まるでダメな男の日記

このブログでは趣味のゲームや読書感想など非生産的な駄文を書き連ねていく予定です。

第2029回 静粛に、天才只今勉強中! 8巻

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倉田 江美「静粛に、天才只今勉強中! 新装版」 8巻

 旧版が全11巻だったから、新装版も同じかと思ったら全8巻にまとめられたのね。
 たしかに厚くなっている。(笑)

 1804年。ジョセフ・コティの根回しによって、ナポレオン・ボナパルトはフランス帝国皇帝の座に就いた。
 その功績でコティは警察大臣に返り咲く。

 1807年。ナポレオンはスペイン・ブルボン朝の内紛に介入し、兄のジョゼフ・ボナパルトをスペイン王に就けた。
 だが、外国人を嫌うスペイン人は反抗。フランス帝国に宣戦布告する。

 1809年。ナポレオンは軍を率いてスペイン北部を制圧したが、ナポレオン不在の間にオーストリア軍が宣戦布告。
 イギリス軍もベルギーに上陸した。
 内務大臣を兼ねたコティはナポレオン皇帝に無断で国民軍を招集。この英断は国内防衛に無能であった他の閣僚に比べて皇帝の気に入り、コティは公爵位に叙せられる。

 1810年。子宝に恵まれない皇后ジョセフィーヌはナポレオンに離縁される。愛人のマリア・ヴァレフスカとの間に男児が産まれたからだ。
 しかし、ナポレオンはオーストリア皇女マリ・ルイズと再婚し、翌年、ナポレオン二世が誕生する。

 ナポレオンが打ち出したイギリスの物産への大陸封鎖令は、ヨーロッパ諸国の経済に悪影響を与えていた。
 コティは密かに対英和平交渉を行うが発覚。警察大臣を更迭される。
 この時、コティは多くの秘密書類を隠匿した。コティの握る皇帝一族の秘密情報は後任に任せられるものではなかったのである。
                     静粛に!天才只今勉強中 8

 ナポリ王国のオトラント公爵領へ隠棲したコティだが、彼が再び表舞台に出てくるのはナポレオンがロシア遠征で敗北してからですね。、
 ジョセフ・コティのモデルとなったジョゼフ・フーシェ。
 日本の警察機構など近代警察の原型の組織者であり、政敵タレイランとの権力闘争が有名です。
 30年ぶりくらいに全巻を読めて、当時とは違う感想を持ちました。
 趨勢が有利な方へ足を向ける先読みと、それが失敗した時の保険の懸け方。
 常に相手の弱点を握り、根回しを忘れない。
 今ではフーシェに関する情報はネットで集められますが、昔はこんなに詳しく本人の情報は知らなかったのですね。
 とても面白い漫画として読んでいました。

 またこのような復刻漫画を読みたいものです。

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第1995回 静粛に、天才只今勉強中! 7巻

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倉田 江美「静粛に、天才只今勉強中! 新装版」 7巻

 1798年。連戦連勝のナポレオン・ボナパルト率いるフランス軍はエジプト遠征へ。
 しかし、ネルソン提督率いるイギリス海軍にフランス海軍は大敗し、オーストリアにイタリアを奪還される。
 フレジェスに帰還したナポレオンにフランス国民は熱狂するが、権力基盤の危うい総裁政府はそれを苦々しく見ていた。
 警察長官ジョゼフ・コティは総裁政府とナポレオンを天秤にかける。

 ナポレオンの兄妹と仲が悪いジョセフィーヌ夫人は、夫のいない間に散財と不貞をしていたが、ナポレオンの帰還により離縁されそうになり、コティに泣きつく。
 コティはナポレオンを唆してクーデターを画策するが、成功しても失敗しても身の安全を確保できるように手を打った。
 1799年12月。ナポレオンは共和国の第一統領の座に就く。
 この新政権でもジョゼフ・コティは警察大臣に就任する。

 イタリアの再獲得を目指してアルプス山脈を越えたフランスの遠征軍は、「マレンゴーの戦い」で苦戦し、一時的に敗戦の報が流れる中、国内では反ナポレオン派も動き始める。
 一度でも負けたらナポレオンは英雄の座を追われるだろう。彼の栄光を後ろ盾として散財を続ける妻や兄妹たちは、莫大な借金に追われることになる。

 しかし、ナポレオンは勝利して帰還した。しかもイタリア人のオペラ歌手グラシーナという愛人を連れて。
 ナポレオンとの間に子供ができないジョセフィーヌは、コティと密謀をめぐらす。
                 静粛に!天才只今勉強中 7
 コティの副官のドーミエくんは、なかなか有望な青年ですね~。
 ナポレオン暗殺未遂事件で、その有能さぶりゆえに怒りを買ったコティは元老院議員昇進という形の左遷を食らいますが、田舎に引っ込んでも、彼の情報網は優秀です。
 1800年12月の爆破テロなど、度重なる暗殺未遂で独裁色が強くなってくるナポレオン陣営。そして1904年の亡命貴族アンキアン公の処刑によって、欧州の王政国家は反フランス共和国、反ナポレオンの感情を高めていく。

 うーん、もう物語は6割を超えてしまった。あと4冊で終わりか。
 ほとんどストーリーを覚えてなが、こんなに面白かったのかと当時は思っていなかったんだろうな。
 ネットで歴史を調べながら読んでいけるのは素晴らしいことだ。

