まるでダメな男の日記

このブログでは趣味のゲームや読書感想など非生産的な駄文を書き連ねていく予定です。

第2014回 逆島断雄 1

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石田衣良「逆島断雄 1 進駐官養成高校の決闘篇」

 万世一系の代々の女帝に治められ、皇紀2700年を超える日乃元皇国。
 100万を超える受験生の中で256人が入学を許された、偏差値80を軽く超える東島進駐官養成高校。
 全国から集まった最優秀の学生達はここで3年間を学び、日乃元皇国の将来を担う逸材として卒業していく。

 元・近衛四家の一角だった逆島家は、師団長だった当主・逆島靖雄中将の軍令違反と反逆によって没落した。
 逆島断雄(サカシマタツオ)はその逆島家の次男坊であった。
 その家柄から皇族の子女とも親しかったタツオだが、争いを好まぬ彼を妬む者は多い。
 逆島家の没落の煽りを食って、近衛四家の序列第四位に落ちた東園寺家の幼馴染である華山(カザン)はタツオに敵愾心を剥き出しにする。
 そして護衛のいない名家の子弟は、打ち負かせば名を上げるのに格好の標的だった。
 しかし、校内での狙撃事件、行軍遠足での襲撃、夏季総合運動会での銃撃と、次第にタツオと第二皇女・瑠子(ルコ)さまは命を狙われていることが判明する。
 
 タツオの仲間となった天才児・菱川浄児(ジョージ)、谷照貞(テル)、鳥居國芳(クニ)の3人と、幼馴染の東園寺彩子(サイコ)のグループ。
 超甲種機密事項とされる「ウルルク首都攻防戦」、「逆島靖雄の反乱」とはなんだったのか?
 アメリア民主国、エウロペ連合、氾帝国ら列強が植民地を奪い合い、「自由・平等・博愛」を掲げる秘密結社《トリニティ》が紛争解決のため圧倒的軍事力・影響力を振るう世界で、15歳の少年はある“秘密”に接触する。
                 逆島断雄
 我々の世界とは違う歴史をたどった世界。
 科学技術は精密な3D戦闘シミュレータを教材に使えるほどで、兵士は全員、ウェアラブル・コンピュータを装備し、支給された銃器は個人認証で本人以外使用できない。
 この養成高校を成績上位20%で卒業するか、下位20%で卒業するかで任官地での死亡率が3倍違うという能力主義のシステム。
 このSFラノベっぽい設定を石田衣良さんが書くとは思わなかったが、考えてみれば「IWGP」シリーズのように若者が理不尽な世界に手段がグレーだろうがブラックだろうか、構わず立ち向かっていく姿勢を思わせるという点で、世界をシフトさせたと思えばいいだろうか。

 嬉しいのは、これがまだ物語の始まりの部分で、これからまだまだ読めるということだ。

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第1710回 憎悪のパレード

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石田衣良 「憎悪のパレード 池袋ウエストゲートパークⅪ」

 久々のIWGPですね。
 マコトもキングも20代後半でもヤンチャなままです。

 北口スモークタワー
 ギャンブラーズ・ゴールド
 西池袋ノマドトラップ
 憎悪のパレード
            
 の4篇を収録。
           憎悪のパレード
 
 ムカつく奴らを合法、非合法な手段で退治する彼らに、ヒッターは拍手喝采です。
 この巻の後が出てないんだよなあ。
 また首を長くして待つしかない。

第1424回 赤・黒

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石田衣良 「赤・黒(ルージュ・ノワール) 池袋ウエストゲートパーク外伝」

 買い置きの山から掘り出す。 これだけ読んでなかったんだよな~

 時給1億円の仕事。そんなうまい話には落とし穴があるのが当たり前である。
 本伝7巻「Gボーイズ冬戦争」の次に発売された作品で、語り部は小峰というギャンブルにはまった映像ディレクター。相棒は氷高組のサルこと斉藤富士夫。
 莫大な借金をどうやって返すのか?

 カジノの場面が面白い。
 「賭博黙示録カイジ」や「マルドゥック・スクランブル」、「今出川ルヴォワール」のようにギャンブルで白熱する場面が好きだ。
 巻末の国際博打打ち兼業作家・森巣博さんの解説が面白い。やはりパチンコ業界と警察のやり方は許せん。
 
              赤・黒

 「憎悪のパレード 池袋ウエストゲートパークXI」の文庫化を待つ。

第1309回 キング誕生

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石井衣良「キング誕生 池袋ウエストゲートパーク青春篇」
             キング誕生
 去年の秋に買って、そのままだった。(笑)
 
 タカシ、マコトの高校時代のお話である。
 この青春篇は本編の設定と矛盾があり、別設定の物語と考えていいだろう。
 
 都立豊島工業高校。生徒の三分の一がドロップアウトする不良の名門高校。
 二人は十七歳の高校二年生だった。共に父親が病死した母子家庭だった。一緒に「火垂るの墓」を見る親友同士だった。
 
 まだ池袋のチームが数十に別れ、構想していた群雄割拠時代。新宿や練馬のチームに負けないよう、池袋をまとめようとした男・タケル。
 まだ世の中の表と裏の顔を知らない、暴力沙汰の嫌いな二人の運命はタカシの兄・タケルによって変わっていく。


 ヒッターはこういう物語が好きですね~。面白かったです。
 やはり、中学生の時に読んだ平井和正さんの「ウルフガイ」の影響なのか、中学生、高校生が大暴れするのがスカッとしますね。
 本編の方は第2部が再開していますが、まだ文庫化されないだろうな。

第533回 6TEEN

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石田衣良「6TEEN(シックス・ティーン)」

6TEEN


 第519回の続き

 前作から1年の月日が流れ、4人はそれぞれ別の高校へ進学する。
 しかし、四人組は今でも集まって遊んでいる仲良しだ。
 常連となったもんじゃ焼きの店「ヒマワリ」
 娘のサマードレスを着ているサチ婆と出戻り娘のミサオ。
 テツローの携帯に突然届いた謎の人物・魔希の意外な正体。
 夕菜と赤ん坊大雅と同棲を始めたダイ。
 自分が登場する携帯小説に驚くテツロー
 ナオトが一目惚れした黒髪の女子高生に振り回される四人組。
 区民プールで出会った魔女・マーサは四人と友情を深めていく。
 ホームレスとは思えないホームレス・トクさんは僕たちに世間と人生を語る。
 エロいブログ、エログの作者はなんと僕・テツローの事を知っていた。テツロー初体験編。
 中学校の窓から空に飛びだした少年・ユズル。彼は今、短い人生を終えようとしていた。


 「4TEEN」から少しだけオトナになった少年たちの過ごした1年。
 ラスト・エピソードでは涙腺の緩いヒッターは涙を零しました。
 まだこれからの人生の方がはるかに長い少年は、病による自分の死をどう見つめていたのでしょうか。
 突然の友人の死にショックを隠せない仲間たちは、それでも明日に向かって進んでいきます。

 彼らの今後を読みたい。
 ぜひ「8TEEN」を書いてください!!