローターコイル〉という反重力装置の提供は、流通に大変革を起こし、人類の領土は冥王星宙域まで広がる。

 だが、それでも宗教的狂信によるテロ活動は止まず、解体された軍と警察機構を兼ね備えた“治安維持軍”が治安維持を行い、国境守備は異星人の宇宙船を貸与された“地球連邦宇宙軍”がそれを担う。
 治安維持軍の新任少尉・有坂恵一は、ある日、衛星軌道上の宇宙軍司令部からの辞令を受け取る。

 “オーバーロード”による全ての人間の脳への直接メッセージ。
 人類文明を長らく観察してきた“至高者”は、このマインドセットにも屈せず、頑強な抵抗者のいる地球人類の特質に目をつけていた。
 〈最初の降臨〉から15年の間、無償で様々な技術的恩恵を受けた人類は、このまま〈他の文明に依存するも者(フリーライダー)〉のままでいるか、それ相応の義務を持つ銀河文明評議会の一員となるか、いずれ選ばなくてはならない。
 人類文明の歴史に精通する“至高者”の〈代理人(メッセンジャー)〉シャロムは、価値ある資源や高度な文明を持たない地球を、スイスという国に比した。
 彼の国は外貨を稼ぐため、国民を傭兵として外国に送り出すしかなかった。
 まず地球の専門的境域を受けていない柔軟な発想と概念を持ち、優秀な指揮官になる素質を秘めた者。さらに兵士になる素質をもつ若者を「人類の前哨(スカウト)」として選抜する。
 この非公式な打診は、15年間のあいだ受けたツケを返す時期がきたことを意味した。
                宇宙士官学校 前哨1
 〈代理人(メッセンジャー)〉に選抜された45人の軍務経験を持つ20代の男女。
 3ヶ月の入校期間の間に異星人の新型兵器の取り扱い、集団運用に習熟し、その後、入校する800名の初任兵(15~16歳)の指導教官を務めることになる。
 有坂恵一のような治安維持軍出身者や、宇宙軍の事務官、整備士まで選抜された基準はなんなのか。

 前から気になっていたシリーズ。
 第1部「前哨(スカウト)」が終り、第2部「攻勢偵察部隊」が始まったよなので読み始める気になった。
 ええ?第1部だけで全12巻になったのか。第2部との間に「幕間(インターミッション)」が入っているな。

 本格SFというよりはジュブナイルを意識して書いたというシリーズ。
 続けて読んでいこう。