第1958回 静粛に、天才只今勉強中! 6巻

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倉田 江美「静粛に、天才只今勉強中! 新装版」 6巻

 国民公会によって糾弾されたロペスピエールは逮捕されるが、最大権力者の収監をパリ自治市会(コミューン)の反発を恐れた刑務所は拒否した。
 パリ市警を拠点としたロペスピエール派は市民に呼びかけて武装化し、国民公会は軍を動かして包囲する。
 その先頭に立つのはポール・バラスとジョゼフ・コティだった。
 自殺を図ったロペスピエールは失敗し、断頭台に送られる。

 「テルミドールのクーデター」で、危ういところで釈放されたテレジア・カバリュスとジョセフィーヌ。
 ここに革命の理想を掲げた恐怖政治は集結した。
 だがコティは、なんらかの反動がくると予測する。
 それは恐怖政治に関わった者たち(テロリスト)の処刑である。

 リヨンで数千人を処刑したコティはテロリストの筆頭とも言える。
 貧富の差を無くそうとしていたジャコバン派の壊滅は、新たな権力を富裕層のテルミドール派に与えた。
 100倍のインフレーションに国民は餓え、テレジアのような富裕層は日々、贅沢な生活を送る。
 その中でジョセフィーヌはテレジアの取り巻きとなっていたが、ある日、26歳の優秀な軍人ナポレオン・ボナパーテと出会い、両者は打算の上で結婚する。

 テルミドール派への反抗を密かに支援したコティの策(ヴァンデミエールの反乱)は失敗し、パリを脱出したコティは地方で密かに情報網を構築していた。
 その情報を元に国内総司令官に就任したポール・バラスに近づく。
 ポール・パラスは副官にナポレオンを指名し、イタリア遠征に向かわせた。
 この戦争の天才は連戦連勝で敵軍から膨大な外貨を徴収し、総裁政府も文句を言えない勢力と化していく。
 そしてテルミドール派や貴族に法を無視した便宜を図るジョゼフ・コティは警察長官に任命される。
               星宿に!転載只今勉強中 6
 物語は後半に入り、やっとナポレオンが暴れまわるようになりました。
 ああ、テロリズムの語源は「恐怖政治(テロル)」だったんですね。
 この巻では娘と妻を失いながらも、着々と権力の階段を登るコティの非情な面が現れていますね。

 次巻を待つ。

第1932回 静粛に、天才只今勉強中! 5巻

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倉田 江美「静粛に、天才只今勉強中! 新装版」 5巻

 リヨンに赴任したジョゼフ・コティは1千人以上の市民を処刑し、虐殺者として告発を受ける。
 パリの公安委員会はマクシミリアン・ロペスピエールの、ほぼ専制政治に近い運営が行われていた。
 ジャコパバン党右派のジョルジュ・ダントンを処刑したロベスピエールは、ジョゼフ・コティと完全に袂を分かち、ふたりは暗闘にはいる。
 ロベスピエールの完全主義への反発を利用したコティは国民公会を操り、クーデターを起こす。

 ジャコバン党内部からも支持を受けられなくなったロベスピエールは弾劾され、派閥議員は全員逮捕された。
 だが、パリ市長をはじめとするパリ市議会(コミューン)は国民公会に抵抗しようとしていた。
                 星宿に!転載只今勉強中 5
 「テルミドールの9日のクーデター」ですね。
 この事件により、実質的に一連のフランス革命は終焉したと言われます。
 そろそろナポレオンの登場かな?

第1901回 静粛に、天才只今勉強中! 4巻

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倉田 江美「静粛に、天才只今勉強中! 新装版」 4巻

 テュイルリー宮殿陥落により国王ルイ16世は逮捕され、国民議会は解散。新たな議員選出の選挙が行われる。
 ジョゼフ・コティは故郷ナントの代表議員としてパリに向かった。

 国民公会は穏健派(ジロンド)が多数を占め、マクシミリアン・ロペスピエールの急進派(モンターニュ)、そしてチフス・ド・ラ・ブルトンヌの属す中間派に分かれていた、
 コティはとりあえず優勢な穏健派に回るが、元国王ルイ・カペーの裁判において時勢を見取り、急進派に鞍替えする。
 ロペスピエールはコティにルイ・カペー処刑の立会人を要請した。
 ルイを断頭台(ギロチン)に送った国民公会は、続いてイギリス、オランダに宣戦布告をし、全ヨーロッパを敵に回す。

 パリでの食料の不足、治安の悪化、急進派と穏健派の権力闘争に飽き飽きしたコティは地方に避難することにし、低ロワール県派遣議員の枠に滑り込む。
 コティの手腕はここで開花するのか、愛国心の名のもとに革命委員会を名乗るならず者たちを使い、低ロワール県の貴族や市民の財産の没収、志願へ位の徴募、教会の破壊で急進派の中で名を挙げていく。
 この間にパリでは穏健派議員は次々に処刑されていった。

 公安委員会の代理人ジョゼフ・コティの名のもとにリヨン市民の虐殺、建造物破壊が行われるが、コティの関心はそんなところには無かった。
 そんなおり、亡命貴族狩りの手はマリー・ジョセーフローズに迫っていた。
              静粛に、天才只今勉強中 4
 えー、マリーアントワネットもギロチンの露と消え、革命政府は主導権争いをしながら周辺諸国と戦争をしています。
 まだまだジョゼフ・コティには雌伏の時代ですね。
 ナポレオン・ボナパーテくん、そろそろ活躍してくれ。